歴史を動かすのは、あくまでも個の「人間」なんだ。@新選組!
2005年2月17日 テレビ 今さらだが、大河ドラマ『新選組!』の話。かなり簡単に、走り書きしますわ(真面目に語ると本1冊分くらいになる・笑)。
日記はちょこちょこ書きためていたんだが、UPする時間がなくてな……パソコン開かないもんだからよー。
だもんでこれは、ちょっと前に書いたまま、放置されていた日記だったりする(笑)。
わたしは三谷幸喜のドラマで、長編をあまり評価してなかったので(冗長なものが大過ぎ)、1年間かけてやる大河ドラマには懐疑的だった。三谷幸喜は好きだし、たのしいけど、途中で失速するんじゃないかって。
杞憂でした。
てゆーか、すげーおもしろかった。
1年間、上質なエンタメを見せてくれた。
前半でキャラを描き、ストーリーが動き出す後半では、前半で確立したキャラを流れの中に放り込む。史実に従うわけだから誰が書いても同じになりがちなのに、前半でキャラをきちんと作ってあるから、そいつらを放り込むだけで勝手に流れの中で「そいつら」らしく動き回り、「らしい」物語になる。
なにしろ史実が過酷なので、ストーリー中心でキャラが薄くなるラストパートで、きちんと「キャラもの」としての役割を果たしているところが、感動。ひとりひとりのキャラクタが、「見せ場」をもらい、エンタメとして輝く。
歴史物ってどーしても、「主役は歴史」になりがちじゃん。
とくにNHKの大河ドラマはそう。それ以外認めてないんだろーなー、局ではなく、視聴者が。
わたしはエンタメが好きなので、歴史物であっても史実を羅列するだけの「苦情がこないことだけ」に必死になったつまらない話より、「歴史を題材にしたフィクション」である作品が好き。
荻田浩一作『凍てついた明日』が好きなようにね。
ありきたりのネタをもとに、どこまでたのしいものを創れるか。史実をもとに、どこまで想像できるか。創造できるか。
『新撰組!』は、正しいキャラもので、正しいエンタメだったよ。
……ただし、視聴者が求めていないものを作った、てのは、どうかと思うが(笑)。
大河ドラマを見る視聴者層は、「エンタメ」は求めてないんだよねえ。三谷幸喜の名前と旬の俳優を使うことで、「本来の大河ドラマの視聴者層」以外の、一般の人たちを引き込む予定だったんだろうけど、そこまでたどりつかなかったからなあ。だって一般の人って、1年間もドラマ見られないもん。3ヶ月のふつーの連続ドラマも見られないのにさー。2時間の映画か単発ドラマしか見られない人たちが大半だっつーこの現代に、1年は無理だよなあ(笑)。
無理を承知で作ってくれて、放映してくれて、ありがたかったよ。おかげで、いいものを見られた。
あ、カップリングは近藤×芹沢で(笑)。それを前提とした上で、近藤×土方、芹沢×沖田(リバに成長)希望。斉藤は誰に絡んでもヨシ。基本設定として、近藤と土方は夫婦だが(笑)、土方の片思い。てゆーか近藤鈍すぎ。
腐女子的にも毎回抱腹絶倒で、なおかつ「エンタメ」としてもたのしい。
ほんと、いいドラマだった。
視聴率はなくても、DVDソフトは売れるだろう。「タダだから見ている」という大河ドラマ視聴者向けではなく、「お金を出しても、好きなものを手元に残したい」と思う人たち向けの作品だから。
ちなみに。
わたしはあの『竜馬におまかせ』も大好きだった。
三谷幸喜ドラマ史上、最悪の不人気作にて、ビデオ化もされず再放送もろくにされなかった、あの『竜馬におまかせ』。
なんでみんな、既存のイメージにとらわれて、新しいものに拒絶反応するんだろう。もったいない。そりゃ「これはノンフィクションです、ドキュメントです」と謳ってアレだったらいくらでも怒っていいけどさ。「歴史を題材にしたフィクション」が「史実とチガウ」からってそこまで怒らなくてもいいだろーに。
『竜馬におまかせ』は、とても愉快な「ファンタジー」だったよ。見ていて、しあわせになれた。
わたしは十代後半からハタチぐらいまで、幕末にものすっげーハマっていた。ヲタクの通る道ですね。みんなきっと、一度はハマるんだろうと思う(笑)。
毎晩弟と、幕末か戦国時代の話をしていたなあ。弟はわたし以上にハマっていたので、年は下でも知識は奴の方がはるかに上。1日平均2時間、日本史の話で盛り上がる姉弟。てか弟よ、平気で姉の部屋で午前1時とかまで喋って行くな。お互い翌日学校だったのに。
わたしは長州が好きだったんだよなあ……あのころから、あーゆーヘタレ系が好きだったんだよなあ。遠い目。維新以後の長州に興味ないしなー。あくまでも、ヘタレていたときが好きだったんだよなー。
歴史好き・新選組好きを自認する人の「あのドラマの新選組は認めない。だって史実とちがいすぎる。あれを観て喜んでいるのは、史実をなにも知らないミーハーだけだ」てな意見に出会うたびに、かなしくなるさ。
アナタが好きなのは、「史実」ではなくて、「アナタの好きな見解による史実」でしょう? それ以外は認めたくないだけでしょう?
「ほんとうのこと」なんて誰にもわからないんだから。当事者じゃないんだし。
嫌いな理由が「イメージがチガウ」だけ、つーのもかなしい。固定概念だけで切り捨てられると、なんの発展も未来もない。
フィクションをフィクションだと割り切った上でたのしむのは、アリだと思うけどなー。
思えば、わたしがいちばん最初に出会った新撰組モノって、『マカロニほうれん荘』だったんだな、と、つぶやいてみたり。
そしてサトリちゃんに「ゆみこちゃんって、きんどーさんに似てない?」と言って、異を唱えられてしまったり。
あ、言い訳しときますが、わたし、きんどーさんがいちばん好きです!! 言い訳になってない? 真面目なゆみこファンの人、怒らないでねっ。ゆみこちゃん大好きよ!!
日記はちょこちょこ書きためていたんだが、UPする時間がなくてな……パソコン開かないもんだからよー。
だもんでこれは、ちょっと前に書いたまま、放置されていた日記だったりする(笑)。
わたしは三谷幸喜のドラマで、長編をあまり評価してなかったので(冗長なものが大過ぎ)、1年間かけてやる大河ドラマには懐疑的だった。三谷幸喜は好きだし、たのしいけど、途中で失速するんじゃないかって。
杞憂でした。
てゆーか、すげーおもしろかった。
1年間、上質なエンタメを見せてくれた。
前半でキャラを描き、ストーリーが動き出す後半では、前半で確立したキャラを流れの中に放り込む。史実に従うわけだから誰が書いても同じになりがちなのに、前半でキャラをきちんと作ってあるから、そいつらを放り込むだけで勝手に流れの中で「そいつら」らしく動き回り、「らしい」物語になる。
なにしろ史実が過酷なので、ストーリー中心でキャラが薄くなるラストパートで、きちんと「キャラもの」としての役割を果たしているところが、感動。ひとりひとりのキャラクタが、「見せ場」をもらい、エンタメとして輝く。
歴史物ってどーしても、「主役は歴史」になりがちじゃん。
とくにNHKの大河ドラマはそう。それ以外認めてないんだろーなー、局ではなく、視聴者が。
わたしはエンタメが好きなので、歴史物であっても史実を羅列するだけの「苦情がこないことだけ」に必死になったつまらない話より、「歴史を題材にしたフィクション」である作品が好き。
荻田浩一作『凍てついた明日』が好きなようにね。
ありきたりのネタをもとに、どこまでたのしいものを創れるか。史実をもとに、どこまで想像できるか。創造できるか。
『新撰組!』は、正しいキャラもので、正しいエンタメだったよ。
……ただし、視聴者が求めていないものを作った、てのは、どうかと思うが(笑)。
大河ドラマを見る視聴者層は、「エンタメ」は求めてないんだよねえ。三谷幸喜の名前と旬の俳優を使うことで、「本来の大河ドラマの視聴者層」以外の、一般の人たちを引き込む予定だったんだろうけど、そこまでたどりつかなかったからなあ。だって一般の人って、1年間もドラマ見られないもん。3ヶ月のふつーの連続ドラマも見られないのにさー。2時間の映画か単発ドラマしか見られない人たちが大半だっつーこの現代に、1年は無理だよなあ(笑)。
無理を承知で作ってくれて、放映してくれて、ありがたかったよ。おかげで、いいものを見られた。
あ、カップリングは近藤×芹沢で(笑)。それを前提とした上で、近藤×土方、芹沢×沖田(リバに成長)希望。斉藤は誰に絡んでもヨシ。基本設定として、近藤と土方は夫婦だが(笑)、土方の片思い。てゆーか近藤鈍すぎ。
腐女子的にも毎回抱腹絶倒で、なおかつ「エンタメ」としてもたのしい。
ほんと、いいドラマだった。
視聴率はなくても、DVDソフトは売れるだろう。「タダだから見ている」という大河ドラマ視聴者向けではなく、「お金を出しても、好きなものを手元に残したい」と思う人たち向けの作品だから。
ちなみに。
わたしはあの『竜馬におまかせ』も大好きだった。
三谷幸喜ドラマ史上、最悪の不人気作にて、ビデオ化もされず再放送もろくにされなかった、あの『竜馬におまかせ』。
なんでみんな、既存のイメージにとらわれて、新しいものに拒絶反応するんだろう。もったいない。そりゃ「これはノンフィクションです、ドキュメントです」と謳ってアレだったらいくらでも怒っていいけどさ。「歴史を題材にしたフィクション」が「史実とチガウ」からってそこまで怒らなくてもいいだろーに。
『竜馬におまかせ』は、とても愉快な「ファンタジー」だったよ。見ていて、しあわせになれた。
わたしは十代後半からハタチぐらいまで、幕末にものすっげーハマっていた。ヲタクの通る道ですね。みんなきっと、一度はハマるんだろうと思う(笑)。
毎晩弟と、幕末か戦国時代の話をしていたなあ。弟はわたし以上にハマっていたので、年は下でも知識は奴の方がはるかに上。1日平均2時間、日本史の話で盛り上がる姉弟。てか弟よ、平気で姉の部屋で午前1時とかまで喋って行くな。お互い翌日学校だったのに。
わたしは長州が好きだったんだよなあ……あのころから、あーゆーヘタレ系が好きだったんだよなあ。遠い目。維新以後の長州に興味ないしなー。あくまでも、ヘタレていたときが好きだったんだよなー。
歴史好き・新選組好きを自認する人の「あのドラマの新選組は認めない。だって史実とちがいすぎる。あれを観て喜んでいるのは、史実をなにも知らないミーハーだけだ」てな意見に出会うたびに、かなしくなるさ。
アナタが好きなのは、「史実」ではなくて、「アナタの好きな見解による史実」でしょう? それ以外は認めたくないだけでしょう?
「ほんとうのこと」なんて誰にもわからないんだから。当事者じゃないんだし。
嫌いな理由が「イメージがチガウ」だけ、つーのもかなしい。固定概念だけで切り捨てられると、なんの発展も未来もない。
フィクションをフィクションだと割り切った上でたのしむのは、アリだと思うけどなー。
思えば、わたしがいちばん最初に出会った新撰組モノって、『マカロニほうれん荘』だったんだな、と、つぶやいてみたり。
そしてサトリちゃんに「ゆみこちゃんって、きんどーさんに似てない?」と言って、異を唱えられてしまったり。
あ、言い訳しときますが、わたし、きんどーさんがいちばん好きです!! 言い訳になってない? 真面目なゆみこファンの人、怒らないでねっ。ゆみこちゃん大好きよ!!
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