雪組『ベルサイユのばら−オスカル編−』第2幕を、自分の萌えを踏まえて、ストーリーの大改造をやってみる。
 1幕のときと同じく、「時間制限」を無視するのはフェアではないと思うので、植爺版と平行して書いてみる。
 「数字・場所。」と表記しているのが植爺版。そのあとに「↓私案」と書いてあるのがわたしの妄想。交互に出てくるから、混乱せずにヨロシク。

 
1・衛兵隊。
 みんなそろって訓練中。何故か豪華な軍服にマントをひるがえすアンドレもいるぞ。ブイエ将軍の一喝で、これが訓練だとわかったが、はじめて観たときゃあたしゃ、「遊んでる」と信じてたねー。だって踊ってるんだもん(笑)。その前のシーンで近衛兵が歌い踊っているのは「遊んでる」ことになっていたし。
 オスカルとブイエ将軍の会話も変だが、そこに乱入してくるジャルジェ将軍との会話はもっと変。原作の無意味なパッチワークだから、破綻しているのなー。
 ジャルジェ将軍はオスカルに「ジェローデルと結婚しろ」と命令する。アンドレ、がーーん。

 ↓私案
 仕方がないのでほぼそのまま。会話をなんとかしたいけど、わたしの基本スタンスは「本編はできるだけ変えない」ことだから。このスタンスを無視するなら、こんな「部分的私案」とか言ってないで、最初から全部書き直すわ(笑)。
 つーことで、ブイエ将軍との変な会話そのまま、乱入してくる変人ジャルジェ将軍もそのまま。ただ、衛兵隊たちを解散させるときに幕が閉まり、幕前芝居になる。オスカルとアンドレ、ジャルジェ将軍とジェローデルの4人が残る。
 「ジェローデルと結婚しろ」「このジェローデル少佐は家柄といい身分といい云々」と言うジャルジェ将軍。アンドレ、がーーん。そそくさとひとり退場。

2・幕前と銀橋。
 オスカルの結婚話に大ショックのアンドレ。毒殺を決意。ソロ。

 ↓私案
 幕前芝居の続き。
「命令だ。少しも早くジェローデルと結婚しろ」「はぁ? なんでわざわざジェローデル限定?!」「それもそうだな。それなら盛大に舞踏会をして、花婿を捜そう!」「なんですとっ?!」−−パパとオスカルが会話している最中に幕が開き、そこはジャルジェ家の居間になる。パパとオスカルとジェローデルとで、屋敷で話しているとゆー設定。だって道端で結婚話もないもんだよ。
 単体の結婚話が一大イベントに発展してしまい、オスカルとジャルジェパパは口論しながら退場。ジェロひとりが残される。

3・オスカルの部屋。
 なんか気味の悪い母娘の会話。今君たちが話すべきなのは、ジェロとの結婚話のことだろう。ソレを話さずにどーでもいいことを話しているから余計に気持ち悪い。
 アンドレ登場、毒殺未遂。「お前を愛していたんだぁっ!!」……いやソレ、犯罪だから。

 ↓私案
 ジャルジェの居間の続き。お茶を持って現れたアンドレ、どーやらオスカル縁談話が気になってメイドの仕事を横取りしたらしい(笑)。ところが居間にはもうジャルジェ将軍もオスカルもおらず、ジェローデルだけ。
 持ってきた3人分のお茶をテーブルに並べていると、ジェローデルが話しかけてくる。「結婚後もオスカルの側にいさせてあげるよ、フフフ」アンドレ、ぶちキレてジェロの顔にお茶をかける。「そのショコラが以下略」
 銀橋へ出て、愛と絶望を歌う。毒殺決意。

4・幕前。
 ダグー大佐とジェローデルのアタマの悪い会話。だってまったく同じ会話をさっきもしていたよな? そして、パリ進駐のことについてだらだら話す。
 オスカル登場、ジェローデルの「身を引きましょう」。オスカル、銀橋ソロへ。

 ↓私案
 オスカルの居間。母と姉との会話はCUT。心からいらん。オスカルがひとりでバイオリンを弾いている。そこへ現れたアンドレ、「舞踏会の準備は進んでいるのか?」てな会話をしながらワインに毒を。でもって怒濤の告白へ。

5・衛兵隊。
 パリ進駐のことで大騒ぎ。てゆーか兵士の家族たち出過ぎ。うぜー。夫や兄の職場に押しかけてナニやってんだこいつら。ありえない。
 オスカルへの兵士たちの不信感もものすごい。こんなんでどのへんが心酔しているんだ。現れたオスカルが一喝。「従いましょう、あなたの指揮なら」

 ↓私案
 お楽しみの舞踏会だー。花道に登場した貴婦人@美穂圭子女史のソロからはじまる(笑)。彼女の歌の途中から貴公子たちがぞろぞろ幕前に登場、「オスカル様のドレス姿たのしみだー」とかなんとかのーてんきにざわざわ。反対側からは淑女たちの群れ。「オスカル様結婚、断固反対!」彼らとは一線を画し、余裕のジェローデルも登場。
 幕が開き、ジャルジェ家の広間。集まった人々の前に、超美男子のオスカル様が!(笑)
 オスカル様、マドモアゼルたちを次々に口説き、チューしてオトしまくる!!
 衛兵隊のみんなも登場、舞踏会はめちゃくちゃ、オスカル様の高笑いで終了。

6・ジャルジェ家の廊下
 ジャルジェ家の人々勢揃い。ましてもパリ進駐の話をぎゃーぎゃー。勘弁してくれよ、同じ話、3回目だよ。

 ↓私案
 舞踏会、オスカルの高笑いから幕が閉まり、オスカルとジェローデルのふたりきりになる。
 でもってここでパリ進駐の話をする。舞踏会をめちゃくちゃにしたことで結婚話はお流れ、オスカルは予定通り近日中に衛兵隊を率いてパリへ出動すると。
 でもジェローデルだけはめげていない。舞踏会が失敗に終わった以上、正式な求婚者は自分ひとりだと食い下がる。が、オスカルはアンドレの話をしてジェローデルの求婚を断り、ジェローデルの「身を引きましょう」になる。オスカル、銀橋ソロへ。

7・オスカルの居間。
 まずはばあやとパリ進駐について話し、次にロザリーの襲撃、これも名目はパリ進駐の話だし、それからアンドレとの「今宵一夜」と大忙し! いったい何回パリ進駐の話した? 「危険」「心配」「矢面」もー飽き飽き!

 ↓私案
 オスカルの居間。ばあやとは話してもいいが、ロザリーの夜這いはいらん。てゆーか、あってはならない、あんなもの。
 まっとーに「今宵一夜」。すでにこの「今宵一夜」は時代遅れもいいところだと思っているが、わたしの基本スタンスは「本編はできるだけ変えない」だから、そのまま。

8・幕前
 出たぞ、ジャルジェ家の人々。またしてもパリ進駐の話。心配したり泣いたり。出動する衛兵隊を見送っているのだが、泣きが入りすぎ。

 ↓私案
 ロザリーの銀橋ソロ。ヲトメの祈りの歌詞ちがい。オスカルの身を案じながらも、信念に生きるあの方ならきっと悔いのない選択をするだろう、わたしはそれを信じている、みたいな意味のことを台詞と歌で。

9・パリ市内。
 ベルナールとロザリー。夜這いで言った台詞と同じ台詞を今度は夫婦で繰り返す、大変恐ろしいシーン。
 次に衛兵隊とその家族と街の人々。5のシーンでもかわしたよーな会話を、また繰り返す人々。勘弁してくれよ。同じ会話しかできないのか。ジャルジェ家の人々といい兵士の家族たちといい、家族がらみのシーンは全部無駄な重複と無神経な歪みに充ちている。
 ブイエ将軍登場、市民への発砲を命令。オスカル登場でソレに反逆、衛兵隊は平民側につくことに。
 見晴らしのいい橋の上のアンドレ、そりゃ撃たれるだろうよ、というところで撃たれて死ぬ。

 ↓私案
 銀橋から本舞台へ来たロザリー、現れるベルナール。ほぼ「9・パリ市内。」と同じ。
 1幕で衛兵隊家族の話を省略しているので、ここでも家族たちによるまちがった人情劇はない。兵士たちに詰め寄る民衆たち、というだけ。
 アンドレの死に方はまぬけすぎると初見のときから思っているが、基本スタンスは「本編はできるだけ変えない」だから、そのまま。

10・バスティーユ
12・天国
 そのまま。
 ガラスの馬車も天国も、わたしは嫌いだし、いらないと思ってるけどね。基本スタンスは以下略。

 
 各場面の長さはまちまちだから、植爺版とそのままリンクしているわけでもない。でも、ここは長くなってるけど、かわりにここが短くなってるから、てことで、トータルしたら同じ枠に収まると思う。
 「家族」の話を全CUTし、かわりにオスカルの恋愛話を入れれば、こんなに華やか。
 なにしろ「家族」たちときたら「パリ進駐」の話しかしないから、出てくるときはいつも同じ話、しかもいつもヒステリー状態。ジャルジェ家の人々にしろ兵士の家族にしろ。重複会話はやめてくれ。うざすぎ。
 そんなもんで娘役の出番を作らなくても、オープニングと婿探しの舞踏会でチャラだ〜。

 あー、オスカル様の婿探し舞踏会、コムカルで見たかったよー。


コメント

日記内を検索