本にらくがきするのはやめよう。@Be-Puちゃんとわたし。
2002年10月16日 その他 思い出したわ、わたしとBe-Puちゃんの出会い。
わたしとBe-Puちゃんは、同じ会社にいた。が、持ち場も立場も違ったので、接点はほとんどなかった。同じ年だということぐらいか。
そりゃ会えば挨拶はするよ。天気の話くらいもする。でも、それだけだった。
ところが、わたしと彼女はある日親しくなった。何故か。
マンガの貸し借りをしたんだ。
話のはずみで、「途中まで読んだけど、つづきを読んでない」という『Jドリーム』を、わたしが彼女に貸したんだ。
なんだ、そのマンガならわたし、全部持ってるよ、と。
ただの親切、深い意味なんかない。
持っているものを貸すくらい、日常さね。
しかしBe-Puちゃんは、微妙な表情でわたしにそのマンガを返してきた。
「ありがとう、とてもおもしろかったわ。とくに、緑野さんのツッコミが」
……わたしのツッコミ?
さぁーーーっ、と青ざめる緑野。
家であわててチェックしたさ。『Jドリーム』を読み返したさ。
ああ神様。
わたしったらわたしったら、ツッコミ入れてます。
北村と鷹がラヴラヴすぎてものすごいことになってるところに、「おいおい」とか「愛ね」とか「見ている方が恥ずかしい…」とか。
書き込んでますのよ、ツッコミを!!
忘れてたよ、そんなこと!
解説。
『Jドリーム』ちゅーのは古いサッカーマンガです。
Jリーグ設立、つーて日本中がJリーグブームだったころの。
主人公は天才少年、鷹(小柄で華奢なかわいこちゃん)。とにかく天才。ほんまもんの天才。だから努力なんかしないし、超えるべき壁もない。スタートから万能。
天才であるがゆえ、彼は常識に縛られない。翼のある彼は自由にはばたく。凡人には理解できない高みで気まぐれに生きている。
万能のスーパーマンが主人公じゃ、物語になんないよね。彼が本気になればなんでもできちゃうんだから。
でも鷹は本気にならないの。ガキだから、大人の事情も都合もおかまいなし。
鷹があまりにも読者の理解しがたい位置にいるから、読者視点の主人公として北村(ごつい。でかい。見ようによってはハンサム)という男がいる。鷹よりずっと年上。苦労人の小心者。努力家で熱血漢。とても主人公らしい主人公。才能だってあるけど、彼の人生は困難だらけで、壁をいちいち大騒ぎして超えていく。
鷹だけなら物語にならない。北村だけならありきたりすぎる。
このふたりが共に主人公だというのが、おもしろい。しかもあくまでも鷹が中心てのが。
気まぐれな天才、鷹。本気になれば世界を獲ることだってできるのに、それをしないでへらへら生きている。
そんな鷹が本気になるのは……北村の涙を見たとき!!
傷ついた北村のためだけに、鷹はその翼を広げる。たぐいまれな才能を存分に発揮する。
とゆー話。
あまりにものすごいので、ついツッコミを書き込んでしまっていたわけだ……。
北村のくやし涙を見て、彼のためにいきなり真面目に戦いだす鷹とか、それに感動してマジ泣きする北村とか、それをあたたかい目で見守っている仲間たちとか……。
読んでてアゴが落ちたからさ。おいおいお前ら正気か?! てなもんで。
今日たまたま読み返しちゃったのよね、『Jドリーム』。
んでもってその書き込みを見つけて……そーだ、これだ! と思い出した。
このツッコミのせいで、わたしがヤオイスキーだとBe-Puちゃんにばれちゃったんだ。
Be-Puちゃんも同じヤオイスキーだったから、それ以来徐々に仲良くなっていった……。
お互い、どこまで本性見せていいのかな、と手探りしていたよ。なまじ同じ職場の人間だからねえ。気まずくなるとこまるしさー。
そうそう、好きで読んでることは言えたけど、書いてることは長い間言えなかったなー。でも、彼女の友人とかいう人が、わたしのペンネームを知っていたとかなんとか、とにかく思いもかけないところでバレて、気まずかったっけ。
「緑野さんが言えなかった気持ちわかるわ。わかるけど、おどろいた」
宝塚からの帰りの阪急電車で突然そう言われて、心が冷えたっけ……ああ、ひとつ思い出したらいろいろ思い出してくるよ……。
あと、ばれたならいいや、と思ってわたしの書いたやほひ本をプレゼントしたら、えらくショック受けてやがったし。
「そうよね、わたしたち大人だもんね……大人だからいいのよね……」
って、マジに言われて、ものすごーく恥ずかしかったなー。そうだよ、大人だから小説でSEXシーンを書いたってべつにいいんだよ。つーか、もっと過激なものを読んでるくせに、友人の書いたSEXものってだけで本気で照れるな! おかげでこっちまで恥ずかしかったじゃないか!(笑)
人に歴史あり、思い出あり。
Be-Puちゃんとわたし。
そして『Jドリーム』には他にも思い出あり。
友人オレンジとも、盛り上がったんだよな。鷹×北村で。
鷹って男前すぎる、とか。完璧な攻様、しかも亭主関白、とか。(繰り返しますが、鷹は小柄で華奢なかわいこちゃんです。んでもって北村はごつくてでかい大人の男です)
「鷹のプロポーズの言葉。『お前をアジアの大砲にしてやるよ』、って……すごすぎー。男前ー!」
「そんでもって北村、即OK!!」
「早っ」
てな会話できゃーきゃー長電話してた。まだオレンジが大阪に住んでいたころ。
なつかしーなー。
『Jドリーム』を読み返しながら、この「お前をアジアの大砲にしてやるよ」のシーンで思わず吹き出してしまったよ。オレンジとの会話を思い出して。
人に歴史あり、思い出あり。
そしたらものすごいタイミングでオレンジから電話。
「新刊、読んだよー」
という内容だったけど、あんたタイミングよすぎ(笑)。今まさに、あんたのこと思い出してたんだよ。
人に歴史あり、思い出あり。
そーやってわたしたちは生きている。
わたしとBe-Puちゃんは、同じ会社にいた。が、持ち場も立場も違ったので、接点はほとんどなかった。同じ年だということぐらいか。
そりゃ会えば挨拶はするよ。天気の話くらいもする。でも、それだけだった。
ところが、わたしと彼女はある日親しくなった。何故か。
マンガの貸し借りをしたんだ。
話のはずみで、「途中まで読んだけど、つづきを読んでない」という『Jドリーム』を、わたしが彼女に貸したんだ。
なんだ、そのマンガならわたし、全部持ってるよ、と。
ただの親切、深い意味なんかない。
持っているものを貸すくらい、日常さね。
しかしBe-Puちゃんは、微妙な表情でわたしにそのマンガを返してきた。
「ありがとう、とてもおもしろかったわ。とくに、緑野さんのツッコミが」
……わたしのツッコミ?
さぁーーーっ、と青ざめる緑野。
家であわててチェックしたさ。『Jドリーム』を読み返したさ。
ああ神様。
わたしったらわたしったら、ツッコミ入れてます。
北村と鷹がラヴラヴすぎてものすごいことになってるところに、「おいおい」とか「愛ね」とか「見ている方が恥ずかしい…」とか。
書き込んでますのよ、ツッコミを!!
忘れてたよ、そんなこと!
解説。
『Jドリーム』ちゅーのは古いサッカーマンガです。
Jリーグ設立、つーて日本中がJリーグブームだったころの。
主人公は天才少年、鷹(小柄で華奢なかわいこちゃん)。とにかく天才。ほんまもんの天才。だから努力なんかしないし、超えるべき壁もない。スタートから万能。
天才であるがゆえ、彼は常識に縛られない。翼のある彼は自由にはばたく。凡人には理解できない高みで気まぐれに生きている。
万能のスーパーマンが主人公じゃ、物語になんないよね。彼が本気になればなんでもできちゃうんだから。
でも鷹は本気にならないの。ガキだから、大人の事情も都合もおかまいなし。
鷹があまりにも読者の理解しがたい位置にいるから、読者視点の主人公として北村(ごつい。でかい。見ようによってはハンサム)という男がいる。鷹よりずっと年上。苦労人の小心者。努力家で熱血漢。とても主人公らしい主人公。才能だってあるけど、彼の人生は困難だらけで、壁をいちいち大騒ぎして超えていく。
鷹だけなら物語にならない。北村だけならありきたりすぎる。
このふたりが共に主人公だというのが、おもしろい。しかもあくまでも鷹が中心てのが。
気まぐれな天才、鷹。本気になれば世界を獲ることだってできるのに、それをしないでへらへら生きている。
そんな鷹が本気になるのは……北村の涙を見たとき!!
傷ついた北村のためだけに、鷹はその翼を広げる。たぐいまれな才能を存分に発揮する。
とゆー話。
あまりにものすごいので、ついツッコミを書き込んでしまっていたわけだ……。
北村のくやし涙を見て、彼のためにいきなり真面目に戦いだす鷹とか、それに感動してマジ泣きする北村とか、それをあたたかい目で見守っている仲間たちとか……。
読んでてアゴが落ちたからさ。おいおいお前ら正気か?! てなもんで。
今日たまたま読み返しちゃったのよね、『Jドリーム』。
んでもってその書き込みを見つけて……そーだ、これだ! と思い出した。
このツッコミのせいで、わたしがヤオイスキーだとBe-Puちゃんにばれちゃったんだ。
Be-Puちゃんも同じヤオイスキーだったから、それ以来徐々に仲良くなっていった……。
お互い、どこまで本性見せていいのかな、と手探りしていたよ。なまじ同じ職場の人間だからねえ。気まずくなるとこまるしさー。
そうそう、好きで読んでることは言えたけど、書いてることは長い間言えなかったなー。でも、彼女の友人とかいう人が、わたしのペンネームを知っていたとかなんとか、とにかく思いもかけないところでバレて、気まずかったっけ。
「緑野さんが言えなかった気持ちわかるわ。わかるけど、おどろいた」
宝塚からの帰りの阪急電車で突然そう言われて、心が冷えたっけ……ああ、ひとつ思い出したらいろいろ思い出してくるよ……。
あと、ばれたならいいや、と思ってわたしの書いたやほひ本をプレゼントしたら、えらくショック受けてやがったし。
「そうよね、わたしたち大人だもんね……大人だからいいのよね……」
って、マジに言われて、ものすごーく恥ずかしかったなー。そうだよ、大人だから小説でSEXシーンを書いたってべつにいいんだよ。つーか、もっと過激なものを読んでるくせに、友人の書いたSEXものってだけで本気で照れるな! おかげでこっちまで恥ずかしかったじゃないか!(笑)
人に歴史あり、思い出あり。
Be-Puちゃんとわたし。
そして『Jドリーム』には他にも思い出あり。
友人オレンジとも、盛り上がったんだよな。鷹×北村で。
鷹って男前すぎる、とか。完璧な攻様、しかも亭主関白、とか。(繰り返しますが、鷹は小柄で華奢なかわいこちゃんです。んでもって北村はごつくてでかい大人の男です)
「鷹のプロポーズの言葉。『お前をアジアの大砲にしてやるよ』、って……すごすぎー。男前ー!」
「そんでもって北村、即OK!!」
「早っ」
てな会話できゃーきゃー長電話してた。まだオレンジが大阪に住んでいたころ。
なつかしーなー。
『Jドリーム』を読み返しながら、この「お前をアジアの大砲にしてやるよ」のシーンで思わず吹き出してしまったよ。オレンジとの会話を思い出して。
人に歴史あり、思い出あり。
そしたらものすごいタイミングでオレンジから電話。
「新刊、読んだよー」
という内容だったけど、あんたタイミングよすぎ(笑)。今まさに、あんたのこと思い出してたんだよ。
人に歴史あり、思い出あり。
そーやってわたしたちは生きている。
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