わあぁぁあん、わあぁぁあん。

 どせいさんストラップが、なくなってしまったぁぁ。

 レイトショーを見るために会ったわたしとWHITEちゃん。晩ごはんを食べながら、わたしは「どせいさん」を自慢しようとしました。
 そしたら。
 な、ないっ。
 ストラップから、どせいさんがなくなっている!!

 ショック。
 あんなにかわいかった、どせいさん。
 わたしが『MOTHER1+2』を買う原動力のひとつだったどせいさん。
 哀しみに取り乱しながら、わたしは弟にメール。
 ひょっとしたらまだ、手に入るかも。なんかのはずみで残っている商品があるかも。一縷の願いを込めて、販売店勤務の身内にSOSを出した。

 帰宅したのは、12時過ぎ。
 弟は、母の書斎で奮闘中だった。
 とゆーのも、ついに母のパソコンが大破しましてな。昼間、わたしは母に呼びつけられ、触ってみたんだか、わたしの手にはまったくおよばないくらいぶっ壊れていたので「弟に見てもらいなよ」とスルーしたのよね。
 残業して帰ってきて、さらに母のためにこんな時間までパソいじりか……あわれなヤツ。
 母の壊れたパソコンはもうご臨終で、仕方ないのでわたしのお古のマシンを使い回すために大移動をしているところだった。弟を働かせながら、母はすでに白河夜船。とっくに就寝。
 パソコン相手に奮闘する弟に、わたしは
「メール見た?」
 と、訊ねた。
 すると彼は、「ふっふっふっ」と笑い出す。

「今日の昼のことだ。ぼくのどせいさんストラップも、ふと見ると肝心のどせいさんが、なくなってたんだ」
「ええっ、あんたのも?!」
「どせいさんはボールチェーンでストラップにつけられてただろ? それがはずれて、ボールチェーンだけが残っている状態になっていた」
「そうそう! あたしもそうだよ。チェーンだけが残ってたの!」
「……ショックだった。でも、休憩が終わってロッカーを見ると、どせいさんが落ちていた」
「じゃあ、みつかったの?」
「そう。ロッカーを使ったときにたまたま落としたらしい。付属のチェーンが落ちやすいということを知ったわけだから、それをはずして、自力で強固に付け直した。これで二度とはずれないはずだ」
「あたしはいつどこで落としたかわかんないから、出てこないよ!」
「落としたショックは、こちらはすでに体験済みだ」
 弟はにやりと笑う。
「もう二度と、落とさない」
「だから、あたしは落としたんだってばーっ。手に入らないの? なんとかして!」
「無理を言うな。二度と手に入らないから『限定』っていうんだ」
 って、なにを勝ち誇った顔で言うか!! むきーっ。
「どせいさん、かわいいなあ」
「どーせあたしはなくしたわよっ、くやしーっ」
「ふっふっふっ」
「きーっ」

 てな、1日の終わりでした。なんてすがすがしいのかしら。

 ああ、それにしてもどせいさん……。
 ショックだよー。めそめそ。

 つーことで、今日見た映画の話はまた後日。

 

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