ブンちゃんと目が合ったわ!!

 一瞬だけど(笑)。

 友人のキティちゃんは、「今リカちゃんと目が合ったわ! リカちゃんはあたしを見たわ!」と、本気で言う。
 あのー、ここ、A席なんですけど? てときにも「オペラグラス越しに合ったもん!」と言ってはばからない。
 それを見るにつれ、「ファンってのは、すごいよなー」と思う。

 しかし。
 今日はわたしも言うわ。
 ブンちゃんは、わたしを見たわ。

 ブラボー、1列目!

 ……すみっこの方なんだけどね。それでも、腐っても最前列だ。いろんな人と目が合う!!(笑)

 というわたしは、今日もまたタカラヅカ。
 ほんとにもー、しょっちゅー行ってるわねえ。そりゃ阪急電車の回数券も使い切るわよねえ。

 今日も殿さんと一緒だったんだけど、彼女は「新しい萌えを見つけたわ。かしげ×ナルセ!」と言ってよろこんでいた。
 うーむ、かしげに甲斐性があれば、わたしだってそのカップリングに萌えたわ。好きこのんで「まりえさん×ナルセ」とかゆー、超渋カップリングにハマってるわけじゃないわ。
 あ、お芝居の役の話ね。生徒さん個人にはなんの妄想もしてません。
 まあ今回は、「キム×コム(リバ可)もいいかもなあ」と思ってみたり。お芝居の話ね、繰り返すけど。

 で、今日のメインな話題。

 わたしも殿さんも、『追憶のバルセロナ』の半端っぷりがゆるせないのだ。かゆいところに手が届かなくて、いらいらするのだ。
 そんでもって。

「いっそのことさ、正塚の脚本を、齋藤くんが演出するってのはどーだ??」

 とゆー話になったのだ。
 if話ってやつっすねー!

 もしも、『追憶のバルセロナ』を齋藤くんが演出していたら!

「まず絶対、ナルセ・アントニオの拷問シーンがあるっ!!」

 かしげクリストフ大尉が、縛られたナルセをびしばしやってくれたことでしょう。
 クリストフは「妄執の人」ととなり、最初から最後までアントニオをいたぶりまくることでしょう。

「英雄“黒い旋風”ブン・フランシスコを仲間たちが囲んで、『黒い旋風!』って叫ぶ!」

 ストーリーを中断して、黒い旋風たちの群舞がはじまる。銀橋で決めポーズはあたりまえさね。
 そのときに「おれたちはお前について行く!」とか「おれたちの命はお前のものだ!」とか、仲間たちに口々に叫ばせること。

 そしてブン・フランシスコはとーぜん、

「この復讐を果たすまで、フランシスコ・アウストリア、邪悪の神にこの魂売りわたさん!!」

 と叫ぶ。この台詞は一言一句変えてはならない。

 あと、母親が死ぬシーンも絶対いるな。息子の身を案じながら死んでいくの。

 そして、運命の皮肉に傷つくブン・フランシスコを抱きしめ、まひるイサベルが、「あたしがあなたを守ってあげる」と言う。

 ブン・フランシスコとナルセ・アントニオの、火花を散らすようなダンス。背景は赤。運命のいたずらで敵になってしまった親友同士! を強調。

 公開処刑襲撃シーンでは、ジプシーの仲間たちが、ブン・アントニオを先に進ませるために、ひとりずつ死んでいく。

 ストーリーなんかわけわかんなくなってもいいから、とにかくハッタリ、とにかく決め台詞、とにかく決めポーズ。

 ラストのハッピーエンドを変えないで終わらせるなら、襲撃の混乱の最中、群衆たちのなかでフランシスコが演説、仲間たちの鬨の声、「あなたについて行くわ!」と寄り添うイサベル、そのまま超派手な全員のダンスへ。
 ジプシーたちが踊り、その場を奪うようにフランス軍人たちが踊り、あとは総踊り。そこへ逆光のなかから、着替えてきたフランシスコ登場! マントは必需品!!
 ギターの音もドラマチックな主題歌を全員で歌い、幕が下りる。

 ……てのはどうだろうね?
 齋藤せんせ、やってくんねーかな(笑)。
 大劇でもウケると思うんだけどな、齋藤くんのベタな才能って。

 つーか、見たいなー、拷問されるナルセ……。でも相手がかしげじゃつまんないかなあ(失礼な)。

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