微笑む貴女が。@NAKED CITY
2004年6月4日 タカラヅカ 写真の中で、微笑む貴女。貴女の視線は、写真を見ている俺へ注がれて。
そう、貴女はカメラに向かって微笑んだ。
カメラに……いいや、カメラを構えている、愛する男へ向かって、微笑んだ。
写真は、真実を切り取る。
微笑む女、その微笑みを受け止める男。
過ぎ去った時間。消えた時間。
それでも、それはたしかにあった。
貴女は愛する男に微笑みかけ、男もまた愛する貴女に微笑みかけた。その瞬間が切り取られ、1枚のポートレートになった。
古い写真の中で、母さん、貴女はたしかに微笑んでいる。
たしかにあった愛を刻んで、微笑んでいる。
「もう会えないかもしれないだろ」
そう言ってカメラを向けた俺に、君は泣きながら笑ってみせた。
君は俺に向かって微笑み、俺はシャッターを切る。
写真は、真実を切り取る。
泣きながら笑う君を、たしかに今あるこの瞬間を、閉じこめる。
言い訳もなく、解説もなく。
NAKED CITY−−−−ただ、真実だけが、そこにある。
☆
「写真集が出たら、送ってね」
というデイジーの台詞。初日に観たときから、わたしは速攻つっこんでいた。買えよ。
つーことで、観劇2回目の花組バウ『NAKED CITY』。
今年のバウはチケット取りやすくていいよなあ。気に入ったらいくらでもリピートかけられるよろこび。昨年のバウは異常だったよ……遠い目。
初日を見たあとでチケット探して、前補助が定価以下で手に入るなんて、ありがとうインターネット。
首が痛くなるから嫌う人も多いんだろうが、わたしは好きだぞ、前補助。理屈はさておき、美しい人たちを間近で見たいから。
しかし……最後のちはる兄貴はまったく見えないんだな……初日も前方席だったんであまり見えなかったけど、今回はほんっとーに見えなかった……段上がり席でないとラブリー兄貴は見られないのねっ。
初日を観たあとWHITEちゃんが、「ビリーの撮ったちはる兄貴の写真が欲しい……」とつぶやいてましたが。
うん。わたしも欲しい。兄貴の死体写真……。床の上に転がるわけだから、段上がり席をGETしないと見えない、ラブリー(まだ見てないから、あくまでも予想)な姿。
ああ……まっつ、かわいいなあ……。
ガキんちょバーナードだけどさ、いちばん大人っぽい顔をしているのが、ビリーを見つめているときってのは、どういうことですか(笑)。
例の店でダンス指南を受けたあと、無言でビリーを見つめている顔が、全編通していちばん男らしい顔してるんだよねー。
そして、すべて片が付いたあと、いろんなことで傷心なビリーのそばに立つバーナード。ここからモーションかけるのか?!と思いきや、デイジー登場で、ヘタレな思いやり深い彼はそのまま引いちゃうし。
あああそこ、チャンスだったのに! 傷ついているビリーをそのまま持っていっちゃうこともできただろーに! なんでそこで引くかなっ?! きらきらしくソロ歌ってんじゃねーよ、と、見ていてじれったくなりましたが(笑)、あのヘタレ具合がバーナードっちゅー男でしょう。
ビリーとデイジーが結ばれないのはわかっているし、あの編集長のもとで働いていればビリーとも接点あるし、未来に期待……とゆーか、あのうれしそーなソロを聴いていると、とっても単純に「はじめての恋、恋するって素敵」とかズレたところで舞い上がっている気もしないでもないが……。
バカ男攻が好きなので、バーナードはわたしの好みど真ん中です。
いや、ホモ以外にも、ちゃんと作品を味わっておりますよ。
ビリーとデイジーの関係、好きだし。
いちばんのクライマックスは、ビリーとパパのシーンだと思ってるし。(ほんと、恋愛モノだとは思ってねーなー・笑)
パパが、昔捨てた息子のために、死をあきらめたのがすごいと思うし。「やりなおせるかな」とか言ってるけど、パパはもう社会的には再起不能だよね。同じ立場になんか二度と戻らない。つーか、生きることは苦痛でしかないと思う。死ぬ方がはるかに楽。
それでも、息子への愛で、死ぬよりつらい「生きること」を選んだ。それが贖罪でもあったのだと思う。
パパ役のヒロさん、やっぱうまいよねえ……しみじみ。
デイジーの弱さやずるさも好きだし。
てめえの保身のために、一度は愛する男を売った女。それでも未練たらしく男を求め、保身と愛の間で揺れ動いている。
彼女がウィリアムへ啖呵を切るに至るまでに、ビリーとの出会いが必要だったんだと思うよ。
ただなー。
ビリーとデイジーの間に、「一夜」があってくれた方が、わたし的には好みだったんだが……。
ビリーってば女たらし設定のわりに生真面目なもんだから、せっかく「ヤらせろよ」「いいわ」という会話があったあとでも、ヤらないんだもんっっ。
いーじゃん、ヤってもー。
その方がさらにねっとりせつなくなったのになー。
でもって、ビリーとデイジーの微妙な親密さを嗅ぎ取って、ニコラがちょっくらビリーを嫉妬の目で見てくれたりしたら、さらに萌えるのになー。
てか、嫉妬するニコラ、見たくないか? すっげーエロいと思うぞっ。
今のままだとニコラ、ビリーのことただの物好き認定で、恋敵として数えてもくれてないじゃん。
男たるもの、恋敵に「いいヤツだなお前」と言われるより、嫉妬の炎を燃やされてこそ華でしょう!! ビリーに足りないのはソレだ! このふつーにいい人めっ。ゆみこちゃんだからそう見えてしまうのか??
あと、ポスターによる先入観は大きいなあと思った。
ビリー@ゆみことデイジー@あすかちゃんの、ふたりっきりのポスター。このポスターは美しくて大好きだけど、男女ふたりのポスターで恋愛モノ以外をやられると混乱するのだわ。大人っぽい雰囲気だと、さらに。
このポスターの構図のままで、デイジーの後ろ、右側に半分見える感じでニコラが立っていたり、さらにその後ろに小さくキャシーがいたりすると、わかりやすかったかなあと思う。
まあ、わたしの脳内では『NAKED CITY2』がすでにできあがりつつあるので、そのポスターでは、ビリーとバーナードのふたりしか写っておりません(笑)。
ビリーがスクープした写真と、バーナードが追っていた事件がリンクして、ニューヨークを揺るがす大陰謀の存在が明らかに?! ふたりは協力して真実を追うが、なーんとビリーが敵に誘拐されてしまった。ヘタレ男バーナードは仲間たちの助けを借りて、ビリー救出に向かうが……。
ビリーにはもちろん美女を絡めて、デイジー&ニコラ以外のキャラ総動員で。主役はもちろんビリー。ただし彼の役割は、「ヒロイン」(笑)。かっこいーヒロインが活躍する物語なのよー。ヒーローはあくまでも「ヒロインの相手役」なのよー。
さんざんすれ違って、脈がなさそうで、でもあちこちにかわいい台詞やシーンがあって、クライマックスではもどかしいラブシーンがあって……あっ、もう文字数がないから、この話は終了(笑)。
そう、貴女はカメラに向かって微笑んだ。
カメラに……いいや、カメラを構えている、愛する男へ向かって、微笑んだ。
写真は、真実を切り取る。
微笑む女、その微笑みを受け止める男。
過ぎ去った時間。消えた時間。
それでも、それはたしかにあった。
貴女は愛する男に微笑みかけ、男もまた愛する貴女に微笑みかけた。その瞬間が切り取られ、1枚のポートレートになった。
古い写真の中で、母さん、貴女はたしかに微笑んでいる。
たしかにあった愛を刻んで、微笑んでいる。
「もう会えないかもしれないだろ」
そう言ってカメラを向けた俺に、君は泣きながら笑ってみせた。
君は俺に向かって微笑み、俺はシャッターを切る。
写真は、真実を切り取る。
泣きながら笑う君を、たしかに今あるこの瞬間を、閉じこめる。
言い訳もなく、解説もなく。
NAKED CITY−−−−ただ、真実だけが、そこにある。
☆
「写真集が出たら、送ってね」
というデイジーの台詞。初日に観たときから、わたしは速攻つっこんでいた。買えよ。
つーことで、観劇2回目の花組バウ『NAKED CITY』。
今年のバウはチケット取りやすくていいよなあ。気に入ったらいくらでもリピートかけられるよろこび。昨年のバウは異常だったよ……遠い目。
初日を見たあとでチケット探して、前補助が定価以下で手に入るなんて、ありがとうインターネット。
首が痛くなるから嫌う人も多いんだろうが、わたしは好きだぞ、前補助。理屈はさておき、美しい人たちを間近で見たいから。
しかし……最後のちはる兄貴はまったく見えないんだな……初日も前方席だったんであまり見えなかったけど、今回はほんっとーに見えなかった……段上がり席でないとラブリー兄貴は見られないのねっ。
初日を観たあとWHITEちゃんが、「ビリーの撮ったちはる兄貴の写真が欲しい……」とつぶやいてましたが。
うん。わたしも欲しい。兄貴の死体写真……。床の上に転がるわけだから、段上がり席をGETしないと見えない、ラブリー(まだ見てないから、あくまでも予想)な姿。
ああ……まっつ、かわいいなあ……。
ガキんちょバーナードだけどさ、いちばん大人っぽい顔をしているのが、ビリーを見つめているときってのは、どういうことですか(笑)。
例の店でダンス指南を受けたあと、無言でビリーを見つめている顔が、全編通していちばん男らしい顔してるんだよねー。
そして、すべて片が付いたあと、いろんなことで傷心なビリーのそばに立つバーナード。ここからモーションかけるのか?!と思いきや、デイジー登場で、
あああそこ、チャンスだったのに! 傷ついているビリーをそのまま持っていっちゃうこともできただろーに! なんでそこで引くかなっ?! きらきらしくソロ歌ってんじゃねーよ、と、見ていてじれったくなりましたが(笑)、あのヘタレ具合がバーナードっちゅー男でしょう。
ビリーとデイジーが結ばれないのはわかっているし、あの編集長のもとで働いていればビリーとも接点あるし、未来に期待……とゆーか、あのうれしそーなソロを聴いていると、とっても単純に「はじめての恋、恋するって素敵」とかズレたところで舞い上がっている気もしないでもないが……。
バカ男攻が好きなので、バーナードはわたしの好みど真ん中です。
いや、ホモ以外にも、ちゃんと作品を味わっておりますよ。
ビリーとデイジーの関係、好きだし。
いちばんのクライマックスは、ビリーとパパのシーンだと思ってるし。(ほんと、恋愛モノだとは思ってねーなー・笑)
パパが、昔捨てた息子のために、死をあきらめたのがすごいと思うし。「やりなおせるかな」とか言ってるけど、パパはもう社会的には再起不能だよね。同じ立場になんか二度と戻らない。つーか、生きることは苦痛でしかないと思う。死ぬ方がはるかに楽。
それでも、息子への愛で、死ぬよりつらい「生きること」を選んだ。それが贖罪でもあったのだと思う。
パパ役のヒロさん、やっぱうまいよねえ……しみじみ。
デイジーの弱さやずるさも好きだし。
てめえの保身のために、一度は愛する男を売った女。それでも未練たらしく男を求め、保身と愛の間で揺れ動いている。
彼女がウィリアムへ啖呵を切るに至るまでに、ビリーとの出会いが必要だったんだと思うよ。
ただなー。
ビリーとデイジーの間に、「一夜」があってくれた方が、わたし的には好みだったんだが……。
ビリーってば女たらし設定のわりに生真面目なもんだから、せっかく「ヤらせろよ」「いいわ」という会話があったあとでも、ヤらないんだもんっっ。
いーじゃん、ヤってもー。
その方がさらにねっとりせつなくなったのになー。
でもって、ビリーとデイジーの微妙な親密さを嗅ぎ取って、ニコラがちょっくらビリーを嫉妬の目で見てくれたりしたら、さらに萌えるのになー。
てか、嫉妬するニコラ、見たくないか? すっげーエロいと思うぞっ。
今のままだとニコラ、ビリーのことただの物好き認定で、恋敵として数えてもくれてないじゃん。
男たるもの、恋敵に「いいヤツだなお前」と言われるより、嫉妬の炎を燃やされてこそ華でしょう!! ビリーに足りないのはソレだ! このふつーにいい人めっ。ゆみこちゃんだからそう見えてしまうのか??
あと、ポスターによる先入観は大きいなあと思った。
ビリー@ゆみことデイジー@あすかちゃんの、ふたりっきりのポスター。このポスターは美しくて大好きだけど、男女ふたりのポスターで恋愛モノ以外をやられると混乱するのだわ。大人っぽい雰囲気だと、さらに。
このポスターの構図のままで、デイジーの後ろ、右側に半分見える感じでニコラが立っていたり、さらにその後ろに小さくキャシーがいたりすると、わかりやすかったかなあと思う。
まあ、わたしの脳内では『NAKED CITY2』がすでにできあがりつつあるので、そのポスターでは、ビリーとバーナードのふたりしか写っておりません(笑)。
ビリーがスクープした写真と、バーナードが追っていた事件がリンクして、ニューヨークを揺るがす大陰謀の存在が明らかに?! ふたりは協力して真実を追うが、なーんとビリーが敵に誘拐されてしまった。ヘタレ男バーナードは仲間たちの助けを借りて、ビリー救出に向かうが……。
ビリーにはもちろん美女を絡めて、デイジー&ニコラ以外のキャラ総動員で。主役はもちろんビリー。ただし彼の役割は、「ヒロイン」(笑)。かっこいーヒロインが活躍する物語なのよー。ヒーローはあくまでも「ヒロインの相手役」なのよー。
さんざんすれ違って、脈がなさそうで、でもあちこちにかわいい台詞やシーンがあって、クライマックスではもどかしいラブシーンがあって……あっ、もう文字数がないから、この話は終了(笑)。
コメント