さて、そんでもっていい加減公演の話いってみよー。

 11日の11時公演は、メル友の晃さんと初顔合わせの日。ドリーさんちでだらだらごろごろ『ベルサイユのばら』(アンドレ@湖月わたる。かっこえー)なんぞを見ていたせいで、東宝に着いたのは結構開演間際。
 遅れるわたしに、「チケットカウンター前にいます」というメールをくれていた晃さんだったが、あれ? 誰もいないぞ?

 彼女は一足先に、劇場内に入ってしまっていたらしい。
 なんでかっちゅーと。

「小泉総理が来てるんですよ!! 思わずガードしちゃいました!」

 チケカウンター前まで出てきてくれた晃さんはそう言う。
 思わぬ来客者にくっついて、劇場内に入ったらしい。やーん、ミーハー(笑)。

 晃さんとはあまり話す時間がないまま、公演時間。
 今度ゆっくりお話しましょーねー。

 さて、小泉首相と一緒にタカラヅカ。

 つってもわたしは2階席だったので、彼と一緒にうっかりテレビに映ってしまうなんてことはないですよ、かめたさん(こんなところでメールの返事・笑)。
 晃さんに譲っていただいたチケットが2階1列目だったんで、1階席の騒ぎはよく見えました。これはこれでたのしいぞっと。

 小泉総理登場でわたしがいちばんどきどきしたのは、『花舞う長安』だけ観て帰らないでくれということでした。
 たとえばYOSHIKI氏は、ショーしか観なかった。自分と関係なかった芝居は観てくれなかった。
 そんなふうに、小泉氏が芝居だけで帰ってしまったらどうしよう。スケジュールの関係とかではじめから決められているにしろ、1部だけで帰ってしまったら、どうしよう。

 あんなものだけを観て、タカラヅカを判断しないでくれ。
 祈るような気持ちだった。
 すっげーどきどきしたよ(笑)。

 べつに小泉氏だからじゃなく、すべての人に対して思うけどな。『長安』だけ観て帰らないでくれ、って。世間に影響力のある人ならことさら。
 あの駄作だけが、ヅカの可能性じゃないから。あれが限界じゃないから。
 『ドルチェ・ヴィータ!』を観てから、タカラヅカを判断してね。お願い。

 結果、小泉氏は最初から最後まで観劇し、そのあともとても愛想よく観客の写真撮影や握手に応えていた。
 政治家ってすげえなー、と思った。
 芸能人も政治家も、同じように人気商売なわけだけど、政治家はここまでサービスいいんだー。へー。
 たぶん1階1列目の大部分の人と、握手をして出て行ったよ、あの人。
 
 わたしはのんきに2階から眺めていただけですが。

          ☆

 およそ2週間ぶりに東宝公演を観ました。
 5公演連続で観たので、記憶は混同、どの公演がどうだったかは、あまりよくわかっていません。

 チェリさんにばらされてしまったので白状しますが、最近芝居で最初から最後まで起きていられたことは1度もありません(笑)。
 カラダにリズムが刻まれているようで、同じところでオチて同じところで目覚めるよーです。すまん。
 いちばん起きていたのは、図らずも農協貸切のときでした。拍手のタイミングや客席の反応がことごとくイレギュラーで、おもしろかったかららしい。

 ショックだったのは、1列目で観劇したときのこと。

 もちろんわたしは、最初から最後まで起きている気、満々でした。
 他の4公演はオチちゃったけど、今回だけは絶対観るもんねっ。誓いの髪飾りも蓮の花もみんなみんな観るんだからっ。
 このチケットを手に入れるために、それなりの労力と手間をかけたんだからっ。元は取るわよー!
 と、息巻いていたのに。

 実際、ちゃんと起きてました。
 観ていました。
 寝た記憶はありません。

 が。

 気がつくと、玄宗が楊貴妃に髪飾りを渡していました。

 あれ?
 なんか、記憶がとんでる?

 おかしい。
 楊貴妃が杯くわえて踊るとこ、観てない。
 てゆーか李亀年の歌、聴いてないぞっ?!

 祭りの夜は観た、梅妃VS楊貴妃も観た、梅妃の「安禄山……!」も聞いた。
 なのに。
 そのあとが何故、「浮気が後ろめたいから、プレゼントでお茶濁し」の髪飾り贈呈シーンになってるの??

 なんで記憶がとんでるの??
 わたし寝てないのに!

「そりゃ寝てたんですよ」

 ドリーさん@今日は仕事で観劇できず、は、すっげー端的に言い切ってくれるし。
「1列目でやっちゃいましたか……」
 って、なまあたたかい目で見るしっ。わーん。

 ごめんよごめんよー。
 そんなつもりはなかったんや〜。

 出演者はいつも熱演ですとも。目にも美しいですとも。
 ただ、どんなにキャストがすばらしくても、作品が破壊されきっているのはつらいんですよ……さめざめ。

 
 ところで2週間ぶりの陳玄礼将軍は、えらく薄くなってました。
 なんで??
 クライマックス、以前ほど傷ついてない。

「情を捨て、義を正されますように!」
 も、えらくあっさりしている。
 ムラでも東宝初日近辺でも、すげえ溜めて言ってたのに。

 『ドルチェ・ヴィータ!』でも、ケロのワタさんやトウコへの愛情表現は控えめになっている。

 ふーん。いつも加速度つけてアツくなる人かと思ってたけど、トーンダウンもするんだー。

 ムラでの「行きすぎた愛情」を知っているだけに、けっこう拍子抜け。
 だってケロの必殺技でしょう? 「公私混同」は。
 素で愛している相手には、つい舞台上でもラヴラヴ光線発しちゃうのよね。微妙に役の範囲内外で。
 そーゆー天然なところ、大好きなんだけどなー。
 役になりきって押さえ過ぎちゃうのって、役者としては正しいけど、「タカラヅカスター」としてはちと物足りない。

 公演も折り返し、あと2週間。
 ヒートアップしてくれることをのぞむ。
 必殺技使っちゃえ、ケロちゃん! キミはいつだって愛の狩人さ!!

 
 唯一ラヴ度が上がっているのが、セーラーのケロしい。

 お前らどこのバカップルですか!!

 初日近辺にわたしを悩殺した「肩組み」や「抱きつき」はなくなってるんですけどね。
 あまり露骨に接触しない分、ラヴラヴ度が上がってて、目眩がします。

「つかまえてごらんなさぁい♪」
「こいつぅ♪」

 を、毎回やるのはどうですか、30男がふたりで! いや、役の年齢設定は知らないけど。ハタチだとしても、変だよ! そんな男たちいねーよ!

 ケロちゃんが、しいちゃんの荷物を持って逃げちゃって、しいちゃんがそれを追いかける、というのは定番になってるよーですね。
 あと、わざと肩やら肘やらをぶつけあって笑っていたり。

 いちゃついてんぢゃねーよ!! と叫びたくなる仲睦まじさ。……てゆーか、恥ずかしいよ、お前ら……。

 5回の観劇のうちいちばんキタのは、きらきらとソロを歌うしいちゃんのことを、真横に坐って、うれしそーに見上げるケロちゃん。
 うれしいのか? そんなにうれしいのかっ?! しいちゃんスマイルを見つめることがっ?! そんなのすでに友情ぢゃねーよ。

 エロスは抑えめ、さわやか路線でホモぶっちぎりのケロちゃんに、めろめろです。

        

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