長所も短所も個性爆発。@新人公演『花舞う長安』
2004年10月20日 タカラヅカ 新人公演『花舞う長安』を観てきました。
いちばん先に言いたい。
これだけは言いたい。
楊国忠が、楊貴妃より美しい、ってどういうことっ?!(笑)
抱腹絶倒でした、新公。
いやあ、おもしろかった。
最近の新人公演ってのは、演出家がその個性で独自にアレンジしていいものなの?
『ファントム』新公が、本公演とはまったく別物であったのが記憶にあるせいで、ことさらそう思えてしまうのかしら。
新公『花舞う長安』もまた、あちこち変更されてました。
主にベッタベタな台詞が増えている。
ところどころに説明台詞が新挿入。
とはいえ、本編が説明足らなさすぎでわけわかんないので、台詞が増えるのは歓迎。ひとつの台詞をのぞいて。(梅妃@みなみちゃんの台詞は謎。あとで語るが・笑)
変更された中で、いちばんわたしのツボに入り、爆笑しそうになったのは、最後の立ち回りでした。
さすがだ、齋藤吉正!!
公演がはじまる前、齋藤くんがいつもの調子で細い足を不器用に動かしながら、自分の席へやってきた。髪型もびしりと決まり、おしゃれないまどきのおにーちゃん。
? なんでさいとーくんがいるの?
わからなかったわたしは、あわてて新公プログラムを見ました。
そうか、演出がさいとーくんだ。だから観に来たんだな。
さいとーくんは腰低くあちこちにぺこぺこしながら、酒井せんせの隣に着席。
あいかわらずかわいいぞ、齋藤吉正。彼のルックスも雰囲気も、わたしは好きだ(笑)。
ふーん、さいとー演出かあ。だからこんな、ベッタベタな台詞が増えてんだなー(笑)と、なごやかに観ておりました。
そしたら、最後の立ち回り。
やたら派手で、かっこいいんですけどっ(笑)。
玄宗が強そうです、安禄山が強うそうです。
見得を切るふたり、対峙するふたり……。
『巖流』ですか、これは(笑)。
さすがさいとーくん。「意味もなくかっこいいシーンを作る才能」を持つ男。
物語を正しく組み立てる才能も、脚本を書く才能も大きく欠けているが、代わりにキャラクタを「かっこよく見せる」ことだけはできる男。
いやあ、ウケたウケた。
銀橋で見得切って対峙するふたりを観て、吹き出したもんよー。やったなさいとー! てなもんで。
やっぱりさいとーくんは演出の才能はあるんだと思うよ。派手でかっこよくて美しくて、観甲斐があるもん。
しっかりした脚本を与えてもらって、それを齋藤くんが自由に演出したら、おもしろいものができるんじゃないかなあ。
同じく立ち回りのときの、楊国忠もさ。
1時公演を観たあと、kineさんと話してたんだよ。
「あそこで名前を呼んで欲しい」って。
だって、初見の人には誰かわからないと思うから。楊貴妃の義兄で宰相になった白い衣装の人だって、わかんないだろふつー。他の兵士と見分けつかないだろう。宰相が軍服着て最前線で戦ってるなんて思わないだろうし(そりゃ皇帝自ら戦ってるけど)。
誰だろこの人? なんでひとりだけ別な感じで殺されてるの?? てなもんで。
楊一族で、政治を占有し国を傾けた諸悪の源のひとり、ってことで、ターゲットにされていた人だって、あれじゃわかんないって!
なんであそこで名前を呼ばないの。せっかくおいしい殺され方して、見せ場になるはずなのに、空回り。演出下手だよな、酒井。
……とつねづね不満に思っていたシーンで。
叫んでましたよ、反乱軍の兵士が。
「楊国忠、覚悟!」
台詞を言った子がカマシてて、あまり迫力なかったけどそれはまあ、新公だから仕方ないってことで。
演出として、正しく派手になっていた。
だから全体として、本公よりはるかにいい演出だった。
わかりやすく、派手になっているわけだから。
しかし。
ひとつだけ、謎の演出があった。
楊貴妃と火花を散らす梅妃。
「あの梅園はワタシのものよ、アンタなんかに入らせないわ」
「いいわよ、入らずにテラスから眺めるから」
つーことで、結局楊貴妃を追い払うことの出来なかった梅妃が、
「くやしい、なによあの女!」
とやったあとで。
女官が言うのさ。
「梅妃様、安禄山様が……」
梅妃、はっとして。
「安禄山……」
なにか含むようにして、退場。
……ねえ、これってなんですか?
なんの意味があるの?
なにか新しいエピソードが追加されるのかと期待したんですが。
なにもなかったじゃん。
これってやはり、アレですか。
さいとーくんらしい失敗ってことですか。
どう考えても話つながってないし、壊れてるんだけど、齋藤くんのアタマの中だけでつながっている、という、彼の作品に100%出てくる、アレですか。
新公でさえ、アレをやってしまいますか、齋藤吉正!!(笑) ここまで来ると、ほんと才能。爆笑したわ。
そんなふうに、演出面でやたらおもしろかった新公。
さらにこの公演、役者の味と解釈のちがいから、さらに愉快なモノになっているのだ。
それはなんといっても、安禄山@みらんくんの役割が大きい。
まあソレは、次の欄に……。
はっ。
これって、10月20日の日記欄よね?
わーん、ケロちゃんのお誕生日じゃん。HAPPY BIRTHDAY、Myダーリン!!
昨年のこの日、わたしは「理想の結婚相手」を、ケロちゃんの顔を思い浮かべて話していたわ……遠い目……。去年の日記参照。
みんなみんな、しあわせであれ。
あってくれ。
たのむ。
いちばん先に言いたい。
これだけは言いたい。
楊国忠が、楊貴妃より美しい、ってどういうことっ?!(笑)
抱腹絶倒でした、新公。
いやあ、おもしろかった。
最近の新人公演ってのは、演出家がその個性で独自にアレンジしていいものなの?
『ファントム』新公が、本公演とはまったく別物であったのが記憶にあるせいで、ことさらそう思えてしまうのかしら。
新公『花舞う長安』もまた、あちこち変更されてました。
主にベッタベタな台詞が増えている。
ところどころに説明台詞が新挿入。
とはいえ、本編が説明足らなさすぎでわけわかんないので、台詞が増えるのは歓迎。ひとつの台詞をのぞいて。(梅妃@みなみちゃんの台詞は謎。あとで語るが・笑)
変更された中で、いちばんわたしのツボに入り、爆笑しそうになったのは、最後の立ち回りでした。
さすがだ、齋藤吉正!!
公演がはじまる前、齋藤くんがいつもの調子で細い足を不器用に動かしながら、自分の席へやってきた。髪型もびしりと決まり、おしゃれないまどきのおにーちゃん。
? なんでさいとーくんがいるの?
わからなかったわたしは、あわてて新公プログラムを見ました。
そうか、演出がさいとーくんだ。だから観に来たんだな。
さいとーくんは腰低くあちこちにぺこぺこしながら、酒井せんせの隣に着席。
あいかわらずかわいいぞ、齋藤吉正。彼のルックスも雰囲気も、わたしは好きだ(笑)。
ふーん、さいとー演出かあ。だからこんな、ベッタベタな台詞が増えてんだなー(笑)と、なごやかに観ておりました。
そしたら、最後の立ち回り。
やたら派手で、かっこいいんですけどっ(笑)。
玄宗が強そうです、安禄山が強うそうです。
見得を切るふたり、対峙するふたり……。
『巖流』ですか、これは(笑)。
さすがさいとーくん。「意味もなくかっこいいシーンを作る才能」を持つ男。
物語を正しく組み立てる才能も、脚本を書く才能も大きく欠けているが、代わりにキャラクタを「かっこよく見せる」ことだけはできる男。
いやあ、ウケたウケた。
銀橋で見得切って対峙するふたりを観て、吹き出したもんよー。やったなさいとー! てなもんで。
やっぱりさいとーくんは演出の才能はあるんだと思うよ。派手でかっこよくて美しくて、観甲斐があるもん。
しっかりした脚本を与えてもらって、それを齋藤くんが自由に演出したら、おもしろいものができるんじゃないかなあ。
同じく立ち回りのときの、楊国忠もさ。
1時公演を観たあと、kineさんと話してたんだよ。
「あそこで名前を呼んで欲しい」って。
だって、初見の人には誰かわからないと思うから。楊貴妃の義兄で宰相になった白い衣装の人だって、わかんないだろふつー。他の兵士と見分けつかないだろう。宰相が軍服着て最前線で戦ってるなんて思わないだろうし(そりゃ皇帝自ら戦ってるけど)。
誰だろこの人? なんでひとりだけ別な感じで殺されてるの?? てなもんで。
楊一族で、政治を占有し国を傾けた諸悪の源のひとり、ってことで、ターゲットにされていた人だって、あれじゃわかんないって!
なんであそこで名前を呼ばないの。せっかくおいしい殺され方して、見せ場になるはずなのに、空回り。演出下手だよな、酒井。
……とつねづね不満に思っていたシーンで。
叫んでましたよ、反乱軍の兵士が。
「楊国忠、覚悟!」
台詞を言った子がカマシてて、あまり迫力なかったけどそれはまあ、新公だから仕方ないってことで。
演出として、正しく派手になっていた。
だから全体として、本公よりはるかにいい演出だった。
わかりやすく、派手になっているわけだから。
しかし。
ひとつだけ、謎の演出があった。
楊貴妃と火花を散らす梅妃。
「あの梅園はワタシのものよ、アンタなんかに入らせないわ」
「いいわよ、入らずにテラスから眺めるから」
つーことで、結局楊貴妃を追い払うことの出来なかった梅妃が、
「くやしい、なによあの女!」
とやったあとで。
女官が言うのさ。
「梅妃様、安禄山様が……」
梅妃、はっとして。
「安禄山……」
なにか含むようにして、退場。
……ねえ、これってなんですか?
なんの意味があるの?
なにか新しいエピソードが追加されるのかと期待したんですが。
なにもなかったじゃん。
これってやはり、アレですか。
さいとーくんらしい失敗ってことですか。
どう考えても話つながってないし、壊れてるんだけど、齋藤くんのアタマの中だけでつながっている、という、彼の作品に100%出てくる、アレですか。
新公でさえ、アレをやってしまいますか、齋藤吉正!!(笑) ここまで来ると、ほんと才能。爆笑したわ。
そんなふうに、演出面でやたらおもしろかった新公。
さらにこの公演、役者の味と解釈のちがいから、さらに愉快なモノになっているのだ。
それはなんといっても、安禄山@みらんくんの役割が大きい。
まあソレは、次の欄に……。
はっ。
これって、10月20日の日記欄よね?
わーん、ケロちゃんのお誕生日じゃん。HAPPY BIRTHDAY、Myダーリン!!
昨年のこの日、わたしは「理想の結婚相手」を、ケロちゃんの顔を思い浮かべて話していたわ……遠い目……。去年の日記参照。
みんなみんな、しあわせであれ。
あってくれ。
たのむ。
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