罪の王国は、罪ゆえに。@タカラヅカ・ドリーム・キングダム
2005年1月23日 タカラヅカ みなさん、ご存じですか?
もう『ドルチェ・ヴィータ!』はやっていないんですよ。
そんなことを改めて、考えてしまう東宝宝塚劇場。
無人のロビー、細長い窓から見下ろした正面道路、空間を埋め尽くす人の群れ。
白。
白い人たちが、リボンのように波を作ってひろがっている。
夜のはずなのに、明るくて。
そりゃーもー、ぽかーんと明るくてね。
あれは、いつのこと?
「星楽から、まだ1ヶ月経ってないって、知ってましたか?」
って、言われるまで気づかなかったよ。
なんだか長い夢を見ているみたいで。
『ドルチェ・ヴィータ!』がもうやっていないなんて。
この世界のどこにも、あの美しい悪夢が存在していないなんて。
そんな絶望が、あるだろうか。
もうあの青い世界には行けないの?
あの美しい人たちには、二度と会えないの?
理不尽な寂寥にかりたてられるよ。
どこかへ走り出したくなる。
どこへ行ったって、もう二度と会えないのにね。
「嘘みたいだなあ。もう『ドルチェ・ヴィータ!』は観られないんだー」
と、つぶやきながら、観に行ったのは雪組公演。
雪組に罪はない。
むしろ、罪作りは星組の方。
星組の裏番組でなければ、わたしはもっと雪組に通っていた。
星東宝に通うために、他のすべてを犠牲にしていたので、雪ムラに通う余裕がまったくなかったのよー。
大好きだったのに、『夢王国』。
『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』は、ほんとにツボ直撃の作品だった。
耽美ホモ3連発、とゆー露骨さも愉快だが、そこまでうっかりかっとばしてしまった、「タカラヅカの可能性」を表していて、感動する。
女だけで演じる、世界でもまれな劇団。
その特色ゆえの「可能性」だと思うのよ。「耽美」は。
少なくとも日本では、タカラヅカ以上に「耽美」を表現できる実写媒体はないと思っている。
なにしろ日本人の男は、スタイル悪いからなぁ。8等身以上の男を捜すのは無謀だもんよー。顔だけきれいでも意味ナシ。全身像を見たら興醒めしちゃうもんよー。
女性は通常、男より顔が小さいから、小顔で長身の女性が肩パッド入れて体型補正して「男」になった場合の方が、楽に8等身になれるんだよね。
女性が演じる「男役」、現実ではありえないスタイルと美貌、そのうえで表現する「耽美」。
それは、醍醐味ってやつでしょう。
可能性、追及しちゃってください。
3つのパート、真ん中の齋藤くん演出パートがそこまで「耽美」かと言われるとちとこまるが、アレはアレでアリだと思っている。
アニメ的にデフォルメされた「耽美」のひとつでしょう。
日本刀持ってあばれる美青年だの、真っ黒戦隊登場だの。
他のパートが重いだけだから、笑わせてくれる齋藤くんパートは重宝してるよ。
必殺ネコ耳(犬だけど)に笑い、カマだのロリータだのナースだのに笑い、なによりやはり、ブラックかしげを筆頭に迫り上がってくる特撮ヒーローものの宿敵、悪の幹部軍団登場っ!! には、手を叩いて笑いたくなるもの。
『ホテル ステラマリス』が好きなのと同じで、舞台の上のどこを見たらいいかわからない、目がいくつあっても足りない、役をいっぱい割り振られた人海戦術が小気味いい。
「美」の話をしているわけだから、ついでにかっしーの話をしておこう。
今回かしげ、いいよねっ。
美しい。
てゆーか。
美貌が無駄になっていないかしげを、はじめて見た。
えーと、わたしがかっしー眺めてもう何年経つ? 雪エリザ新公からだから、10年近く?
それで、はじめてかよ……。
ほんまにいつもいつも無駄に美しいだけの男だったもんなー。
今回は、黒かしげも白かしげも、全部いい仕事してるよね。
特出してからこっち、1作ごと確実に、かしげは進化している。
…………遅いよ。
なんで今ごろになって……新公卒業するあたりで、自分の必殺技ぐらい見極めて、磨いておけよ。
かっしーの取り柄は、なんつったってそりゃ美しいことでしょ?
薄いだけの男はもう卒業だ! 髪が薄いのは仕方ないが、持ち味だけはも少し濃くしろー。
がんばれかっしー。と言い続けて、もう10年目ですか。やれやれ。
でもさ。
芝居の方で、デニス@かしげがフィンセント@コム姫に髪の毛をいじられて遊ばれちゃうところ。
かっしーてば、コム姫にキスでもしているよーな接近ぶりだった。
わざと、アヴなくして見せているんだと思う。ホモっぽく盛り上げて、観客を「きゃあ♪」と言わせようとしているんだと思う。
しなくていいから、そんなことは!!
かっしーはホモネタ禁止!
わたしゃかっしーをそんなふーに育てたおぼえはありません!!
かっしーはおバカな ちゃなくて、純粋なままいてください。
安易なホモはいらんから!
キミはソレ、向いてないから!!
ノンケ男が無自覚に深みにはまっていく方が、よほど萌えだよ、かっしーのキャラ的には。
つーことで、へんな意味で濃くならないでね、かっしー。
美を堪能できる『ドリーム・キングダム』。
星組の裏番組でさえなければ……そして、星組公演で赤貧まっしぐらになっていなければ、もっともっと、観たかったよ。
もう『ドルチェ・ヴィータ!』はやっていないんですよ。
そんなことを改めて、考えてしまう東宝宝塚劇場。
無人のロビー、細長い窓から見下ろした正面道路、空間を埋め尽くす人の群れ。
白。
白い人たちが、リボンのように波を作ってひろがっている。
夜のはずなのに、明るくて。
そりゃーもー、ぽかーんと明るくてね。
あれは、いつのこと?
「星楽から、まだ1ヶ月経ってないって、知ってましたか?」
って、言われるまで気づかなかったよ。
なんだか長い夢を見ているみたいで。
『ドルチェ・ヴィータ!』がもうやっていないなんて。
この世界のどこにも、あの美しい悪夢が存在していないなんて。
そんな絶望が、あるだろうか。
もうあの青い世界には行けないの?
あの美しい人たちには、二度と会えないの?
理不尽な寂寥にかりたてられるよ。
どこかへ走り出したくなる。
どこへ行ったって、もう二度と会えないのにね。
「嘘みたいだなあ。もう『ドルチェ・ヴィータ!』は観られないんだー」
と、つぶやきながら、観に行ったのは雪組公演。
雪組に罪はない。
むしろ、罪作りは星組の方。
星組の裏番組でなければ、わたしはもっと雪組に通っていた。
星東宝に通うために、他のすべてを犠牲にしていたので、雪ムラに通う余裕がまったくなかったのよー。
大好きだったのに、『夢王国』。
『タカラヅカ・ドリーム・キングダム』は、ほんとにツボ直撃の作品だった。
耽美ホモ3連発、とゆー露骨さも愉快だが、そこまでうっかりかっとばしてしまった、「タカラヅカの可能性」を表していて、感動する。
女だけで演じる、世界でもまれな劇団。
その特色ゆえの「可能性」だと思うのよ。「耽美」は。
少なくとも日本では、タカラヅカ以上に「耽美」を表現できる実写媒体はないと思っている。
なにしろ日本人の男は、スタイル悪いからなぁ。8等身以上の男を捜すのは無謀だもんよー。顔だけきれいでも意味ナシ。全身像を見たら興醒めしちゃうもんよー。
女性は通常、男より顔が小さいから、小顔で長身の女性が肩パッド入れて体型補正して「男」になった場合の方が、楽に8等身になれるんだよね。
女性が演じる「男役」、現実ではありえないスタイルと美貌、そのうえで表現する「耽美」。
それは、醍醐味ってやつでしょう。
可能性、追及しちゃってください。
3つのパート、真ん中の齋藤くん演出パートがそこまで「耽美」かと言われるとちとこまるが、アレはアレでアリだと思っている。
アニメ的にデフォルメされた「耽美」のひとつでしょう。
日本刀持ってあばれる美青年だの、真っ黒戦隊登場だの。
他のパートが重いだけだから、笑わせてくれる齋藤くんパートは重宝してるよ。
必殺ネコ耳(犬だけど)に笑い、カマだのロリータだのナースだのに笑い、なによりやはり、ブラックかしげを筆頭に迫り上がってくる特撮ヒーローものの宿敵、悪の幹部軍団登場っ!! には、手を叩いて笑いたくなるもの。
『ホテル ステラマリス』が好きなのと同じで、舞台の上のどこを見たらいいかわからない、目がいくつあっても足りない、役をいっぱい割り振られた人海戦術が小気味いい。
「美」の話をしているわけだから、ついでにかっしーの話をしておこう。
今回かしげ、いいよねっ。
美しい。
てゆーか。
美貌が無駄になっていないかしげを、はじめて見た。
えーと、わたしがかっしー眺めてもう何年経つ? 雪エリザ新公からだから、10年近く?
それで、はじめてかよ……。
ほんまにいつもいつも無駄に美しいだけの男だったもんなー。
今回は、黒かしげも白かしげも、全部いい仕事してるよね。
特出してからこっち、1作ごと確実に、かしげは進化している。
…………遅いよ。
なんで今ごろになって……新公卒業するあたりで、自分の必殺技ぐらい見極めて、磨いておけよ。
かっしーの取り柄は、なんつったってそりゃ美しいことでしょ?
薄いだけの男はもう卒業だ! 髪が薄いのは仕方ないが、持ち味だけはも少し濃くしろー。
がんばれかっしー。と言い続けて、もう10年目ですか。やれやれ。
でもさ。
芝居の方で、デニス@かしげがフィンセント@コム姫に髪の毛をいじられて遊ばれちゃうところ。
かっしーてば、コム姫にキスでもしているよーな接近ぶりだった。
わざと、アヴなくして見せているんだと思う。ホモっぽく盛り上げて、観客を「きゃあ♪」と言わせようとしているんだと思う。
しなくていいから、そんなことは!!
かっしーはホモネタ禁止!
わたしゃかっしーをそんなふーに育てたおぼえはありません!!
かっしーは
安易なホモはいらんから!
キミはソレ、向いてないから!!
ノンケ男が無自覚に深みにはまっていく方が、よほど萌えだよ、かっしーのキャラ的には。
つーことで、へんな意味で濃くならないでね、かっしー。
美を堪能できる『ドリーム・キングダム』。
星組の裏番組でさえなければ……そして、星組公演で赤貧まっしぐらになっていなければ、もっともっと、観たかったよ。
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