青田買いってできるもんなのかね?@第91期宝塚音楽学校文化祭
2005年2月19日 タカラヅカ 朝、駅に向かって歩いているとき、西の空に虹が出ていた。
何年ぶりだろう、虹を見るのは。
とゆー、花組公演発売日。
ここんとこ少しばかりチケ運がめぐってきたわたしは、無事に希望のチケットを買うことができた。
樹里ファンのCANちゃんに、千秋楽チケットを譲ることもできたし。
ただ、5時起きで並び初挑戦のもずえさんが、望みのチケットを買えなかったことが心残り。すまん、本気の樹里ファンにチケット購入優先権を譲ってしまったので、もずえさんには譲れなかったよ……次はいい抽選券を引けるといいね。
さて、今年も行ってきました、『宝塚音楽学校文化祭』。3年目ともなると恒例って感じっすね。
仲間たちには「青田買いがんばってね」と送り出されました。
青田買い? はて、わたしは青田買いに行くのかしら。
わたしの過去の青田買いっつーと暁郷ですか? 89期文化祭のレオタード姿を見て、「この子、男だからいいけど、女としては人生つらそう……」と思ってしまったカオとガタイ。以来、ずっと目について……という?
アレって青田買いだったのか……なんかチガウ気がする……。
89期文化祭のときは、純矢ちとせくんがいちばん好きだったんですが……若者は顔が変わるねえ。今ちとせくん丸すぎて、男の子に見えないっすよ……。
89期はなんかキャラの立った人が多くて、初舞台が日本物のおかっぱ姿で口上だったにもかかわらず、見分けのつく子が何人もいて愉快だった。
90期ではなんといってもれのちゃんの美貌に釘付けだったな。あとは探さなくても見分けがついてしまう、独特のカオをした愛原実花。他にもいろいろ興味を引いた子がいたけれど、初舞台公演ではぜんぜん区別がつかずしょんぼり。
こんなんで、青田買いしているのか、わたし……?
タカラヅカの楽しみ方のひとつは、「役者の成長を見守ること」。
貪欲なわたしは、タカラヅカをさらにたのしみたいのだ。
若いころから知っている子が多ければ多いほど、感情移入できて人生がたのしくなる。
「樹里のことは初舞台から好きだったのよ。電車が同じだったんだもん。電車で見かけるたびに『がんばれ』って心の中で応援したわ」
と、ご近所さんならでは発言をするCANちゃんのよーに。名もなき下級生時代から知っていると、心深く応援できる。
そしてなんといっても、一生懸命な若者を見るのが好き。
「一生懸命なんて、かっこわるい。本気じゃない方がかっこいい」という風潮が蔓延するこの世の中で、掛け値なしの本気、なりふり構わない一生懸命を見せてくれる子たちが好きだ。
つっても、公演的におもしろくなけりゃ、金を出してまで観に行こうとは思わんが。
文化祭はふつーに「エンタメ」としておもしろい。
これでもかと盛りだくさん、高カロリー。
短い時間で「タカラヅカ」を全部見せてくれるんだよー。日舞や楽器演奏、コーラス、芝居やダンスも。ミラーボールもくるくる回るぞ。
ふつーにたのしいから好きよ、文化祭。
プログラムはいつも、バウホール下の音楽学校生が手ずから売っているところで買うことにしている。きらきら一生懸命な目で見つめてもらえるのが好きだから。
が。
なんてこったい、今年の子はよそ見をしながらプログラムを手渡し、目を見て挨拶をしてくれませんでした。ええっ、礼儀を重んじる音校生がコレか? 本屋のアルバイト学生と同じレベルの接客態度か……。
こーやって若者の品位は下がっていくものなのかしら、これが時代ってやつなのかしら、と哀しくなりつつ、階段を上がる。
他の若者がどうあれ、そしてプライベートがどうあれ、公的な場所でのタカラジェンヌの卵には、やはり礼儀正しく誠実であってほしいのよ。
バウホールの入口前はお仕事中の音校予科生と、取材陣でごった返している。テレビカメラを避けつつさっさと入場してしまおうと、いったん鞄を床に置き、チケットを取り出す。
ちょうどそのとき、今まさにテレビカメラを向けられているはずの音校生がひとり、すすすっ、とすり足で走り出した。
ほえー、両手はびしりとカラダの横、すり足でで走ってるよ、ペンギンみてー。
と、感心していたら。
その音校生は、まっすぐわたしのところへやってきた。
ななな、なんですかっ?!
びびった。
彼女はわたしの足元にひざまずき、なにかを拾うと、「落としました」と、それをわたしに差し出した。
あ、ありがとー……しどろもどろで受け取る。うわ、中日劇場の半券だ……まだ鞄に入れたままだったんだな。
わたしの目は思わずテレビカメラをチェック。よかった、こっちを向いてない。
その音校生はまたすり足で、すすすと元の位置へ走っていった。
彼女のお仕事は「来賓受付」、3人で直立不動の人形のよーに立っているうちのひとり。
なのに、客がなにか落としたのを見て、走り出てきたんだ。
すごいわ、さすが礼節を重んじる音校生。
プログラム売り場でのかなしみは、ここで払拭された。
小柄な娘役さん(わたしからすりゃ、大抵小柄か……)でした、ありがとう。
わたしが観たのは、文化祭初日の最初の公演。
だもんで緊張感はあっても盛り上がりにはちと欠けた。
89期のとき、はじめて観たのが最終公演だったもんで、そのときの印象がある身には、ちょっくら物足りない気はしたな。
でも、ちゃんとたのしかったよ。
日舞からヴォーカル・コンサート、芝居、最後にダンス・コンサートと演目の温度が上がっていくのがいいよね。
おごそかにはじまり、躍動で終わる。
恒例のこの流れは好き。
文字数ないから、続く〜〜。
何年ぶりだろう、虹を見るのは。
とゆー、花組公演発売日。
ここんとこ少しばかりチケ運がめぐってきたわたしは、無事に希望のチケットを買うことができた。
樹里ファンのCANちゃんに、千秋楽チケットを譲ることもできたし。
ただ、5時起きで並び初挑戦のもずえさんが、望みのチケットを買えなかったことが心残り。すまん、本気の樹里ファンにチケット購入優先権を譲ってしまったので、もずえさんには譲れなかったよ……次はいい抽選券を引けるといいね。
さて、今年も行ってきました、『宝塚音楽学校文化祭』。3年目ともなると恒例って感じっすね。
仲間たちには「青田買いがんばってね」と送り出されました。
青田買い? はて、わたしは青田買いに行くのかしら。
わたしの過去の青田買いっつーと暁郷ですか? 89期文化祭のレオタード姿を見て、「この子、男だからいいけど、女としては人生つらそう……」と思ってしまったカオとガタイ。以来、ずっと目について……という?
アレって青田買いだったのか……なんかチガウ気がする……。
89期文化祭のときは、純矢ちとせくんがいちばん好きだったんですが……若者は顔が変わるねえ。今ちとせくん丸すぎて、男の子に見えないっすよ……。
89期はなんかキャラの立った人が多くて、初舞台が日本物のおかっぱ姿で口上だったにもかかわらず、見分けのつく子が何人もいて愉快だった。
90期ではなんといってもれのちゃんの美貌に釘付けだったな。あとは探さなくても見分けがついてしまう、独特のカオをした愛原実花。他にもいろいろ興味を引いた子がいたけれど、初舞台公演ではぜんぜん区別がつかずしょんぼり。
こんなんで、青田買いしているのか、わたし……?
タカラヅカの楽しみ方のひとつは、「役者の成長を見守ること」。
貪欲なわたしは、タカラヅカをさらにたのしみたいのだ。
若いころから知っている子が多ければ多いほど、感情移入できて人生がたのしくなる。
「樹里のことは初舞台から好きだったのよ。電車が同じだったんだもん。電車で見かけるたびに『がんばれ』って心の中で応援したわ」
と、ご近所さんならでは発言をするCANちゃんのよーに。名もなき下級生時代から知っていると、心深く応援できる。
そしてなんといっても、一生懸命な若者を見るのが好き。
「一生懸命なんて、かっこわるい。本気じゃない方がかっこいい」という風潮が蔓延するこの世の中で、掛け値なしの本気、なりふり構わない一生懸命を見せてくれる子たちが好きだ。
つっても、公演的におもしろくなけりゃ、金を出してまで観に行こうとは思わんが。
文化祭はふつーに「エンタメ」としておもしろい。
これでもかと盛りだくさん、高カロリー。
短い時間で「タカラヅカ」を全部見せてくれるんだよー。日舞や楽器演奏、コーラス、芝居やダンスも。ミラーボールもくるくる回るぞ。
ふつーにたのしいから好きよ、文化祭。
プログラムはいつも、バウホール下の音楽学校生が手ずから売っているところで買うことにしている。きらきら一生懸命な目で見つめてもらえるのが好きだから。
が。
なんてこったい、今年の子はよそ見をしながらプログラムを手渡し、目を見て挨拶をしてくれませんでした。ええっ、礼儀を重んじる音校生がコレか? 本屋のアルバイト学生と同じレベルの接客態度か……。
こーやって若者の品位は下がっていくものなのかしら、これが時代ってやつなのかしら、と哀しくなりつつ、階段を上がる。
他の若者がどうあれ、そしてプライベートがどうあれ、公的な場所でのタカラジェンヌの卵には、やはり礼儀正しく誠実であってほしいのよ。
バウホールの入口前はお仕事中の音校予科生と、取材陣でごった返している。テレビカメラを避けつつさっさと入場してしまおうと、いったん鞄を床に置き、チケットを取り出す。
ちょうどそのとき、今まさにテレビカメラを向けられているはずの音校生がひとり、すすすっ、とすり足で走り出した。
ほえー、両手はびしりとカラダの横、すり足でで走ってるよ、ペンギンみてー。
と、感心していたら。
その音校生は、まっすぐわたしのところへやってきた。
ななな、なんですかっ?!
びびった。
彼女はわたしの足元にひざまずき、なにかを拾うと、「落としました」と、それをわたしに差し出した。
あ、ありがとー……しどろもどろで受け取る。うわ、中日劇場の半券だ……まだ鞄に入れたままだったんだな。
わたしの目は思わずテレビカメラをチェック。よかった、こっちを向いてない。
その音校生はまたすり足で、すすすと元の位置へ走っていった。
彼女のお仕事は「来賓受付」、3人で直立不動の人形のよーに立っているうちのひとり。
なのに、客がなにか落としたのを見て、走り出てきたんだ。
すごいわ、さすが礼節を重んじる音校生。
プログラム売り場でのかなしみは、ここで払拭された。
小柄な娘役さん(わたしからすりゃ、大抵小柄か……)でした、ありがとう。
わたしが観たのは、文化祭初日の最初の公演。
だもんで緊張感はあっても盛り上がりにはちと欠けた。
89期のとき、はじめて観たのが最終公演だったもんで、そのときの印象がある身には、ちょっくら物足りない気はしたな。
でも、ちゃんとたのしかったよ。
日舞からヴォーカル・コンサート、芝居、最後にダンス・コンサートと演目の温度が上がっていくのがいいよね。
おごそかにはじまり、躍動で終わる。
恒例のこの流れは好き。
文字数ないから、続く〜〜。
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