生着替えと桃太郎。@第46回宝塚舞踊会
2005年10月7日 タカラヅカ 第46回『宝塚舞踊会』に行ってきました。
えっ、今年も? 去年が人生最初で最後じゃなかったの?
……ええ、わたしもそう思っていましたよ。
でもさ。ゆーひくんが出るんじゃ、観に行くしかないでしょう?
まあ今年は、去年ほどがんばらず、そこそこの席でお安く観ました。
去年の経験から、「1階S席センターから下手がオイシイ」とわかっていたので、下手をゲッチュ。花道が近くてたのしかった。
今年の舞踊会の印象は、地味でした。
出演者云々じゃなく、プログラム自体が。構成全体が。
ほんとに「発表会」って感じ。
去年、「発表会だと思ってたけど、ちがった。日本物ショーの方が近いや」と思ったのを、覆してくれました。
帰宅してから去年のプログラムを本棚から引っ張り出したところ、表紙にでかでかと「宝塚歌劇90周年記念」と書いてあるから、去年が特別公演だったのかも。
内容も3部構成で、凝っていたもんなー。
ところが今年は「第*部」とかはなく、演目がひとつずつ独立して並んでいるだけ。
うわー、テンションがチガウ……。
日舞になんの興味も知識もないわたしには、少々つらい公演でした。
なにしろわたしゃとことん俗な人間なんで、エンタメ以外ついてゆけないのよ……高尚なモノは理解できなくて。
去年がたのしかったから、今年もたのしいと思い込んでいたよ……そうか、舞踊会ってこーゆーノリなんだ……。
ま、それはともかく。
劇団もそーゆーとこをわかっているのか、いわゆる「スター」の出ている場面だけは「エンタメ」系の演目でした。
休憩を挟む前半(1幕2幕の区切りがないので、こーゆー呼び方をするしかない)のトリ、ゆみこちゃんとみわっちと大伴さんの「越後獅子」。
タップダンスがありました。
またしても!
今年はタップの年なんですか、歌劇団。何連続タップダンス観てるんだろー(笑)。
角兵衛獅子の被り物つきで登場した3人、ひとりずつお着替えをし、一枚歯の高下駄を鳴らして踊ります。うわー、日舞タップだー。
てゆーか、一枚歯の高下駄って……うっかり踏み損なったら捻挫必至。えらいことやらせるなあ。見ててドキドキ。
でも、かわいくてたのしいシーン。
ええ、ゆみこちゃんとみわっち。ふたりで手をつないでタップ踊っちゃいますよ!!
プリチー!!
客席からは、笑いが。
その微笑ましさにね。
そして次は、新体操のリボン演技。3人揃って幅広の布をくるくる回します。
いやアレ、すげー大変だろ。細いリボン回すのでもすげー腕力いるだろーに、あんなに太い布を……。女性向きの振付じゃないんだよな。大変だよな、男役。
ひさびさに見るゆみこちゃんの青天。やっぱいなせだわ。
角兵衛獅子の被り物も似合ってたし(笑)。
きゅっと引き締めた口元、そしてチャームポイントのほっぺのえくぼがデフォルト状態。かわいーかわいー。
でもさ。
ゆみこでなにがいちばんハァハァしたかって。
生着替えですよ、生着替え!!
舞台の上で客席に背中を向けて、衣装替えをするのね。ゆみこだけ、2回も(他のふたりは1回だけ)。
裃姿のおじさんに介添えさせて。
その姿がね、なんかもー、すごく「きゃ〜〜!!」なのよ!(笑)
うわー、ちょこんと坐ってるー。やだー、着替えさせられてるー。下駄履かせてもらってるー。
全部全部、受動態。ゆみこ自身はなにもせず、坐っているだけ。おじさんがその足元にかしづき、すべてを整える。
や、ゆみこに限らず誰だってそうなんだけど。そーゆーもんなんだろーけど。
相手がゆみこだと、萌えました(笑)。
もう1組の「スター」は後半の、ゆうひ、らんとむ、ほっくんの「独楽」。
ゆみこたちがエンタメ系で来たから、ゆうひたちは二枚目路線で来るかと思いきや、さらに愉快系になっとりました。
てゆーか、台詞付き。
日舞発表会で、男役の台詞を聞けるとは思わなかった……ゆーひくんの台詞からはじまるんだもんよ。
独楽売りダンスなんで、口上付きでわざとらしい独楽の小道具を使ってみたりと、あちこちで笑いが起こっていた。
青天ではなく、バンダナみたいな帽子。時代劇の露天商がかぶっているよーな。
こちらも生着替え有り(笑)。でもそれほど萌えず。
わたし的ポイントは、ゆーひくんの口角が上がっていたこと。
なんか、やさしい表情になってるね、ゆーひくん。
口角が上がっていることなんか、以前はそうそうなかったから、なんだか新鮮でした。
学年順だからなんだろーけど、この面子でもセンターだしね。「スター」だしね。
いろんなことが新鮮。
自分的にちょっとびっくりだったのは、月組下級生よりも、花組下級生の方が見分けがついてしまうこと。
……あたしはいったい、いつから花担に……?
そしてなんといっても、マギーの「スター」っぷりの良さにもおどろいたな(笑)。
ゆみこ組とゆーひ組がお笑い系だったので、純然たる二枚目系シーンを踊ったのはマギーなのよ。5人口なんだけど、センター、マギー。ひとりだけ登場して、他の4人はあとから出てくる趣向。
すげー。
フィナーレは、お着替えの間に合う出番の人たちは全員緑の袴姿。
ここでのゆーひ組がまた、すごかった。
……「桃太郎」やるんだもん……。とことんまで、コメディ担当らしい。プログラムには彼らトリオのこと「次代を期待されている二枚目の三人」と紹介されてるんだけどな……お笑い担当ですかそうですか。
ほっくんが犬で、とむがサルで、ゆーひが雉。……鳴きます、3匹とも。
鳴くんだもんよ……それぞれのナマモノになって。まさか舞踊会で、雉の鳴き真似してくれるとはな、ゆーひくん……。
いちばんノリノリで腰を振っていたのが、ほっくん。えーとキミ、おもしろいけどやりすぎてないか? 笑いを取りすぎているよーな……や、でもそのたのしそーな姿が素敵。
「スター」の扱いがここまでお笑いで統一されると、つくづく「去年は特別だったんだな」と思った。
そして。
去年でよかったな。と、思った。
端正だった。去年のゆーひくんのシーンは。ドシリアスだった。真っ向勝負だった。
ケロとゆーひの並びを見ることが出来た、最後の場面があの端正なシーンでよかったと、端正なフィナーレでよかったと、心から思った。
今年の愉快な演出が悪いわけじゃないよ。とってもたのしかったし、あのやわらかい表情を見ることが出来たのはうれしい。
ただ。
去年は、あの舞踊会は特別だったんだ。
わたしにとって。
そのわたしにとっての特別が、さらに愛しいモノになった気がしたんだ。
ま、なんにせよもう、今度こそ最後の舞踊会だ。いくらなんでも、もうゆーひくんは出ないだろうし。
「まっつが出たら、どうするんですか? 観るでしょ? そのまつで踊られたりしたら、どーするんですか?」
nanakoさんは、悪魔のささやき。
うわーん。まっつが出るなら、観に行っちゃうよぅ。
えっ、今年も? 去年が人生最初で最後じゃなかったの?
……ええ、わたしもそう思っていましたよ。
でもさ。ゆーひくんが出るんじゃ、観に行くしかないでしょう?
まあ今年は、去年ほどがんばらず、そこそこの席でお安く観ました。
去年の経験から、「1階S席センターから下手がオイシイ」とわかっていたので、下手をゲッチュ。花道が近くてたのしかった。
今年の舞踊会の印象は、地味でした。
出演者云々じゃなく、プログラム自体が。構成全体が。
ほんとに「発表会」って感じ。
去年、「発表会だと思ってたけど、ちがった。日本物ショーの方が近いや」と思ったのを、覆してくれました。
帰宅してから去年のプログラムを本棚から引っ張り出したところ、表紙にでかでかと「宝塚歌劇90周年記念」と書いてあるから、去年が特別公演だったのかも。
内容も3部構成で、凝っていたもんなー。
ところが今年は「第*部」とかはなく、演目がひとつずつ独立して並んでいるだけ。
うわー、テンションがチガウ……。
日舞になんの興味も知識もないわたしには、少々つらい公演でした。
なにしろわたしゃとことん俗な人間なんで、エンタメ以外ついてゆけないのよ……高尚なモノは理解できなくて。
去年がたのしかったから、今年もたのしいと思い込んでいたよ……そうか、舞踊会ってこーゆーノリなんだ……。
ま、それはともかく。
劇団もそーゆーとこをわかっているのか、いわゆる「スター」の出ている場面だけは「エンタメ」系の演目でした。
休憩を挟む前半(1幕2幕の区切りがないので、こーゆー呼び方をするしかない)のトリ、ゆみこちゃんとみわっちと大伴さんの「越後獅子」。
タップダンスがありました。
またしても!
今年はタップの年なんですか、歌劇団。何連続タップダンス観てるんだろー(笑)。
角兵衛獅子の被り物つきで登場した3人、ひとりずつお着替えをし、一枚歯の高下駄を鳴らして踊ります。うわー、日舞タップだー。
てゆーか、一枚歯の高下駄って……うっかり踏み損なったら捻挫必至。えらいことやらせるなあ。見ててドキドキ。
でも、かわいくてたのしいシーン。
ええ、ゆみこちゃんとみわっち。ふたりで手をつないでタップ踊っちゃいますよ!!
プリチー!!
客席からは、笑いが。
その微笑ましさにね。
そして次は、新体操のリボン演技。3人揃って幅広の布をくるくる回します。
いやアレ、すげー大変だろ。細いリボン回すのでもすげー腕力いるだろーに、あんなに太い布を……。女性向きの振付じゃないんだよな。大変だよな、男役。
ひさびさに見るゆみこちゃんの青天。やっぱいなせだわ。
角兵衛獅子の被り物も似合ってたし(笑)。
きゅっと引き締めた口元、そしてチャームポイントのほっぺのえくぼがデフォルト状態。かわいーかわいー。
でもさ。
ゆみこでなにがいちばんハァハァしたかって。
生着替えですよ、生着替え!!
舞台の上で客席に背中を向けて、衣装替えをするのね。ゆみこだけ、2回も(他のふたりは1回だけ)。
裃姿のおじさんに介添えさせて。
その姿がね、なんかもー、すごく「きゃ〜〜!!」なのよ!(笑)
うわー、ちょこんと坐ってるー。やだー、着替えさせられてるー。下駄履かせてもらってるー。
全部全部、受動態。ゆみこ自身はなにもせず、坐っているだけ。おじさんがその足元にかしづき、すべてを整える。
や、ゆみこに限らず誰だってそうなんだけど。そーゆーもんなんだろーけど。
相手がゆみこだと、萌えました(笑)。
もう1組の「スター」は後半の、ゆうひ、らんとむ、ほっくんの「独楽」。
ゆみこたちがエンタメ系で来たから、ゆうひたちは二枚目路線で来るかと思いきや、さらに愉快系になっとりました。
てゆーか、台詞付き。
日舞発表会で、男役の台詞を聞けるとは思わなかった……ゆーひくんの台詞からはじまるんだもんよ。
独楽売りダンスなんで、口上付きでわざとらしい独楽の小道具を使ってみたりと、あちこちで笑いが起こっていた。
青天ではなく、バンダナみたいな帽子。時代劇の露天商がかぶっているよーな。
こちらも生着替え有り(笑)。でもそれほど萌えず。
わたし的ポイントは、ゆーひくんの口角が上がっていたこと。
なんか、やさしい表情になってるね、ゆーひくん。
口角が上がっていることなんか、以前はそうそうなかったから、なんだか新鮮でした。
学年順だからなんだろーけど、この面子でもセンターだしね。「スター」だしね。
いろんなことが新鮮。
自分的にちょっとびっくりだったのは、月組下級生よりも、花組下級生の方が見分けがついてしまうこと。
……あたしはいったい、いつから花担に……?
そしてなんといっても、マギーの「スター」っぷりの良さにもおどろいたな(笑)。
ゆみこ組とゆーひ組がお笑い系だったので、純然たる二枚目系シーンを踊ったのはマギーなのよ。5人口なんだけど、センター、マギー。ひとりだけ登場して、他の4人はあとから出てくる趣向。
すげー。
フィナーレは、お着替えの間に合う出番の人たちは全員緑の袴姿。
ここでのゆーひ組がまた、すごかった。
……「桃太郎」やるんだもん……。とことんまで、コメディ担当らしい。プログラムには彼らトリオのこと「次代を期待されている二枚目の三人」と紹介されてるんだけどな……お笑い担当ですかそうですか。
ほっくんが犬で、とむがサルで、ゆーひが雉。……鳴きます、3匹とも。
鳴くんだもんよ……それぞれのナマモノになって。まさか舞踊会で、雉の鳴き真似してくれるとはな、ゆーひくん……。
いちばんノリノリで腰を振っていたのが、ほっくん。えーとキミ、おもしろいけどやりすぎてないか? 笑いを取りすぎているよーな……や、でもそのたのしそーな姿が素敵。
「スター」の扱いがここまでお笑いで統一されると、つくづく「去年は特別だったんだな」と思った。
そして。
去年でよかったな。と、思った。
端正だった。去年のゆーひくんのシーンは。ドシリアスだった。真っ向勝負だった。
ケロとゆーひの並びを見ることが出来た、最後の場面があの端正なシーンでよかったと、端正なフィナーレでよかったと、心から思った。
今年の愉快な演出が悪いわけじゃないよ。とってもたのしかったし、あのやわらかい表情を見ることが出来たのはうれしい。
ただ。
去年は、あの舞踊会は特別だったんだ。
わたしにとって。
そのわたしにとっての特別が、さらに愛しいモノになった気がしたんだ。
ま、なんにせよもう、今度こそ最後の舞踊会だ。いくらなんでも、もうゆーひくんは出ないだろうし。
「まっつが出たら、どうするんですか? 観るでしょ? そのまつで踊られたりしたら、どーするんですか?」
nanakoさんは、悪魔のささやき。
うわーん。まっつが出るなら、観に行っちゃうよぅ。
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