全国の嶺恵斗ファンへ。

 『長崎しぐれ坂』鈴木同心は、独身だそうですよ。真面目で、女とか結婚とかに縁がないそうです。
 つーことで、客席からラヴ光線発しても、不倫にはなりませんよ。

 いや、最後の役が既婚かどうかはポイントかな、と。

 
 kineさんに連れられて、行ってきました、嶺恵斗お茶会
 お茶会参加もはじめてなら、素顔の嶺恵斗をナマで見ること自体はじめてでした。

 そんな恵斗くんファン初心者のわたし。
 なにもかもはじめてなのに、これが最後だなんてかなしすぎる……。

 そして、その恵斗くんと生まれてはじめてかわした会話が「さだまさし」だなんて、かなしすぎる……。

 わたし「さだまさし!」
 恵斗氏「さだまさし?」
 わたし「さだまさし!」

 …………これが最初の会話って………っ!!!

 はじめて見るナマの恵斗くんは、そりゃーもー、べっぴんさんでした。
 なんなんだ、あの人間離れしたスタイルは。
 信じられない小顔、長すぎる手足、内臓が入ってるとは思えない薄い身体……。
 ものすげースタイル美人。
 そのスタイルで、丸い愛くるしい顔をしている。
 舞台での彼をとくに美形だと思ったことがなかっただけに(こらこら)、美しい人だということにおどろきました。

 その美しい人が、クイズのとき1問だけわたしたちのテーブルに来てくれました。
 恵斗くんの出演した舞台ゆかりの問題を、一緒に考える、という趣向。
 わーいわーい、同じテーブル〜〜、しかも、わたしの横の席〜〜。
 浮かれるわたし。

 そのときの質問が、舞台についてのものではなく、『長崎しぐれ坂』→精霊流し→「精霊流し」という歌がある、という流れで、

Q.「精霊流し」の作曲者は誰?

 だったのね。
 若い恵斗くんは「作曲者?」と言って首をひねってる

 わたしは即答ですよ。「さだまさし!」
 まださだまさしがソロになる前、デュオ・ユニット「グレープ」のころの歌だけど、たしか作曲はさだまさしだったはず。父が「グレープ」ファンだったおかげで、わたしゃこのへん詳しい。
 つか、「精霊流し」って歌、わたしの親世代のヒット曲だよ……。
 まあ息の長いヒット曲なので、「グレープ」はともかく、さだまさし単体の曲として、ぎりぎりわたしたち世代は知ってるかな。
 わたしと同い年のkineさんも「さだまさし!」って叫んでたし。

 もちろん正解でした。
 しかし。

 たった1問だけ同じテーブルにいてくれる恵斗くん、その貴重な時間、ナマで会話ができるその貴重すぎるときに、かわした会話が「さだまさし」って……!!
 いや、さだ氏に含みはないんだが、なんか、なんか、ヘコむ……。

 つーことで、握手のときに「なにか会話をしよう」と思った。
 ひとこと挨拶して、相手が微笑んで会釈して、とかで終わるよーな単純お義理めいたやりとりでなく、ちゃんと「会話」するんだっ。
 嶺恵斗くんとの最初で最後の会話が「さだまさし」だなんて、かなしすぎるっ!!

 もちろん、他の人たちが会釈だけで握手を終わらせているなら、それに従うけど、見ればみんな、けっこー長々と話し込んでいる。
 それなら少しぐらい言葉を行き来させてもいいよね?

 だもんでとりあえず、聞いてみました。

「今回の公演のことで、質問していいですか?」
 と、まず前振りをして、承諾を得たあとで、改めて言ってみました。
「『長崎しぐれ坂』の鈴木さんって、結婚されてるんですか? それとも独身ですか?」

 恵斗氏はきょとんとしたあと、考えながら答えてくれました。

 ……同心が「独身」てのはあまり考えられないんだけどなー……ふつー所帯持ちだろー、というツッコミが脳裏をよぎったが(笑)、会話ができたこと自体にわたしゃすでに大喜び。
 恵斗くんがぁ、わたしのことを見てぇ、わたしの言葉に考えてぇ、わたしのために答えてくれてるぅ〜〜。……とゆー、あったま悪いよろこびで「るるる・ららら♪」な気持ちでした。

 最後の役だからこそ、余計にプライベートな設定を知りたかったのよ。
 恵斗くんのトークでは、「植田せんせーはなにも設定していない」ので、「今まで悪役が多かったから、ふつーの人にしようと思っている」「みなさんが思っているより、大人の役」「まだまだ試行錯誤中」、としかなかったからさ。
 植爺ほんとに、なにも考えずにただの「幕の前に1列に並んで説明台詞を言う役」としか設定してないのね……。やりにくいよね、そりゃ……。

 
 さて、ナマの恵斗くんを見るのがはじめてである以上、彼がどんな人なのか、まーったく知らないでいたんですが。
 娘役のドレスに萌え萌えで、着たくて着たくて仕方ない人だったとか、ショーとかで娘役をしたくてうずうずしている人だったなんて、知りませんでした。
 てか、似合わないだろ。姿とも、芸風とも。
 女装しても似合わない、したらファンが引く、と言われていることに、心から意外な声をあげる恵斗氏。
 
 そしてなによりすごかったのは、最後の「歌のプレゼント」。

 お茶会の最後に、スターさんが歌を歌ってくれるのはよくある趣向ですが、恵斗くんの歌は、すごかった……。

 彼は歌のうまい人ですよね。
 本公演でもソロもらってる人だし。
 ダンスはアレだが(笑)、歌と演技はうまい人。とゆー括り。

 わーいわーい、歌がナマで聴ける〜〜、うれしー。
 と、思ってたんだが。

 …………歌って、くれませんでした。

 いや、歌いはじめてはくれた。
 ただ、最後まで歌ってくれなかった。

 なんなの、あれは〜〜(笑)。

 数年前のエンカレで歌った歌だとかで、機嫌良く歌い出したのだが。
 すぐに、「あれ?」「……あれ?」と、歌詞がとび、わけがわからなくなった。
 で、「もう一度歌っていい?」と、再度はじめから歌い出す。

 が。
 やはり、途中でわけがわからなくなり、歌えなくなった。

「おかしいなー、歌えると思ったんだけど。けっこー、歌詞抜けるのって早いんだー」

 とか言って笑ってますよ、この人!!

 人前で歌うことがわかってるなら、事前に練習しないか? 今日の公演中、お化粧替えのときでもお昼ごはんのときでもいいから、なにかやりながら歌ってみるぐらいのこと、何故しない?
 事前に1回歌うことすらできないほど忙しいというなら何故、あらかじめカンペを用意しない? 歌詞カード見ながら歌ったって、ぜんぜん問題ないのに。

「感動させようと思って、この曲にしたのに」

 とか言ってますよ。
 そんな小細工する気があるなら、お風呂で1回ぐらい歌ってこいよ。なまじ歌える人だから、練習なんかいらないと思ってたんだ?
 感動させるつもりが、爆笑されてますよ。

 こーゆー人だったんだ……。
 て、天然……?

 もちろん、かわいいのでOKです!(鼻息)

 
 わたしとkineさんは、最初から最後まで、「もったいない」と繰り返し続けてました。
 嶺恵斗の旬はこれからだと思うのに。
 辞めてしまうなんて、もったいなさすぎる。


コメント

日記内を検索