深紅のトップスター。@檀れいサヨナラショー
2005年7月1日 タカラヅカ 今さらだが、星楽の話。
わたしは張り切って入りからムラにいた。舞台中心のファン人生なので、舞台外のジェンヌさんを眺めに行くことは、退団の楽でもなけりゃありえない。
檀ちゃんのムラ最後の入りの時間は、10時ジャストでした!
次に必要なときのために、ここにメモっておく。開演ちょうど3時間前。
まさにジャスト。
時計の秒針とにらめっこしていたときだったから、まちがえようがない。
ゆうひくんのDSのチケ取りしてたんだもの!!
10時からはゆーひのチケ取りだー、さあ電話するぞー、とスタンバイしてたら、お待ちかねのミューズ檀ちゃんの登場だ。
うそーっ、なんでこのタイミングなのよーおっ。
「檀ちゃんきれーい」
「脚細ー」
「オトコマエ〜」
とか口々に言いながらも、指は必死にリダイヤル。チェリさんとふたり、ややこしい真似をしておりました。当人たちは必死なんだけど、客観的にはまぬけな姿……。
結局、ゆうひDSは取れませんでした。
電話をするのは発売開始から15分、と決めていたので、潔くあきらめました。
演出家が石田でなければ、もっともっとがんばったんだけどな……。
檀ちゃんはフェミニンな姿での楽屋入りでした。
が、せんどーさんは会服姿でした。
せんどーさんとこの会服、Tシャツだったんだよね。
「せんどーさん、Tシャツ着てるー」
と、あるがままのことを口にしただけなのに、横にいたチェリさんに肘打ちされました。
会の人たちと話したあと、せんどーさんは小走りに楽屋口に向かいました。
せんどーさんをずっと見つめていたわたしは、
「せんどーさん、走ってるー」
と、あるがままのことを口にしただけなのに、横にいたチェリさんに、
「このオヤジ!!」
と、突っ込まれました。
なんでー?
見たままを口にしただけやーん。
わたしの愛する巨乳娘、せんどーさん。
最後の入りはTシャツで、しかも走ってくれますか。
なんてサービス精神旺盛なんだ。いやあ、眼福眼福。
せんどーさんは素顔もすごくかわいい。
丸くって小さくて、でもなんか強そうで、とても素敵。
恵斗くんの入りはあっとゆー間。相変わらずスタイルいい。
わたしは彼の「靴」を見るのに必死でした。
お茶会のプレゼントが「千秋楽で履く白い靴」という話だったので、わたしとkineさんもその靴の何百分の一かは関与している、ちゅーことで、「靴を見なければっ」と思ってました。
そして、まだ現れないkineさんを捜し、「もう恵斗くん来ちゃったよー、kineさんどこよ?!」ときょろきょろし。なんて忙しい(笑)。……恵斗くんの入りがあっとゆー間だったのは、わたしの落ち着きがなかったせい?
恵斗くんの靴は、わたしの思いこみに反して、華奢なヒールの女らしい靴でした。
もっと男っぽい感じかと思ってた。
たまの入り待ちはイベント感覚で、たのしかった。
みんなみんな、美しくて。
檀ちゃんのサヨナラショーはひたすらオトコマエでした。
添え物の「娘役」ではなく、ピンで立つ「トップスター」だった。
彼女が真ん中で、動く舞台。動く空間。
硬質に、輝き続ける、もっとも美しく、もっとも硬い鉱石のように。
咲き誇る。
大輪の、赤い花。
『ドルチェ・ヴィータ!』の檀ちゃんは「黒」だった。このむずかしい色を着こなしてしまう美女だった。
しかしサヨナラショーでの彼女のトレードカラーは、まちがいなく「赤」だった。
タイトルロールだった『BMB』の「赤い花」そのままに。
そうか、赤か。
ピンクだとかパステルカラーだとかいう「女の子色」ではなく、「大人の色」か。
大人。
女だとか男だとかいうことは抜きに、ただ「大人」。
自立した色。
月組で育てられ、中国でその美貌をもてはやされ、そして星組で成熟した姿を見せた。
それらすべてを端的に見せる、そーゆーショーだった。
マミさんの持ち歌である『Endless Dream』を迫力のアルトで熱唱する檀ちゃんを見て、
わたしが「檀れい」に求めていたあとひとつはコレだ!
と、思った。
今まで檀ちゃんはじつにさまざまな顔を見せてくれたけど、まだ足りない気がしていた。
そうか、「男歌」だったんだ。
一人称が男の歌。
オトコマエな女が歌うからこそ、かっこよさが映える歌。
ヅカの女の子たちは通常、男の歌は歌わないからな。きっとそれは「ルール違反」なんだろう。娘役が「男」を歌ってしまったら、「女なのに男役をしている」人たちと同じことになってしまう。領域侵犯は混乱のもと。
だけど、最後の最後、サヨナラショーで、その「ルール」を破った。
そんなものを超えて、「トップスター」がここに存在している。
由来がわからなかったのは、ワタさんと歌ったヤツだけだった。ふたりのなれそめ、『風共』の歌なんだって? ナマを観たんだが、さすがにおぼえてなかった(笑)。
『ドルチェ・ヴィータ!』もうれしかったし、やっぱり『王家に捧ぐ歌』の「檀れい様賛歌@ファラオの娘だから」もうれしかった。女官ダンサーズのウメちゃんがめちゃくちゃかっこよかった(笑)。となみちゃんがいるのも、豪華。
同時退団者たちの銀橋があったのも、うれしい。
みんな言ってくれるのよ。
「よかったじゃないですか、せんどーさんの衣装」
って。
今回のショーはぜんぜんせんどーさんの胸が見えないもんだから、わたしがなにかと嘆いていたもんでな。サヨナラショーはGJ! 肩出しドレスですよ! 2階席で観たかった!
せんどーさんといえば、組長の読む「手紙」がすごかったな……。彼女の「栄光の歴史」を余すことなくつづってあるの。自分で自分の「栄光」ぶりをここまで発表する人、はじめて見た(笑)。
プライド高い人だってのが、よーっくわかった。らしくって、なんか笑ってしまったよ。
サヨナラショーのラスト・ソングが河村隆一作のMSのアンコール曲だったのがまた、檀ちゃんの「トップスター」ぶりを表している。
自分のためだけのオリジナル曲で行きますか。
たぶん、ほとんどの人が知らないはずだよ、その曲。それでもその曲で行きますか。
「もう行かなくちゃ」ではじまる、「あなたに会いたい」と歌う歌。
別れなのに、「会いたい」という歌。
MSでもスイッチ入って泣いてたけど、やっぱりサヨナラショーも泣いて終わった。
泣くために行ったんだから。
途中、トドの歌う「でんでんむし」に涙も引いたけどな……。まさかこんなときまで歌うとは思ってなかった……。
パレードはロールスロイスのオープンカーに制服の運転手付き、という祭りっぷり。
なのに檀ちゃんは髪を下ろした「娘役」姿だった。ふつう、みんな髪はアップにするものなのに。
「女」ではなく「娘役」として、現れた。
どこまでも、予想の斜め上を行く人だ。
歩く檀ちゃんを追いかけて、思わず走ってしまった自分に、「そんなに好きやったんか」と改めて思ってみたり。
ありがとう、檀ちゃん。
わたしは張り切って入りからムラにいた。舞台中心のファン人生なので、舞台外のジェンヌさんを眺めに行くことは、退団の楽でもなけりゃありえない。
檀ちゃんのムラ最後の入りの時間は、10時ジャストでした!
次に必要なときのために、ここにメモっておく。開演ちょうど3時間前。
まさにジャスト。
時計の秒針とにらめっこしていたときだったから、まちがえようがない。
ゆうひくんのDSのチケ取りしてたんだもの!!
10時からはゆーひのチケ取りだー、さあ電話するぞー、とスタンバイしてたら、お待ちかねのミューズ檀ちゃんの登場だ。
うそーっ、なんでこのタイミングなのよーおっ。
「檀ちゃんきれーい」
「脚細ー」
「オトコマエ〜」
とか口々に言いながらも、指は必死にリダイヤル。チェリさんとふたり、ややこしい真似をしておりました。当人たちは必死なんだけど、客観的にはまぬけな姿……。
結局、ゆうひDSは取れませんでした。
電話をするのは発売開始から15分、と決めていたので、潔くあきらめました。
演出家が石田でなければ、もっともっとがんばったんだけどな……。
檀ちゃんはフェミニンな姿での楽屋入りでした。
が、せんどーさんは会服姿でした。
せんどーさんとこの会服、Tシャツだったんだよね。
「せんどーさん、Tシャツ着てるー」
と、あるがままのことを口にしただけなのに、横にいたチェリさんに肘打ちされました。
会の人たちと話したあと、せんどーさんは小走りに楽屋口に向かいました。
せんどーさんをずっと見つめていたわたしは、
「せんどーさん、走ってるー」
と、あるがままのことを口にしただけなのに、横にいたチェリさんに、
「このオヤジ!!」
と、突っ込まれました。
なんでー?
見たままを口にしただけやーん。
わたしの愛する巨乳娘、せんどーさん。
最後の入りはTシャツで、しかも走ってくれますか。
なんてサービス精神旺盛なんだ。いやあ、眼福眼福。
せんどーさんは素顔もすごくかわいい。
丸くって小さくて、でもなんか強そうで、とても素敵。
恵斗くんの入りはあっとゆー間。相変わらずスタイルいい。
わたしは彼の「靴」を見るのに必死でした。
お茶会のプレゼントが「千秋楽で履く白い靴」という話だったので、わたしとkineさんもその靴の何百分の一かは関与している、ちゅーことで、「靴を見なければっ」と思ってました。
そして、まだ現れないkineさんを捜し、「もう恵斗くん来ちゃったよー、kineさんどこよ?!」ときょろきょろし。なんて忙しい(笑)。……恵斗くんの入りがあっとゆー間だったのは、わたしの落ち着きがなかったせい?
恵斗くんの靴は、わたしの思いこみに反して、華奢なヒールの女らしい靴でした。
もっと男っぽい感じかと思ってた。
たまの入り待ちはイベント感覚で、たのしかった。
みんなみんな、美しくて。
檀ちゃんのサヨナラショーはひたすらオトコマエでした。
添え物の「娘役」ではなく、ピンで立つ「トップスター」だった。
彼女が真ん中で、動く舞台。動く空間。
硬質に、輝き続ける、もっとも美しく、もっとも硬い鉱石のように。
咲き誇る。
大輪の、赤い花。
『ドルチェ・ヴィータ!』の檀ちゃんは「黒」だった。このむずかしい色を着こなしてしまう美女だった。
しかしサヨナラショーでの彼女のトレードカラーは、まちがいなく「赤」だった。
タイトルロールだった『BMB』の「赤い花」そのままに。
そうか、赤か。
ピンクだとかパステルカラーだとかいう「女の子色」ではなく、「大人の色」か。
大人。
女だとか男だとかいうことは抜きに、ただ「大人」。
自立した色。
月組で育てられ、中国でその美貌をもてはやされ、そして星組で成熟した姿を見せた。
それらすべてを端的に見せる、そーゆーショーだった。
マミさんの持ち歌である『Endless Dream』を迫力のアルトで熱唱する檀ちゃんを見て、
わたしが「檀れい」に求めていたあとひとつはコレだ!
と、思った。
今まで檀ちゃんはじつにさまざまな顔を見せてくれたけど、まだ足りない気がしていた。
そうか、「男歌」だったんだ。
一人称が男の歌。
オトコマエな女が歌うからこそ、かっこよさが映える歌。
ヅカの女の子たちは通常、男の歌は歌わないからな。きっとそれは「ルール違反」なんだろう。娘役が「男」を歌ってしまったら、「女なのに男役をしている」人たちと同じことになってしまう。領域侵犯は混乱のもと。
だけど、最後の最後、サヨナラショーで、その「ルール」を破った。
そんなものを超えて、「トップスター」がここに存在している。
由来がわからなかったのは、ワタさんと歌ったヤツだけだった。ふたりのなれそめ、『風共』の歌なんだって? ナマを観たんだが、さすがにおぼえてなかった(笑)。
『ドルチェ・ヴィータ!』もうれしかったし、やっぱり『王家に捧ぐ歌』の「檀れい様賛歌@ファラオの娘だから」もうれしかった。女官ダンサーズのウメちゃんがめちゃくちゃかっこよかった(笑)。となみちゃんがいるのも、豪華。
同時退団者たちの銀橋があったのも、うれしい。
みんな言ってくれるのよ。
「よかったじゃないですか、せんどーさんの衣装」
って。
今回のショーはぜんぜんせんどーさんの胸が見えないもんだから、わたしがなにかと嘆いていたもんでな。サヨナラショーはGJ! 肩出しドレスですよ! 2階席で観たかった!
せんどーさんといえば、組長の読む「手紙」がすごかったな……。彼女の「栄光の歴史」を余すことなくつづってあるの。自分で自分の「栄光」ぶりをここまで発表する人、はじめて見た(笑)。
プライド高い人だってのが、よーっくわかった。らしくって、なんか笑ってしまったよ。
サヨナラショーのラスト・ソングが河村隆一作のMSのアンコール曲だったのがまた、檀ちゃんの「トップスター」ぶりを表している。
自分のためだけのオリジナル曲で行きますか。
たぶん、ほとんどの人が知らないはずだよ、その曲。それでもその曲で行きますか。
「もう行かなくちゃ」ではじまる、「あなたに会いたい」と歌う歌。
別れなのに、「会いたい」という歌。
MSでもスイッチ入って泣いてたけど、やっぱりサヨナラショーも泣いて終わった。
泣くために行ったんだから。
途中、トドの歌う「でんでんむし」に涙も引いたけどな……。まさかこんなときまで歌うとは思ってなかった……。
パレードはロールスロイスのオープンカーに制服の運転手付き、という祭りっぷり。
なのに檀ちゃんは髪を下ろした「娘役」姿だった。ふつう、みんな髪はアップにするものなのに。
「女」ではなく「娘役」として、現れた。
どこまでも、予想の斜め上を行く人だ。
歩く檀ちゃんを追いかけて、思わず走ってしまった自分に、「そんなに好きやったんか」と改めて思ってみたり。
ありがとう、檀ちゃん。
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