またしても、ゆうひくんの葉巻を拾えませんでした。
 ほら、今やってる月バウ『THE LAST PARTY 〜S.Fitzgerald’s last day〜』で、スコット@ゆうひが客席に向かって投げる葉巻。
 拾えるにちがいない! と思った席に坐って待ってたんだけど。

 何故ですか、ゆーひくん。今日に限ってあんなに力いっぱい後ろに投げなくても……!!

 がっくり。
 欲しかったわ、ゆーひくんの葉巻。

 ちなみに、デイジーちゃんはスコット@タニちゃんの葉巻を拾ってました。
 見せてもらったよー。チョコレートフレーバーで、すっげーおいしそうな匂いだった(笑)。

 雪組初日からこっち、毎日ムラ通いしてたんで、へとへとです。
 この1週間、雪大劇観て月バウ観てケロDS行って月バウ観てケロDS行ってケロDS行って月バウ観て月バウ観て……疲れた……。

 で、今日の日記は、実は懺悔です。

 月バウが終わったあと、階段の踊り場でメールを打っていたわたし。
 わたしの横には、バウのポスターが貼ってありました。

 わたしと同じ公演を観た年配のご婦人方が、いそいそとポスターの前にやってきて、
「ほら、これよ」
「でも、これじゃわからないわ」
 と、ポスターを指さしながら途方に暮れていらっしゃるご様子。

 どうも、今観たばかりの『THE LAST PARTY』の配役が知りたいらしいのだけど、ポスターにある出演者名一覧を見ても、わからないでいるようだ。

 わたしが携帯から顔を上げると、ちょーどそのおばあさま方と目が合った。

「あのう、ヘミングウェイをやった人は、どの人かしら?」

「あ、それなら、この人ですよ」

 わたしはにっこり、さららんの名前を指さす。

「月船さらら!!」

 おばーさま方は、「おお〜〜っ」と声をあげる。

「素敵でしたよね、ヘミングウェイの人」
「とても男っぽくて」

 おばーさま方は口々におっしゃる。
 ふっ、さららんったらやるわね、これでこのおばーさま方のハートをゲッチュよ。

 調子に乗ったわたしはつい、いらんことを言う。

「さららんは来年、主演するんですよ」

 おばーさま方はまた「おお〜〜っ」と声をあげる。「我が目に狂いなし!」って感じに。
 その素直な反応を見て、わたしは不安になった。

 あ、あれ?
 さららん来年、主演、するよね?
 たしかするよねえ?
 でも去年バウ主演したとこだし、来年のワークショップ(としか思えないバウ公演)メンバーに入ってたっけ??

 なんか突然、自信がなくなった。
 この純粋な老婦人方に嘘をつくわけはいかない。嘘を教えるわけにはいかない。あれ? あれ? どっちだったっけええ??

「すみません、カンチガイです、しません、来年!」

 チキンなわたしは、前言撤回。
 主演する、と言ってしなかった場合と、しない、と言ってした場合なら、前者の方がより残酷なはずだ。

「さららんは去年主役してるんですよ! だから来年はチガウかも」

 とにかく、「主役するくらいの人」であることを強調する。
 ヅカに詳しくなさそうなおばーさま方は、それについても「おお〜〜っ」と感心の声をあげておられました。「もう主役を経験するくらいの人なんだわ。だからあんなに素敵なんだ」という納得のもとで。

 ぜえぜえ。口は災いの元。いらんことを言うから、ややこしくなる。

 歩きながら、チェリさんにメール。「さららんって来年、主演だっけ?」

 答えはYES。
 うわわわあぁん。ごめんさららん、ごめんおばーさま方。わたしが嘘つきました〜〜。

 月船さらら、来年バウ主演します。
 だからみんなで観に行きましょう〜〜。

          ☆

 そーやって氷雨の中帰宅したら、玄関にネズミの死体と、正座した猫がいるし。
 ドア開けるなり、悲鳴あげたよ……。
 わたしに見せるために、玄関の真ん中に置いて、自分はその横でいそいそと待っていたらしい。

 ええいっ、そんなもん見せんでもええんや!

         

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