大人のいる世界で。@ソニックX
2004年3月30日 テレビ
すみません……未だに『ソニックX』の話です。
あああ、こんなに『ソニックX』を引きずるとは思わなかったわ。『BOXMAN』の話したいのにー。
わたしはなんの情報もなく、ただテレビを見ているだけの人間なんで、ほんとのとこは知らないんだけど、『ソニックX』は本来何クール放送予定だったの?
疑問に思ってしまうくらい、ラストの1クールは「別物」だったからさー。
本当は3クール、39話で終わる予定だったのが、1クール伸びたのかな、と。
38話で物語は終わり、39話で、51話と52話をやるつもりだったんじゃないかな。
というのも39話が、あまりにも脈絡のない番外編だったんだよな。
まるまる1本使って新キャラ3人(ゲームでは登場していても、アニメでは初登場)を出しておきながら、彼らが2度と出てこないってどうよ?
40話以降も、どーもおまけっぽいというか、番外編にしか思えない軽い話ばっかりだったし。
そして最終回までの4本は、クリスが暴走してえらいことになってたし(笑)。あそこまで何度も長々と「回想シーン」ばかり使って、「時間に余裕あるんだなあ……てゆーか、コンテ切りまちがえた?」な作りになっていたのはどうよ。(それでもラスト4話は愉快だったが)
最終回(52話)が秀逸だっただけに惜しいけど、本当の意味での『ソニックX』は3クールまで、つまり38話までだと思うのよ。そして真の39話は、51話と52話をくっつけたものだと思う。50話くらいからは回想シーンがめちゃ長いから、本来は1話分の話を長くしたんだと思うよ。
もちろん、わたしはキャラと世界のファンだから、番外編である39話以降のファンサービス的な軽いお遊びの話が見られたのは、うれしいんだけどね。
39話なんてマジ吹き出したし。ナックルズの「南の島でちょっと大胆な水着」にはときめいたわ(笑)。
ソニックバトルのあこぎさ(笑)にもときめいたし、サムとソニックが日常的にあったりまえにデートしている現実にもときめいたわ。
しかし……「作品」として見たら、……全39話で終わってた方が、全体としてのクオリティは上だったなあ。
それが残念。
もともとこのアニメ、日本市場をターゲットには作られていないんだと思う。
ターゲットはずばりアメリカでしょう。
舞台も画面も、日本向きには作っていない。
ソニックというキャラクタの設定もね。日本人が感情移入できるタイプの主人公じゃない。
国名が台詞で出ることはなかったけど、どっから見てもアメリカが舞台の生活が丁寧に描かれている。大統領はアメリカ大統領だし、彼がいるところはホワイトハウスでしょう。
そして、クリスの家の執事タナカの故郷は日本でしょう。見事に国名は出なかったけど。神経質なほど、実在の国名も地名も使ってなかったけど。
アメリカが視聴ターゲットだからか?
あちこちに、日本向けならありえないことがあった。
日本の低学年向けアニメで、ここまで「大人ばかり」出てくる作品って、ありえないのでは?
ソニックと彼の友人たちはみんな、たしかに子どもだ。クリスにしろ他の子たちにしろ、みんな小学生だ(アメリカらしく、人種はばらばら)。
でもそれ以外のキャラは見事に「大人」ばかり。
日本のアニメに慣れているわたしは、あちこちでおどろいた。
たとえ軍人でも、政府の要職にある人でも、プロとしてマスコミなど各世界で活躍していたとしても、アニメキャラである以上、みんな「若いはず」と勝手に思ってたのね。
たとえば、27歳とか。ぎりぎり20代があたりまえだと思ってた。
亡き父の意志を受けてジャーナリストとしてがんばっている美人レポーター、絵で見る分には落ち着いた大人の女性だけど、なんせ子ども向けアニメだから、きっと22歳くらいだろーなー。
ええっ、32歳?! うそっ。
大統領補佐官の美女、大人の女性なのはわかるけど、子ども向けアニメだからきっと若いんだろーなー。29歳とか?
えええっ、38歳っ?!
汚職がばれて首になった、元大統領補佐官、だめだめ男だけど恋人がいる(いた。過去形。補佐官を首になったときに捨てられた?)らしいし、きっとまだ若い設定なんだろーなー。30歳くらい?
えええっ、42歳ぃ?!
キャラクタの年齢が、いちいち「リアル」なの。
実際にそこで働いていそうな年齢。
いや、あたりまえのことなんだけど、日本のアニメではありえないから。
過去を山ほど持つ軍人が、20代だったりするのが日本だから。10代で警官などの特殊職業だったり、地位や名誉を得ていたりするから。子どもに近い年齢に、わざわざしてあるもんだから。
日本アニメの常識で見ていたから、あちこちおどろいたよ(笑)。
そっかー、アメリカでは大人は大人として描いていいんだー。嘘くさい年齢の若者たちが要職についていたりしないんだー。
そして、大人のわたしは、同世代の大人があったりまえにいっぱい出てくるのがまた、ツボだった。
とりあえず眼鏡男萌えのわたしは、スチュワート先生萌え。
政府のエージェントなんだよね。ソニックたちの動向を探るために、クリスの小学校の教師として赴任。コードネーム「ティーチャー」。
彼のうさんくささとヘタレぶり、コードネーム「ディレクター」のときの徹底した二枚目ぶりが素敵。
ソニックバトルで、このスチュワートせんせーと、スピード野郎サムが対決だったのが、これまたツボで。
このふたりの並びはいいよなあ。
サムはいちおー警官? ハイウェイ特別高速隊Sチームのリーダー、バツイチの28歳。のーみそまで筋肉というか、走ることしか考えていない暑苦しいバカ男……黙っていればハンサムなのにね……トップ女優を姉に持つんだから。
ソニックへの潔い片想いぶりが、漢らしくて素晴らしかった。のーみそが軽すぎて、人間の言葉が通じないよーな気もするが(笑)、こーゆーバカ男は好き。
てゆーか、この男がバツイチってのはいいのか。日本アニメとしてなら、そんな設定はいらんけど、アメリカ向けならOKなんかよ。笑い話として離婚歴が語られてたぞ。びっくりした。
せんせーとスピード野郎で、もっと絡みがあればおいしかったんだが……(笑)。あ、せんせー受で。
諜報局女性エージェント・トパーズと、ルージュの「女の友情」も好きだった。トパーズかわいい……受だよね、この女。ルージュがばりばりの攻女だからなー。
素直に相手を「好きだ」と言えない、意地っ張りの大人の女ふたりの関係が、たのしい。ここはちと百合萌え(笑)。
いちばん物足りなかったのが、作品中最悪のヘタレ男、元大統領補佐官ジェロームの描き方。
3クール目まではよかったのに……4クール目では忘れられていただろ……存在……。すげーどーでもいい扱いに落ちていた。
どんどん壊れ、落ちぶれていく彼が、立ち直るところまで描いて欲しかったよ。本筋とは関係ない部分で。
あ、ツボといえば、トップ女優のクリスの母が撮影中の映画が、あたりまえに『ベルサイユのばら』だったのもツボに入った。台詞もほぼまんまだよ、いいのかアレ(笑)。
あー、たのしかったなあ、『ソニックX』……。
まだ書きたいことあるけど、文字数がない……。
あああ、こんなに『ソニックX』を引きずるとは思わなかったわ。『BOXMAN』の話したいのにー。
わたしはなんの情報もなく、ただテレビを見ているだけの人間なんで、ほんとのとこは知らないんだけど、『ソニックX』は本来何クール放送予定だったの?
疑問に思ってしまうくらい、ラストの1クールは「別物」だったからさー。
本当は3クール、39話で終わる予定だったのが、1クール伸びたのかな、と。
38話で物語は終わり、39話で、51話と52話をやるつもりだったんじゃないかな。
というのも39話が、あまりにも脈絡のない番外編だったんだよな。
まるまる1本使って新キャラ3人(ゲームでは登場していても、アニメでは初登場)を出しておきながら、彼らが2度と出てこないってどうよ?
40話以降も、どーもおまけっぽいというか、番外編にしか思えない軽い話ばっかりだったし。
そして最終回までの4本は、クリスが暴走してえらいことになってたし(笑)。あそこまで何度も長々と「回想シーン」ばかり使って、「時間に余裕あるんだなあ……てゆーか、コンテ切りまちがえた?」な作りになっていたのはどうよ。(それでもラスト4話は愉快だったが)
最終回(52話)が秀逸だっただけに惜しいけど、本当の意味での『ソニックX』は3クールまで、つまり38話までだと思うのよ。そして真の39話は、51話と52話をくっつけたものだと思う。50話くらいからは回想シーンがめちゃ長いから、本来は1話分の話を長くしたんだと思うよ。
もちろん、わたしはキャラと世界のファンだから、番外編である39話以降のファンサービス的な軽いお遊びの話が見られたのは、うれしいんだけどね。
39話なんてマジ吹き出したし。ナックルズの「南の島でちょっと大胆な水着」にはときめいたわ(笑)。
ソニックバトルのあこぎさ(笑)にもときめいたし、サムとソニックが日常的にあったりまえにデートしている現実にもときめいたわ。
しかし……「作品」として見たら、……全39話で終わってた方が、全体としてのクオリティは上だったなあ。
それが残念。
もともとこのアニメ、日本市場をターゲットには作られていないんだと思う。
ターゲットはずばりアメリカでしょう。
舞台も画面も、日本向きには作っていない。
ソニックというキャラクタの設定もね。日本人が感情移入できるタイプの主人公じゃない。
国名が台詞で出ることはなかったけど、どっから見てもアメリカが舞台の生活が丁寧に描かれている。大統領はアメリカ大統領だし、彼がいるところはホワイトハウスでしょう。
そして、クリスの家の執事タナカの故郷は日本でしょう。見事に国名は出なかったけど。神経質なほど、実在の国名も地名も使ってなかったけど。
アメリカが視聴ターゲットだからか?
あちこちに、日本向けならありえないことがあった。
日本の低学年向けアニメで、ここまで「大人ばかり」出てくる作品って、ありえないのでは?
ソニックと彼の友人たちはみんな、たしかに子どもだ。クリスにしろ他の子たちにしろ、みんな小学生だ(アメリカらしく、人種はばらばら)。
でもそれ以外のキャラは見事に「大人」ばかり。
日本のアニメに慣れているわたしは、あちこちでおどろいた。
たとえ軍人でも、政府の要職にある人でも、プロとしてマスコミなど各世界で活躍していたとしても、アニメキャラである以上、みんな「若いはず」と勝手に思ってたのね。
たとえば、27歳とか。ぎりぎり20代があたりまえだと思ってた。
亡き父の意志を受けてジャーナリストとしてがんばっている美人レポーター、絵で見る分には落ち着いた大人の女性だけど、なんせ子ども向けアニメだから、きっと22歳くらいだろーなー。
ええっ、32歳?! うそっ。
大統領補佐官の美女、大人の女性なのはわかるけど、子ども向けアニメだからきっと若いんだろーなー。29歳とか?
えええっ、38歳っ?!
汚職がばれて首になった、元大統領補佐官、だめだめ男だけど恋人がいる(いた。過去形。補佐官を首になったときに捨てられた?)らしいし、きっとまだ若い設定なんだろーなー。30歳くらい?
えええっ、42歳ぃ?!
キャラクタの年齢が、いちいち「リアル」なの。
実際にそこで働いていそうな年齢。
いや、あたりまえのことなんだけど、日本のアニメではありえないから。
過去を山ほど持つ軍人が、20代だったりするのが日本だから。10代で警官などの特殊職業だったり、地位や名誉を得ていたりするから。子どもに近い年齢に、わざわざしてあるもんだから。
日本アニメの常識で見ていたから、あちこちおどろいたよ(笑)。
そっかー、アメリカでは大人は大人として描いていいんだー。嘘くさい年齢の若者たちが要職についていたりしないんだー。
そして、大人のわたしは、同世代の大人があったりまえにいっぱい出てくるのがまた、ツボだった。
とりあえず眼鏡男萌えのわたしは、スチュワート先生萌え。
政府のエージェントなんだよね。ソニックたちの動向を探るために、クリスの小学校の教師として赴任。コードネーム「ティーチャー」。
彼のうさんくささとヘタレぶり、コードネーム「ディレクター」のときの徹底した二枚目ぶりが素敵。
ソニックバトルで、このスチュワートせんせーと、スピード野郎サムが対決だったのが、これまたツボで。
このふたりの並びはいいよなあ。
サムはいちおー警官? ハイウェイ特別高速隊Sチームのリーダー、バツイチの28歳。のーみそまで筋肉というか、走ることしか考えていない暑苦しいバカ男……黙っていればハンサムなのにね……トップ女優を姉に持つんだから。
ソニックへの潔い片想いぶりが、漢らしくて素晴らしかった。のーみそが軽すぎて、人間の言葉が通じないよーな気もするが(笑)、こーゆーバカ男は好き。
てゆーか、この男がバツイチってのはいいのか。日本アニメとしてなら、そんな設定はいらんけど、アメリカ向けならOKなんかよ。笑い話として離婚歴が語られてたぞ。びっくりした。
せんせーとスピード野郎で、もっと絡みがあればおいしかったんだが……(笑)。あ、せんせー受で。
諜報局女性エージェント・トパーズと、ルージュの「女の友情」も好きだった。トパーズかわいい……受だよね、この女。ルージュがばりばりの攻女だからなー。
素直に相手を「好きだ」と言えない、意地っ張りの大人の女ふたりの関係が、たのしい。ここはちと百合萌え(笑)。
いちばん物足りなかったのが、作品中最悪のヘタレ男、元大統領補佐官ジェロームの描き方。
3クール目まではよかったのに……4クール目では忘れられていただろ……存在……。すげーどーでもいい扱いに落ちていた。
どんどん壊れ、落ちぶれていく彼が、立ち直るところまで描いて欲しかったよ。本筋とは関係ない部分で。
あ、ツボといえば、トップ女優のクリスの母が撮影中の映画が、あたりまえに『ベルサイユのばら』だったのもツボに入った。台詞もほぼまんまだよ、いいのかアレ(笑)。
あー、たのしかったなあ、『ソニックX』……。
まだ書きたいことあるけど、文字数がない……。
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