仕事と経験とキャスティング。@それでも船は行く
2005年3月6日 タカラヅカ「星組あんま観ないから知らなかったけど、ぎんがみちゃんがこんな立場になってるんだ」
とゆー誠さんの言葉に、自称星担のわたしとkineさんはあわてて言う。
「なってないから!!」
星バウ『それでも船は行く』初日の幕間。
わたしはいつものよーになんの予備知識もないまま観に行ったので、すずみんとせんどーさん以外の出演者も知らなかった。
「えっ、せんどーさんヒロインじゃないの?!」
なんてことを、当日にkineさん相手に言っていたくらいだ。
まさか2番手が、ぎんがみくんとは……。
バウホールの2番手配役っちゅーのは、いろんなパターンがあるよね。
まず順当なのが、若手スターの起用。主役と2番手の人気でチケットを売ろうという魂胆。興行として正しい姿。
次にあるのが、下級生の抜擢。大劇場でんな冒険はできないが、バウでならできる。期待を込めて、まったく無名の若手にやらせたりする。
みっつめは、舞台レベル補強としての助演者。主役が実力面でちと弱い若手アイドルスターだったりする場合に、そこそこ実力のある、されど完全な路線スターでない人を配置したりする。
だが、今回のぎんがみくんは、そのどのパターンにも当てはまらない……。
彼はべつに「若手路線スター」じゃないし、「抜擢された無名の下級生」でもないし、「脇の実力派」でもない。
そこそこの脇ポジションにいる、そこそこの下級生で、実力は……ええっと……キャリア不足だから仕方ないよな、というレベルの男の子。
何故この子が2番手……?
星担のつもりでいたけど、わからない。そして星担でない人は、「ぎんがみくんって路線なんだ」と誤解した発言をしちゃったよ?
まあ、これを皮切りにぎんがみくんのプッシュがはじまり、路線スターになるのかもしれないが。
ただたんに、めぐり合わせ、というだけの気がするけどな……たまたま彼だった、というか。他にいなかった、というか。
言葉が悪くてごめんよ。ぎんがみくんに含みはない。
配役が不思議なだけだ。
でもってぎんがみくんのやっていた役は、ふつーの路線スターがやる分には「おいしい役」だったと思う。
見た目にきれいで、ちゃんと女の子と恋愛をして。出番も役割もちゃんとあって。
脇の実力派がやっても、きっと「おいしい役」だったろーな。
ただ。
ぎんがみくんには、荷が重すぎたね……。
わたしが観たのが初日だから、そのせいもあるかもしれないけど。
うわー、いっぱいいっぱい。「手順」こなすことだけで精一杯、他はなにも考えられません状態……。
仕方ないよな、今までこんな重責与えられたことなかったもんな。路線でも実力派でもないんだし。
そのための教育も経験もなにも与えてもらえなかった人が、突然スポットライト浴びて真ん中に立たされても、とまどうばかりだよな。
この公演、路線系スターがすずみんとせんどーさんだけ、というの、なんとかならんかったんやろか……。
花組の『くらわんか』も路線系は主役ひとり状態だったけど、2番手のビンちゃん役は「初心者男役にやさしい役」だったじゃん。「男役」としての基礎ができてなくても、なんとかなる役。
しかし、『それでも…』のマイク役は、「男役」の基礎ができてないと苦しいよ……。しかも「路線系の基礎」がないと、きびしいよ……。
主役以外があまりに学芸会テイストで、どーしよー、って感じ。
ワークショップだから? でも値段はワークショップ価格じゃないよ、歌劇団。
と、好き放題言っておいて。
路線でもなければ実力派でもない、「これからこの子を売りますんでヨロシク!」的な配役をもしていない、この意義のよくわかんねーバウ公演が、けっこー好きなのだ(笑)。
下級生観るの好きですから!
下手でも学芸会でも、「一生懸命」「いっぱいいっぱい」なところを応援するの、好きですから!
だからぎんがみくんがまさかの2番手役なのも、うれしいの(笑)。
こーやっていろんな子に、いろんな可能性を広げてやってくれよ。
ヒロインのせあらちゃんは、「これからこの子を売りますんでヨロシク!」的な配役なのかな?
この子はちゃんと、「ヒロイン」としての仕事をしていたよ。
うまいし、かわいい。
初の重責という分にはぎんがみくんと同じか、ヒロインなぶんだけ彼以上に大変だったと思うんだけど、見事に真ん中で輝いていたよ。
余裕はないけど、そこがまた個性になっていてよかったかと。スーザンはきりきりしている女の子だから(笑)。
スーザンと対照的に余裕で演じられているのかジュリア@せんどーさん。
ああ、ぷりちーだ、せんどーさん。丸っこい曲線がたまらない。余裕と包容力をもって「役」を演じるその姿に救われる。
同じ余裕でも、ジョニー@すずみんは「うれしいたのしい充実しているスタァなボク」的な余裕なのに、せんどーさんは「きっちりお仕事どーんと来い(胸叩きっ)」的な余裕なのが素敵。
みきちぐ氏には、「いてくれてありがとう!」だわ。この人がいなかったら、どーなっていたことか。
非美形脇男役の重要さを体現してくれ。……もちろんヅカですから。「非美形」っていってもみんな、十分美しいんだけどなっ。言葉の上では、そーゆーカテゴリ。必要だよ、マジで。
老け役のおふた方のことは置いておいて。
以下の下級生たちときたら、「誰が誰やら」状態でねえ(笑)。かろうじてわかる舞夕ちゃんの他は、プログラム買ってお勉強しなきゃね!って感じさ(買ってません)。
いちばん下級生に詳しいkineさんも「お勉強」ムードだから、記憶力と判別力に乏しいわたしや、あまり星組を観ていないもずっちたちにはコメントの声も挙がりません。
あがらない……ん、だけ、ど。
「アレ、なんて子?」
「だからどれ? なんの役やってた?」
「役名忘れた……でもなんか、目につく子」
「私も目につく子がいたけど、名前わかんないー」
ぼそぼそ要領の得ない会話を繰り返したのち。
どーやら、わたしたちはみな、ひとりの男役の話をしている模様。
「で、名前は?」
意見総合したあとなら、答えられるよ。
「紅ゆずる」
この子だけは、早いウチに名前とカオが一致した。なにしろ、好み系のカオだから(笑)。
名前を答えたくせに、わたしは首をひねる。
あれ? 紅ゆずる? 変だな、なんか引っかかる。なんだろう??
なにが引っかかっているのかも、わからない。
ただ、この名前を口にした途端、「なにか」感じたんだ。
その答えは、kineさんがくれた。
てことで、紅ゆずるの謎は、次項へ続く〜〜。
とゆー誠さんの言葉に、自称星担のわたしとkineさんはあわてて言う。
「なってないから!!」
星バウ『それでも船は行く』初日の幕間。
わたしはいつものよーになんの予備知識もないまま観に行ったので、すずみんとせんどーさん以外の出演者も知らなかった。
「えっ、せんどーさんヒロインじゃないの?!」
なんてことを、当日にkineさん相手に言っていたくらいだ。
まさか2番手が、ぎんがみくんとは……。
バウホールの2番手配役っちゅーのは、いろんなパターンがあるよね。
まず順当なのが、若手スターの起用。主役と2番手の人気でチケットを売ろうという魂胆。興行として正しい姿。
次にあるのが、下級生の抜擢。大劇場でんな冒険はできないが、バウでならできる。期待を込めて、まったく無名の若手にやらせたりする。
みっつめは、舞台レベル補強としての助演者。主役が実力面でちと弱い若手アイドルスターだったりする場合に、そこそこ実力のある、されど完全な路線スターでない人を配置したりする。
だが、今回のぎんがみくんは、そのどのパターンにも当てはまらない……。
彼はべつに「若手路線スター」じゃないし、「抜擢された無名の下級生」でもないし、「脇の実力派」でもない。
そこそこの脇ポジションにいる、そこそこの下級生で、実力は……ええっと……キャリア不足だから仕方ないよな、というレベルの男の子。
何故この子が2番手……?
星担のつもりでいたけど、わからない。そして星担でない人は、「ぎんがみくんって路線なんだ」と誤解した発言をしちゃったよ?
まあ、これを皮切りにぎんがみくんのプッシュがはじまり、路線スターになるのかもしれないが。
ただたんに、めぐり合わせ、というだけの気がするけどな……たまたま彼だった、というか。他にいなかった、というか。
言葉が悪くてごめんよ。ぎんがみくんに含みはない。
配役が不思議なだけだ。
でもってぎんがみくんのやっていた役は、ふつーの路線スターがやる分には「おいしい役」だったと思う。
見た目にきれいで、ちゃんと女の子と恋愛をして。出番も役割もちゃんとあって。
脇の実力派がやっても、きっと「おいしい役」だったろーな。
ただ。
ぎんがみくんには、荷が重すぎたね……。
わたしが観たのが初日だから、そのせいもあるかもしれないけど。
うわー、いっぱいいっぱい。「手順」こなすことだけで精一杯、他はなにも考えられません状態……。
仕方ないよな、今までこんな重責与えられたことなかったもんな。路線でも実力派でもないんだし。
そのための教育も経験もなにも与えてもらえなかった人が、突然スポットライト浴びて真ん中に立たされても、とまどうばかりだよな。
この公演、路線系スターがすずみんとせんどーさんだけ、というの、なんとかならんかったんやろか……。
花組の『くらわんか』も路線系は主役ひとり状態だったけど、2番手のビンちゃん役は「初心者男役にやさしい役」だったじゃん。「男役」としての基礎ができてなくても、なんとかなる役。
しかし、『それでも…』のマイク役は、「男役」の基礎ができてないと苦しいよ……。しかも「路線系の基礎」がないと、きびしいよ……。
主役以外があまりに学芸会テイストで、どーしよー、って感じ。
ワークショップだから? でも値段はワークショップ価格じゃないよ、歌劇団。
と、好き放題言っておいて。
路線でもなければ実力派でもない、「これからこの子を売りますんでヨロシク!」的な配役をもしていない、この意義のよくわかんねーバウ公演が、けっこー好きなのだ(笑)。
下級生観るの好きですから!
下手でも学芸会でも、「一生懸命」「いっぱいいっぱい」なところを応援するの、好きですから!
だからぎんがみくんがまさかの2番手役なのも、うれしいの(笑)。
こーやっていろんな子に、いろんな可能性を広げてやってくれよ。
ヒロインのせあらちゃんは、「これからこの子を売りますんでヨロシク!」的な配役なのかな?
この子はちゃんと、「ヒロイン」としての仕事をしていたよ。
うまいし、かわいい。
初の重責という分にはぎんがみくんと同じか、ヒロインなぶんだけ彼以上に大変だったと思うんだけど、見事に真ん中で輝いていたよ。
余裕はないけど、そこがまた個性になっていてよかったかと。スーザンはきりきりしている女の子だから(笑)。
スーザンと対照的に余裕で演じられているのかジュリア@せんどーさん。
ああ、ぷりちーだ、せんどーさん。丸っこい曲線がたまらない。余裕と包容力をもって「役」を演じるその姿に救われる。
同じ余裕でも、ジョニー@すずみんは「うれしいたのしい充実しているスタァなボク」的な余裕なのに、せんどーさんは「きっちりお仕事どーんと来い(胸叩きっ)」的な余裕なのが素敵。
みきちぐ氏には、「いてくれてありがとう!」だわ。この人がいなかったら、どーなっていたことか。
非美形脇男役の重要さを体現してくれ。……もちろんヅカですから。「非美形」っていってもみんな、十分美しいんだけどなっ。言葉の上では、そーゆーカテゴリ。必要だよ、マジで。
老け役のおふた方のことは置いておいて。
以下の下級生たちときたら、「誰が誰やら」状態でねえ(笑)。かろうじてわかる舞夕ちゃんの他は、プログラム買ってお勉強しなきゃね!って感じさ(買ってません)。
いちばん下級生に詳しいkineさんも「お勉強」ムードだから、記憶力と判別力に乏しいわたしや、あまり星組を観ていないもずっちたちにはコメントの声も挙がりません。
あがらない……ん、だけ、ど。
「アレ、なんて子?」
「だからどれ? なんの役やってた?」
「役名忘れた……でもなんか、目につく子」
「私も目につく子がいたけど、名前わかんないー」
ぼそぼそ要領の得ない会話を繰り返したのち。
どーやら、わたしたちはみな、ひとりの男役の話をしている模様。
「で、名前は?」
意見総合したあとなら、答えられるよ。
「紅ゆずる」
この子だけは、早いウチに名前とカオが一致した。なにしろ、好み系のカオだから(笑)。
名前を答えたくせに、わたしは首をひねる。
あれ? 紅ゆずる? 変だな、なんか引っかかる。なんだろう??
なにが引っかかっているのかも、わからない。
ただ、この名前を口にした途端、「なにか」感じたんだ。
その答えは、kineさんがくれた。
てことで、紅ゆずるの謎は、次項へ続く〜〜。
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