そのかとまっつと。@エンター・ザ・レビュー
2005年8月29日 タカラヅカ ずーっと大嫌いだった、酒井澄夫。
『浅茅が宿』も『砂漠の黒薔薇』も、そしてもちろん『花舞う長安』も許してないけど、わたしの中の「酒井嫌い度」が少し変化した。
お願いです、酒井先生。一生、ショーだけ作っていてください。
二度と芝居は書かないで。
酒井せんせの芝居は、胸を張って大嫌いだと全世界に宣言できるけど、『エンター・ザ・レビュー』は好き。
博多座で痛感した。
そのかの猛獣使いを見られただけでも、このショーを好きだと言える。言っちゃう!
ムラ・大劇であすかちゃんの生尻ばかりを見ていたこのシーンで、ぷりぷりの若い娘たちの生尻に、一切目がいかなかった。
そのかだけを見ていた。
釘付け。
あまりに……あまりに、かっこよくて。
美しくて。
そのか演じる猛獣使いが凶悪なのは、そこに愛がないことだと思う。
ムラ・東宝版での猛獣使い@樹里ちゃんと耳+半ケツ+しっぽの獣ちゃん@あすかには、愛があった。
恋人同士がじゃれているようにも見えた。
だから、獣ちゃんたちの衣装がセクシーすぎても、振付がヤバすぎても、「タカラヅカ」な美しさとロマンがあった。
しかし、博多座版の猛獣使い@そのかには、愛がない。
主に絡むのは年増獣(すまん)@としこさんなんだが、ふたりの間に愛は見えないのよ。
だから猛獣使いは真の意味で「猛獣使い」として、獣たちを支配しているの。
地面に転がる獣に覆い被さるとき、いったん空中で両足をそろえる、その高さと美しさ。そして。
獣の手首と首筋に噛みつく仕草に、ぞくぞくした。
迷わず急所を襲うか。どちらも鮮血の吹き出す箇所。
次に立ち上がって踊りながら、口元を拭う姿。悪魔的な微笑。
初日に観たとき、なんだか涙が出てね。そのかが美しすぎて、マジ泣きした。
泣いたら視界がボヤけちゃうから、必死になって凝視していたんだけど。
ああ……会えてよかったよ、美しいそのか。
野性的でサディスティックで、百獣の王で。
鞭の響きに心震える。
こんなにすばらしいものを観ることが出来て、心からしあわせだ。
21日の夜公演は、はじめてストレートのカツラを見た。
うおーっ。
黒髪ロング・ストレート。さらさらヘア。
後ろでひとつに束ねているので、アリ@マラケシュみたいにも見える。鞭をふるうアリ……女たちを転がし、征服し、蹂躙するアリ……ハァハァ。
束ねないで、なびかせてくれてもよかったのになー。
踊りにくいだろうけど。
と、こんなふーにそのかにめろめろだったとゆーに。
「ロケットのときが、いちばんたのしそうでしたね」
と、隣で観劇していたkineさんに言われちゃったよ(笑)。
ええ、ひな鳥たちのロケット。
愛するまっつが、兄鳥をやっておるのですよ!
わたしは、大人が演じるわざとらしい子ども、が好きじゃありません。いい大人が、「みなちゅあん、よういはいいでちゅかぁ?」的な喋りをしているのを見ると、鳥肌が立つ。
『タカラヅカ絢爛』で大人の男たちがとんでもねー服を着せられ、幼児を演じていたのは見るに耐えなかった。
東宝版『エンレビ』で、男らしいヘラクレス兄貴が、幼児喋りで兄鳥をやっているのも、見ていてつらかった。寒かった。
ああ、なのに。
まっつがわざとらしい幼児を演じているのは、ぜんぜんOKなんですよ!!
似合ってるなんて思ってません。
まっつの芸風に1mmたりともかすってない、持ち味と正反対の役。まっつのことを知っているなら、好意があるなら、絶対にやらせないだろう役。
そんな役を、まっつはけなげに精一杯演じているのです。
その姿が、萌え。
幼児のよーな振付で、ひたすらかわいらしくぴーちくぱーちく踊るのよ?
あの、まっつが。
泣きそうな顔で、必死にかわいこぶってるの。
ああもうっ、なんて痛々しいの。
見るに耐えない、というか、見ていてむず痒くなるというか。
似合わなさすぎて、そして、そのいちばん似合わないことをわざわざやらされているまっつが、すげーまっつらしくて笑えて笑えてしょーがない。
文化祭で無理矢理女装させられた男子が、内心トホホなのに、懸命に笑ってシャレにしてしまおーとしているよーな、いたたまれなさというか。
泣き顔のよーな笑顔が、素敵に不幸くさくて、さらにいぢめたくなるというか。
ああ、まっつ大好き。
君ほど不幸の似合う男もいない。
寒いと言えば、ゆみこちゃんも大変なことになっていた。
芝居は見事に「レオン」として息づいていたけど、ショーのコメディアンは見事に空回っていた。
えーと、わたし、初日から楽まで全部で6回観たのかな。
アドリブがサムくないことは、ただの一度もありませんでした。
ここまでギャグができない人も、ある意味すごい。
そして、ここまでできない人に、この役をやらせることも、ある意味すごい。
やっぱ酒井せんせ、なにも考えてないのかな……。
ゆみこちゃんは好きだし、他のシーンはすばらしかったけど、なんつってもコメディアンはなー……できないならはじめからアドリブはやめときゃいいのに、と思ってしまったよ……(笑)。
ところで、娘役トップスター・スミレちゃん@オサ様のカツラはいくつあるんですか?
ムラ・東宝では3つだけかと思ってたんだけど。
博多に来て、さらに種類増えてますがな……。なにやってんだ、オサ様。そんなにうれしかったのか……うれしかったんだろーな。
ムラ・東宝では紳士@ゆみことラヴラヴしまくり、目眩もののバカップルぶりを繰り広げていたスミレちゃんだが、博多ではひとりで暴走していた。紳士@みわっちじゃお気に召さないらしい。……てゆーか、目にも入ってない感じ。
とにかくたのしそーでたのしそーで……そのオカマ美女っぷりは相当微妙なんだが、あのノリノリの笑顔に、こちらまで癒されてしまう。
ご機嫌な寿美礼ちゃん好き。あなたはいつも笑っていて。ずっとしあわせでいて。
顔だけでなく、魂までくしゃくしゃにしているかのよーな、ノリノリで絶唱するオサ様を見て、この人がいなくなったら、あたしはどうしたらいいんだろう。と、不意に不安になった。
奈落へオトされたよーな、唐突な不安。
や、だってわたし、オサ様がいちばんのご贔屓じゃないはずなのに。
なのに、ふと、恐怖した。
この人がいなくなったら、と。
どうしよう。
やだやだやだ。やだよ。
どこにも行かないで。
と、突然情緒不安定に。……やーねぇ。
泣いたり笑ったり、大忙しだよ、博多『エンレビ』。
『浅茅が宿』も『砂漠の黒薔薇』も、そしてもちろん『花舞う長安』も許してないけど、わたしの中の「酒井嫌い度」が少し変化した。
お願いです、酒井先生。一生、ショーだけ作っていてください。
二度と芝居は書かないで。
酒井せんせの芝居は、胸を張って大嫌いだと全世界に宣言できるけど、『エンター・ザ・レビュー』は好き。
博多座で痛感した。
そのかの猛獣使いを見られただけでも、このショーを好きだと言える。言っちゃう!
ムラ・大劇であすかちゃんの生尻ばかりを見ていたこのシーンで、ぷりぷりの若い娘たちの生尻に、一切目がいかなかった。
そのかだけを見ていた。
釘付け。
あまりに……あまりに、かっこよくて。
美しくて。
そのか演じる猛獣使いが凶悪なのは、そこに愛がないことだと思う。
ムラ・東宝版での猛獣使い@樹里ちゃんと耳+半ケツ+しっぽの獣ちゃん@あすかには、愛があった。
恋人同士がじゃれているようにも見えた。
だから、獣ちゃんたちの衣装がセクシーすぎても、振付がヤバすぎても、「タカラヅカ」な美しさとロマンがあった。
しかし、博多座版の猛獣使い@そのかには、愛がない。
主に絡むのは年増獣(すまん)@としこさんなんだが、ふたりの間に愛は見えないのよ。
だから猛獣使いは真の意味で「猛獣使い」として、獣たちを支配しているの。
地面に転がる獣に覆い被さるとき、いったん空中で両足をそろえる、その高さと美しさ。そして。
獣の手首と首筋に噛みつく仕草に、ぞくぞくした。
迷わず急所を襲うか。どちらも鮮血の吹き出す箇所。
次に立ち上がって踊りながら、口元を拭う姿。悪魔的な微笑。
初日に観たとき、なんだか涙が出てね。そのかが美しすぎて、マジ泣きした。
泣いたら視界がボヤけちゃうから、必死になって凝視していたんだけど。
ああ……会えてよかったよ、美しいそのか。
野性的でサディスティックで、百獣の王で。
鞭の響きに心震える。
こんなにすばらしいものを観ることが出来て、心からしあわせだ。
21日の夜公演は、はじめてストレートのカツラを見た。
うおーっ。
黒髪ロング・ストレート。さらさらヘア。
後ろでひとつに束ねているので、アリ@マラケシュみたいにも見える。鞭をふるうアリ……女たちを転がし、征服し、蹂躙するアリ……ハァハァ。
束ねないで、なびかせてくれてもよかったのになー。
踊りにくいだろうけど。
と、こんなふーにそのかにめろめろだったとゆーに。
「ロケットのときが、いちばんたのしそうでしたね」
と、隣で観劇していたkineさんに言われちゃったよ(笑)。
ええ、ひな鳥たちのロケット。
愛するまっつが、兄鳥をやっておるのですよ!
わたしは、大人が演じるわざとらしい子ども、が好きじゃありません。いい大人が、「みなちゅあん、よういはいいでちゅかぁ?」的な喋りをしているのを見ると、鳥肌が立つ。
『タカラヅカ絢爛』で大人の男たちがとんでもねー服を着せられ、幼児を演じていたのは見るに耐えなかった。
東宝版『エンレビ』で、男らしいヘラクレス兄貴が、幼児喋りで兄鳥をやっているのも、見ていてつらかった。寒かった。
ああ、なのに。
まっつがわざとらしい幼児を演じているのは、ぜんぜんOKなんですよ!!
似合ってるなんて思ってません。
まっつの芸風に1mmたりともかすってない、持ち味と正反対の役。まっつのことを知っているなら、好意があるなら、絶対にやらせないだろう役。
そんな役を、まっつはけなげに精一杯演じているのです。
その姿が、萌え。
幼児のよーな振付で、ひたすらかわいらしくぴーちくぱーちく踊るのよ?
あの、まっつが。
泣きそうな顔で、必死にかわいこぶってるの。
ああもうっ、なんて痛々しいの。
見るに耐えない、というか、見ていてむず痒くなるというか。
似合わなさすぎて、そして、そのいちばん似合わないことをわざわざやらされているまっつが、すげーまっつらしくて笑えて笑えてしょーがない。
文化祭で無理矢理女装させられた男子が、内心トホホなのに、懸命に笑ってシャレにしてしまおーとしているよーな、いたたまれなさというか。
泣き顔のよーな笑顔が、素敵に不幸くさくて、さらにいぢめたくなるというか。
ああ、まっつ大好き。
君ほど不幸の似合う男もいない。
寒いと言えば、ゆみこちゃんも大変なことになっていた。
芝居は見事に「レオン」として息づいていたけど、ショーのコメディアンは見事に空回っていた。
えーと、わたし、初日から楽まで全部で6回観たのかな。
アドリブがサムくないことは、ただの一度もありませんでした。
ここまでギャグができない人も、ある意味すごい。
そして、ここまでできない人に、この役をやらせることも、ある意味すごい。
やっぱ酒井せんせ、なにも考えてないのかな……。
ゆみこちゃんは好きだし、他のシーンはすばらしかったけど、なんつってもコメディアンはなー……できないならはじめからアドリブはやめときゃいいのに、と思ってしまったよ……(笑)。
ところで、娘役トップスター・スミレちゃん@オサ様のカツラはいくつあるんですか?
ムラ・東宝では3つだけかと思ってたんだけど。
博多に来て、さらに種類増えてますがな……。なにやってんだ、オサ様。そんなにうれしかったのか……うれしかったんだろーな。
ムラ・東宝では紳士@ゆみことラヴラヴしまくり、目眩もののバカップルぶりを繰り広げていたスミレちゃんだが、博多ではひとりで暴走していた。紳士@みわっちじゃお気に召さないらしい。……てゆーか、目にも入ってない感じ。
とにかくたのしそーでたのしそーで……その
ご機嫌な寿美礼ちゃん好き。あなたはいつも笑っていて。ずっとしあわせでいて。
顔だけでなく、魂までくしゃくしゃにしているかのよーな、ノリノリで絶唱するオサ様を見て、この人がいなくなったら、あたしはどうしたらいいんだろう。と、不意に不安になった。
奈落へオトされたよーな、唐突な不安。
や、だってわたし、オサ様がいちばんのご贔屓じゃないはずなのに。
なのに、ふと、恐怖した。
この人がいなくなったら、と。
どうしよう。
やだやだやだ。やだよ。
どこにも行かないで。
と、突然情緒不安定に。……やーねぇ。
泣いたり笑ったり、大忙しだよ、博多『エンレビ』。
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