なにより、演出に拍手。@宙組新公ファントム
2004年6月2日 タカラヅカ さて、宙組新人公演『ファントム』の話。その2。
昨日書いた感想は「見てはいけなかった話」だったので、今日はふつうに新公全体の感想を書こうかなと。
2時間半の大作を、1時間半に短縮して上演された、新人公演。
なにが感心したって、そのまとめ方によ。
ちゃーんと辻褄合ってるし、ふつうに1本の物語になってる。
半分近くカットされているはずなのに。
これがもー、すっきりしててねえ。
観ていて気持ちよかったのだわ。
そっか……本公演、無駄なシーンがありまくりだったんだなあ。
もちろん、あった方がいいのになくなっていたシーンや演出もあったよ。でもそれは、時間が足りないからそうなっているだけで、あと30分あればカットされなかったと思う。
個人的に、真実を知って泣き叫ぶちびエリックに、大人エリックが重なるシーンは必要だと思ったな。
エリックという青年が、あのかなしい子どものまま、魂が凍りついてしまったんだってことがわかり、彼のあわれさが増すから。
とにかくエリックはこれでもかってくらい、可哀想さを見せつけてくれなきゃねえ。彼に同情できてなんぼやからな、この話。
にしても、本公演の演出に不満たらたらな身としては、すっきりした新公演出がとても気持ちよく、こころからたのしめましたのよ。
おかげで。
出演者の印象薄っ。
わたしの神経は演出面にばかり行き、出演者に対してはろくにセンサーが動きませんでした。
もちろん、みなさん熱演だったし、破綻なく真摯に演じられていて「ああ、新公だねえ」という熱さに満ちていた。
でもソレ、いつもだし。
新公はいつだって、若者たちの熱意と努力がすばらしく、おばさんの胸を熱くするものなのさ。
わたしにとってはいつもの新公で、こういっちゃなんだが、それほどものすごいハイレベルなものだとは感じなかった。や、もちろんみんなちゃんとうまかったけど。破綻してなかったけど。
それより、演出にどきどきしてたしな(笑)。
だから、カーテンコールが起こったことには、正直おどろいた。ええっ? 新公って毎回カーテンコールすることに決まったの??
作品の力かなあ……と、思ってしまった。
駄作だったら、どんなにすばらしい演技をしても、観客は熱狂しないもんなあ。
あのラストシーンの演出に、わたしはいくらでも拍手を惜しまない。カーテンコールだってするさ。その演出をうわすべりにしない演技をして、応えてくれた出演者のみなさんに。
……つーことで、いちばん泣かせてくれたのは、エリック・ママ@和音ちゃんとちびエリック@咲花杏ちゃん。
彼らが清らかで美しいほどに、涙腺は刺激されるのです。……とくに、和音ちゃんの「天使の歌声」は重要。説得力。
エリック@七帆くんは、たかちゃんだとなに言ってんのかわからなかった歌詞がはっきりわかって、うれしかった。特別歌がうまい人だとは思ってなかったので、しっかり聴かせてもらえてうれしいおどろき。まあ、ときどきカマしてたけど、ソレはソレ(笑)。
しかし……ロン毛、似合わないね……。従者のときの地髪の方が二枚目に見える……。
クリスティーヌ@アリスちゃんは、おどろきの歌声。うまいんだー。知らなかった。クリスティーヌ役に関してのかったるい演出がすべてカットされていたので、テンポよくさくさくと歌い、演技してくれるのが、快感。
可憐で初々しくて、かわいー。
あと、もう少し太ってくれたら言うことないのになー。ものすげえ痩せてて、頬とか首筋とか、痛々しいくらいだ……。
フィリップ@いりすくん。…………でかっ。
群衆に埋もれていたトウコちゃんと、ここまでチガウ人をもってこなくても……劇団のいぢわる。
でかくて明るくて、アメリカンな伯爵らしかったです。ええ。伯爵、というより、伯爵家のぼっちゃん(社会経験ナシ)に見えたのは、ソレはソレで「役」としてアリかと。
キャリエール@和くん。噂に高い美貌の彼が、よーやくばーんと役ついたなー、と要注目。出てきた瞬間、ヒゲだ!と、ヒゲ・フェチ(ヅカ限定)のわたしの胸は高鳴りました。
なんつーか……すっげー受々しいキャリエールでした。
はっ、すみません、腐女子用語で感想を言ってしまって。
じゅりちゃんのキャリパパは攻だと思いましたが、和くんのキャリパパは受に見えました。いや、どっちにしろデ〜リシャス!(よだれ付き)って感じですが。
キャリエールのくせに、そんなに美しくていいの??と、ちとうろたえ(笑)。
カルロッタ@芽映はるかちゃんがいい味出してた。
てゆーかわたし、しみじみ思ったの。
どんなに出番が多くても、役の重要度が高くても、若手の娘役さんが体当たりで演じているなら、こんなに見ていてたのしいんだわ……!
本公演では、カルロッタという役が出てくるだけでげんなりしちゃったんだけどね。どんなにうまくても、適役でも、とにかくげんなりしちゃったの。あくまでもわたしの個人的な感じ方にすぎないんだけど。
見るのがつらかった役だっただけに、新公ではもー、心が洗われる思いで、彼女を見つめました。ああ、うまいわー、悪役だけどかわいげがあっていいわー、と。
文字数あまり残ってないから、あとひとりだけ。
警部@暁郷は……いいんか、アレ?
なんかものすっげーやりすぎてた気がするんだけど……。
ああ、なんか知ってるわ、このやりすぎ感……そうよ、ハマコよ!!
ハマコを見ていて感じる「やりすぎだよー、もっと周囲を見ようよ」を、GOに感じてしまったのだわ。
若くしての抜擢だから、意気込んじゃう気持ちはわかるけど、もともと持ち味が濃いんだから、突っ走りすぎるとハマコになるよ……?
といいつつ、GOをやたらオペラグラスで追っていたわたし……あの手の男に弱いの??
それにしても、やっぱ宙組はなにげにでかいんだよねえ……。
帰り際に友人のとのさんが、
「キャリエールはやっぱでかい人の方がいいよ」
と言っていた。
えーと……キャリエール役の和くん、べつに小さくないです。つか、よその組なら長身と言ってもらえる部類なのでは? てか、じゅりちゃんよりでかいはずだし。
つまり、他の男たちがでかすぎんだよな〜〜。
宙組の男たちを語るときは、横に煙草の箱でも三角定規でもいいから置いて、大きさが比較できるよーにしておいた方がいいな。
昨日書いた感想は「見てはいけなかった話」だったので、今日はふつうに新公全体の感想を書こうかなと。
2時間半の大作を、1時間半に短縮して上演された、新人公演。
なにが感心したって、そのまとめ方によ。
ちゃーんと辻褄合ってるし、ふつうに1本の物語になってる。
半分近くカットされているはずなのに。
これがもー、すっきりしててねえ。
観ていて気持ちよかったのだわ。
そっか……本公演、無駄なシーンがありまくりだったんだなあ。
もちろん、あった方がいいのになくなっていたシーンや演出もあったよ。でもそれは、時間が足りないからそうなっているだけで、あと30分あればカットされなかったと思う。
個人的に、真実を知って泣き叫ぶちびエリックに、大人エリックが重なるシーンは必要だと思ったな。
エリックという青年が、あのかなしい子どものまま、魂が凍りついてしまったんだってことがわかり、彼のあわれさが増すから。
とにかくエリックはこれでもかってくらい、可哀想さを見せつけてくれなきゃねえ。彼に同情できてなんぼやからな、この話。
にしても、本公演の演出に不満たらたらな身としては、すっきりした新公演出がとても気持ちよく、こころからたのしめましたのよ。
おかげで。
出演者の印象薄っ。
わたしの神経は演出面にばかり行き、出演者に対してはろくにセンサーが動きませんでした。
もちろん、みなさん熱演だったし、破綻なく真摯に演じられていて「ああ、新公だねえ」という熱さに満ちていた。
でもソレ、いつもだし。
新公はいつだって、若者たちの熱意と努力がすばらしく、おばさんの胸を熱くするものなのさ。
わたしにとってはいつもの新公で、こういっちゃなんだが、それほどものすごいハイレベルなものだとは感じなかった。や、もちろんみんなちゃんとうまかったけど。破綻してなかったけど。
それより、演出にどきどきしてたしな(笑)。
だから、カーテンコールが起こったことには、正直おどろいた。ええっ? 新公って毎回カーテンコールすることに決まったの??
作品の力かなあ……と、思ってしまった。
駄作だったら、どんなにすばらしい演技をしても、観客は熱狂しないもんなあ。
あのラストシーンの演出に、わたしはいくらでも拍手を惜しまない。カーテンコールだってするさ。その演出をうわすべりにしない演技をして、応えてくれた出演者のみなさんに。
……つーことで、いちばん泣かせてくれたのは、エリック・ママ@和音ちゃんとちびエリック@咲花杏ちゃん。
彼らが清らかで美しいほどに、涙腺は刺激されるのです。……とくに、和音ちゃんの「天使の歌声」は重要。説得力。
エリック@七帆くんは、たかちゃんだとなに言ってんのかわからなかった歌詞がはっきりわかって、うれしかった。特別歌がうまい人だとは思ってなかったので、しっかり聴かせてもらえてうれしいおどろき。まあ、ときどきカマしてたけど、ソレはソレ(笑)。
しかし……ロン毛、似合わないね……。従者のときの地髪の方が二枚目に見える……。
クリスティーヌ@アリスちゃんは、おどろきの歌声。うまいんだー。知らなかった。クリスティーヌ役に関してのかったるい演出がすべてカットされていたので、テンポよくさくさくと歌い、演技してくれるのが、快感。
可憐で初々しくて、かわいー。
あと、もう少し太ってくれたら言うことないのになー。ものすげえ痩せてて、頬とか首筋とか、痛々しいくらいだ……。
フィリップ@いりすくん。…………でかっ。
群衆に埋もれていたトウコちゃんと、ここまでチガウ人をもってこなくても……劇団のいぢわる。
でかくて明るくて、アメリカンな伯爵らしかったです。ええ。伯爵、というより、伯爵家のぼっちゃん(社会経験ナシ)に見えたのは、ソレはソレで「役」としてアリかと。
キャリエール@和くん。噂に高い美貌の彼が、よーやくばーんと役ついたなー、と要注目。出てきた瞬間、ヒゲだ!と、ヒゲ・フェチ(ヅカ限定)のわたしの胸は高鳴りました。
なんつーか……すっげー受々しいキャリエールでした。
はっ、すみません、腐女子用語で感想を言ってしまって。
じゅりちゃんのキャリパパは攻だと思いましたが、和くんのキャリパパは受に見えました。いや、どっちにしろデ〜リシャス!(よだれ付き)って感じですが。
キャリエールのくせに、そんなに美しくていいの??と、ちとうろたえ(笑)。
カルロッタ@芽映はるかちゃんがいい味出してた。
てゆーかわたし、しみじみ思ったの。
どんなに出番が多くても、役の重要度が高くても、若手の娘役さんが体当たりで演じているなら、こんなに見ていてたのしいんだわ……!
本公演では、カルロッタという役が出てくるだけでげんなりしちゃったんだけどね。どんなにうまくても、適役でも、とにかくげんなりしちゃったの。あくまでもわたしの個人的な感じ方にすぎないんだけど。
見るのがつらかった役だっただけに、新公ではもー、心が洗われる思いで、彼女を見つめました。ああ、うまいわー、悪役だけどかわいげがあっていいわー、と。
文字数あまり残ってないから、あとひとりだけ。
警部@暁郷は……いいんか、アレ?
なんかものすっげーやりすぎてた気がするんだけど……。
ああ、なんか知ってるわ、このやりすぎ感……そうよ、ハマコよ!!
ハマコを見ていて感じる「やりすぎだよー、もっと周囲を見ようよ」を、GOに感じてしまったのだわ。
若くしての抜擢だから、意気込んじゃう気持ちはわかるけど、もともと持ち味が濃いんだから、突っ走りすぎるとハマコになるよ……?
といいつつ、GOをやたらオペラグラスで追っていたわたし……あの手の男に弱いの??
それにしても、やっぱ宙組はなにげにでかいんだよねえ……。
帰り際に友人のとのさんが、
「キャリエールはやっぱでかい人の方がいいよ」
と言っていた。
えーと……キャリエール役の和くん、べつに小さくないです。つか、よその組なら長身と言ってもらえる部類なのでは? てか、じゅりちゃんよりでかいはずだし。
つまり、他の男たちがでかすぎんだよな〜〜。
宙組の男たちを語るときは、横に煙草の箱でも三角定規でもいいから置いて、大きさが比較できるよーにしておいた方がいいな。
コメント