スタートは『花の道』・その2。@第92期宝塚音楽学校文化祭
2006年2月27日 タカラヅカ 第92期音楽学校文化祭の話を、おぼえているうちに書いておきたかったんだが、こまったなー、もうろくにおぼえてないよ……。
第1部の感想は、先に走り書きとは言えテキストにしてあったんで、それをもとにして少しはおぼえていられたんだけど。
第2部以降はさっぱりおぼえていない……。
プログラム、もう少し親切にしてくれよ……。
芝居にしても、役名だけ見ても誰がどの役だったかわかんねーよ。ダンスに至ってはもう、なにがなんやら。
ただ今年は『花の道』イベントがあったので、なんとなく親近感がわいた。
文化祭を観に行くときに、「ああ、あのときのあの子たちを見るんだなあ」と思った。
つっても、『花の道』イベントでおぼえていることと言えば、このとんでもない状態でプレッシャーをものともせずにソロを歌いきった子と、水くんに似た子がいたなー、ぐらいのことしかないんだけどね。
文化祭を見てきて思うのは、「わたしが好きなのは、タカラヅカなんだな」ということ。
「日舞」「楽器演奏」「歌」「芝居」「ダンス」とあるなかで、わたしの記憶に残るのは、「歌」と「芝居」のみだ。他はあまり、わたしの気持ちを動かさない。
それは何故かを考えたんだ。
わたしが好きなのは「タカラヅカ」。現実にはありえないかっこいー男役がいて、現実にはありえないかわいい娘役がいるところ。
文化祭の出し物って、本公演ほど「性別差」がないんだわ。
「日舞」「楽器演奏」には、性別差がない。基本的に。袴姿で「清く正しく美しく」舞い、演奏する。ピアノ演奏は性別によって衣装はちがうけど、ただ真面目に演奏しているだけで、「男役ならではの弾き方」などをしているわけではない。
「ダンス」もまた、性別関係ないものが多い。全員同じ衣装でガシガシ踊っていたり、男役が女性としてバレエを踊っていたりする。
培ってきた「技術」を発表する場なんだろう。
「歌」と「芝居」のみが、性別がくっきりと分かれる。
男役は男役らしく、娘役は娘役らしく歌い、演技する。
だからわたしは、このふたつが好きで、より強く印象に残るのだろう。
わたしが好きなのは「タカラヅカ」だから。見たいのは、「タカラヅカ」だから。
よそのカンパニーの発表会を観に来ているわけではないから。
性別差がはっきり分かれる「歌」と「芝居」において、娘役と男役の成熟度のちがいを思い知る。
娘役は、文化祭ですでにある程度「カタチ」になっている人が多い。そりゃまあ、もとが女だからな。
『花の道』であれほど朗々とした歌声を披露した少年も、いざ「男役の声」で「クラシック・ヴォーカル」として男性の歌を歌うとなると、こんなに大変なことになるのか、と改めて思った。
そりゃ、うまいよ。うまいけど。
正しい音階で歌えるだけじゃダメなんだな。「男役」って大変だ。
芝居にしても、男役さんたちはもー、大変。
甲高い声、丸いお尻、ふくふくほっぺ、それでも衣装を着て、「男」の芝居をしなければならない。
今回の芝居、「キスシーン」アリだったんだよなー。
しかも「うるさい女の口を、キスでふさぐ」系のヤツ。
た、大変やなー。
ちょっと、ぼーぜんとしてしまった。
女の子にしか見えない、芝居もちとアレな丸い少年が、がんばって悪ぶって、恋人役の大人っぽい女性にチューしてました。
練習したんやろなー。ふたりで、えんえん。
タイミングとか角度とか。それでもなんつーかこー、微妙すぎて。
見ていて、恥ずかしかった(笑)。
娘役さんたちは、いいんだ。みんなそれなりにカタチになってるし、うまい人たちもいっぱい。
男たちが、ビミョー。
歌も芝居も、さあ大変。
日舞とかダンスとかは、まだ「男役らしくない」とかが目立たないから、素直にたのしめる(笑)。
引っかかりが出来る、「歌」と「芝居」こそが、わたし的には記憶に残るんだけど。
娘さんで目につく人がいたんで、意識するともなく注目していると、その公演最後の挨拶が彼女でした。とくにきれいっつーわけではないんだが、すっきりした首の線と姿勢が目に残る感じ。
お芝居はふつーにうまかったな。
そうそう、芝居のヒロイン、『BourbonStreet Blues』のヒロインと同じ衣装(てゆーか、舞台自体が同……ゲフンゲフン)だったんだけど、ふつーにかわいかった。ああ、ヒロインがヒロイン衣装着てる〜〜、みたいな。
正塚芝居はホモ上等なうえ、百合歓迎って感じで、今回とても好みでした。ヒロインとその女友だちのやりとりとか、好きだわ(笑)。
娘役でいちばん歌がうまいのは、クラシック・ヴォーカルでソロを歌った娘さんなんだろうなあ。
ただわたしは、あまり好みではなかったようで、ぼーっと聴いてました。それよか、首席の娘さんの歌声の方が好みだった気がする……。うーん、それよりもコーラスの方が好きだったのかな?
冒頭日舞の首席さんのソロと、コーラスのみなさんによる「清く正しく美しく」、すげー胸に迫るものがあったんですが。
なにより「顔」で目についた男役が、ふたり。
前述の冒頭日舞のコーラスにいた男の子。
なんなの、あの濃さ。……えーと、「きれい」って言うべきなのかな。わたしの偏った私感によれば、天海祐希と壮一帆を足して2で割ったよーな顔。派手。長身で、たぶん美形。たぶん、つーのはだ、顔立ちよりナニより、「なんであんなに目に飛び込んで来るんだ」というとまどいが先に立ったため。
次におどろいたのは、文化祭の舞台なのに、水夏希がいたこと。
みみみ水くん? なにやってんですか、こんなとこで?!
『花の道』のときに、似ている子がいるのはわかっていたけど。ここまで似ていると、「ものまね大会」とか「そっくりショー」とか見ている気分になる。
まあなあ、花ちゃんのそっくりさんがあれほどうようよ劇団にいるわけだから、水くんのそっくりさんが入団してもかまわないのか。
若くて、背の高い水夏希……これから、どーゆー風に成長するんだろう?
「顔」が目立ったふたりだから、あとはなにをしていても、どこにいても目立つ目立つ。最初から最後まで、ずーっとわたしの視界の中にいた(笑)。ふたりとも、芝居も出演していたしな(どちらもオヤジ役)。
ただ、第1部後半は、前日欄の通り某細目くんに持って行かれちゃったんだけど。
今回はなんといっても、芝居が楽しかったからなあ。
もう一度観たかったよー。せっかくだから、もうひとつのキャスティングでも。
キスシーンのあるあの役は、1組の方でもあんなに「いやん」な恥ずかしさに充ちているのかしら。そのカノジョはあんなに大人びた……つか、若々しさのない役だったのかしら。
主役ロベールくんの親友くんは、1組でもあんなに行きすぎたホモなのかしら。1組で演じていたのは、たぶん『花の道』ソロの少年だよねえ? 彼だとどんなふーになったのかなあ。
含蓄と遊び心のある作品だったから、ただ純粋に、もう一度たのしみたかったよ。
にしても。
もっとちゃんと、メモしておけばよかったなー。
記憶が風化するのが早すぎる……老化してるんだなぁ……しみじみ。しくしく。
第1部の感想は、先に走り書きとは言えテキストにしてあったんで、それをもとにして少しはおぼえていられたんだけど。
第2部以降はさっぱりおぼえていない……。
プログラム、もう少し親切にしてくれよ……。
芝居にしても、役名だけ見ても誰がどの役だったかわかんねーよ。ダンスに至ってはもう、なにがなんやら。
ただ今年は『花の道』イベントがあったので、なんとなく親近感がわいた。
文化祭を観に行くときに、「ああ、あのときのあの子たちを見るんだなあ」と思った。
つっても、『花の道』イベントでおぼえていることと言えば、このとんでもない状態でプレッシャーをものともせずにソロを歌いきった子と、水くんに似た子がいたなー、ぐらいのことしかないんだけどね。
文化祭を見てきて思うのは、「わたしが好きなのは、タカラヅカなんだな」ということ。
「日舞」「楽器演奏」「歌」「芝居」「ダンス」とあるなかで、わたしの記憶に残るのは、「歌」と「芝居」のみだ。他はあまり、わたしの気持ちを動かさない。
それは何故かを考えたんだ。
わたしが好きなのは「タカラヅカ」。現実にはありえないかっこいー男役がいて、現実にはありえないかわいい娘役がいるところ。
文化祭の出し物って、本公演ほど「性別差」がないんだわ。
「日舞」「楽器演奏」には、性別差がない。基本的に。袴姿で「清く正しく美しく」舞い、演奏する。ピアノ演奏は性別によって衣装はちがうけど、ただ真面目に演奏しているだけで、「男役ならではの弾き方」などをしているわけではない。
「ダンス」もまた、性別関係ないものが多い。全員同じ衣装でガシガシ踊っていたり、男役が女性としてバレエを踊っていたりする。
培ってきた「技術」を発表する場なんだろう。
「歌」と「芝居」のみが、性別がくっきりと分かれる。
男役は男役らしく、娘役は娘役らしく歌い、演技する。
だからわたしは、このふたつが好きで、より強く印象に残るのだろう。
わたしが好きなのは「タカラヅカ」だから。見たいのは、「タカラヅカ」だから。
よそのカンパニーの発表会を観に来ているわけではないから。
性別差がはっきり分かれる「歌」と「芝居」において、娘役と男役の成熟度のちがいを思い知る。
娘役は、文化祭ですでにある程度「カタチ」になっている人が多い。そりゃまあ、もとが女だからな。
『花の道』であれほど朗々とした歌声を披露した少年も、いざ「男役の声」で「クラシック・ヴォーカル」として男性の歌を歌うとなると、こんなに大変なことになるのか、と改めて思った。
そりゃ、うまいよ。うまいけど。
正しい音階で歌えるだけじゃダメなんだな。「男役」って大変だ。
芝居にしても、男役さんたちはもー、大変。
甲高い声、丸いお尻、ふくふくほっぺ、それでも衣装を着て、「男」の芝居をしなければならない。
今回の芝居、「キスシーン」アリだったんだよなー。
しかも「うるさい女の口を、キスでふさぐ」系のヤツ。
た、大変やなー。
ちょっと、ぼーぜんとしてしまった。
女の子にしか見えない、芝居もちとアレな丸い少年が、がんばって悪ぶって、恋人役の大人っぽい女性にチューしてました。
練習したんやろなー。ふたりで、えんえん。
タイミングとか角度とか。それでもなんつーかこー、微妙すぎて。
見ていて、恥ずかしかった(笑)。
娘役さんたちは、いいんだ。みんなそれなりにカタチになってるし、うまい人たちもいっぱい。
男たちが、ビミョー。
歌も芝居も、さあ大変。
日舞とかダンスとかは、まだ「男役らしくない」とかが目立たないから、素直にたのしめる(笑)。
引っかかりが出来る、「歌」と「芝居」こそが、わたし的には記憶に残るんだけど。
娘さんで目につく人がいたんで、意識するともなく注目していると、その公演最後の挨拶が彼女でした。とくにきれいっつーわけではないんだが、すっきりした首の線と姿勢が目に残る感じ。
お芝居はふつーにうまかったな。
そうそう、芝居のヒロイン、『BourbonStreet Blues』のヒロインと同じ衣装(てゆーか、舞台自体が同……ゲフンゲフン)だったんだけど、ふつーにかわいかった。ああ、ヒロインがヒロイン衣装着てる〜〜、みたいな。
正塚芝居はホモ上等なうえ、百合歓迎って感じで、今回とても好みでした。ヒロインとその女友だちのやりとりとか、好きだわ(笑)。
娘役でいちばん歌がうまいのは、クラシック・ヴォーカルでソロを歌った娘さんなんだろうなあ。
ただわたしは、あまり好みではなかったようで、ぼーっと聴いてました。それよか、首席の娘さんの歌声の方が好みだった気がする……。うーん、それよりもコーラスの方が好きだったのかな?
冒頭日舞の首席さんのソロと、コーラスのみなさんによる「清く正しく美しく」、すげー胸に迫るものがあったんですが。
なにより「顔」で目についた男役が、ふたり。
前述の冒頭日舞のコーラスにいた男の子。
なんなの、あの濃さ。……えーと、「きれい」って言うべきなのかな。わたしの偏った私感によれば、天海祐希と壮一帆を足して2で割ったよーな顔。派手。長身で、たぶん美形。たぶん、つーのはだ、顔立ちよりナニより、「なんであんなに目に飛び込んで来るんだ」というとまどいが先に立ったため。
次におどろいたのは、文化祭の舞台なのに、水夏希がいたこと。
みみみ水くん? なにやってんですか、こんなとこで?!
『花の道』のときに、似ている子がいるのはわかっていたけど。ここまで似ていると、「ものまね大会」とか「そっくりショー」とか見ている気分になる。
まあなあ、花ちゃんのそっくりさんがあれほどうようよ劇団にいるわけだから、水くんのそっくりさんが入団してもかまわないのか。
若くて、背の高い水夏希……これから、どーゆー風に成長するんだろう?
「顔」が目立ったふたりだから、あとはなにをしていても、どこにいても目立つ目立つ。最初から最後まで、ずーっとわたしの視界の中にいた(笑)。ふたりとも、芝居も出演していたしな(どちらもオヤジ役)。
ただ、第1部後半は、前日欄の通り某細目くんに持って行かれちゃったんだけど。
今回はなんといっても、芝居が楽しかったからなあ。
もう一度観たかったよー。せっかくだから、もうひとつのキャスティングでも。
キスシーンのあるあの役は、1組の方でもあんなに「いやん」な恥ずかしさに充ちているのかしら。そのカノジョはあんなに大人びた……つか、若々しさのない役だったのかしら。
主役ロベールくんの親友くんは、1組でもあんなに行きすぎたホモなのかしら。1組で演じていたのは、たぶん『花の道』ソロの少年だよねえ? 彼だとどんなふーになったのかなあ。
含蓄と遊び心のある作品だったから、ただ純粋に、もう一度たのしみたかったよ。
にしても。
もっとちゃんと、メモしておけばよかったなー。
記憶が風化するのが早すぎる……老化してるんだなぁ……しみじみ。しくしく。
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