夏ドラマの寂しさを語る。
2002年10月9日 テレビ 風邪のせいでだるいっす。
でもまあ、日記は書いておくか……。貴重な文章書きの場。
わたしはドラマオタクである。
TVドラマは大抵1話は必ず見るようにしている。
が、11話だとか12話だとか、最後まで見るものは少ない。どんどんふるいに掛けて見なくなっていく。
もっと元気があったころは、どんなにつまらなくても、1話を見てしまったものは最後まで全部見ていたりもしたんだが。もう若くないので、つまらないものは見られなくなった。
前期はほんと、不作だった。
おもしろいものはなんだったろう、と振り返っても、なにも思い出せない。
おもしろくないか、あるいはどーでもいいものばかりだったよーな。
いちばんマシだったのが『新・愛の嵐』だなんて、自分でもなさけないよ……。
期待していただけに『濱マイク』には失望したしな。
なんなんですか、アレ。
見事なまでに日本映画。悪い意味で。
自己満足の世界へ飛び込んで、大衆は置き去り。
TVなんだからさ、エンターテイメントであってほしいわけよ。一部の「スバラシイ」人たちだけがわかるものを創らないでさ。
わたし、凡人だからそんな「スバラシイ」ものを創られてもただたんに「わけわかんねー。つまんねー」としか思えないよ。
……でもま、アリなのか? あーゆーのも。視聴率最悪でも、一部の「ちがいのわかる人」だけが「にやり」とする番組。
夜中に放映すればよかったね。それならなおさら、レア感をつのってディープな人にありがたがられただろうに。
惜しいと思ったのは、『愛なんていらねえよ、夏』。
最初の方は好みだった。
「愛なんて信じない」男が、金のために兄を騙って盲目の少女に近づく。獲物である少女は、男に言う、「愛なんて信じない」。少女は、もうひとりの男自身の姿でもあった。
騙して殺すつもりの男に、少女は言う、「わたしを殺して」。男の心を、少女は映す。
愛を信じない孤独な男と少女の、戦いの物語であると、わたしは期待した。
信じない、存在しない、だからこそ欲しいと、見てみたいと渇望しているモノをはさんで、男と少女が向き合う物語だと思った。
傷つけあいながらも愛し合う、激しい物語だと思ったんだよ。
ところが。
わたしの期待した路線だったのは、最初の数話だけ。
あっという間にヒロインは「心を閉ざした少女」から、「おにいちゃん大好き(はぁと)」の萌え萌え天使に変身。
えーと。
これって、男性視点で創られた物語?
「愛なんて信じない」と心を閉ざし、棘で自分を守るかわりに孤独にしていた少女は、どこへいったの?
あっちゅー間に、純真無垢な可憐な天使になって「おにいちゃん(はぁと)」の大安売り。
ヒロインに感情移入できない……。
男はこーゆーの好きだよなー。不幸で盲目で天使のよーな美少女だよ。しかも「おにいちゃん(はぁと)」だよ。ギャルゲー並みのお約束満載で、どーしよーかと思った……。
男もあっちゅー間に心変わり。少女を殺すためにやってきたってのに「お前はオレが守る(きっぱり)」とか言ってるし。おいおい。天使様には敗北ですか、そーですか。
最終的にふたりが愛し合うのはいいのよ。それを期待して見ていますがな。しかし、早すぎるよ、両想い。
惹かれている気持ちに気づきながらも、えんえん戦いつづけてほしかった。相手を傷つけながら、自分も傷ついていってほしかった。それこそが、わたしにとっては萌えだったよ。
ただの「天使美少女」と「騎士」の物語にしないでほしかった。そんなの、一山いくらで転がってるんじゃんよ。
男が少女に惹かれていく過程もたのしみたかったのにな。少女が天使に変身したら、男も次の瞬間落ちてたよ。早っ。
だから後半の楽しみは、男に惚れている弟分の少年と、男を追い詰めている中年ヤクザだけになってしまった。
男視点の「妹萌えドラマ」であるうえに、この物語にはもうひとつ、「男が男に惚れるドラマ」という側面もあったんだよね。中年ヤクザの男への入れ込みっぷりは、「男のロマン」で、男視点の物語にありがちな愉快な世界だが。
もうひとつの、弟分少年の、男への愛情過多ぶりは……なんなんだろな。しかも、カメラさんこの少年を力いっぱい「美少年」として撮ってます。しどけなくベッドに横になっているところを、足先からなめるよーに映していったりな。あ、服は着てるよ? 着てるだけに、女の子を映してるんだと思った。男の子をこんなふうに撮る意味がわからなかったから。
男には「弟のような美少年から愛されたい」という萌えもあるのか? ギャルゲーにはひとりくらい美少年キャラがいるらしいけど。
それともこれは、女性向けのサービスキャラなのか??
わたしはあからさまな女性向けサービスには引くタチなので(ex『太陽の季節』)、男のロマンなのか腐女子向けなのかわからんあたりは、けっこー好きだけどさー。
ま、わたしがいちばん萌えたのは、言うまでもなくこの美少年くんではなくて、中年ヤクザの方ですが。ああ、森本レオ様……素敵すぎます……。
『サトラレ』と『サトリ』……じゃなかった『ぼくが地球を救う』はたのしく見ました。ただそれだけだが。
愛華みれはごつかった……。
『ツーハンマン』は、キャスティングのヘボさにどーしても慣れなかった。主役とヒロイン、あれってミスキャストだよね? 主役はジミーのときはいいけど、ツーハンマンに変身後がいかん。カリスマ性のカケラもなかったんだな、あの「いい人俳優」。犬系、とわたしとWHITEちゃんは呼んでるよ。血統書付きじゃない、雑種のなつこいけどまぬけな感じの犬ね。ヒロインは感情なさげなアンドロイドで、しかも老けてるし……。設定が「若い女」なのに。
草刈正雄と真矢みき夫婦のはじけっぷりだけを救いに見てました。あーゆーうそっぽい世界だと、舞台役者の方がハマるよねえ。
一期に一本くらいは、おもしろいドラマが見たいです。
大阪はアニメ不毛地帯だから、アニメはあきらめてるし。
さて、今期はなにか、たのしいものがあるかなあ。あるといいなー。
微熱のせいで、タイプミス続出。
文章もまとまんねーし、はよ寝ろってか……。
でもまあ、日記は書いておくか……。貴重な文章書きの場。
わたしはドラマオタクである。
TVドラマは大抵1話は必ず見るようにしている。
が、11話だとか12話だとか、最後まで見るものは少ない。どんどんふるいに掛けて見なくなっていく。
もっと元気があったころは、どんなにつまらなくても、1話を見てしまったものは最後まで全部見ていたりもしたんだが。もう若くないので、つまらないものは見られなくなった。
前期はほんと、不作だった。
おもしろいものはなんだったろう、と振り返っても、なにも思い出せない。
おもしろくないか、あるいはどーでもいいものばかりだったよーな。
いちばんマシだったのが『新・愛の嵐』だなんて、自分でもなさけないよ……。
期待していただけに『濱マイク』には失望したしな。
なんなんですか、アレ。
見事なまでに日本映画。悪い意味で。
自己満足の世界へ飛び込んで、大衆は置き去り。
TVなんだからさ、エンターテイメントであってほしいわけよ。一部の「スバラシイ」人たちだけがわかるものを創らないでさ。
わたし、凡人だからそんな「スバラシイ」ものを創られてもただたんに「わけわかんねー。つまんねー」としか思えないよ。
……でもま、アリなのか? あーゆーのも。視聴率最悪でも、一部の「ちがいのわかる人」だけが「にやり」とする番組。
夜中に放映すればよかったね。それならなおさら、レア感をつのってディープな人にありがたがられただろうに。
惜しいと思ったのは、『愛なんていらねえよ、夏』。
最初の方は好みだった。
「愛なんて信じない」男が、金のために兄を騙って盲目の少女に近づく。獲物である少女は、男に言う、「愛なんて信じない」。少女は、もうひとりの男自身の姿でもあった。
騙して殺すつもりの男に、少女は言う、「わたしを殺して」。男の心を、少女は映す。
愛を信じない孤独な男と少女の、戦いの物語であると、わたしは期待した。
信じない、存在しない、だからこそ欲しいと、見てみたいと渇望しているモノをはさんで、男と少女が向き合う物語だと思った。
傷つけあいながらも愛し合う、激しい物語だと思ったんだよ。
ところが。
わたしの期待した路線だったのは、最初の数話だけ。
あっという間にヒロインは「心を閉ざした少女」から、「おにいちゃん大好き(はぁと)」の萌え萌え天使に変身。
えーと。
これって、男性視点で創られた物語?
「愛なんて信じない」と心を閉ざし、棘で自分を守るかわりに孤独にしていた少女は、どこへいったの?
あっちゅー間に、純真無垢な可憐な天使になって「おにいちゃん(はぁと)」の大安売り。
ヒロインに感情移入できない……。
男はこーゆーの好きだよなー。不幸で盲目で天使のよーな美少女だよ。しかも「おにいちゃん(はぁと)」だよ。ギャルゲー並みのお約束満載で、どーしよーかと思った……。
男もあっちゅー間に心変わり。少女を殺すためにやってきたってのに「お前はオレが守る(きっぱり)」とか言ってるし。おいおい。天使様には敗北ですか、そーですか。
最終的にふたりが愛し合うのはいいのよ。それを期待して見ていますがな。しかし、早すぎるよ、両想い。
惹かれている気持ちに気づきながらも、えんえん戦いつづけてほしかった。相手を傷つけながら、自分も傷ついていってほしかった。それこそが、わたしにとっては萌えだったよ。
ただの「天使美少女」と「騎士」の物語にしないでほしかった。そんなの、一山いくらで転がってるんじゃんよ。
男が少女に惹かれていく過程もたのしみたかったのにな。少女が天使に変身したら、男も次の瞬間落ちてたよ。早っ。
だから後半の楽しみは、男に惚れている弟分の少年と、男を追い詰めている中年ヤクザだけになってしまった。
男視点の「妹萌えドラマ」であるうえに、この物語にはもうひとつ、「男が男に惚れるドラマ」という側面もあったんだよね。中年ヤクザの男への入れ込みっぷりは、「男のロマン」で、男視点の物語にありがちな愉快な世界だが。
もうひとつの、弟分少年の、男への愛情過多ぶりは……なんなんだろな。しかも、カメラさんこの少年を力いっぱい「美少年」として撮ってます。しどけなくベッドに横になっているところを、足先からなめるよーに映していったりな。あ、服は着てるよ? 着てるだけに、女の子を映してるんだと思った。男の子をこんなふうに撮る意味がわからなかったから。
男には「弟のような美少年から愛されたい」という萌えもあるのか? ギャルゲーにはひとりくらい美少年キャラがいるらしいけど。
それともこれは、女性向けのサービスキャラなのか??
わたしはあからさまな女性向けサービスには引くタチなので(ex『太陽の季節』)、男のロマンなのか腐女子向けなのかわからんあたりは、けっこー好きだけどさー。
ま、わたしがいちばん萌えたのは、言うまでもなくこの美少年くんではなくて、中年ヤクザの方ですが。ああ、森本レオ様……素敵すぎます……。
『サトラレ』と『サトリ』……じゃなかった『ぼくが地球を救う』はたのしく見ました。ただそれだけだが。
愛華みれはごつかった……。
『ツーハンマン』は、キャスティングのヘボさにどーしても慣れなかった。主役とヒロイン、あれってミスキャストだよね? 主役はジミーのときはいいけど、ツーハンマンに変身後がいかん。カリスマ性のカケラもなかったんだな、あの「いい人俳優」。犬系、とわたしとWHITEちゃんは呼んでるよ。血統書付きじゃない、雑種のなつこいけどまぬけな感じの犬ね。ヒロインは感情なさげなアンドロイドで、しかも老けてるし……。設定が「若い女」なのに。
草刈正雄と真矢みき夫婦のはじけっぷりだけを救いに見てました。あーゆーうそっぽい世界だと、舞台役者の方がハマるよねえ。
一期に一本くらいは、おもしろいドラマが見たいです。
大阪はアニメ不毛地帯だから、アニメはあきらめてるし。
さて、今期はなにか、たのしいものがあるかなあ。あるといいなー。
微熱のせいで、タイプミス続出。
文章もまとまんねーし、はよ寝ろってか……。
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