「それで結局、最後はきりやんなのね」
「ねー。ハッピーエンドよねー」
「んでさ、さえちゃん、アレなによ?」
「『ボクも昔は遊び人だった』? ……ナイナイ」
「『遊ばれてた』のまちがいよね?」
「でもあそこは、ああ言うしかないでしょう。男としてはねえ」

 初日にはキティちゃんと一緒。
 そしてその翌日には、WHITEちゃんと一緒でした。
 月組『シニョール ドン・ファン』。
 1日ズレてるけど、5日の土曜日の日記ナリ。

 初日とその翌日と、全席完売、サバキもナシとは、なんと剛毅な。
 初舞台生効果かな。

 とゆーのも、客席の雰囲気が異様なんだもん。
 普段は静か。つーか、寝てたり。
 だが、初舞台生が登場すると、途端活気づく。ざわざわする。喋り出す。

 身内の方々が多いのね……。

 とゆーわたしも、たまたまサバキでGETした席が、身内席のど真ん中でした。
 前の列全部と、わたしの隣は通路までずっと、同じ生徒さんの関係者。その隣の群れも似たよーなもんらしい。幕間に同じお菓子が配られてたから。……ものすごい数だ……。

「どこに出るんだ」
「わからないわ、探さなきゃ」
「見てもわからないよ」
「端から2番目だろ」
「えっ、今日出てるのか? 挨拶はチガウだろ」
「口上はチガウけど、出てるんだってば。なにしに来たと思ってるの」
「ええっ、出てないと思ってた」
 ……など。横で聞いてるとなかなか笑えたぞ。
 思わず聞いちゃったよ、どなたのお身内なのか。

 はい、成績がブービーの、あの方です。
 成績がビリから2番目だからって、「端から2番目ばかり見てたけどわからなかった」としきりに首をひねっていた男性……あの、舞台の並びは成績順じゃなくて「身長順」だと思います……。

 初舞台生ではなんといっても、凪七瑠海ちゃん……目立つなあ。
 どこにいてもわかる。
 ロケットが終わったあと、弓矢を持ってちらりと登場するんだけど、そのときのあの、マンガみたいなスタイル。顔小さっ、胴短っ、手足細長っ。
 ほんとにナルセ系だよ。
 将来有望。

 凪七瑠海ちゃんとは別に、わたしがちょいと気に入っている純矢くんの方は、残念ながら初日ではどこにいるのかわかりませんでした……。
 ショーは全員白塗りおかっぱ頭だし。ロケットはやはり全員同じかぶりものだし。しかもわたし、立ち見だったし。
 ……それでも凪七くんはわかった。どこにいてもわかった。

 だから5日の目的は、純矢くんを探すこと。

 2回目はとりあえず、顔の識別はつきました。そっか、そんな顔になんのね、大劇の板の上だと。
 なんつーか……友だちのジュンちゃんに似てる……友だちに似た顔だから余計親近感あるのかもな。

 『シニョール ドン・ファン』は、リカときりやんの愛の行方で盛り上がる。えーと、役名で言うと、レオとジョゼッペね。
 最近忘れてたけど、WHITEちゃんってきりやんファンだったわ。

「でもさ、コウちゃんもそのうち戻ってきて、また3人組になるだろうね」
 とWHITEちゃん。
 そうね。コウちゃんの役、ロドルフォも絶対、レオのとこに戻ってくるだろーなー。んで三角関係再スタート?
 でもコウちゃんの演じ方だと、ちっともホモに見えないんだもん。色気のないきりやんの方が腐女子的においしいとは、これいかに?

「でもあのラストはラヴラヴよねえ」
「レオとジョゼッペねー。しあわせそうよねえ」

 ねえWHITEちゃん。どっちが攻だと思う?
 やはりジョゼッペかしら。
 なんか昔わたし、マウロ×ドイル書いたからなあ……かぶるのやだなあ。でもどーしても攻だよなあ、きりやん。

 きりやんが受だったのって、『更に狂わじ』ぐらいのもんよねえ。
 まああれは、攻が天下の箙かおる様だったからなあ。

 そうしてこの腐女子会話は、8日のやおひソウル・フレンド、かねすきさんとの会話につづくのだった……(笑)。

 『シニョール ドン・ファン』について、語りたいことはいっばいあるんだが。
 やおひ的なことじゃなくて、もっとまともなことでも(笑)。
 しかし、ネタバレするとまずいかもしんないからさー。
 今はまだ自重中。
 そのうちやります。

 

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