君歌う僕踊る@ワンピースワールドin白浜その2
2002年9月23日 オタク話いろいろ。 前振りで文字数エラー出てしまった……。
よーやく本文。
行ってきました、『ワンピースワールドin白浜』!!
9月22日(日)、午前8時台新大阪駅発の特急くろしお。
わたしははりきって弟からデジカメ借りて、朝からチャリンコ飛ばして新大阪まで行きました(地元民)。写真写りを考えて、服の色はあざやか路線ね。
お天気は曇りだけど、暑くなく寒くなくいい感じ。
どーせデジカメだから、と、いろーんなくだらないものも、いちいちシャッターを切る。
苦労の末手に入れたラリーブックも、1ページずつ撮影。特急くろしおも、ホームのダサい看板も、みんな撮っておけ!
WHITEちゃんにも「写真はMOでデータだけ渡すから、自分で好きにしてね」と言っておく。CDに焼いてやる気さえないわたし。MOは貸すだけよ、データコピーしたら返してね(笑)。
はりきって出掛けたけど……。
さみしかった、白浜……。
海水浴シーズンが終わってたからかな。わたしの記憶にある、子どものころのにぎやかな観光地のイメージからはほど遠い。
さびれた感じの田舎町……。
ちゃんと、乗るバスの時刻表までチェックしていたわたしたち。すべてのポイントを無駄な時間を使わずに回りきるぞと、やる気十分。
ひとつめのチェックポイントにはあっさり着いた。
いきなりゾロとサンジの看板がお出迎え。……何故このカップリング? スタンプの絵柄もこのふたり。
「ゾロ×サンはだめよ。サン×ゾロでなくちゃ」
とWHITEちゃんは腐った感想をもらす。スタンプの絵柄で、ゾロの方が上だったからだ。上に絵があるからゾロが攻……。
閑話休題。
わたしは最近、ゾロ受小説を読んだ。
わたしは腐女子だしゾロは受だと思っているが、じつはワンピのやほひ本はまともに読んだことがなかったのだ。(WHITEちゃんはいろいろ持っているらしいが、秘密主義なので他人には自分の蔵書を公表しない)
それがふとしたことで、はじめて読んだ。ネットのSSだった。
サン×ゾロだった。
物語自体はたのしく読んだ。
ただ……。
ふと、正気に返る瞬間があった。
「そーだよな。ゾロって、腹巻きしてるんだ……」
いろいろといたすシーンで、サンジがゾロの腹巻きを脱がしたりするわけだ。
そこでわたしは素に返る。
「腹巻き……」
またあるSSでは、セクスィーなシーンで、言葉責めなんかしちゃいながら、サンジの手がゾロの腹巻きをまくりあげる。
「腹巻き……」
またあるSSでは、とっても鬼畜なシーンで、両手の自由を奪われたゾロの下半身の衣服だけを取り払い、どーのこーのっちゅーことになる。シャツも腹巻きもそのままで、下半身だけ裸。
「腹巻き……」
いや、いいんだよ。ゾロは腹巻きをしているさ。してるんだから、仕方ないさ。
しかし、腹巻き。
いちいち「腹巻き」という単語が出てくるたびにわたし、夢から覚めるんですが。
作家さんは強いよな。腹巻きがあってもゆるぐことなくえっちシーン描くんだもんな。人間の想像力ってのはすごいよな。
てなことを言ったらWHITEちゃんは腹を抱えて爆笑していた。秘密主義のWHITEちゃん、あなたはいつもどんなやほひ本を読んでるんですか? わたしは隠し事のない人間なので、自分の持っている本はみんなWHITEちゃんに教えちゃうんだけど。
そして。
どんなに「腹巻き」という単語がわたしを苛んだとしても、ゾロを受だと思う気持ちに変化はありません、オタク魂ここにあり。
まー、余談はともかく。
ひとつめのチェックポイントクリア。
次はさっきバスに乗っているときに見えたなー、てことで、またバスに乗り、問題の箇所まで戻る。
すると。
いきなり、終わってた。
終了?
看板のキャラはルフィーとナミで、「冒険はここで終わりだ」みたいなことが書いてある。はぁ?
よく見るとチェックポイントは3つめになっていた。
2つめ飛ばしてんじゃん。てっきりここだと思ったんだけど。どこよ、2つめ?
てきとーに当たりをつけて歩いてみたら、あっさり2つめも発見。キャラはウソップとチョッパー。
2つめと3つめは、徒歩3分くらいしか離れていない。だからつい、まちがえて3つめに先に行っちゃったのね。
…………どうしよう、終わっちゃった。ちなみにまだ、お昼。
わたしたち、ものすごいはりきって来たんですけどっ?!
実質1時間もあれば終わるゲームだったのね。
だからどこにも書いてなかったんだ、日帰りでいいのか泊まりかなんて。
わたしたちが大騒ぎしすぎていた?
いやしかし、パンフレットに所要時間の記載は必要だと思うよ。それによって乗る電車の時間も宿の都合も変わってくるじゃん。JR、案内ヘボすぎ。
お昼に予定が終わってしまったわたしたち、夕方までどーするか、途方に暮れる。
帰りの特急の時間を変更して、早く帰ることはできるけど……1万円以上かけて来てるんだから、観光くらいすべきでしょう。
でも、どこへ行く?
海水浴場の白い砂浜で波とたわむれ、無料の露天風呂で足浴だけする。……わたしひとり。
だってWHITEちゃん、パンツにサンダル履きなのにパンスト穿いて来てるんだもの。水に入れないってゆーのよ、面倒な。サンダルは素足が基本だろー。
わたしは裸足にサンダル履きだったので、とっても自由。水物OK、たのしみました。
わしらはババアなので、子どもがよろこびそうな遊び場には近寄りたくない。
せっかく温泉地なんだから、ってことで、急遽温泉旅行に変更。
ラリーブックに載っている中で、いちばん規模の大きい温泉へ行く。
……たしかに、行った甲斐のある温泉でした。
眺めが最高、海を見おろしながらの露天風呂。
しかしな。
山の上なんだよ。
しかも、6つだか7つだかあるお風呂がすべて、チガウ場所にあって、気の遠くなるよーな石段を登らなきゃいけなかったりするのよ。敷地が広すぎるのよ。
「なあ、この温泉、なんかまちがってない?」
「温泉ってふつー、癒されに行くよね……なんか明日、筋肉痛になってそうなんだけど?」
石段に継ぐ石段、坂道に継ぐ坂道。なまじ温泉で温まったあとだから、歩きながら「くらっ」と立ちくらみを起こしそうになる。
しかもここもまた、スタンプラリーやってるし。温泉場を巡りながら、スタンプ集めた……。なにをやってるんだ?
よせばいいのにわたしたち、全部の温泉回って、最後にサウナまで入って来たよ。もー。ふらふら。
千畳敷で夕焼けだけ見て、白浜駅に戻る。
そこで念願の「ワンピース・ピンバッチセット」をもらう。このイベントのオリジナル商品。このために、ここまでがんばったのよ、わたしたち。
帰りのくろしおの中で、もちろん記念撮影しましたともよ。ピンバッチも、ピンバッチを持ったところも。……ああ、オタクって……涙。
白浜はさびしかったけれど、それでもさすがに日曜日、人はそれなりにいたよ。『ワンピースワールドin白浜』に参加している家族連れもちょろちょろ見かけた。ええ、大人の女性ふたり組ってのもいたわ(笑)。
でも、なんか……さみしいね。昔はもっと、にぎやかなところだったのに。
ところで街を走るバスなんですが。
典型的な田舎のバスって感じなんだけど、観光地だからか、アナウンスが愉快。次の停留所のCMをするんだよね。
ものすごーく淡々とした、抑揚のないおばさんの声で、
「君歌う僕踊る、最新DAM完備、ダンスダンスレボリューション設置の**カラオケは次の**でお降りください」
はぁ?
WHITEちゃんとふたり、思わず顔を見合わせてしまったよ。今なにか空耳が? てなもんで。
感情のある、たのしそーな声で言うならともかく、お経みたいな陰鬱な声で「君歌う僕踊る」と言われてもな。呪いの言葉かと思ったよ。
なんにせよ、田舎はいろいろ味があるよな、多彩な意味で。
それにしても、疲れた。
帰りのくろしおは爆睡2時間半、おかげでごはんを食いっぱぐれた……。
たのむよJR、次のスタンプラリーは白浜はやめて。
神戸あたりがいいな、どうせなら。
よーやく本文。
行ってきました、『ワンピースワールドin白浜』!!
9月22日(日)、午前8時台新大阪駅発の特急くろしお。
わたしははりきって弟からデジカメ借りて、朝からチャリンコ飛ばして新大阪まで行きました(地元民)。写真写りを考えて、服の色はあざやか路線ね。
お天気は曇りだけど、暑くなく寒くなくいい感じ。
どーせデジカメだから、と、いろーんなくだらないものも、いちいちシャッターを切る。
苦労の末手に入れたラリーブックも、1ページずつ撮影。特急くろしおも、ホームのダサい看板も、みんな撮っておけ!
WHITEちゃんにも「写真はMOでデータだけ渡すから、自分で好きにしてね」と言っておく。CDに焼いてやる気さえないわたし。MOは貸すだけよ、データコピーしたら返してね(笑)。
はりきって出掛けたけど……。
さみしかった、白浜……。
海水浴シーズンが終わってたからかな。わたしの記憶にある、子どものころのにぎやかな観光地のイメージからはほど遠い。
さびれた感じの田舎町……。
ちゃんと、乗るバスの時刻表までチェックしていたわたしたち。すべてのポイントを無駄な時間を使わずに回りきるぞと、やる気十分。
ひとつめのチェックポイントにはあっさり着いた。
いきなりゾロとサンジの看板がお出迎え。……何故このカップリング? スタンプの絵柄もこのふたり。
「ゾロ×サンはだめよ。サン×ゾロでなくちゃ」
とWHITEちゃんは腐った感想をもらす。スタンプの絵柄で、ゾロの方が上だったからだ。上に絵があるからゾロが攻……。
閑話休題。
わたしは最近、ゾロ受小説を読んだ。
わたしは腐女子だしゾロは受だと思っているが、じつはワンピのやほひ本はまともに読んだことがなかったのだ。(WHITEちゃんはいろいろ持っているらしいが、秘密主義なので他人には自分の蔵書を公表しない)
それがふとしたことで、はじめて読んだ。ネットのSSだった。
サン×ゾロだった。
物語自体はたのしく読んだ。
ただ……。
ふと、正気に返る瞬間があった。
「そーだよな。ゾロって、腹巻きしてるんだ……」
いろいろといたすシーンで、サンジがゾロの腹巻きを脱がしたりするわけだ。
そこでわたしは素に返る。
「腹巻き……」
またあるSSでは、セクスィーなシーンで、言葉責めなんかしちゃいながら、サンジの手がゾロの腹巻きをまくりあげる。
「腹巻き……」
またあるSSでは、とっても鬼畜なシーンで、両手の自由を奪われたゾロの下半身の衣服だけを取り払い、どーのこーのっちゅーことになる。シャツも腹巻きもそのままで、下半身だけ裸。
「腹巻き……」
いや、いいんだよ。ゾロは腹巻きをしているさ。してるんだから、仕方ないさ。
しかし、腹巻き。
いちいち「腹巻き」という単語が出てくるたびにわたし、夢から覚めるんですが。
作家さんは強いよな。腹巻きがあってもゆるぐことなくえっちシーン描くんだもんな。人間の想像力ってのはすごいよな。
てなことを言ったらWHITEちゃんは腹を抱えて爆笑していた。秘密主義のWHITEちゃん、あなたはいつもどんなやほひ本を読んでるんですか? わたしは隠し事のない人間なので、自分の持っている本はみんなWHITEちゃんに教えちゃうんだけど。
そして。
どんなに「腹巻き」という単語がわたしを苛んだとしても、ゾロを受だと思う気持ちに変化はありません、オタク魂ここにあり。
まー、余談はともかく。
ひとつめのチェックポイントクリア。
次はさっきバスに乗っているときに見えたなー、てことで、またバスに乗り、問題の箇所まで戻る。
すると。
いきなり、終わってた。
終了?
看板のキャラはルフィーとナミで、「冒険はここで終わりだ」みたいなことが書いてある。はぁ?
よく見るとチェックポイントは3つめになっていた。
2つめ飛ばしてんじゃん。てっきりここだと思ったんだけど。どこよ、2つめ?
てきとーに当たりをつけて歩いてみたら、あっさり2つめも発見。キャラはウソップとチョッパー。
2つめと3つめは、徒歩3分くらいしか離れていない。だからつい、まちがえて3つめに先に行っちゃったのね。
…………どうしよう、終わっちゃった。ちなみにまだ、お昼。
わたしたち、ものすごいはりきって来たんですけどっ?!
実質1時間もあれば終わるゲームだったのね。
だからどこにも書いてなかったんだ、日帰りでいいのか泊まりかなんて。
わたしたちが大騒ぎしすぎていた?
いやしかし、パンフレットに所要時間の記載は必要だと思うよ。それによって乗る電車の時間も宿の都合も変わってくるじゃん。JR、案内ヘボすぎ。
お昼に予定が終わってしまったわたしたち、夕方までどーするか、途方に暮れる。
帰りの特急の時間を変更して、早く帰ることはできるけど……1万円以上かけて来てるんだから、観光くらいすべきでしょう。
でも、どこへ行く?
海水浴場の白い砂浜で波とたわむれ、無料の露天風呂で足浴だけする。……わたしひとり。
だってWHITEちゃん、パンツにサンダル履きなのにパンスト穿いて来てるんだもの。水に入れないってゆーのよ、面倒な。サンダルは素足が基本だろー。
わたしは裸足にサンダル履きだったので、とっても自由。水物OK、たのしみました。
わしらはババアなので、子どもがよろこびそうな遊び場には近寄りたくない。
せっかく温泉地なんだから、ってことで、急遽温泉旅行に変更。
ラリーブックに載っている中で、いちばん規模の大きい温泉へ行く。
……たしかに、行った甲斐のある温泉でした。
眺めが最高、海を見おろしながらの露天風呂。
しかしな。
山の上なんだよ。
しかも、6つだか7つだかあるお風呂がすべて、チガウ場所にあって、気の遠くなるよーな石段を登らなきゃいけなかったりするのよ。敷地が広すぎるのよ。
「なあ、この温泉、なんかまちがってない?」
「温泉ってふつー、癒されに行くよね……なんか明日、筋肉痛になってそうなんだけど?」
石段に継ぐ石段、坂道に継ぐ坂道。なまじ温泉で温まったあとだから、歩きながら「くらっ」と立ちくらみを起こしそうになる。
しかもここもまた、スタンプラリーやってるし。温泉場を巡りながら、スタンプ集めた……。なにをやってるんだ?
よせばいいのにわたしたち、全部の温泉回って、最後にサウナまで入って来たよ。もー。ふらふら。
千畳敷で夕焼けだけ見て、白浜駅に戻る。
そこで念願の「ワンピース・ピンバッチセット」をもらう。このイベントのオリジナル商品。このために、ここまでがんばったのよ、わたしたち。
帰りのくろしおの中で、もちろん記念撮影しましたともよ。ピンバッチも、ピンバッチを持ったところも。……ああ、オタクって……涙。
白浜はさびしかったけれど、それでもさすがに日曜日、人はそれなりにいたよ。『ワンピースワールドin白浜』に参加している家族連れもちょろちょろ見かけた。ええ、大人の女性ふたり組ってのもいたわ(笑)。
でも、なんか……さみしいね。昔はもっと、にぎやかなところだったのに。
ところで街を走るバスなんですが。
典型的な田舎のバスって感じなんだけど、観光地だからか、アナウンスが愉快。次の停留所のCMをするんだよね。
ものすごーく淡々とした、抑揚のないおばさんの声で、
「君歌う僕踊る、最新DAM完備、ダンスダンスレボリューション設置の**カラオケは次の**でお降りください」
はぁ?
WHITEちゃんとふたり、思わず顔を見合わせてしまったよ。今なにか空耳が? てなもんで。
感情のある、たのしそーな声で言うならともかく、お経みたいな陰鬱な声で「君歌う僕踊る」と言われてもな。呪いの言葉かと思ったよ。
なんにせよ、田舎はいろいろ味があるよな、多彩な意味で。
それにしても、疲れた。
帰りのくろしおは爆睡2時間半、おかげでごはんを食いっぱぐれた……。
たのむよJR、次のスタンプラリーは白浜はやめて。
神戸あたりがいいな、どうせなら。
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