「緑野さん今回は、まちかめぐるの立ち位置、教えてくれないんですか?」

 と、かねすきさん。明日雪組を観るそうです。

「いつも、頼んでもいないのに立ち位置を全部解説してくれるでしょう?」

 えっ。
 なになに、語っていいの? 言っていいなら、言うよ? まちかめぐるの立ち位置! 芝居もショーも、がんがん語っちゃうよっ?! わたしは初日に1回観ただけだけど、まちかめぐるのことはいくらでも語れるぞーっ。

「やめてください、聞きたくないですってば。聞かなくても、どうせ目に入ってくるんだから!」

 やだわー、かねすきさんたら。いつの間にかあなたもまちかめぐるの虜なのよね。わたしの呪い? なにソレ。呪ってなんかいませんわよう。
 伝染病かもしれない、とは思ってるけどな。

 ところでまちかめぐるって、チェ・ジウに似てると思うんだけど、わたしの欲目?

          ☆

 雪組公演『青い鳥を捜して』の感想。

 なにはともあれ、ブレンダ@となみちゃん。

 かわいい。かーわーいーいー。
 もうめろめろっすよ!!
 のーみそ破壊されそうなかわいさ!!

 となみファンにはたまりません……。
 このとなみちゃんを見るだけでも、価値があります、この芝居。
 今んとこわたし、2回観たんですがね、My No.1はとなみちゃんですよ。
 個人的にいちばんキたのは、「プンプン」って台詞。
 ぐはあっ、て感じ。オレ男なら鼻血吹いてるよ……かわいすぎ……。

 このやりすぎたギャグキャラが、下品にならないのがとなみちゃんの持ち味。バカっぽいのも持ち味(笑)。

 ブレンダのかわいさは、デニス@かしげの阿呆さと相まって実にすばらしいハーモニーになっている。

 かしげ、いいよねえ。
 実際出てきたときはまたムジャヒドかよ、ってがっかりしたんだけどな。
 どーして演出家はすぐかしげに薄いバカ役をやらせるの? 人の善いバカキャラって、かしげのキャラまんまじゃん。
 正直もう見飽きたよ……。
 そう思っていたらなんと。
 最後の最後でかっとばしてくれるじゃないですか!!

 クリーム舐めのシーンっすよ!!

 それまでただのバカ、美貌の無駄遣いの薄い人(いや髪の毛のコトじゃなくて)でしかなかったのに。

 ブレンダのクリームを舐めて笑うデニスは、突然オトコマエですよ!

 うわっ、こんなにかっこよかったんだ?!
 人間、言動や浮かべる表情で、顔立ちなんて変わって見えるもんなんだ。
 デニスはやっぱなさけなさが前面に出ていて、ちっとも美形じゃない。実際この男をハンサムだと思って見ている人は少ないだろう。

 それがあるとき突然、美形様になる。

 それまでただの友だちだったのに、あるとき突然、ときめいてしまうよーな。
 その一瞬を境に人生が変わってしまうよーな。

 なさけないふにゃ男くんだったのに、突然包容力あふれる美青年に変身して恋の主導権を握ってくれちゃったりしたら。

 オチます。
 堕ちますよ、かっしー!!

 ときめきました。
 かっしーラ〜ヴ。

 作品自体嫌いだし、どーでもいいと思っている芝居だけど、ブレンダとデニスだけは好き。となみとかしげは萌え。

 
 ひさしぶりのトド様には……えーとえーと、なんとも言えない気恥ずかしさがあった。
 なつかしいし、会えることはうれしいんだけど……なんだろう、この気恥ずかしさは。
 やっぱ卒業して社会人になったのに、今さらこの年で高校の制服着て余興やらされている人を見ているよーな気持ちになるからですかね……。
 時代物ならきっと、ここまで気恥ずかしくはならないんだろうな。
 でも、トド様のスーツ物が見られてうれしかったのよ。スーツ姿も好きだもんよ。

 ただもう少し、年相応の役をやってくれればな……。

 演出家はナニ考えて、『再会』の焼き直しみたいな話とキャラをトド様にやらせたかな。
 たしかに『再会』のトド様は評価されていたよ。当時、思いがけず好評を得ていたはず。それまで重い話や役ばかりで、気軽なコメディをやっていなかった人だったし、ぐんちゃんとのラヴラヴぶりも微笑ましくて、えらくウケていたさ。
 過去に好評だったからって、それをもう一度やらせてどうするんだ。言っておくけどトドって、同じキャラをやらせたら、ほんとーに同じよーにしかやらないぞっ?! 別人格だから、って、演じ方変えたりしないぞ。くそ真面目に同じ引き出しで勝負してくるぞ。融通利かないからっ。
 ……つーことで、いろいろとつらい役と姿だわ、ジェイク@トド様。

 女と恋愛させるより、血のつながらない弟@コムと  恋愛  ぢゃなくて どっぷり兄弟愛させた方がよかったよ。わたし的に。

 リアルな現代スーツ物、というカテゴリより、時代物が似合うのと同じハート。
 兄弟愛憎モノとかは、現代ラヴコメに比べたらはるかに異世界ファンタジー・カテゴリだもんよ。リアリティとは別の次元で勝負、だからさ。
 トド様の個性でイケると思うの。

 親子モノでお涙頂戴させるぐらいならさー、兄弟モノやろーよー。需要あると思うけどなあ。

 てかさ、トドとコムを並べたら、ついそっちを刺激されないか?
 耽美やりたくなるじゃん? ホモやりたくなるじゃん?

 わたしだけが腐ってるのかと思ってたけど、どうやらコレ、多数派意見だったみたいだし。

 その証拠が、『ドリーム・キングダム』でしょ?

 3人の演出家に、トドコム使って好きに演出しろ、って言ったら、3人が3人とも耽美ホモ作ってきたのよね。
 そっかあ、誰でもそうなんだー。みんな同じこと考えるんだー。

 でも石田だけが別なんだよね。だって耽美属性皆無のオヤジだから。

 ショーが耽美ホモ3連発だから、芝居まで耽美じゃ胸ヤケするから、無理だけどさ。わかってるけど、芝居でも見てみたいなあ。トドコム愛憎モノ。齋藤演出あたりで(笑)。

 
 コムちゃんはひどい脚本とキャラであるにもかかわらず、健闘してました。
 いい男になったよなあ、コム姫。こんなに懐の深い男に成長するとは、思ってなかったよー。
 トップにして正解の人だったんだなあ。

 Myツボは、うずくまるフィンセント@コム姫を、軽く抱え上げるよーに肩を抱いて立たせてしまうジェイクにーちゃん@トド。

 新公では、キムくんは触れているだけで、かなめくんが自分で立ち上がるのね。だって体格的に、抱き起こすのは無理だもの(笑)。
 でかい弟に小さな兄、は個人的に萌えだったけどな、新公。

 
 いやらしい下品な脚本であるだけに、救いなのがケイト@まーちゃんの清潔さ。
 まーちゃんは凛と咲く白百合のよーな女性だねえ。ああ、ほっとするわ。
 トドとの並びは悪くないけど(てゆーか、誰とでも合わせることができるんだよね。いよっ、娘役芸!)、やっぱコムちゃんとのカップルを見たいと思ってしまう。
 いいコンビなんだな、コムとまーちゃん。異分子が入った公演だからこそ、再確認したよ。

       

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