『BourbonStreet Blues』は、キャラものだと思うの。

 ストーリー云々じゃないんだよね、ほんとのとこ。
 主人公ジェフ@さららんのキャラクタに「かわいい〜〜!」と叫べれば、それでいいの。

 アニメとかコミックとかと同じカテゴリ。
 辻褄とか常識とか作劇の基本とか、そーゆーのは二の次。キャラクタが活きていればそれでヨシ。

 もともとヅカ作品は「ストーリーもの」よりは「キャラもの」であるわけなんだが、そのなかでも特に『BourbonStreet Blues』はその色が濃い。

 それくらい、他はさておきジェフのキャラだけで保ってる話なんだもんなあ。
 つまりは、他が弱いってことだけど。

 
 わたしはもともと、ジェフのようなキャラクタは好き。

 あたりまえに他人に優しい、というキャラが好き。

 物語の主人公って、自分に優しく他人に冷酷残酷無神経なのが定番だから。
 たとえば『長崎しぐれ坂』とか、『花舞う長安』とか、『ベルサイユのばら−フェルゼン編−』とか、『飛鳥夕映え』とか、『さすらいの果てに』とか、『それても船は行く』とか、『天の鼓』とか、『青い鳥を捜して』とか、『花供養』とか、『ジャワの踊り子』とか、『送られなかった手紙』とか、『天使の季節』とか。
 途中で思い出すのがめんどーになったからやめるけど(笑)、みんな主人公は利己的で他人に残酷で無神経だよねえ。
 そして基本的に、「利己的で他人に残酷で無神経 で は な い」として描かれてるよね(笑)。
 言動はひどいもんなのにね。

 ジェフは「やさしい」かわりに、「バカ」としても描かれている。
 そしてこれは役者の持ち味なのか、「やさしい」よりも、「バカ」の方が目に余ってないか?
 それがちと惜しい。
 「やさしい」≧「バカ」になれば、男役としてさらにかっこいい役になったろうに。

 ジェフは、演じ方を変えれば別人になる可能性のある役だと思った。
 思春期の中学生にするか、純粋な大人の男にするか。いくらでも幅を作れそう。
 さららんは中学生の男の子だったけど、他の人が演じればどうなるかな。
 もっと上の学年の人がやれば。

 リカちゃんが演じるジェフと、コム姫が演じるジェフと、ワタさんの演じるジェフは、みんな別人だろーなあ。見てみたいなあ(笑)。

 セクスィーな大人の男のジェフ。クールなジェフ。アツいハートのジェフ。
 あくまでも「大人」のジェフ。
 タカラヅカの観客は「子ども」を観に来ているのではなく、「大人の男」を観に来ているわけだからなー。
 女性が子役をやるのは、他の劇団でもあるもん。「大人の男」を演じるからこその、タカラヅカ。

 さららんジェフは、そりゃーもー、かわいかったよ。大好きさ。
 でもやっぱり疑問は残る。

 さららんに。
 そして、正塚に。

 『BourbonStreet Blues』という大人っぽいタイトルの物語が、「中学生日記」になったのは、本意なのか? と。

 キャラものだから、「ジェフかわいー。さららんかわいー」だけで、十分だとは思うけども。

 
 さて、あとは女の子の話。

 シンシア@れみちゃん、すげーかわいい。

 わたしは相変わらず予備知識ナシで観に行っていたので、ヒロインが誰か、知らなかった。
 シンシア登場以前の群舞で「あっ、あの子かわいー。華があるわー」と思った子がヒロインで、納得した。なるほど、あのいちばんスタイルが良くてかわいい子がヒロインだったのか! と。

 そして、見事なまでの、正塚ヒロイン(笑)。

 あの喋り方、演技、なにもかも「正調正塚節」だわ。すげー。
 新人の若いヒロインには徹底して「正塚節」で喋らせるよね。ヅカ喋りは一切禁止ですか?
 わたしは「正塚節」大好きなんで、シンシアのなにもかもがツボだった。
 ヅカの娘役みたいなブリブリした喋り方を一切しない、ぶっきらぼうとも言える喋り方。
 かーわーいーいー。

 
 誰が出ているかも知らないまま観ていたので、紫水梗華ちゃんがばりばり踊っているのを見て、よろこんだ。
 おおっ、フジコちゃんバウ組でしたかー。
 役、ついてないのかなー。ずっとモブで踊ってるのかなー。
 と、思っていたら。

 ギャングのマダム役かいっ。……ぴったりだ(笑)。

 納得の配役だわ。こわいわー。迫力だわー。

 でもどーせなら、生前のギャング(名前忘れた)@嘉月さんと寄り添っているシーンが見たかった……迫力だろ? 嘉月絵理@すけべ中年ギャング仕様と、紫水梗華@好戦的セクシーワイルドねーちゃん、のカップルだぞ?

 若いウチから、こんな役が似合ってしまうフジコちゃんの未来に乾杯!

 
 ダンスシーンは、女の子たちの方がかっこよかった。
 みっぽーちゃんとフジコちゃんががしがし踊っていると、なんて華やかなんでしょう。
 あー、でもやっぱあたし、フジコちゃんのアゴが好きかも……。なにしてても、アゴに見とれてしまう……。
 
 
 さて、後半日程の『BourbonStreet Blues』もたのしみだ。

          ☆

 あ、そだ。
 数日前の日記に、「かねすきさんのブログ」の話をしたからなのか、なんなのか。
 「宝塚 かねすき」「かねすき」などの単語で検索している方が、ちらほらいらっしゃいました。
 かねすきさんは、緑野ブログでのみの名前です。ご本人の名前ではありませんことよ。
 だってねえ、わたし、リアル界の友人には内緒で日記書き出したんだもん。ずーっと秘密のはずだったんだもん。
 次々バレちゃったけどさ。
 かねすきさんにも、とーぜん内緒だったから。勝手に「かねすき」って名前をつけて、日記にも登場していただいてたのよ。
 バレちゃったあとも、名前変えるのもナンだし。そのままですわよ。
 てなわけで、たぶん、「かねすき」というHNで宝塚ブログをやってる人はいないんじゃないかな。いたとしても、それはわたしの「かねすきさん」じゃありません。

 チェリさんは「み」さんのことだし、はなはなさんはRさんだし(あ、関係ないかな)、いろいろややこしいことをしています。
 すんません。


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