萌えに我を忘れるとき。@2003年TCA
2003年6月6日 タカラヅカ ふと隣を見ると、デイジーちゃんが服を脱いでいた。いきなり、セクシーなタンクトップ姿。
「な、なにやってんの?!」
わたしがびびって訊ねると、彼女はとても当たり前に。
「え? だって、暑くて」
と、返してきた。
あつい……?
さっきから空調の風が当たって、寒いんですけど。わたし、わざわざカーディガン出して着込んだんですけど。
「えっ、暑くないですか? 11時公演も暑くて暑くて、わたし、ずっと脱いでましたよ」
「それはアナタのテンションのせいじゃあ……?」
「ぐっ」
TCA公演、千秋楽の休憩中の会話です。
わたしは5日観劇、デイジーちゃんは6日の11時観劇。そして15時の楽は、ふたり一緒に観劇です。
現在「オサ命」のデイジーちゃんは、第1部の『最後のダンス』ですでに息も絶え絶え。そりゃ体温も上がっているだろうよ……。
「だって2部は、ブラック・ジャック先生じゃないですか! 体温上がっても仕方ないですよーっ、先に脱いで、準備しておこうかな、って」
とわめきつつも、わたしが突っ込んだせいか、また上着を着直していた。……いいのに、脱いだままでも。
今回、わたしとデイジーちゃんは2階2列目ドセンターで並んで観劇。隣にいると、彼女の天井知らずのテンションに引きずられる(笑)。
昨日は構成の感想を書いたので、今日は純粋にミーハー・モードの感想。
たのしかった。
素直にキャラ萌え、ジェンヌ萌え。
やっぱりいちばん好きなのはブラック・ジャック先生@オサですな(笑)。ああ、なんていいキャラなのー。
クールというより投げやりな態度が、素敵。人の話を聞いちゃいねえ、勝手にひとりでなにかしているところも、大好き。
そして、ブラック・ジャックの影@まっつ! なんてプリチーなの。動作のひとつひとつがきれいで愉快。
今回はブラック・ジャック先生、自分の影であるまっつを捕まえて、えんえんえんえん、お遊び。……いや、遊んでるのはわかるよ……わかるけど……やってるのが寿美礼ちゃんだから、なんつーんですかその、やたらエロいというか、えーと、「大人のお医者さんごっこ」に見えて、ヤバかったんですが。
まっつを強引にそばに寄せ、聴診器をあちこちに当てている姿が……い、いちばんの収穫かと……(何故かどもる)。
花組の10年のシーンは、見事にブラック・ジャック先生とその影しか見ていませんでした。
テレビカメラが入ってたからさ、真ん中はきっとカメラが撮ってくれると思って。だから、あさことかゆみことからんとむとかを見るのは、潔くあきらめた。それより今は、先生とその影を見るのよ!
いちばん笑えたのは、やっぱり星組かなー。お笑いパートの先頭バッターだから、よけいに笑いが新鮮よね。
フランツ@ケロにめろめろだ(笑)。
あと、お笑いがうまいなと思うのは、なんと言ってもトウコちゃん。ひとりでボケツッコミをこなすのだが、マジでうまい。この人でなきゃ「シュワッチ! ピコーンピコーン、あっ、3分経った、いただきます!」は成り立たなかったろうと思う。
月組はリカちゃんのひとり舞台っぽいから、リカへのもともとの好感度で、観る人によって笑いの深さが変化していそう。
でもいいんだっ、プガチョフ@ゆーひが見られたから!! 笑うことなんか忘れて、ひたすらゆーひくんを見ていた(笑)。わーん、美しいよー。プガチョフ〜〜。
あと、えみくらちゃんがかわいい。酔っぱらいぶりがベリキュート!
雪組はそれほど笑いは大きくない。構成はよくできてるのに。これは演じている人たちの個性かなあ。えらくさらっとしている。
バトラー@トド様を見て思ったことは、
「昔一発だけ当てた演歌歌手とかって、その唯一無二の曲だけで、どさ廻りで生涯食べていけるらしいねえ……」
なんてことだった。
トド様、きっとこのバトラー役だけで一生やっていけるよね。これから先なにがあっても、ヅカに残っていてもいなくても、このバトラー役のどさ廻りディナー・ショーとかで、生きていけそう。(失礼な言いぐさですか?)
当たり役を持つ、ってのは、それくらいすごいことだよな。
つってもわたし、バトラーって好きじゃないので、どーでもいいんですが。
トド様の真の当たり役はルキーニ(総攻)とラヴィック(総受)だと思っているから。この両極端の役を当たり役にしてしまうほどのキャラクターだってことが、わたしがトド様を好きな理由のひとつ。
この公演の大トリがラヴィック@トド様だったのが、うれしかったよ。きっと彼は、一生涯、この歌を歌い続けるんだろうな。人間、そんな出会いはそうそうないから、とても幸運なことだと思う。
「宝塚大劇場10年の軌跡」だから、やたらと当時のことを思い出していたよ。
ワタルの歌う『風になりたい』を聴きながら、マリコの歌声を思い出し、さらに、マリコの物まねが得意だったキティちゃん(音大・声楽科卒)の、鼻にかかった不思議な音程の歌声を思い出し……。
カシゲの歌う『今始まりの刻』を聴きながら、あー、いっちゃんの歌声は素晴らしかったなあとか、植田の曲はどれも無意味に壮大なイントロだよなあとか、このときの2番手は高嶺くんではなくて何故か古代さんだったなあ、とか、なつかしく思い出した。ああ、わたしがちはる兄貴に惚れたのが、この公演だった……不良貴族の役、かっこよかったさ……。
『グランドホテル』というと何故か、天海のレズ女役が浮かぶし、『ランベス・ウォーク』を聴けば天海じゃなくて名古屋で観たのんちゃんの方が印象強いなあ、樹里ちゃんを最初に個別認識したのはアレだったなとか、そもそも初演のときのご先祖様たちのなかにいた、まだ研2だかなんだかの轟の濃い〜顔の印象とか……ランダムに浮かんでくるよー。
そーいや昨日一緒に観た殿さんは、「コウちゃんがひとりで銀橋で歌った歌、なに?」と必死だったな。
あれは『風のシャムロック』、谷村新司・作詞作曲の名曲だよ。作品は『エールの残照』、谷の唯一の佳作だよ。
「『エール』ビデオで観たけど、あんな曲なかったよ、あたしはじめて聴いた」
いや、主題歌だし、ばんばん歌ってたから、絶対聴いてるって。
ただ、天海がソロで歌っているときより、コーラスのときの方が歌詞がよくわかったけど。
「そっか、天海が歌ってたから、別の曲に聞こえたんだ!」
……ファイナルアンサー?
見終わったあとも、なかなか席を立たず、デイジーちゃんとふたりして、余韻にひたっていました。
ああ……たのしかったなああ。
なんか、昔のビデオをいろいろ見返したくなっちゃったよ。
「な、なにやってんの?!」
わたしがびびって訊ねると、彼女はとても当たり前に。
「え? だって、暑くて」
と、返してきた。
あつい……?
さっきから空調の風が当たって、寒いんですけど。わたし、わざわざカーディガン出して着込んだんですけど。
「えっ、暑くないですか? 11時公演も暑くて暑くて、わたし、ずっと脱いでましたよ」
「それはアナタのテンションのせいじゃあ……?」
「ぐっ」
TCA公演、千秋楽の休憩中の会話です。
わたしは5日観劇、デイジーちゃんは6日の11時観劇。そして15時の楽は、ふたり一緒に観劇です。
現在「オサ命」のデイジーちゃんは、第1部の『最後のダンス』ですでに息も絶え絶え。そりゃ体温も上がっているだろうよ……。
「だって2部は、ブラック・ジャック先生じゃないですか! 体温上がっても仕方ないですよーっ、先に脱いで、準備しておこうかな、って」
とわめきつつも、わたしが突っ込んだせいか、また上着を着直していた。……いいのに、脱いだままでも。
今回、わたしとデイジーちゃんは2階2列目ドセンターで並んで観劇。隣にいると、彼女の天井知らずのテンションに引きずられる(笑)。
昨日は構成の感想を書いたので、今日は純粋にミーハー・モードの感想。
たのしかった。
素直にキャラ萌え、ジェンヌ萌え。
やっぱりいちばん好きなのはブラック・ジャック先生@オサですな(笑)。ああ、なんていいキャラなのー。
クールというより投げやりな態度が、素敵。人の話を聞いちゃいねえ、勝手にひとりでなにかしているところも、大好き。
そして、ブラック・ジャックの影@まっつ! なんてプリチーなの。動作のひとつひとつがきれいで愉快。
今回はブラック・ジャック先生、自分の影であるまっつを捕まえて、えんえんえんえん、お遊び。……いや、遊んでるのはわかるよ……わかるけど……やってるのが寿美礼ちゃんだから、なんつーんですかその、やたらエロいというか、えーと、「大人のお医者さんごっこ」に見えて、ヤバかったんですが。
まっつを強引にそばに寄せ、聴診器をあちこちに当てている姿が……い、いちばんの収穫かと……(何故かどもる)。
花組の10年のシーンは、見事にブラック・ジャック先生とその影しか見ていませんでした。
テレビカメラが入ってたからさ、真ん中はきっとカメラが撮ってくれると思って。だから、あさことかゆみことからんとむとかを見るのは、潔くあきらめた。それより今は、先生とその影を見るのよ!
いちばん笑えたのは、やっぱり星組かなー。お笑いパートの先頭バッターだから、よけいに笑いが新鮮よね。
フランツ@ケロにめろめろだ(笑)。
あと、お笑いがうまいなと思うのは、なんと言ってもトウコちゃん。ひとりでボケツッコミをこなすのだが、マジでうまい。この人でなきゃ「シュワッチ! ピコーンピコーン、あっ、3分経った、いただきます!」は成り立たなかったろうと思う。
月組はリカちゃんのひとり舞台っぽいから、リカへのもともとの好感度で、観る人によって笑いの深さが変化していそう。
でもいいんだっ、プガチョフ@ゆーひが見られたから!! 笑うことなんか忘れて、ひたすらゆーひくんを見ていた(笑)。わーん、美しいよー。プガチョフ〜〜。
あと、えみくらちゃんがかわいい。酔っぱらいぶりがベリキュート!
雪組はそれほど笑いは大きくない。構成はよくできてるのに。これは演じている人たちの個性かなあ。えらくさらっとしている。
バトラー@トド様を見て思ったことは、
「昔一発だけ当てた演歌歌手とかって、その唯一無二の曲だけで、どさ廻りで生涯食べていけるらしいねえ……」
なんてことだった。
トド様、きっとこのバトラー役だけで一生やっていけるよね。これから先なにがあっても、ヅカに残っていてもいなくても、このバトラー役のどさ廻りディナー・ショーとかで、生きていけそう。(失礼な言いぐさですか?)
当たり役を持つ、ってのは、それくらいすごいことだよな。
つってもわたし、バトラーって好きじゃないので、どーでもいいんですが。
トド様の真の当たり役はルキーニ(総攻)とラヴィック(総受)だと思っているから。この両極端の役を当たり役にしてしまうほどのキャラクターだってことが、わたしがトド様を好きな理由のひとつ。
この公演の大トリがラヴィック@トド様だったのが、うれしかったよ。きっと彼は、一生涯、この歌を歌い続けるんだろうな。人間、そんな出会いはそうそうないから、とても幸運なことだと思う。
「宝塚大劇場10年の軌跡」だから、やたらと当時のことを思い出していたよ。
ワタルの歌う『風になりたい』を聴きながら、マリコの歌声を思い出し、さらに、マリコの物まねが得意だったキティちゃん(音大・声楽科卒)の、鼻にかかった不思議な音程の歌声を思い出し……。
カシゲの歌う『今始まりの刻』を聴きながら、あー、いっちゃんの歌声は素晴らしかったなあとか、植田の曲はどれも無意味に壮大なイントロだよなあとか、このときの2番手は高嶺くんではなくて何故か古代さんだったなあ、とか、なつかしく思い出した。ああ、わたしがちはる兄貴に惚れたのが、この公演だった……不良貴族の役、かっこよかったさ……。
『グランドホテル』というと何故か、天海のレズ女役が浮かぶし、『ランベス・ウォーク』を聴けば天海じゃなくて名古屋で観たのんちゃんの方が印象強いなあ、樹里ちゃんを最初に個別認識したのはアレだったなとか、そもそも初演のときのご先祖様たちのなかにいた、まだ研2だかなんだかの轟の濃い〜顔の印象とか……ランダムに浮かんでくるよー。
そーいや昨日一緒に観た殿さんは、「コウちゃんがひとりで銀橋で歌った歌、なに?」と必死だったな。
あれは『風のシャムロック』、谷村新司・作詞作曲の名曲だよ。作品は『エールの残照』、谷の唯一の佳作だよ。
「『エール』ビデオで観たけど、あんな曲なかったよ、あたしはじめて聴いた」
いや、主題歌だし、ばんばん歌ってたから、絶対聴いてるって。
ただ、天海がソロで歌っているときより、コーラスのときの方が歌詞がよくわかったけど。
「そっか、天海が歌ってたから、別の曲に聞こえたんだ!」
……ファイナルアンサー?
見終わったあとも、なかなか席を立たず、デイジーちゃんとふたりして、余韻にひたっていました。
ああ……たのしかったなああ。
なんか、昔のビデオをいろいろ見返したくなっちゃったよ。
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