みんな妖精。もちろん汝鳥伶様も(笑)。@本専科エンカレ
2002年8月30日 タカラヅカ わたしとWHITEちゃんの合い言葉。
「チャルさんを見に行こう!」
今チャルさんと言えば、某巨大掲示板の愉快な艶聞よね。
ネットで書いてあることを鵜呑みにするほどかわいい人間ではないのですが、さすがにあの艶聞には、ウケました。ときめきました(笑)。
チャルさん男前!!
あなたなら、あそこに書いてあることがすべて本当でも納得するわ。感心するわ。
行ってきました、本専科エンカレ。
わたしオヤジ好き属性ですから。
このコンサートはハズせません!
感心したのは、出演者8名のキャラがかぶってないこと。
すごいじゃん、バラエティに富んでいるわ。
女は3人、可憐で美しい奥様、やり手のPTA会長、下町のおばさん、と見事に3タイプ。
男は5人、かわいいたぬきオヤジ、流離いの真剣師、外面だけ柔和なヤクザの組長、気のいい中年ホスト、町内会のアイドルのハンサムオヤジ、とこれもきれいに5タイプ。
たのしゅうございました。
プロローグが終わるといきなり、流離いの真剣師(賭け事で生計を立てている人のことね)の風情を持つ萬あきら様がフェロモン散布しながら「LUCK BE A LADY」をお歌いになるので、恥ずかしさに椅子から滑り落ちそうになりました。
なんだろう、この恥ずかしさは……。
きっと「これぞタカラヅカ!」という恥ずかしさなんだと思う。
「最後のダンス」もすばらしゅうございました。
自分のソロ以外のときは、とっても「素」な、かわいらしい笑顔なのに、いざ「男役」としての出番が来るとびしりと豹変。フェロモンがー、フェロモンがぁぁ。
萬ケイ様すてき……。
不思議なことに、立さんがアイドルに見えました。
いや、びっくりした。
重鎮ぞろいのこの顔ぶれで、立さんひとりがさわやかきれいにアイドル。
たとえるなら、タータンだとかトドだとかワタルだとかの、濃い野郎どもの間で、コム姫が可憐に舞っている感じでしょうか。
目からウロコ。
立さんてばアイドル系だったんだ……(なにかチガウ)。
ただわたし的には、「風に立つライオン」がイケてなかった。
あの曲はまんま物語だからねえ。歌詞が聞き取れないとなにがなんだかわかんないのよ。
立さんの歌声では、歌詞がよくわからなかった。
わたしは歌詞全部おぼえてるからいいけど、はじめて聞く人にはわかったのかしら。
歌の部分は首を傾げたけど、台詞の部分はさすがに感動的。
CDのさだまさし自身による曲解説をそのまま読んでいたと思うけど、立さんに読んでもらえると臨場感あるわ。「ぼくは野垂れ死ぬですとよ」だっけ、主役の医師の台詞。
わたし、さだまさしは語りすぎだと思うのね。自分の作品について語りたいのはわかるけど、「これは実話を元にして作りました。モデルは友人で……」とか、いちいちうるさい。舞台裏になんか興味ない。「作品」だけを評価したいのに、ノイズが多すぎる。
「風に立つライオン」は大好きな曲で、TVで聞いてその足でCDを買ったクチだが、さだ氏の語りがうるさかった。自画自賛はもうええっちゅーの。自分と自分の作品が好きなのはわかったから、わたしに作品だけを味あわせてくれ。
……と大昔に思ったことのある、そのうるさい部分だよ、立さんが朗読してくれたのは。
さだ氏の文章で、CDの歌詞カードの巻末として読む分にはウザかったが、立さんが読んでくれるのはヨシ!!
どえらい感動的に幕が下りた。
まさかあそこで1幕が終わるとわ。
汝鳥伶さんがもー、プリチーでプリチーで。
あの体型で黒燕尾着て、赤い薔薇一輪持って歌い踊るのよーっ。やーんもー、かわいすぎーっ。
一樹千尋氏は星組にいたときから見ているので、特に発見はなかった。相変わらず歌はうまいし、かっこいいし。
ただ、「男役」としてより「中年女性」として舞台にいる時間の方が長かったよーな。それが残念ナリ。
わたし、邦なつきさんだけ知らなかった。
いや知らないわけないんだが、わたしの意識に残らない人だったらしい。
今回はじめてちゃんと見た。例の艶聞でもさんざん見た名前だしな(笑)。
まあ、きれいでかわいらしい方。
京三紗さん……三味線、ヘタ……。びっくりした。
雪エリザのルドヴィカがとーっても歌ヘタだったから構えて聞いちゃったけど、洋楽の方はふつーに聞けました。
しかし、「この歌は『ファイナルファンタジー8』というゲームの主題歌です。このゲームはゲーム界のタカラヅカと言うべき、とてもすてきな恋愛物語で……」なんて語りを聞けるとは思わなかったぞ、京三紗!! 孫から借りてプレイしたのか?(ジェンヌは独身です)
にしても、いちばんものすごい選曲だった。和楽にゲーム主題歌、そして中島みゆき……。
矢代鴻様はもー、おさすがです。
あっぱれ。
『デパメン』の本歌をこんなところで聴けるとは思わなかった。ラッキー。
そして、チャルさん。
思えば、わたしとチャルさんの出会いは平成元年の雪組『ベルサイユのばら』だった。
わたしがアラン役のトドロキに一目惚れした記念すべき公演。あそこでアランに墜ちてなきゃ、今のわたしは存在しない。
あの『ベルばら』で、印象に残ったのはアランの他では、オルレアン公爵だったんだわ……。
ええ。
それこそが箙かおる様でした。
幕前で歌っておられた姿と、その心情豊かな歌声が忘れられませんでした。
そう。
当時の親友、ぺーちゃんとふたり、「様」付けで呼んでいたジェンヌはたったふたり。
「北斗ひかる様」と「箙かおる様」だった。
このふたりは、呼び捨ても渾名も不可。絶対にフルネームに様付けだったわ。
あれから14年。
ともに「箙かおる様(はぁと)」と言っていたペー子はタカラヅカを卒業し、「緑野、まだあんなの好きなの? さっさと結婚でもしなよ」的なことを言う女になってしまった。
わたしは外見はしっかりおばさんになったが、中身は昔と変わらず、大好きなことをいっぱいかかえて生きている。結婚しようがしまいが、好きなものは一生好きさ。
時は流れ、それでもわたしはここにいて。
チャルさんの歌声に、涙する。
「O’l Man River」……これってたしか、『LET’S JAZZ』でチャルさんワンフレーズだけ歌ってたね。
全部聴けるとは思わなかったよ……。
すげえ。
この歌、はじめて聴いたわけなんだけど……。
ゴッホの絵を思い出したよ。
ゴッホって、明るい色彩の絵の印象が強いけど、そうでもないんだよね。ものすげえ、暗い絵も描いてる。それこそ、死しかやすらぎは存在しないだろう、てな、追いつめられたおそろしく暗い絵。
労働者の、節くれ立った手をしたいかつい老人が、力尽きて泣いている絵とかな。
咲き終わり、燃え尽きたように腐り果て、ゴミとしてうち捨てられたひまわりの絵とかな。
はじめてゴッホの絵を見たときは、中学生だったかな。泣いたよ、わたし。
とてもとても、こわい画家だと思った。魂をえぐりだしてくるよーな絵を描く人だと思った。
チャルさんの歌う「O’l Man River」を聴きながら、ゴッホの絵を思い出した。
それにしても、タカラジェンヌは妖精だねえ。
不思議だよ、あの空間は。
若さだけで誤魔化しているよーなものじゃないんだね、タカラヅカの美ってものは。
そしてチャルさんの姿に、トドロキの進化系の姿を見た……。
「チャルさんを見に行こう!」
今チャルさんと言えば、某巨大掲示板の愉快な艶聞よね。
ネットで書いてあることを鵜呑みにするほどかわいい人間ではないのですが、さすがにあの艶聞には、ウケました。ときめきました(笑)。
チャルさん男前!!
あなたなら、あそこに書いてあることがすべて本当でも納得するわ。感心するわ。
行ってきました、本専科エンカレ。
わたしオヤジ好き属性ですから。
このコンサートはハズせません!
感心したのは、出演者8名のキャラがかぶってないこと。
すごいじゃん、バラエティに富んでいるわ。
女は3人、可憐で美しい奥様、やり手のPTA会長、下町のおばさん、と見事に3タイプ。
男は5人、かわいいたぬきオヤジ、流離いの真剣師、外面だけ柔和なヤクザの組長、気のいい中年ホスト、町内会のアイドルのハンサムオヤジ、とこれもきれいに5タイプ。
たのしゅうございました。
プロローグが終わるといきなり、流離いの真剣師(賭け事で生計を立てている人のことね)の風情を持つ萬あきら様がフェロモン散布しながら「LUCK BE A LADY」をお歌いになるので、恥ずかしさに椅子から滑り落ちそうになりました。
なんだろう、この恥ずかしさは……。
きっと「これぞタカラヅカ!」という恥ずかしさなんだと思う。
「最後のダンス」もすばらしゅうございました。
自分のソロ以外のときは、とっても「素」な、かわいらしい笑顔なのに、いざ「男役」としての出番が来るとびしりと豹変。フェロモンがー、フェロモンがぁぁ。
萬ケイ様すてき……。
不思議なことに、立さんがアイドルに見えました。
いや、びっくりした。
重鎮ぞろいのこの顔ぶれで、立さんひとりがさわやかきれいにアイドル。
たとえるなら、タータンだとかトドだとかワタルだとかの、濃い野郎どもの間で、コム姫が可憐に舞っている感じでしょうか。
目からウロコ。
立さんてばアイドル系だったんだ……(なにかチガウ)。
ただわたし的には、「風に立つライオン」がイケてなかった。
あの曲はまんま物語だからねえ。歌詞が聞き取れないとなにがなんだかわかんないのよ。
立さんの歌声では、歌詞がよくわからなかった。
わたしは歌詞全部おぼえてるからいいけど、はじめて聞く人にはわかったのかしら。
歌の部分は首を傾げたけど、台詞の部分はさすがに感動的。
CDのさだまさし自身による曲解説をそのまま読んでいたと思うけど、立さんに読んでもらえると臨場感あるわ。「ぼくは野垂れ死ぬですとよ」だっけ、主役の医師の台詞。
わたし、さだまさしは語りすぎだと思うのね。自分の作品について語りたいのはわかるけど、「これは実話を元にして作りました。モデルは友人で……」とか、いちいちうるさい。舞台裏になんか興味ない。「作品」だけを評価したいのに、ノイズが多すぎる。
「風に立つライオン」は大好きな曲で、TVで聞いてその足でCDを買ったクチだが、さだ氏の語りがうるさかった。自画自賛はもうええっちゅーの。自分と自分の作品が好きなのはわかったから、わたしに作品だけを味あわせてくれ。
……と大昔に思ったことのある、そのうるさい部分だよ、立さんが朗読してくれたのは。
さだ氏の文章で、CDの歌詞カードの巻末として読む分にはウザかったが、立さんが読んでくれるのはヨシ!!
どえらい感動的に幕が下りた。
まさかあそこで1幕が終わるとわ。
汝鳥伶さんがもー、プリチーでプリチーで。
あの体型で黒燕尾着て、赤い薔薇一輪持って歌い踊るのよーっ。やーんもー、かわいすぎーっ。
一樹千尋氏は星組にいたときから見ているので、特に発見はなかった。相変わらず歌はうまいし、かっこいいし。
ただ、「男役」としてより「中年女性」として舞台にいる時間の方が長かったよーな。それが残念ナリ。
わたし、邦なつきさんだけ知らなかった。
いや知らないわけないんだが、わたしの意識に残らない人だったらしい。
今回はじめてちゃんと見た。例の艶聞でもさんざん見た名前だしな(笑)。
まあ、きれいでかわいらしい方。
京三紗さん……三味線、ヘタ……。びっくりした。
雪エリザのルドヴィカがとーっても歌ヘタだったから構えて聞いちゃったけど、洋楽の方はふつーに聞けました。
しかし、「この歌は『ファイナルファンタジー8』というゲームの主題歌です。このゲームはゲーム界のタカラヅカと言うべき、とてもすてきな恋愛物語で……」なんて語りを聞けるとは思わなかったぞ、京三紗!! 孫から借りてプレイしたのか?(ジェンヌは独身です)
にしても、いちばんものすごい選曲だった。和楽にゲーム主題歌、そして中島みゆき……。
矢代鴻様はもー、おさすがです。
あっぱれ。
『デパメン』の本歌をこんなところで聴けるとは思わなかった。ラッキー。
そして、チャルさん。
思えば、わたしとチャルさんの出会いは平成元年の雪組『ベルサイユのばら』だった。
わたしがアラン役のトドロキに一目惚れした記念すべき公演。あそこでアランに墜ちてなきゃ、今のわたしは存在しない。
あの『ベルばら』で、印象に残ったのはアランの他では、オルレアン公爵だったんだわ……。
ええ。
それこそが箙かおる様でした。
幕前で歌っておられた姿と、その心情豊かな歌声が忘れられませんでした。
そう。
当時の親友、ぺーちゃんとふたり、「様」付けで呼んでいたジェンヌはたったふたり。
「北斗ひかる様」と「箙かおる様」だった。
このふたりは、呼び捨ても渾名も不可。絶対にフルネームに様付けだったわ。
あれから14年。
ともに「箙かおる様(はぁと)」と言っていたペー子はタカラヅカを卒業し、「緑野、まだあんなの好きなの? さっさと結婚でもしなよ」的なことを言う女になってしまった。
わたしは外見はしっかりおばさんになったが、中身は昔と変わらず、大好きなことをいっぱいかかえて生きている。結婚しようがしまいが、好きなものは一生好きさ。
時は流れ、それでもわたしはここにいて。
チャルさんの歌声に、涙する。
「O’l Man River」……これってたしか、『LET’S JAZZ』でチャルさんワンフレーズだけ歌ってたね。
全部聴けるとは思わなかったよ……。
すげえ。
この歌、はじめて聴いたわけなんだけど……。
ゴッホの絵を思い出したよ。
ゴッホって、明るい色彩の絵の印象が強いけど、そうでもないんだよね。ものすげえ、暗い絵も描いてる。それこそ、死しかやすらぎは存在しないだろう、てな、追いつめられたおそろしく暗い絵。
労働者の、節くれ立った手をしたいかつい老人が、力尽きて泣いている絵とかな。
咲き終わり、燃え尽きたように腐り果て、ゴミとしてうち捨てられたひまわりの絵とかな。
はじめてゴッホの絵を見たときは、中学生だったかな。泣いたよ、わたし。
とてもとても、こわい画家だと思った。魂をえぐりだしてくるよーな絵を描く人だと思った。
チャルさんの歌う「O’l Man River」を聴きながら、ゴッホの絵を思い出した。
それにしても、タカラジェンヌは妖精だねえ。
不思議だよ、あの空間は。
若さだけで誤魔化しているよーなものじゃないんだね、タカラヅカの美ってものは。
そしてチャルさんの姿に、トドロキの進化系の姿を見た……。
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