君はロミオ、ワシはジュリエット(笑)。@月組ジャワの踊り子
2004年4月22日 タカラヅカ 月組全国ツアー『ジャワの踊り子』、感想その2。
劇場である、ひこね市文化プラザはとてもきれいなところでした。
広い……そして、なにもない……。
まさか、喫茶室さえないとは知らず、わたしとWHITEちゃんは空腹にくらくらしながら、広大な空間を見つめて溜息をつきました。
ごはん食べたくても、周囲にもなにもないよ……。
また、客席の空きっぷりも、なかなかすてきでした。
2階席は、10人くらいしかいなかったんじゃあ……? 自分の席から2階席を見上げ、わたしたちは心から「2階席を買わなくて良かった」と思いました。……さみしすぎるよ、あの人口密度で観劇するのは……。
2階席は安いので、チケ取りに出遅れたわたしたちは当初、2階席でチープに観劇するつもりだったんだよね。わしらびんぼーじゃけん。
でも、1階席で観られて良かった……譲ってくれた人ありがとう!! おかげで堪能しました。
腐女子のみなさん、『ジャワの踊り子』は愉快ですよ。
すてきなホモ話です(笑)。
主人公のアディナン@さえちゃんは、美貌が取り柄の善良なおバカさんです。彼のきらきらした笑顔には、誰もがハートをずきゅんと打ち抜かれます。
自称独立運動家のアディナンを追う男、オランダの手先悪役タムロン@ゆうひ。
いつも鋭い目つきで睨みを利かすタムロンは、ほんとは実直な男なのです。両親なきあと、妹とふたりがんばって生きてきた、「法律には従うべき」な四角四面のよきおにーちゃんなのです。
タムロンは近々結婚の決まったかわいい妹のためにも、仕事で手柄をたてなきゃなりません。おたずねもののアディナンを捕まえてご褒美もらっちゃうぞ!てなもんです。
しかし。
なんてこったい。
タムロンは、アディナンにfall in loveしちゃうのです!! まあ大変!!
おたずねものアディナンが恋人のアルヴィア@くらりんとラヴラヴ生活しているふたりっきりの島にタムロンは乗り込み、アディナンと決闘します。
でも運がいいのか悪いのか、島を嵐直撃、決闘中にタムロンは崖から落ちてしまいます。それを救ったのが、アディナン。
何故ワシを助けるんだ。ワシは敵なのに。混乱するタムロン。……ええ、タムロンったらゆーひくんなのに、一人称「ワシ」だったりするのよねー、浮いてるのよねー、顔は青年なのにねー、言葉遣いだけおっさんなのよねー。
混乱してるのは、タムロンだけじゃない。
のーみその中「わたし。それから、わたしのダーリン(はぁと)」な女の子・アルヴィアも大混乱。せっかく南の島でふたりっきりでラヴラヴいちゃいちゃ生活してたってのに、なんなのよこの邪魔者はっ。怒。アタシとダーリンのしあわせの邪魔するヤツなんか天誅よっ、殺してやるわっ!! てなもんで、短剣握ってケガ人のタムロンに斬りかかります。
「ちょっと待て、話せばわかる!」
「うるさいっ、殺してやるーっ、きぃ〜〜っっ!!」
てなふーに、もつれているタムロンとアルヴィアのもとへ。
「ただいまー、魚採ってきたから、3人でごはん食べよー♪」
おつむにお花を咲かせたアディナンが、のほほーんと笑いながら帰ってきます。
いやあ、このときのアディナン@さえちゃんはすばらしいです!
生きるの死ぬの、殺すの殺さないのとやっている男と女のもとへ、バカ丸出しの天使の笑顔での登場ですよ。しかも、手には嘘くさい作り物の魚ですよ。
もー、いちばんのツボです。
ここ、笑うとこだよね? 爆笑ポイントだよね?
わたしは息をのむあまり、呼吸困難になりました。
ああ、さえちゃん……。
わたし、さえちゃんのこーゆーとこ、好きだなあ。
計算してできることじゃない、天性のものだよね。
ここまでバカなのに、ムカつかず、愛しくなるんだから。
タムロンを殺そうとしたアルヴィアを張り倒し、アディナンはタムロンを守ります。はい。
たぶんそのあとで、3人で魚食べたんでしょうね……。
大人の男タムロン、苦労人タムロン、号泣します……。
さて。
それからです。
タムロン、アディナンのことしか考えられません。
寝ても覚めてもアディナン。ああ、あの天使の笑顔が忘れられない……。
刑事の仕事、やめよっかな……。
すっかり恋の奴隷、ただの腑抜けと化したタムロンのもとへ、妹とその親友が発破かけにきます。
はっ。忘れてた。妹の嫁入り支度してやんなきゃいけなかったんだっ! マジで忘れていたようです。タムちゃんぼーぜん。
だって、アディナンのことしか考えてなかったんだもん。
鬼上司@越リュウも、「アディナンを捕まえなかったら、お前が銃殺だ」とかひどいこと言うし。
気分はすっかりロミオとジュリエット。
タムちゃんとアディナンは敵同士。どんなに愛しても、結ばれない存在(いや、その前に片想いだってば)。
ひとりで盛り上がるタムロンは、ひとりで盛大に苦悩します。
アディナンを愛してる! でも、アディナンを逮捕しなければならない! ああワシはどうすればいいんだっっ。
彼の苦悩は、インドネシア独立の日に、悲劇的な結末を迎えます。
オランダの支配、というあらがいがたい前提のもとに、愛する人を追いつめたタムロン。
しかし土壇場で、「やっぱりだめだマイハニー、愛する君を撃つなんてできない!!」とやったのに。
アディナン、死んじゃうし。
しかも、もうインドネシアは独立決定、アディナンが死ぬ必要なんかなかったし。
思いっきり犬死にだし。
ソレに荷担したのは、タムロンだし。
オランダの手先だったタムロンの未来も、立ち消えたし。
すべては終わった……。
愛する男が息絶える瞬間を待たず、タムロンもまた己のこめかみを銃で撃ち抜いて果てた……。
ああああ、追いかけ心中かよ、タムロン……。
とまあ、ものすっげー愉快痛快な物語です、『ジャワの踊り子』。
抱腹絶倒、たのしすぎ。
出演者を好きなら、観て損はありません。
バカ攻、空回り受が好きなわたしは、アディナン×タムロンってことで!(笑)
ツボにジャストミートしてます、このカップリング。
タムロンの爆裂片想いがいい感じです。
なまじ1幕でクールでニヒルな大人の男をやっているだけに、2幕目のコワレっぷりがおかしいやら愛しいやら。
わたしはゆーひくんもさえちゃんも好きなんで、たのしくてたのしくてしょーがなかったっす。
ああ、いいなあ……こいつらでやほひ小説書きたいなあ……(笑)。
エロエロな越リュウ警視総監もからめて、ねっとりと(笑)。
こんなにたのしめるとは、正直思ってなかったので、うれしい誤算。
なんかチケット余ってるらしいし(彦根も人口密度低かったわ……1階席も後ろの方ときたら……)、興味のある人はぜひ観に行ってみてください。
まだ語りたいので、またいずれ〜〜。
劇場である、ひこね市文化プラザはとてもきれいなところでした。
広い……そして、なにもない……。
まさか、喫茶室さえないとは知らず、わたしとWHITEちゃんは空腹にくらくらしながら、広大な空間を見つめて溜息をつきました。
ごはん食べたくても、周囲にもなにもないよ……。
また、客席の空きっぷりも、なかなかすてきでした。
2階席は、10人くらいしかいなかったんじゃあ……? 自分の席から2階席を見上げ、わたしたちは心から「2階席を買わなくて良かった」と思いました。……さみしすぎるよ、あの人口密度で観劇するのは……。
2階席は安いので、チケ取りに出遅れたわたしたちは当初、2階席でチープに観劇するつもりだったんだよね。わしらびんぼーじゃけん。
でも、1階席で観られて良かった……譲ってくれた人ありがとう!! おかげで堪能しました。
腐女子のみなさん、『ジャワの踊り子』は愉快ですよ。
すてきなホモ話です(笑)。
主人公のアディナン@さえちゃんは、美貌が取り柄の善良なおバカさんです。彼のきらきらした笑顔には、誰もがハートをずきゅんと打ち抜かれます。
自称独立運動家のアディナンを追う男、オランダの手先悪役タムロン@ゆうひ。
いつも鋭い目つきで睨みを利かすタムロンは、ほんとは実直な男なのです。両親なきあと、妹とふたりがんばって生きてきた、「法律には従うべき」な四角四面のよきおにーちゃんなのです。
タムロンは近々結婚の決まったかわいい妹のためにも、仕事で手柄をたてなきゃなりません。おたずねもののアディナンを捕まえてご褒美もらっちゃうぞ!てなもんです。
しかし。
なんてこったい。
タムロンは、アディナンにfall in loveしちゃうのです!! まあ大変!!
おたずねものアディナンが恋人のアルヴィア@くらりんとラヴラヴ生活しているふたりっきりの島にタムロンは乗り込み、アディナンと決闘します。
でも運がいいのか悪いのか、島を嵐直撃、決闘中にタムロンは崖から落ちてしまいます。それを救ったのが、アディナン。
何故ワシを助けるんだ。ワシは敵なのに。混乱するタムロン。……ええ、タムロンったらゆーひくんなのに、一人称「ワシ」だったりするのよねー、浮いてるのよねー、顔は青年なのにねー、言葉遣いだけおっさんなのよねー。
混乱してるのは、タムロンだけじゃない。
のーみその中「わたし。それから、わたしのダーリン(はぁと)」な女の子・アルヴィアも大混乱。せっかく南の島でふたりっきりでラヴラヴいちゃいちゃ生活してたってのに、なんなのよこの邪魔者はっ。怒。アタシとダーリンのしあわせの邪魔するヤツなんか天誅よっ、殺してやるわっ!! てなもんで、短剣握ってケガ人のタムロンに斬りかかります。
「ちょっと待て、話せばわかる!」
「うるさいっ、殺してやるーっ、きぃ〜〜っっ!!」
てなふーに、もつれているタムロンとアルヴィアのもとへ。
「ただいまー、魚採ってきたから、3人でごはん食べよー♪」
おつむにお花を咲かせたアディナンが、のほほーんと笑いながら帰ってきます。
いやあ、このときのアディナン@さえちゃんはすばらしいです!
生きるの死ぬの、殺すの殺さないのとやっている男と女のもとへ、
もー、いちばんのツボです。
ここ、笑うとこだよね? 爆笑ポイントだよね?
わたしは息をのむあまり、呼吸困難になりました。
ああ、さえちゃん……。
わたし、さえちゃんのこーゆーとこ、好きだなあ。
計算してできることじゃない、天性のものだよね。
ここまでバカなのに、ムカつかず、愛しくなるんだから。
タムロンを殺そうとしたアルヴィアを張り倒し、アディナンはタムロンを守ります。はい。
たぶんそのあとで、3人で魚食べたんでしょうね……。
大人の男タムロン、苦労人タムロン、号泣します……。
さて。
それからです。
タムロン、アディナンのことしか考えられません。
寝ても覚めてもアディナン。ああ、あの天使の笑顔が忘れられない……。
刑事の仕事、やめよっかな……。
すっかり恋の奴隷、ただの腑抜けと化したタムロンのもとへ、妹とその親友が発破かけにきます。
はっ。忘れてた。妹の嫁入り支度してやんなきゃいけなかったんだっ! マジで忘れていたようです。タムちゃんぼーぜん。
だって、アディナンのことしか考えてなかったんだもん。
鬼上司@越リュウも、「アディナンを捕まえなかったら、お前が銃殺だ」とかひどいこと言うし。
気分はすっかりロミオとジュリエット。
タムちゃんとアディナンは敵同士。どんなに愛しても、結ばれない存在(いや、その前に片想いだってば)。
ひとりで盛り上がるタムロンは、ひとりで盛大に苦悩します。
アディナンを愛してる! でも、アディナンを逮捕しなければならない! ああワシはどうすればいいんだっっ。
彼の苦悩は、インドネシア独立の日に、悲劇的な結末を迎えます。
オランダの支配、というあらがいがたい前提のもとに、愛する人を追いつめたタムロン。
しかし土壇場で、「やっぱりだめだマイハニー、愛する君を撃つなんてできない!!」とやったのに。
アディナン、死んじゃうし。
しかも、もうインドネシアは独立決定、アディナンが死ぬ必要なんかなかったし。
思いっきり犬死にだし。
ソレに荷担したのは、タムロンだし。
オランダの手先だったタムロンの未来も、立ち消えたし。
すべては終わった……。
愛する男が息絶える瞬間を待たず、タムロンもまた己のこめかみを銃で撃ち抜いて果てた……。
ああああ、追いかけ心中かよ、タムロン……。
とまあ、ものすっげー愉快痛快な物語です、『ジャワの踊り子』。
抱腹絶倒、たのしすぎ。
出演者を好きなら、観て損はありません。
バカ攻、空回り受が好きなわたしは、アディナン×タムロンってことで!(笑)
ツボにジャストミートしてます、このカップリング。
タムロンの爆裂片想いがいい感じです。
なまじ1幕でクールでニヒルな大人の男をやっているだけに、2幕目のコワレっぷりがおかしいやら愛しいやら。
わたしはゆーひくんもさえちゃんも好きなんで、たのしくてたのしくてしょーがなかったっす。
ああ、いいなあ……こいつらでやほひ小説書きたいなあ……(笑)。
エロエロな越リュウ警視総監もからめて、ねっとりと(笑)。
こんなにたのしめるとは、正直思ってなかったので、うれしい誤算。
なんかチケット余ってるらしいし(彦根も人口密度低かったわ……1階席も後ろの方ときたら……)、興味のある人はぜひ観に行ってみてください。
まだ語りたいので、またいずれ〜〜。
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