体調ふるわず、自宅にてごろごろ。
 最近溜まっていたビデオを一気に見てみたり。

 佐藤浩市主演『高原へいらっしゃい』第1話をよーやく見る。
 ああ、コレかぁ、『龍神町龍神十三番地』のラストで予告編が流れていたドラマは。

 佐藤浩市ってのは、「名前だけで」視聴率が稼げる役者なんですか?

 佐藤浩市主演の単発2時間ドラマのラストに、主演の新ドラマの予告を流すってことは、世間的にそーゆー認識がある、ってことよね?
 佐藤浩市目当てに単発ドラマを見る。そのラストに、佐藤浩市主演の新ドラマの予告。……じゃあ、次はこのドラマを見なきゃね!
 って、世間の人はそう考えるもんなの?
 つーか、みんなほんとに佐藤浩市目当てに、チャンネルを決めるの?! 佐藤浩市だよ? キムタク様じゃないのよ?

 わたしですか?
 もちろん、佐藤浩市目当てでチャンネルを決めますよ。

 わたしはたしかにそうだけど、自分が多数派だとは思えないもんで、この「宣伝の仕方」にちと首を傾げたのよ。
 世間的に、人気者なのか? 佐藤浩市?

 新ドラマ『高原へいらっしゃい』は、べつにおもしろくもなんともない、どーでもいいドラマだ。人生に暇が余っている人以外、見る必要はないでしょう。
 とりたてて不愉快にもならないし、壊れてもいない、つまらないと断言するほどのものでもない、ただおもしろくないだけのドラマなので、キャストのファンならたのしめるかしら。
 わたしは大してたのしめなかったので、佐藤浩市目当てでも続けて見るかどうかはそのときの暇次第かな。

 友人のオレンジが言っていた「あんなドラマ、佐藤浩市の無駄遣いよ!」に、大きくうなずくわ。

 佐藤浩市の正しい使い方の最高峰は、なんといってもドラマ『天国への階段』でしょう!!
 総受の薄幸の姫君。登場人物は老若男女問わず、彼にめろめろ。狡猾な年寄り攻をパトロンに持ち、生命懸けで惚れている美形の副官を横にはべらし、昔の男に復縁を迫られ、実の息子に愛憎の刃を向けられ、ただただ苦悩し色気全開で周囲をコマしつづける魔性の受。
 第1話から最終話まで、抱腹絶倒でした。
 いやあ、男のロマンってやつは、笑えるわー。
 谷正純もそうだけど、男の中の男だとか、ハードボイルドにときめく男が描く物語ってのは、オタク女にはカモネギ。両手を合わせて、おいしくいただきます。

 『龍神町龍神十三番地』という、なんじゃそりゃ?なタイトルの単発ドラマを見ようと思ったのは、わたしのオタク女センサーがピピッと反応したから。
 佐藤浩市主演。共演が柴田恭兵、椎名桔平。ヒロインが美貌の攻女・高島礼子。
 そして原作が、船戸与一!!
 うわっ、この面子ならそりゃ、見なきゃ嘘でしょう!! わかりやすい超カモネギ状態。

 暗い過去を持つ殺人犯の元刑事@佐藤浩市が、昔なじみの美貌の人妻@高島礼子に依頼され、五島列島の龍神町へやってきた。そこでは悪の駐在所長@宇崎竜堂が汚い手で町を支配しており、前町長は謎の事故死をしているし、今また高島礼子の夫である現市長@佐野史郎が何者かに殺害された!
 佐藤浩市は、県警のはみだし刑事@柴田恭兵とコンビを組んで、町を支配する悪と戦う!

 最初から最後まで、見事でした。ええ。
 抱腹絶倒、というのは、こーゆー状態を示すんだな、と再確認。おもしろすぎだー。
 暗い過去を持つ男が主人公。ああ、ハードボイルドはこうでなくっちゃねー。その暗い過去ってのは、「巨悪と戦ったが、個人の力ではどうしようもなく敗北」だとか「正義を行ったが、世間的には犯罪」とか、そーゆーのでなくっちゃねー。
 佐藤浩市演ずる主人公もまた、義憤により悪人をその手で殺した過去があるの。時代劇やマンガの世界ならヒーローだけど、現実社会では、死刑が確実な極悪犯罪者でも私刑を下すことはできない。つーことで彼が犯罪者として服役することになった。
 そんなやさしさと熱さ、不器用さを持ち、微妙に世をすねている男……って言ったらもー、佐藤浩市しかないでしょう。ハマリ役。傷ついた瞳がすばらしい。
 彼が龍神町での事件に巻き込まれ、刑事時代の熱さを取り戻していくわけだ。
 彼の横には、一匹狼のはみだし刑事、恭兵ちゃん。恭兵ちゃんは最初、敵意剥きだし反感むき出しで、佐藤浩市につっかかる。でもなぜか、なにかっちゃー恭兵ちゃんは佐藤浩市にアプローチ。放っておけばいいのに、わざわざつっかかるために彼の元へやってくる。
 はじめは恭兵ちゃんを邪険にしていた佐藤浩市も徐々に心を開きはじめ、ふたりの間に芽生える友情と信頼関係。
 ハードボイルドはいいですなあ。立場のチガウふたりの男の友情、ですよ。お約束ですよ。
 それにしても恭兵ちゃんの、佐藤浩市へのラブラブっぷりは、見ている方が恥ずかしくなる感じ。好きな女の子をいじめるためだけに校門で待ち伏せしてる男の子みたい。わざわざからみに行く。それも、愛情が透けて見える乱暴さで。
 笑えたのは、佐藤浩市に惚れて「ねえ、抱いてン」と彼の布団に裸で入り込んでくる脳みそピンク美女@小島聖を、恭兵ちゃんがいただいちゃうこと。えーとソレ、佐藤浩市の女(ストイックな彼は、そんな女に手は出さないが)だから、いただいちゃったの? あわよくば3人で、とか、穴兄弟目当て?
 そして恭兵ちゃん、佐藤浩市の股間触るし。つーか、掴むし。……あちこち、どーしよーもなく、笑わせてくれる。

 そして、もっとも爆笑させていただいたのが、佐藤浩市を助けるために恭兵ちゃんが死ぬところ!!
 うおーっ、助けるために死にますか! 愛!
 しかも、腕の中ですよ。
 しかもしかも。
 ……腕の中で、いきなり「告白」はじめやがります、このオヤジ。

「5年前から、アンタに惚れてたんだ……」(パラフレーズ)

 佐藤浩市が過去に犯した犯罪、正義の怒りゆえの殺人。……当時、その事件を知った恭兵ちゃんは、会ったこともない佐藤浩市に惚れてしまったのだった。
 ひそかにあこがれていた男が目の前に現れた、つーんでこのオヤジ、理由にならない理由をつけてはわざわざからみにやって来てたのね。好きな子をいじめる小学生みたいに。
 それを死ぬ間際に、腕に抱かれて告りやがんの!!
 そんな死に方アリかいっ?! そこまでかっ飛ばしますか?! 画面に向かってツッコミ入れちゃったよー。腹いてー。

 事件の真犯人は、設定を見た段階でわかる「あの人」だったし、なにもかもが「お約束」。
 ああ、ハードボイルドっていいなあ。なにもかも予定調和。お約束だけでできあがっている心地よさ。

 あとで知ったんだけどこのドラマ、『天国への階段』と同じスタッフが作ってたのね。
 ……そりゃ抱腹絶倒なハズだわ……。

 椎名桔平はチガウ意味ですごかった。アンタ誰、状態。顔も喋り方も変えてるの。わざと下顎を突きだしたままで固定。横顔なんか、ほんとに別人だよ。キモいっちゅーか、ボーダーラインなところにいる野人を迫力で演じきっていた。
 見る前は、桔平ちゃんにも期待してたんだけどね、攻様として……。いや、たしかに攻だったし、佐藤浩市を誘拐したり縛り上げたり、いろいろおいしかったけど……なにしろ不細工な野人だったから(笑)。

 次はぜひ、二枚目鬼畜な桔平ちゃんと、姫君浩市っちゃんでなにかドラマ撮ってください、鶴橋監督!! 恭兵ちゃんは属性受な人なんで、佐藤浩市と絡めても「受×受? この場合、どっちがどっち?」と混乱します(笑)。
 攻男の桔平ちゃん希望!

          ☆

 ところで今日は、デイジーちゃんのメールで起こされたところからはじまりました。
 ヅカの人事大ニュースについてでした。

 報知新聞のニュースがどうあれ、なんで今日だったのかなと思いました。
 つーのもわたし、リカコンの入力忘れてたんだわ。
 1日早くこのニュースが流れていたら、絶対入力してたのになあ。いや、わたしがどうじゃなく、リカちゃんファンのCANちゃんのために。

 エロエロないい男がまたひとり、ヅカから去っていくのかしら……。もったいない……。


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