わたしはあまり、噂を信じない。
 とことん腐女子なので、真実だとわかるもの以外は全部「虚構」と割り切ったうえで遊ぶ方がたのしいんだ。
 だからなにを聞いても、表面的にソレで動揺しても、なにか思うところがあったとしても、根っこの部分はがんとして動かない。
 噂に流されるほど若くもなければ、純粋でもないってことだな(笑)。

 その話を聞いたのは、6月1日だから、2ヶ月以上も前か。ムラでは『ファントム』が上演中だった。

「**ちゃんは**だから、**なのよ」

 と、ムラにある某ホテルの某レストランで隣のテーブルにいたおばさま方が、人事関係の話に花を咲かせていた。
 語っているのはひとりのおばさまで、あとの人たちは聞き役らしい。

 けっこう毒のある話だったので、わたしは「ほえー、すげーことを『事実』として断定で語ってるなぁ」と、聞くともなしに聞いていたんだが(わたしも友だちと喋りながらメシ食ってたわけだから)。

「で、次の月組は『エリザベート』で、さえちゃんがトートをやるわけよ!」

 おばさまは断言する。

 さえちゃんトートか……ビジュアルはいいけど、それ以外はものすげーチャレンジャーだなあ。劇団もそこまで命知らずじゃないよなあ。

 断定系で語る、ワケ知り顔のおばさまの話を耳にしても、あまり気にしない、本気にしない。公式発表があるまで踊る気はナシ。
 愉快なネタなら、「虚構」と割り切って脳内だけでたのしむけど、それ以外はスルーが基本。言いふらす気もないし、憤慨する気もない。

 人事に限らず、誰が性格悪いとか、誰が誰を虐めたとか、退団の本当の理由だとか、もー、耳に入る噂は全スルー。わたしは舞台しか観てない一般人だから、わかりようのないことは気にしないの。
 あ、でもいいことだけは信じたいなー。誰がやさしいとか、性格いいとか、そういうことは。誰と誰が仲がいいとかも(ふふふ)。
 その方が平穏(笑)。
 

 そして本日、2005年上半期ラインアップが発表された。

 ほんまにやるんや、『エリザベート』。

 チャレンジャーだな、劇団。
 演目だけではなにもわからない、大きすぎるタイトル。
 他の組、他の演目なら、これだけで十分なんだけど、現在の月組ではかなしいかな、主要キャストが発表にならないと「発表したうちに入らない」と思ってしまう。現在の組子だけでできるタイトルではない、と思ってしまうからさ。
 
 
 さてさて、件のおばさまは、キャストのことも語っていた。

「シシィ役は、花總さんが特別出演するのよ」

 …………そのときは、さえトートってだけでも愉快な想像なのに、そのうえお花様光臨ですか! と、笑い話としてNice!と思ったんだけど。

 さえトートが現実になったわけだしな。

 お花様シシィが現実だったらどうしよう(笑)。
 愉快なんで、わたしとしてはべつにかまわないんですが。

 
 それよりわたしは、『王家に捧ぐ歌』のウバルドが誰かの方がよっぽど心配です。
 ケロちゃんがいいよう。ケロで見たいよう。

     

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