大大吉。

2002年12月31日 家族
 思ふ事 思ふがままに なしとげて 思ふ事なき 家の内哉

 ……いきなり、「大大吉」引きました。

 はい、12月31日です。
 なのにおみくじの話。

 つーのも、31日のうちから初詣に出かけるからです。
 除夜の鐘を聞きながら、のんきに歩いているうちに日付がかわり、はっぴーにゅーいやー。
 今現在は1月1日の午前2時です。
 でも、気分的には31日のまま。やっぱこれから一旦寝て、起きてからが元旦本番っちゅーかね。

 初詣は弟とふたりでした。

 我が家の年中行事。
 近所の神社へ初詣。
 氏神様っていうのかな。わたしも弟も、そこの神社で一通りの成長記録神事を受けてきました。だから、どんな有名な神社より、そこが特別。

 弟とふたり、思い出話をしながら夜道を歩く。

 昔は、家族6人で通った道を、ふたりだけで歩く。
 祖父と祖母が、いつも大張り切りで歩いていた。面倒くさがり屋の父は脱落することが多かったので、父抜きの家族5人のことも多かった。母が家に残ることもあった。
 でもとりあえず、祖父母とわたしと弟は参加していた。
 祖母が亡くなり、祖父が亡くなり。
 父が膝を悪くして出て来なくなり、夜間行動を嫌悪する母が来なくなり。
 近年は、弟とふたりきり。

 我が家の年中行事。
 31日の夜に近所の神社に行く。神社を通り抜けて隣の寺に行き、除夜の鐘を撞く。そのあとで神社へ戻り、初詣。そしておみくじを引く。
 日を改めて、京都の伏見稲荷へ行く。伏見稲荷は商売の神様。自営業である我が家にははずせないところ。
 そして10日は今宮戎へ。えべっさんもまた、商売の神様。縁起物を買って帰る。

 これはお正月のお約束。

 今は亡き人の思い出を語りながら、今年もまたお約束をたどる。

 神社もお寺も混んでいて、弟はうんざり顔。

「え、除夜の鐘撞かないの?」
「撞きたいの?」

 弟は列を見ただけで鐘を撞く気が失せたらしい。なんでよ、昔は並んで撞いてたじゃない。

「ぼくは、神社の列を見ただけで相当嫌気さしてんだけど。なんか、毎年増えてないか?」
「あの程度の列でそんなこと言ってたら、一生コミケには行けないよ?」
「んなとこ、一生行かない」

 オタクの弟が欲しかった、気もする姉であった。
 結局鐘を撞くのはあきらめた。根性なしの弟のために。
 ふたりで神社にだけ並び、参拝した。

 おみくじは大大吉。
 びっくりだ。
 今年で年女3回目になるこのわたし、今まで毎年この神社でおみくじ引いてたってのに、そんなもんがあるのを知らなかったよ。「大吉」が最高峰だと思ってた。

「思ふ事 思ふがままに なしとげて 思ふ事なき 家の内哉……って、すげえ。願望、待人、失物……なにもかもオールグリーンだぞ?」
「世界征服でもできそうだな」
 わたしのおみくじをのぞきこんで、弟も言う。
 彼は小吉。大袈裟ではないが、いいことばかりが書いてある。
 ふたりそろってなかなかな出だしか?

「縁談……他人の言う儘に委せてよし(笑)」
 弟、わたしのおみくじの、よりによってそこのくだりを読んで笑う。
 待て。
 なんでわざわざそこを音読して、笑うのだ。「他人の言うまま」というあたりに含みを持たせているのは何故だ。
 この姉が、自力では男をつかまえられないと、そう言いたいのか? そうか? ……そうだけどさ。

 コミケ疲れで腰は痛いし、今日(だから31日)になって担当からプロットについての連絡が入ったし(予定より遅れている)、しかもなんか、会社都合の不安てんこ盛りだし(わたしの手の届かないところにトラブルの予感……うう。不安だ)、順風満帆な年の暮れではなかったけれど。
 どうかどうか、2003年はよい年でありますように。

 ……しかも、現在仕事している担当氏に年賀状出し忘れていたことに「今」気づいたしな……この日記書いてるおかげで。
 他社の担当諸氏には全員出したのに、今現在の仕事の担当を忘れるとわっ。今朝電話で話したのに。
 しかも彼は、明日元旦から出社するとかなんとか、言ってたのに(それも、わたしとの仕事の関係で、元旦出社……気の毒に。あ、わたしのせいじゃないぞ。会社都合な)。うわーん、間に合わない〜。他の人なら、初出社時に間に合うように出しておけばすんだのに。
 マヌケなタイミングで届くなんだろーなー。ちぇっ。

 とゆーことで、さらば激動の2002年。

 

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