捕まえてごらんなさぁい♪@キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン
2003年4月10日 映画 そこは一面の花畑だ。
ワンピース姿の少女が微笑みながら走っている。
「うふふ、捕まえてごらんなさぁい♪」
白いシャツの少年が、彼女を追いかけている。
「こいつぅ」
ふたりは花畑の中を笑いながら走る。
「うふふ」
「あはは」
高橋留美子の絵でお願いします。
わたしはタイトルを見た瞬間、こーゆー図を想像した。
絵に描いたよーなバカップルが、頭にお花を生やして花畑を駆け回る図。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。
「捕まえてごらんなさぁい♪」
……わたしの乏しい英語力と、偏向がちな想像力が、そんな図を描いたのだ。
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス主演。
見終わっておどろいたことは、わたしの想像が、あながちまちがいでもなかったことだ。
「捕まえてごらんなさぁい♪」
逃げるレオ様。
「こいつぅ」
追いかけるトム。
「うふふ」
「あはは」
ああ、お花畑。
……こんな話だったなんて。
レオ様は16才の高校生。
すごいぞレオ様、現役高校生役だ。君こそ本物のとっちゃん坊や。高校生だと言われたらすんなり信じてしまうよ。
両親の離婚が大ショックだった彼は、もう一度幸福だったあのころを取り戻したい一心で詐欺を繰り返し、大金を稼ぐ。
小切手詐欺だ。
高校生が持ち込んだ小切手を、銀行は相手にしてくれない。そこでレオ様は、「みんなが無条件に信用する職業」に扮することを思いつく。
パイロット、医者、弁護士。
彼は年齢不詳の顔を武器に(笑)、次々と名と職業を変え、大金を手にする。
そんな彼を追うのが、FBIのトム・ハンクスだ。
レオとハンクスは知略の限りを尽くして戦うが……。
追う者と追われる者。
そこには究極のエロスがある。
と、つねづね思っているわけよ。
だからとっても期待して見に行きました。
……期待以上っす。
ラヴラヴでしたがな、レオ様とハンクス!(笑)
まさかハッピーエンドだとは思わなかったよ。
ふつー追う者と追われる者が犯罪者と刑事の場合、ハッピーエンドは存在しないもんなんだが。
なんてこったい、ハッピーエンドだよ。
詐欺師モノって、愉快だよね。
スリルとサスペンス。
窮地を知恵と度胸でひっくり返す、それがじつに気持ちいい。
しかもレオ様の場合、みじめ路線あわれ路線に走るのではなく、とことんゴージャスにひっくり返すので、見ていて爽快だ。
だけど、そんな天才詐欺師の持つ、かなしさ。
嘘だけで生きる彼には、心のよりどころがない。
昔、彼の家は裕福で、美しい母とダンディな父がいた。両親はとてつもなく愛し合っていた。幸福な両親のもとで、彼もまた幸福だった。
だが、今の彼にはなにもない。
以前のように裕福になれば、母が帰ってきてくれるのではないかと思った。
借金に追われる父を救いたい。昔のように、ダンディでいてほしい。
そう思っていたのに。
なにもないレオ様が持っているモノ。
それは、自分を追い続けている、あの捜査官だけだ。
クリスマスイヴの夜。
孤独な少年は、電話を掛ける。
同じ空の下、自分を追い続けているだろう男のもとへ。
…………ラヴラヴです。
どどどどどうしましょう。ラヴラヴですよ、こいつら!!
敵同士のはずが、いつの間にか最愛の人に。
この世でたったひとり、わかりあえる相手に。
トム・ハンクスがやもめ男だというのも、ポイント高いです。
10年も前に離婚していて、娘にはろくに会ってもらえずにいるヘタレパパ。
それでも今もなお、結婚指輪をはずせずにいるヘタレ夫。
捜査官としては優秀でも、よき家庭人にはなれなかったんだね。
そんな男が、天才詐欺師の幼い慟哭に気づき、救おうとするんだ。……せつないね。
気持ちのいい映画でした。
あ、日付は1日ズレたまま。9日の日記ナリ。
ワンピース姿の少女が微笑みながら走っている。
「うふふ、捕まえてごらんなさぁい♪」
白いシャツの少年が、彼女を追いかけている。
「こいつぅ」
ふたりは花畑の中を笑いながら走る。
「うふふ」
「あはは」
高橋留美子の絵でお願いします。
わたしはタイトルを見た瞬間、こーゆー図を想像した。
絵に描いたよーなバカップルが、頭にお花を生やして花畑を駆け回る図。
『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』。
「捕まえてごらんなさぁい♪」
……わたしの乏しい英語力と、偏向がちな想像力が、そんな図を描いたのだ。
レオナルド・ディカプリオ、トム・ハンクス主演。
見終わっておどろいたことは、わたしの想像が、あながちまちがいでもなかったことだ。
「捕まえてごらんなさぁい♪」
逃げるレオ様。
「こいつぅ」
追いかけるトム。
「うふふ」
「あはは」
ああ、お花畑。
……こんな話だったなんて。
レオ様は16才の高校生。
すごいぞレオ様、現役高校生役だ。君こそ本物のとっちゃん坊や。高校生だと言われたらすんなり信じてしまうよ。
両親の離婚が大ショックだった彼は、もう一度幸福だったあのころを取り戻したい一心で詐欺を繰り返し、大金を稼ぐ。
小切手詐欺だ。
高校生が持ち込んだ小切手を、銀行は相手にしてくれない。そこでレオ様は、「みんなが無条件に信用する職業」に扮することを思いつく。
パイロット、医者、弁護士。
彼は年齢不詳の顔を武器に(笑)、次々と名と職業を変え、大金を手にする。
そんな彼を追うのが、FBIのトム・ハンクスだ。
レオとハンクスは知略の限りを尽くして戦うが……。
追う者と追われる者。
そこには究極のエロスがある。
と、つねづね思っているわけよ。
だからとっても期待して見に行きました。
……期待以上っす。
ラヴラヴでしたがな、レオ様とハンクス!(笑)
まさかハッピーエンドだとは思わなかったよ。
ふつー追う者と追われる者が犯罪者と刑事の場合、ハッピーエンドは存在しないもんなんだが。
なんてこったい、ハッピーエンドだよ。
詐欺師モノって、愉快だよね。
スリルとサスペンス。
窮地を知恵と度胸でひっくり返す、それがじつに気持ちいい。
しかもレオ様の場合、みじめ路線あわれ路線に走るのではなく、とことんゴージャスにひっくり返すので、見ていて爽快だ。
だけど、そんな天才詐欺師の持つ、かなしさ。
嘘だけで生きる彼には、心のよりどころがない。
昔、彼の家は裕福で、美しい母とダンディな父がいた。両親はとてつもなく愛し合っていた。幸福な両親のもとで、彼もまた幸福だった。
だが、今の彼にはなにもない。
以前のように裕福になれば、母が帰ってきてくれるのではないかと思った。
借金に追われる父を救いたい。昔のように、ダンディでいてほしい。
そう思っていたのに。
なにもないレオ様が持っているモノ。
それは、自分を追い続けている、あの捜査官だけだ。
クリスマスイヴの夜。
孤独な少年は、電話を掛ける。
同じ空の下、自分を追い続けているだろう男のもとへ。
…………ラヴラヴです。
どどどどどうしましょう。ラヴラヴですよ、こいつら!!
敵同士のはずが、いつの間にか最愛の人に。
この世でたったひとり、わかりあえる相手に。
トム・ハンクスがやもめ男だというのも、ポイント高いです。
10年も前に離婚していて、娘にはろくに会ってもらえずにいるヘタレパパ。
それでも今もなお、結婚指輪をはずせずにいるヘタレ夫。
捜査官としては優秀でも、よき家庭人にはなれなかったんだね。
そんな男が、天才詐欺師の幼い慟哭に気づき、救おうとするんだ。……せつないね。
気持ちのいい映画でした。
あ、日付は1日ズレたまま。9日の日記ナリ。
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