2週連続、デンマーク映画。
 2週連続眼鏡っこ萌え。
 『幸せになるためのイタリア語講座』
 監督・脚本ロネ・シェルフィグ、出演アンダース・W・ベアテルセン、アネッテ・ストゥーベルベック、ピーター・ガンツェラー。

 とある街で生活する、6人の男女。
 妻を失ったばかりの新米牧師アンドレアス@アンダース・W・ベアテルセン、恋愛下手かつカラダの悩み(笑)を抱える心優しきホテルマン・ヨーゲン@ピーター・ガンツェラー、ヨーゲンの親友で気の荒い元サッカー選手ハル・フィン@ラース・コールンド、救いがたい不器用女オリンピア@アネッテ・ストゥーベルベック、アル中の母を抱えているカーレン@アン・エレオノーラ・ヨーゲンセン、デンマーク語わかりません、のイタリア美人娘ジュリア@サラ・インドリオ・イェンセン。
 あー、みんな名前長いなあ。
 それぞれなにかしら事情を抱え、悲しみだの失望だのを背負いながらも、週に1回のイタリア語講座へ通い、それによってほんの少し、平凡な日々を変えていくのだった……。

 よくある、大人のハートウォーミング・ラヴストーリー。
 中年男女も人生これから、明日新しい恋ができるかも? てな話。

 登場人物の年齢層高いぞ……みんないい年だぞ……。

 複数主人公、複数カップルのラヴストーリーだから、『ラブ・アクチュアリー』みたいなやつかなと期待して見に行ったんだが。

 そーでもなかったなー。

 印象としては、クリスマスなんかにある2時間スペシャルのドラマって感じ。
 コレ、邦画だったらまちがいなく「テレビでいいじゃん、わざわざ映画にしなくても」と思ってたわ……。

 かわいらしく他愛なく、あったかいラヴストーリーなんだけど、それ以上のものはなにもなかった。
 プロットが巧みなわけでもなし、派手に盛り上がるわけでなし、とびきりオシャレなわけでなし。
 ずいぶん素朴に、ふつーに恋愛。
 カップルが複数なぶん、薄くなってるし。

 まあ、このいかにもふつーな、地味な感じがいいのかな?
 わたしにはかなり物足りなかった。
 わくわく感も、ときめきも、せつなさも。

 ツッコミどころは満載(笑)。
 とりあえず、ハル・フィンとカーレンのカップル。気持ちが通じたらいつでもどこでもヤるのはよせ(笑)。
 てか、あんな美容室やだよー。
 客の髪を洗うだけで欲情されちゃうのもやだよー。
 デンマークの美容室に疑問を持ってしまうわ(笑)。

 ヨーゲンのプロポーズの言葉は感動的だった。
 月並みだけど、あーゆーことを言ってくれる男はいいねえ。ほろり。

 個人的に、この映画でいちばんたのしかったのは、牧師のアンドレアス@アンダース・W・ベアテルセンの、眼鏡だ(笑)。

 デンマークでは、眼鏡っこ萌えがあるんですかい? 日本と同じように?

 2本見たデンマーク映画の主人公ふたりがふたりとも、眼鏡男だってのは、そーゆーことなんですか?(笑)

 『しあわせな孤独』のマッツ・ミケルセンは医者で眼鏡のおいしい中年男でした。
 そしてこの『イタリア語講座』のアンダース・W・ベアテルセンは、牧師で眼鏡のおいしい中年男。
 医者に牧師。
 コスチューム萌えのうえに、眼鏡萌え。
 なんてはずさないの、デンマーク映画、おそるべし。

 不器用でやさしい眼鏡牧師は、目にたのしい存在でした。
 ストーリーには関係ないけど、レストランに入ったとき、眼鏡がくもっちゃったのがいい。画面のすみっこで、はずして拭いてるの。かわいい(笑)。

 それにしても、『しあわせな孤独』に引き続きこの『幸せになるためのイタリア語講座』、邦題のセンスの良さに脱帽。
 タイトル勝ちだわ。

 

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