PS版『街』が終わりました。
 エンディングフルコンプしました。

 
 『街』はすばらしいゲームです。
 わたしのフェイバリット・ゲームのひとつです。

 しかし。

 しかし……つらかった……。

 青ムシのシナリオがっっ。

 そう、思い出したよ。
 SS版の『街』、自力でチャート作ってすっげー情熱でプレイしてたのに、エンディングコンプしなかった理由。

 おまけシナリオの「青ムシ抄」がくだらなさすぎて、それ以上プレイする気にならなかったんだ。

 そーだった、思い出したよ……。
 記憶から、あえて抹消していた。
 あれほど、読むのが苦痛以外のなにものでもない文章が、この世に存在していたことを。

 
 8人の主人公たちのエンディングまでは、順調に進んだんだが、それ以降、やる気が失せてしまい、苦労した。

 同時にプレイしていた弟も、まったく同じところで止まっていた。

「青ムシが最悪で、これ以上プレイする気にならない……」

 弟よ。まったく同じだ。

「思い出したよ、サターンのときも、青ムシ抄を途中で読むのやめて、それっきりになってたんだ……」

 弟よ。まったく同じだ。

 これほどプレイヤーを辟易させるシナリオを、わざわざ「おまけ」として追記しなくてよかったのに。

 確実に、作品のクオリティを下げてるよ。

 
 てゆーかさ、この「青ムシ抄」ってシナリオ、商業ベースに載せていいもんなの?
 まるきし、ただの同人誌レベルじゃん。
 わざとそうしているのかもしれないが、レベル低すぎて読むに耐えない。

 「笑い」とはセンスなんだなとしみじみ思う。

 わたしにはもともと笑いの才能が欠けているので、余計にそうかもしれないが、下劣さをユーモアだと思っているものには、笑いではなく怒りがわく。
 肉体的あるいは精神的に障害を持った人がおかしな言動をとったとして、それを笑うことなんかできない。
 弱い人を、強い人が一方的に殴りつけるのを、笑うことなんかできない。
 だれかが不幸になっていくさまを、笑うことなんかできない。

 「青ムシ抄」はギャグ小説だ。
 だが、そのギャグはことごとく、わたしの逆鱗にふれる。
 わたしが下劣だと思い、嫌悪を持つものばかりが下品な文章で描かれている。

 同じネタでも、もっとセンス良くまとめることはできるのに。
 たぶん、わざとなんだろう。故意に下品に愚劣に作られているのだろうとは思う。

 そして、わざとだろうと思うだけに、なおかなしい。
 必要だったのか。こんなものまでもが。

 
 読後感、最悪……。

 主人公8人をプレイし終わったあとで、感想を書いておけばよかった。
 あのときは、感動したのよ。
 サターン版をプレイ済みとはいえ、あれはもう何年の前のことで、プレステ版の再プレイは新鮮で、感動もひとしおだったのよ。
 泣けたさ。
 ギャグ炸裂だった美子シナリオでも泣いたし、スタッフロールの映像見てまた泣いたさ。

 なのに……。

 
 『街』制作者のばかぁ。
 「青ムシ抄」なんかいらなかったよぉ。号泣。

   

コメント

日記内を検索