アメリカ人はなんであんなにネズミが好きなんだろう@スチュアート・リトル2
2002年7月6日 映画 花バウ発売日。
殿さんは仕事でリタイア、やってこなかった。せっかく同級生の初主演作品なのに、いいのか? 陰ながら応援するって言ってたじゃない。
わたしとWHITEちゃんとBe-Puちゃん、みんな希望の日に1回ずつ観られることになり、よかったよかった。
さて、わたしとWHITEちゃんは、そのあと映画の試写会へ。
見たのは『スチュアート・リトル2』。
1もやはり試写会で見たが、かわいくてたのしかった。つっこみたいことも多々あったが(笑)。
そして、2。
……言いたいことは、ひとつ。
あの鳥、なんとかならんものか。
スチュアート・リトルっちゅーのは、陽気なリトル一家の次男だ。ただしこのスチュアート、ネズミなんだな。リトル一家はふつーの人間。スチュアート1人(1匹?)だけが、ネズミ。だって彼は養子だから。
彼がリトル家の一員になるまでのドタバタが、1のストーリー。
2ではもう完全に家族、しかも溺愛されてる。スチュアートがネズミだからなんて差別する人は、どーやら不思議の街ニューヨークにはいないらしい。
そして今回、スチュアートはなんと、恋をする。
鳥のマーガロに。
スチュアートは、ネズミだ。
直立歩行するし、服も着ている。おしゃれさんだ。
だけどその外見は、完璧にネズミだ。
リアルにネズミだ。
今回「敵」として登場する鷹のファルコンも、完璧に鷹だ。リアルに鷹だ。
なのにヒロインのマーガロだけが、アニメ系。
いねーよ、こんな鳥。
リアルさのカケラもない。
どーしてマーガロを、ふつーの鳥の姿にしなかったの?
リアルな鳥でいいじゃないよー。
んでもって、アメリカのアニメキャラって、日本とはセンスちがうじゃない。……気持ち悪いです、マーガロ。日本のセンスのキャラ造形じゃないです。
そして、なんでマーガロは人間と話せるの?
人間と話せる動物は、スチュアートだけだったはずでしょ?
猫のスノーベルをはじめとする、たくさん出てきた動物たち、みんなみんな人間とは話せなかったじゃない。スチュアートだけは人間とも動物とも話せる、唯一無二の存在。そこに生まれたファンタジー。
なのに、マーガロまでなんの説明もなく人間と話せたら、ファンタジーが壊れるよ。
ただのご都合主義に堕ちる。
……いや最初から、そーゆー甘い物語ではあったけど、それにしてもさ。
この世でただひとり、人間と話すことのできるスチュアート。スチュアートがそのことに疑問を持ち、「ボクは孤独だ。この世界にはボクと同じ生き物は存在しないんだ」てな悩みを持っていたところに、「彼と同じ存在」である、人間とふつーに話せるし、服を着ている鳥・マーガロが登場する、というのならわかる。
スチュアートにとってマーガロが、マーガロにとってスチュアートが、この世でただひとりの、「自分と同じ存在」でり、「救い」である、という設定ならば。
でも、そうじゃない。そんなテーマはどこにもない。
ただマーガロは単純に、人間と話せるし、飛行帽をかぶってスカーフを巻いている。チビッコたちにわかりやすいように、アニメみたいな顔やカラダをしている。
簡単だからだね。そーゆー表現方法が、いちばん。
マーガロの存在だけが、ゆるせない。
彼女がただの鳥で、それでもスチュアートと恋に落ちるのがよかった。人間と話すときは、スチュアートが通訳すればすむことだ。
なんか、せっかくの世界観を、安直に壊しているのが残念無念。
でも全体にある、のーてんきな明るさとやさしさは好きよ。
バカバカしいほどの、やさしさ。
そして、黄色が好きな人間には、とってもオイシイぞ、この映画。
黄色が基調、そして赤がアクセントとして使われているの。
もー、見事よ。リトル家の前の道は、黄色いタクシーしか通らないの(笑)。
ママのドレス、スチュアートの飛行機、ジョージのユニフォームと、黄色が効果的に使われてる。
わたし、黄色がいちばん好きな色だから、たのしいやらうれしいやら。
黄色ってほんと、使い方次第でオシャレよね。日本人は黄色の使い方いまいちだけど。
そしてこの試写会。
昼間だし土曜日だし、家族連れ多かったんだよね。「こんな小さな子がいっぱいで、字幕読めるのかしら?」と心配した矢先、司会のおねーさんが言いました。「日本語吹き替え版でおたのしみいただきます」……吹き替えかよー。いやべつに、かまわないけど、知らずに来たよ。
スチュアートの声は、藤原竜也でした。けっこーうまい。某タイタニックの若手俳優とはえらいちがいだ。
びっくりしたのは、前売券。
試写会って大抵、前売券の販売あるよね。そして「この会場でお買いあげくださったお客様には、非売品のプレスシートをプレゼント!」というのは定番。
今回もそうだった。
が、もうひとつ。
「とってもかわいい、スチュアートの携帯ストラップもつきます!」
ああ、1のときもそうだったな。2もそうなのか。と、これまたうなずいていたら。
さらに。
「とってもすてきな、スチュアートのレジャータオルもプレゼント!」
ええ? レジャータオル? で、でかいっす。畳一畳分?
そのうえ。
「さらに先着30名様には、このスチュアートくんと一緒に記念撮影、ポラロイド写真をその場でプレゼントします!!」
じつは着ぐるみの巨大なスチュアートがいたのだ、会場に。これまたよくできてて、すげーかわいいの。
なんなんだ、この大判振る舞いは。
「チケット代より、おまけの値段の方が高くないか……?」
わたしとWHITEちゃんは顔を見合わせる。
そして、映画が終わるなり、みなさん走る走る。
スタッフロールなんか、誰も見ない。場内が明るくなるまで席にいたのは、4分の1くらい。こんなのはじめて。
最後まで映画を見たあとでロビーに出たわたしたちは、巨大なタオルを持った人々と遭遇することになる。
みんな買ってるよ……。
しかも、1枚じゃない。みんな複数タオル担いでる。
そっか、大人なら、自分の分1枚だけど、家族連れだと、「今日は来られなかったお兄ちゃんの分もおとーさんの分も買いましょう。今度来るときは家族4人でね」てなもんなんだ。カップルももちろん2枚買うわけだし。
みんな、嵩張るタオルを両手で抱えて歩いてるのよ。袋もなにもなし、剥きだし。
そして、運良く整理券を手に入れられたチビッコたちが、着ぐるみのスチュアートと記念撮影。列ができてます。
で、肝心の前売券の売り場は。
…………あまりの売れ行きのよさに、景品が足りなくなったらしい。「後日郵送しますから、住所を書いてください」と係の人が叫んでいる。
郵送って……あの巨大なタオル、いくらかかるのよ、送料。ゆうぱっくで600円ってとこ?
「チケット代より……以下略」
と、わたしとWHITEちゃん。
3も作るのかな、『スチュアート・リトル』。
また試写会で見たいなあ。
殿さんは仕事でリタイア、やってこなかった。せっかく同級生の初主演作品なのに、いいのか? 陰ながら応援するって言ってたじゃない。
わたしとWHITEちゃんとBe-Puちゃん、みんな希望の日に1回ずつ観られることになり、よかったよかった。
さて、わたしとWHITEちゃんは、そのあと映画の試写会へ。
見たのは『スチュアート・リトル2』。
1もやはり試写会で見たが、かわいくてたのしかった。つっこみたいことも多々あったが(笑)。
そして、2。
……言いたいことは、ひとつ。
あの鳥、なんとかならんものか。
スチュアート・リトルっちゅーのは、陽気なリトル一家の次男だ。ただしこのスチュアート、ネズミなんだな。リトル一家はふつーの人間。スチュアート1人(1匹?)だけが、ネズミ。だって彼は養子だから。
彼がリトル家の一員になるまでのドタバタが、1のストーリー。
2ではもう完全に家族、しかも溺愛されてる。スチュアートがネズミだからなんて差別する人は、どーやら不思議の街ニューヨークにはいないらしい。
そして今回、スチュアートはなんと、恋をする。
鳥のマーガロに。
スチュアートは、ネズミだ。
直立歩行するし、服も着ている。おしゃれさんだ。
だけどその外見は、完璧にネズミだ。
リアルにネズミだ。
今回「敵」として登場する鷹のファルコンも、完璧に鷹だ。リアルに鷹だ。
なのにヒロインのマーガロだけが、アニメ系。
いねーよ、こんな鳥。
リアルさのカケラもない。
どーしてマーガロを、ふつーの鳥の姿にしなかったの?
リアルな鳥でいいじゃないよー。
んでもって、アメリカのアニメキャラって、日本とはセンスちがうじゃない。……気持ち悪いです、マーガロ。日本のセンスのキャラ造形じゃないです。
そして、なんでマーガロは人間と話せるの?
人間と話せる動物は、スチュアートだけだったはずでしょ?
猫のスノーベルをはじめとする、たくさん出てきた動物たち、みんなみんな人間とは話せなかったじゃない。スチュアートだけは人間とも動物とも話せる、唯一無二の存在。そこに生まれたファンタジー。
なのに、マーガロまでなんの説明もなく人間と話せたら、ファンタジーが壊れるよ。
ただのご都合主義に堕ちる。
……いや最初から、そーゆー甘い物語ではあったけど、それにしてもさ。
この世でただひとり、人間と話すことのできるスチュアート。スチュアートがそのことに疑問を持ち、「ボクは孤独だ。この世界にはボクと同じ生き物は存在しないんだ」てな悩みを持っていたところに、「彼と同じ存在」である、人間とふつーに話せるし、服を着ている鳥・マーガロが登場する、というのならわかる。
スチュアートにとってマーガロが、マーガロにとってスチュアートが、この世でただひとりの、「自分と同じ存在」でり、「救い」である、という設定ならば。
でも、そうじゃない。そんなテーマはどこにもない。
ただマーガロは単純に、人間と話せるし、飛行帽をかぶってスカーフを巻いている。チビッコたちにわかりやすいように、アニメみたいな顔やカラダをしている。
簡単だからだね。そーゆー表現方法が、いちばん。
マーガロの存在だけが、ゆるせない。
彼女がただの鳥で、それでもスチュアートと恋に落ちるのがよかった。人間と話すときは、スチュアートが通訳すればすむことだ。
なんか、せっかくの世界観を、安直に壊しているのが残念無念。
でも全体にある、のーてんきな明るさとやさしさは好きよ。
バカバカしいほどの、やさしさ。
そして、黄色が好きな人間には、とってもオイシイぞ、この映画。
黄色が基調、そして赤がアクセントとして使われているの。
もー、見事よ。リトル家の前の道は、黄色いタクシーしか通らないの(笑)。
ママのドレス、スチュアートの飛行機、ジョージのユニフォームと、黄色が効果的に使われてる。
わたし、黄色がいちばん好きな色だから、たのしいやらうれしいやら。
黄色ってほんと、使い方次第でオシャレよね。日本人は黄色の使い方いまいちだけど。
そしてこの試写会。
昼間だし土曜日だし、家族連れ多かったんだよね。「こんな小さな子がいっぱいで、字幕読めるのかしら?」と心配した矢先、司会のおねーさんが言いました。「日本語吹き替え版でおたのしみいただきます」……吹き替えかよー。いやべつに、かまわないけど、知らずに来たよ。
スチュアートの声は、藤原竜也でした。けっこーうまい。某タイタニックの若手俳優とはえらいちがいだ。
びっくりしたのは、前売券。
試写会って大抵、前売券の販売あるよね。そして「この会場でお買いあげくださったお客様には、非売品のプレスシートをプレゼント!」というのは定番。
今回もそうだった。
が、もうひとつ。
「とってもかわいい、スチュアートの携帯ストラップもつきます!」
ああ、1のときもそうだったな。2もそうなのか。と、これまたうなずいていたら。
さらに。
「とってもすてきな、スチュアートのレジャータオルもプレゼント!」
ええ? レジャータオル? で、でかいっす。畳一畳分?
そのうえ。
「さらに先着30名様には、このスチュアートくんと一緒に記念撮影、ポラロイド写真をその場でプレゼントします!!」
じつは着ぐるみの巨大なスチュアートがいたのだ、会場に。これまたよくできてて、すげーかわいいの。
なんなんだ、この大判振る舞いは。
「チケット代より、おまけの値段の方が高くないか……?」
わたしとWHITEちゃんは顔を見合わせる。
そして、映画が終わるなり、みなさん走る走る。
スタッフロールなんか、誰も見ない。場内が明るくなるまで席にいたのは、4分の1くらい。こんなのはじめて。
最後まで映画を見たあとでロビーに出たわたしたちは、巨大なタオルを持った人々と遭遇することになる。
みんな買ってるよ……。
しかも、1枚じゃない。みんな複数タオル担いでる。
そっか、大人なら、自分の分1枚だけど、家族連れだと、「今日は来られなかったお兄ちゃんの分もおとーさんの分も買いましょう。今度来るときは家族4人でね」てなもんなんだ。カップルももちろん2枚買うわけだし。
みんな、嵩張るタオルを両手で抱えて歩いてるのよ。袋もなにもなし、剥きだし。
そして、運良く整理券を手に入れられたチビッコたちが、着ぐるみのスチュアートと記念撮影。列ができてます。
で、肝心の前売券の売り場は。
…………あまりの売れ行きのよさに、景品が足りなくなったらしい。「後日郵送しますから、住所を書いてください」と係の人が叫んでいる。
郵送って……あの巨大なタオル、いくらかかるのよ、送料。ゆうぱっくで600円ってとこ?
「チケット代より……以下略」
と、わたしとWHITEちゃん。
3も作るのかな、『スチュアート・リトル』。
また試写会で見たいなあ。
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