どーにも霧の晴れない物語。@霧のミラノ
2005年6月24日 タカラヅカ 雪組公演初日に行ってきました。
相変わらず、予備知識一切なし。いつの時代のなんの話なのかも知らない。ポスター見て、かっしーが軍服着てるわねえ、ぐらいの認識。
それで観てきました、お芝居『霧のミラノ』。
えーと。
雪組の裏トップコンビは健在でした。
え、ハマコ&アミ夫妻のことですよ。コムまー体制になってからずっと、裏トップコンビでしょ? トップコンビ以上に、どの公演もカップルで押し通してるよーな。あー、それ以前からだっけ? 芝居で同じ相手と組みつづけるなんて、トップ以外にはありえないもんだけど、この裏コンビに関してだけは、例外だもんなあ。
あとは、まちかさんも活躍でした。
何気にスポットライトあびて踊ってるんですけど。びっくりした。
かなめくん、エドウィンに続いてワイルド系軍人ですか? 前ボタンを開けて踊ってくれて、ごちそうさまです。いや、肌は見えないんだけど、ボタンはずしてるの彼だけだし。
オヅキは二枚目修行、継続中。がんばれ。黙ってるとかっこいいってばよ。
と、こんな話題から語ってしまいましたが。
悪くないですよ、『霧のミラノ』。
……『長崎しぐれ坂』に比べれば。ぜんぜん、悪くないです。ただ、おもしろくもないですが。
オーストリア統治下のミラノ。昼行灯のロレンツォ@コム姫は、市役所勤務。オーストリア軍がミラノ有数の織物商マルティーニ家を取りつぶすと言い出したからさあ大変。んな大企業を勝手につぶされたら経済破綻は必至。なんとか取りつぶしを回避できないかと、公務員のロレンツォが事実関係を調査することになった。とりつぶされる理由は、マルティーニ家現当主ピエトロ@ハマコに反オーストリア活動家の疑いがあるためだ。ロレンツォはピエトロの妹フランチェスカ@まーちゃんと共に、その足取りを追う。
ロレンツォの努力が実を結び、ピエトロの疑いは晴れた。だが、オーストリア軍の情報将校カールハインツ@かしげは、昼行灯ぶってるロレンツォこそに、裏のカオがあることを感じるようになっていた……。
あ。
あらすじに、水くんが出てこない……。いてもいなくてもいい役だもんな。
なんというか、散漫で盛り上がりに欠ける作品でした。
べつに嫌悪感もないし、とりたててまちがってもいない、だけどおもしろくもない話。あと少しなにかあれば、おもしろくできるんだろうけど、なにか「足りない」ままはじまり終わる。
まず、もとの脚本が地味すぎる。
最近の柴田作品らしく、吸引力に欠ける平坦な作り。
そして脚本の地味さを際立てる、冗長な演出。
盛り上がるとこ、どこですか?
どれもこれも、どーでもいいテンションのまま、ただだらだら続くんですが。
脚本から書き直すのがいちばんいいんだけど、それをいじらずに、演出だけでも変えたら、もっとおもしろくなるのになー。
まず、なにはさておき、盛り上げようよ。テンポアップして、派手なシーン作ろうよ。見得きったり、音楽でどばばーっと盛り上げたりしよーよ。
ストーリーと関係ないダンスシーンとか入れてないで、ストーリーの中で感情の高ぶりを音楽やダンスで表現してよ。
あと、人物たちの薄さは、どーにかなんないんですか。
わたしは予備知識なく観てるんで、ロレンツォがレジスタンスのリーダーだって知らなかったわけですよ。んなもん、公式の「あらすじ」に書いてあるから、制作側は「知っててあたりまえ」と思って作ってるのかもしれないけどさ。
昔は才気煥発、でも今は昼行灯。しかしその実体は、祖国愛に生きる闘士!……この設定を何故、活かさないのか。
めりはりに欠けるのよ。
あざといぐらい盛り上げられる設定なのに、齋藤くんだったら、それこそヒーローソング作って「エル・アルコン!」とか銀橋で叫ばせるぐらいのことするだろうに。
なのに、昼行灯ぶりもさらりと流し、かっこいーリーダーぶりも、さらりと流し。
どこで盛り上げるんだよ、コレ!!
問題の戦争シーンは全部カットで、地味に会話してるとこしかない舞台なのに。
コムちゃんの持ち味かもしれないけどな、テンション低いのは。
ファンはそーゆーコムちゃんを見たいのかもしれないが。
「物語」として「作品」として、ロレンツォの低温さ(クール、という意味ではない)は、つまらないよ。
2番手役、カールハインツ少佐@かしげ。
敵対するオーストリア将校だからって、期待したわたしがバカだった。
ただの「いい人」かよ……っ!!
かしちゃんはね、かしちゃんはね、「いい人」をやると、ひたすら、果てしなく、薄くなるのよーっ。(いや、髪の毛のことぢゃなくって〜〜!)
いっそ黒い役なら。悪役なら。
ちっとはマシなかしげが見られたかもしんないのに。
薄い……薄いよ、かっしー。
またしても、いつものかっしーだ……きれーなだけの「いい人」だ……。
いっそおっさん役なら。ヒゲでもついてりゃあ。
ちっとは色気のあるかしげが見られたかもしんないのに。
薄い……薄いよ、かっしー。以下略。
ロレンツォを好きなのか、フランチェスカを好きなのか、あるいはナニも考えていないのか、わかりません。
もういいから、ロレンツォでも口説いてろよ……その方がなんぼかマシや……。
それと、かしげさん。
お願いです、後ろ髪切ってください。
ジャンパティスタ@水しぇん。
ベニート、アレンに引き続き、「いい人」で「主人公のお友だち」。
ハートフルで、二枚目半のうるささアリ。
いてもいなくてもいい役ですが、がんばってください、水くん……。
フランチェスカ@まーちゃんは、かわいいですとも。
しかし。
お嬢さん、おいくつですか?
10年前の戦争、のあと、両親が亡くなり、アホ兄に代わって20歳で事業を切り盛りするよーになり……って、今いくつなんだろう……。
頼むから、四捨五入20歳でいてください。25歳以上であのキャラはキツイっす。若い娘だからこそ、許されるキャラクタと言動ですよ。髪型も衣装も。
おにーさん@ハマコとは、15歳くらい、年が離れてるんだよね? ね?
カールハインツ@かしげ率いるイケメン戦隊は、すばらしいクオリティでした。
採用されるには、美貌が必須条件らしい。
副官のクリスチャン@キムは、中盤までは「悪役」と顔に書いてある(笑)。傲慢なエリート軍人まんま。あと、「少佐殿一筋」っぽい態度も、愉快だった。……まあ、中盤でギャグキャラに落ちるけど(儲け役……なのか?)。
あとはもー、かなめだのオヅキだのせしるだの、美形揃いですごいっす(目に入る順で書いてみる・笑)。
あ、文字数ないや。芝居の話はまた、いずれ。
相変わらず、予備知識一切なし。いつの時代のなんの話なのかも知らない。ポスター見て、かっしーが軍服着てるわねえ、ぐらいの認識。
それで観てきました、お芝居『霧のミラノ』。
えーと。
雪組の裏トップコンビは健在でした。
え、ハマコ&アミ夫妻のことですよ。コムまー体制になってからずっと、裏トップコンビでしょ? トップコンビ以上に、どの公演もカップルで押し通してるよーな。あー、それ以前からだっけ? 芝居で同じ相手と組みつづけるなんて、トップ以外にはありえないもんだけど、この裏コンビに関してだけは、例外だもんなあ。
あとは、まちかさんも活躍でした。
何気にスポットライトあびて踊ってるんですけど。びっくりした。
かなめくん、エドウィンに続いてワイルド系軍人ですか? 前ボタンを開けて踊ってくれて、ごちそうさまです。いや、肌は見えないんだけど、ボタンはずしてるの彼だけだし。
オヅキは二枚目修行、継続中。がんばれ。黙ってるとかっこいいってばよ。
と、こんな話題から語ってしまいましたが。
悪くないですよ、『霧のミラノ』。
……『長崎しぐれ坂』に比べれば。ぜんぜん、悪くないです。ただ、おもしろくもないですが。
オーストリア統治下のミラノ。昼行灯のロレンツォ@コム姫は、市役所勤務。オーストリア軍がミラノ有数の織物商マルティーニ家を取りつぶすと言い出したからさあ大変。んな大企業を勝手につぶされたら経済破綻は必至。なんとか取りつぶしを回避できないかと、公務員のロレンツォが事実関係を調査することになった。とりつぶされる理由は、マルティーニ家現当主ピエトロ@ハマコに反オーストリア活動家の疑いがあるためだ。ロレンツォはピエトロの妹フランチェスカ@まーちゃんと共に、その足取りを追う。
ロレンツォの努力が実を結び、ピエトロの疑いは晴れた。だが、オーストリア軍の情報将校カールハインツ@かしげは、昼行灯ぶってるロレンツォこそに、裏のカオがあることを感じるようになっていた……。
あ。
あらすじに、水くんが出てこない……。いてもいなくてもいい役だもんな。
なんというか、散漫で盛り上がりに欠ける作品でした。
べつに嫌悪感もないし、とりたててまちがってもいない、だけどおもしろくもない話。あと少しなにかあれば、おもしろくできるんだろうけど、なにか「足りない」ままはじまり終わる。
まず、もとの脚本が地味すぎる。
最近の柴田作品らしく、吸引力に欠ける平坦な作り。
そして脚本の地味さを際立てる、冗長な演出。
盛り上がるとこ、どこですか?
どれもこれも、どーでもいいテンションのまま、ただだらだら続くんですが。
脚本から書き直すのがいちばんいいんだけど、それをいじらずに、演出だけでも変えたら、もっとおもしろくなるのになー。
まず、なにはさておき、盛り上げようよ。テンポアップして、派手なシーン作ろうよ。見得きったり、音楽でどばばーっと盛り上げたりしよーよ。
ストーリーと関係ないダンスシーンとか入れてないで、ストーリーの中で感情の高ぶりを音楽やダンスで表現してよ。
あと、人物たちの薄さは、どーにかなんないんですか。
わたしは予備知識なく観てるんで、ロレンツォがレジスタンスのリーダーだって知らなかったわけですよ。んなもん、公式の「あらすじ」に書いてあるから、制作側は「知っててあたりまえ」と思って作ってるのかもしれないけどさ。
昔は才気煥発、でも今は昼行灯。しかしその実体は、祖国愛に生きる闘士!……この設定を何故、活かさないのか。
めりはりに欠けるのよ。
あざといぐらい盛り上げられる設定なのに、齋藤くんだったら、それこそヒーローソング作って「エル・アルコン!」とか銀橋で叫ばせるぐらいのことするだろうに。
なのに、昼行灯ぶりもさらりと流し、かっこいーリーダーぶりも、さらりと流し。
どこで盛り上げるんだよ、コレ!!
問題の戦争シーンは全部カットで、地味に会話してるとこしかない舞台なのに。
コムちゃんの持ち味かもしれないけどな、テンション低いのは。
ファンはそーゆーコムちゃんを見たいのかもしれないが。
「物語」として「作品」として、ロレンツォの低温さ(クール、という意味ではない)は、つまらないよ。
2番手役、カールハインツ少佐@かしげ。
敵対するオーストリア将校だからって、期待したわたしがバカだった。
ただの「いい人」かよ……っ!!
かしちゃんはね、かしちゃんはね、「いい人」をやると、ひたすら、果てしなく、薄くなるのよーっ。(いや、髪の毛のことぢゃなくって〜〜!)
いっそ黒い役なら。悪役なら。
ちっとはマシなかしげが見られたかもしんないのに。
薄い……薄いよ、かっしー。
またしても、いつものかっしーだ……きれーなだけの「いい人」だ……。
いっそおっさん役なら。ヒゲでもついてりゃあ。
ちっとは色気のあるかしげが見られたかもしんないのに。
薄い……薄いよ、かっしー。以下略。
ロレンツォを好きなのか、フランチェスカを好きなのか、あるいはナニも考えていないのか、わかりません。
もういいから、ロレンツォでも口説いてろよ……その方がなんぼかマシや……。
それと、かしげさん。
お願いです、後ろ髪切ってください。
ジャンパティスタ@水しぇん。
ベニート、アレンに引き続き、「いい人」で「主人公のお友だち」。
ハートフルで、二枚目半のうるささアリ。
いてもいなくてもいい役ですが、がんばってください、水くん……。
フランチェスカ@まーちゃんは、かわいいですとも。
しかし。
お嬢さん、おいくつですか?
10年前の戦争、のあと、両親が亡くなり、アホ兄に代わって20歳で事業を切り盛りするよーになり……って、今いくつなんだろう……。
頼むから、四捨五入20歳でいてください。25歳以上であのキャラはキツイっす。若い娘だからこそ、許されるキャラクタと言動ですよ。髪型も衣装も。
おにーさん@ハマコとは、15歳くらい、年が離れてるんだよね? ね?
カールハインツ@かしげ率いるイケメン戦隊は、すばらしいクオリティでした。
採用されるには、美貌が必須条件らしい。
副官のクリスチャン@キムは、中盤までは「悪役」と顔に書いてある(笑)。傲慢なエリート軍人まんま。あと、「少佐殿一筋」っぽい態度も、愉快だった。……まあ、中盤でギャグキャラに落ちるけど(儲け役……なのか?)。
あとはもー、かなめだのオヅキだのせしるだの、美形揃いですごいっす(目に入る順で書いてみる・笑)。
あ、文字数ないや。芝居の話はまた、いずれ。
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