星組『ベルサイユのばら−フェルゼンとマリー・アントワネット編−』、第2部の続き。
 記憶だけで書いているので、順不同、台詞はてきとー。

 フェルゼンがフランスに向かって旅立ったころ、当のアントワネットは、パリでホームドラマをしていた。

・ルイ16世は、アントワネットよりひとつ年上です。
・ルイ16世はアンドレと同い年、アントワネットはオスカルと同い年です。
でも、植爺版『ベルばら』では、どーみてもルイ16世はじーさんですね。
・夫と子どもたちと、アントワネットは「ふつーのしあわせ」を手に入れてほっこりしています。
・ちなみに、長女のマリー・テレーズはそのころすでに中学生くらいの年齢になってるんですが……植爺版だと、のーみそは5歳ぐらいでしたね。まあいいけど。
・子どもたちと、ステファン人形の話。(S−4)
・そこへ、ルイ16世に革命政府からの呼び出しが! 史実云々は置いておいて、この場合は「二度と会えない別れ」だと見ていいでしょー。
・そのうえ、子どもたちまでもがアントワネットから引き離される。
 →初エピソード。過去の『ベルばら』にはない。
・「子どもを返して」と取り乱すアントワネットに、公安委員たちはビンタ一発。ええっ、殴るんですか?!
・殴る必要はどこにもない。原作にも同じシーンはあるが、殴ったりしていない。植爺が大好きな、男から女への、一方的な暴力ですな。
・なにもかもなくし、泣き崩れるアントワネット。

 つーことで、物語はまたフェルゼンパートへ。

「国境近くの村」と「行け行けフェルゼン」が変じゃない!!
 →今までは、キ*ガイ宮廷を大仰に飛び出したフェルゼン、さぞ大活躍をするんだろう! と思わせておいて、次の「国境近くの村」で「なにもかも終わったあとで、なにしに来たのこの人?」と平和な村人たちに笑われる、ギャグ落ちシーンがあったのよね。
・フェルゼンが、よーやくフランス国境近くに辿り着いたときには、時すでに遅し、ルイ16世は処刑されたあとだった。
 →スウェーデン国王の許しを得てやってきたわけじゃないから、遅くてもそれほどかっこわるくないよねえ?
・現実を知ったフェルゼンは、ひとり馬車を駆り爆走するのだった。待ってました、「行け行けフェルゼン」!
 →やっぱコレがないとねっ(笑)。全ツはなかった。

 ところで、あの人たちはどーしてます?
 あの人たちですよ、死の天使ロザリーと、その夫ベルナール。

・ベルナールは現革命に絶望し、国王一家を救いたいと思うようになっていた。
・ジェローデルを動かし、フェルゼンに協力を要請したのもベルナールだろう。(そのへんのことは、kineさんのSSを読むのがオススメ・はぁと)
・つまり、たとえアントワネットひとりだけであろうと、助けたいと思っていたんだ、ベルナールは。フェルゼンは本気で救出するつもりでアントワネットに会いに来たんだからな。

・しかしっ。彼のかたわらには、死の天使ロザリーがいた!!

・「人には、相応しい死に方っていうのがあるのよ。王妃様は王妃らしく死ぬ覚悟なの。あの微笑みを曇らせないで。ふふふ」

・またオマエか。オマエなのか(笑)。オスカルを死に導いただけでなく、アントワネットもか!
・ベルナールやフェルゼンが王妃救出のために、ものごっつい苦労をしていたのを横目で見ながら、「計画なんて失敗しておしまい〜、王妃様は王妃様の意志で死ぬのよ。それがいちばん、あの方に相応しいの。ふふふ」とやっていたのか?
・確率の殺人? 危険を減らしたり助けたりしないことで、結果的に相手を死に至らしめるのね? すごいやロザリー!!
・オスカルかアントワネット、どちらか片方ならまだアリだったと思うが、両方に対して「妥協して生きるよりは名誉の死を」と主張するのは、ロザリーというキャラがダークになっている(笑)。もちろん、一貫してはいるけど……原作からはかけ離れすぎていてびっくりだ。

 そんな死の天使が、天使のカオしてアントワネットの世話をしている牢獄。

・厭世観に充ちた死刑囚アントワネットのもとへ、まずはメルシー伯爵登場。ステファン人形の説明。(S−5)
・次に真打ち、フェルゼン到着。しかしもう、アントワネットは脱獄して生き延びようとは思っていない。
子どもを残して自分だけ逃げられない、という台詞の説得力。
 →公安委員に子どもたちをつれて行かれるくだりがあるために、この理由が正しく機能している。
・アントワネット、断頭台へ。フェルゼン絶叫。

 −−−完−−−

・……なんだが、とーとつに下半身を剥き出しにした軍服コスプレ娘たちが、笑顔で大階段を降りてくる。
・フィナーレ開始。
・つか、いつ見てもびっくりするよな、この唐突さ(笑)。

 
 で、ラストに書くのもなんかもしれんが。
 この「おおまかな物語の流れ」の表記について。

【通常の書き方】
・アンドレ、出番少ないよね?
【よい意味の変更点】=アンダーライン+太字
てゆーか、少なすぎだろ。
【過去作品の解説】=矢印
 →フィナーレもさみしいぞ。
【後述予定ポイント】=( )に数字
 (ワタトウ見たいよーっ・1)
 (ワタトウ見たいよーっ・2)

 まあ、こんな感じっす。

 
 つーことで、「おおまかな物語の流れ」をざーっと書いたので、次は後述予定ポイントを語りつつ、作品について言いたいことを少々。
 
          ☆ 
 

 ぜんぜん関係ないけど。

 わたしが原作を読んだのは、小学生低学年のときだった。
 人一倍アホウな子どもだったので、いろいろと物知らずだった。

 2巻のタイトル、「栄光の座によいしれて」の意味がわからなかった。
 漢字があれば、まだ理解できたと思う。「酔う」という漢字はすでにふつーに読めたから。それくらいの字、マンガの中にふつーに出てくるから。

 ただ、「よいしれて」とひらがなで書かれてしまうと、お手上げだった。
 どーゆー意味なのかわからない。

 2巻は、ルイ16世が国王に即位し、アントワネットが王妃となって贅沢三昧する巻だ。
 漢字で書かれているから、「栄光の座」というのもわかる。「王様になったから、栄光の座なんだ」ということもわかった。

 じゃあこの、「よいしれて」ってなんだろう?

 実際に声に出して発音してみれば、わかったかもしれないけど。目で眺めるだけだったから、ひらがなの並びはなんの意味も持たなかった。

 だもんで、アホウな低学年は、自分なりに解釈をした。

「栄光の座に、『よしっ!』と気合いを入れて入ることだ!!」

 …………そう。
 わたしは、「よいしれて」ではなく、「よしいれて」と読んでいたのですよ。ひらがなばっかだから、深く考えず。

 「栄光の座によしいれて」……そりゃ、いくら考えても意味わからんわ……。

 
 ついでに。
 9巻のタイトル、「いたましき王妃の最後」もね、「いたましき」がわからなくてね。漢字で書いてくれればわかったんだけどね。どーもひらがなに弱いガキだったもんでね。

 「いさましき王妃」って読んでたよ……。

 アントワネット、かっくいー。(棒読み)


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