義経桜絵巻で。@春のおどり
2006年4月18日 タカラヅカ わたしがどれくらい無知かというと。
幕間、わたしを招待してくれた青木るえかさん相手に、
「基本的な質問していいですか? 娘役は娘役でいいんですか?」
とか、
「学年があるんですか? 上級生下級生っていうんですか?」
とか、
「1幕って芝居だったんですか?」
とか、アッタマ悪すぎることを、いちいち聞いてしまったくらいですよ。
緑野こあら、NewOSK日本歌劇団公演、初体験。
イベントで観たOSKは、娘役さんが最後に階段を下りてくるカンパニーだったけど、そーゆーもんなのかしら、とか。
そーいや昔テレビで、OSKの音楽学校入学を目指す娘さんの密着取材番組とか見たことあったなあ、そっか、学校があるから学年とか上級生とかがあるんだ、とか。
記憶をたどりながら、目の前のモノを咀嚼する。
『春のおどり』第一部「義経桜絵巻」。
なにしろ最前列。
はじまるなり、踊るみなさま方が、あまりに目の前で。
おおー、目が合うぞー。わたしの真ん前が立ち位置の細い輪郭の娘役さんに微笑みかけられた気がして、ホクホクと得した気分に。
中世ものはいいですな。時代物はいいですな。
華やかですよ。
予備知識ナシなので、誰が誰だか、まーったくわかりません(笑)。
トップスターはわかるけど、その他の番手はさーっぱり。
てゆーか、娘トップはふたりなの? そりゃ豪華だ。
しかし、おどろいたのは、トップスター様が、7歳児まで演じてしまうこと。
子役ぢゃないんだ……。
牛若時代も、鞍馬山以前さえ、ご本人なんだ……すげえ……。
わたしは、大人の演じるわざとらしい幼児が苦手なので、トップスター様ですが、なにか? ってなもんで、年齢は就学以前だが、幼児として演じる気はまったくナシ! とゆー、潔い演出を大変よろこびました(笑)。
そーよ、無理矢理な子役とか、キモいほどのべちゃべちゃに幼い演技よりも、ふつーに観ていてきれいな精神年齢の、主演俳優の演技の方がいいよー。その方が観ていてたのしいってばよー。
あいようこおねーさまの幼児喋り、はトラウマだもんよー。
「義経」になるまでの「牛若丸」時代がけっこー長くて。
それでも変に若々しく、というか、子どもっぽくしていないのはいいなと思う。
いやその、やっぱ過去に観た同じ題材のミュージカルが脳裏にあるもんで。タカネくんの童子姿はきつかったなーとか。トドは弁慶だったしそもそも登場時に「弁慶はおっさんでも不細工でないんだ、そんな史実は全部忘れろ、この作品の弁慶はこの通りの美形のにーちゃんだ!」と断言するところからはじまったもんなー、とか。歴史物を演じる上での「年齢設定」てのは、難しいもんなんだよな。
トップスター様演じる牛若丸は、設定年齢がいくつであれふつーに若者で、ふつーに無理のない外見で、でも若いことがわかる演技で、物語をすすめていく。
にしても、弁慶役の人、派手だよね。
主役より派手に思えた。ぱんっと目立つ。
弁慶が目立つのは立場上とーぜんなのかもしれんが、彼のテーマソング(笑)が、2番まであったことには、ウケた。
京の五条大橋で出会ったあと存在も忘れられていたっぽい弁慶が、よーやく出てきたと思ったら、義経への忠誠心をえんえん歌って説明する。
これが、2番まであったんだよ〜。なになに、彼はそこまで、流れをぶった切ってまで歌わせなきゃならない人なわけね? てゆーか、ほんとに彼単体の見せ場がこの長い歌しかなかったよーな?
不自然で、でも番手制度がある劇団なら、ソレもアリか、と思ってみたり。
第一部が終わったあとに、青木氏に「トップスターが義経役の大貴誠、2番手が弁慶役の桜花昇」であるということはお聞きしましたが。
それ以外の番手はわかりません。
わたし的に「目立った」のは、ヒロインの常磐ママと弁慶、左頬にホクロのある男役(笑)と、平清盛役の人です。
ホクロのある人はねえ、濃いですね〜〜。脇役しかしてなかったと思うんだけど。
芝居の最中に目線もらえた気がして、びびったんですけど(笑)。おかげで、やたらと目で追ってしまった。
清盛は、ふつーに演技と声が好きだった。頭巾かぶってるために、その他のことはなにもわからず。ええ、このときは。
といっても、弁慶だって清盛だって、あと静にしろ頼朝にしろ忠信にしろ、出番はやはり少なくて。
義経との絡みが、みーんな少ない。
「名場面集」でしかない作りとはいえ、テーマが散漫なのがつらい。
いちばん時間を掛けて描いてあるのが、母・常磐との関係なんだもん。
母子ものがやりたかったのか……?
だとしても、弱いよな。
物語の盛り上がりと、精神的な盛り上がりがシンクロしてないために、カタルシスが不発に終わっている。常磐をヒロインにするには、仕掛けが足りていない。
もったいないなー。
有名キャラたちが「顔見せ」程度にしか主役に絡まないので、「名場面」を眺めることは出来ても、そこにある「心」まではわかりにくい。
これが「芝居」なのか「ショー」なのか、混乱した根っこ部分。
やっていることは「芝居」なんだけど、場面場面が時間以上に「心」がつながっていなくて、「物語」としてはつらかった。
そんなこんなで第一部。「芝居」か「ショー」か、わかっていないまま幕を閉じ。
続く第二部が、本格的に洋物のショーだということも、幕間まではイマイチ理解もしておらず。
さて。
いつもはまず買わないパンフレットを今回ばかりは購入、一部の出演者のカオと名前をぼーっと眺める。なにしろ「予備知識」がキライなので、パンフ買っても公演を観終わるまではろくに読まないからさー。
先に読んでおけば、少なくとも二部が日本物ではないことぐらい、わかったろうにねえ(笑)。
幕間、わたしを招待してくれた青木るえかさん相手に、
「基本的な質問していいですか? 娘役は娘役でいいんですか?」
とか、
「学年があるんですか? 上級生下級生っていうんですか?」
とか、
「1幕って芝居だったんですか?」
とか、アッタマ悪すぎることを、いちいち聞いてしまったくらいですよ。
緑野こあら、NewOSK日本歌劇団公演、初体験。
イベントで観たOSKは、娘役さんが最後に階段を下りてくるカンパニーだったけど、そーゆーもんなのかしら、とか。
そーいや昔テレビで、OSKの音楽学校入学を目指す娘さんの密着取材番組とか見たことあったなあ、そっか、学校があるから学年とか上級生とかがあるんだ、とか。
記憶をたどりながら、目の前のモノを咀嚼する。
『春のおどり』第一部「義経桜絵巻」。
なにしろ最前列。
はじまるなり、踊るみなさま方が、あまりに目の前で。
おおー、目が合うぞー。わたしの真ん前が立ち位置の細い輪郭の娘役さんに微笑みかけられた気がして、ホクホクと得した気分に。
中世ものはいいですな。時代物はいいですな。
華やかですよ。
予備知識ナシなので、誰が誰だか、まーったくわかりません(笑)。
トップスターはわかるけど、その他の番手はさーっぱり。
てゆーか、娘トップはふたりなの? そりゃ豪華だ。
しかし、おどろいたのは、トップスター様が、7歳児まで演じてしまうこと。
子役ぢゃないんだ……。
牛若時代も、鞍馬山以前さえ、ご本人なんだ……すげえ……。
わたしは、大人の演じるわざとらしい幼児が苦手なので、トップスター様ですが、なにか? ってなもんで、年齢は就学以前だが、幼児として演じる気はまったくナシ! とゆー、潔い演出を大変よろこびました(笑)。
そーよ、無理矢理な子役とか、キモいほどのべちゃべちゃに幼い演技よりも、ふつーに観ていてきれいな精神年齢の、主演俳優の演技の方がいいよー。その方が観ていてたのしいってばよー。
あいようこおねーさまの幼児喋り、はトラウマだもんよー。
「義経」になるまでの「牛若丸」時代がけっこー長くて。
それでも変に若々しく、というか、子どもっぽくしていないのはいいなと思う。
いやその、やっぱ過去に観た同じ題材のミュージカルが脳裏にあるもんで。タカネくんの童子姿はきつかったなーとか。トドは弁慶だったしそもそも登場時に「弁慶はおっさんでも不細工でないんだ、そんな史実は全部忘れろ、この作品の弁慶はこの通りの美形のにーちゃんだ!」と断言するところからはじまったもんなー、とか。歴史物を演じる上での「年齢設定」てのは、難しいもんなんだよな。
トップスター様演じる牛若丸は、設定年齢がいくつであれふつーに若者で、ふつーに無理のない外見で、でも若いことがわかる演技で、物語をすすめていく。
にしても、弁慶役の人、派手だよね。
主役より派手に思えた。ぱんっと目立つ。
弁慶が目立つのは立場上とーぜんなのかもしれんが、彼のテーマソング(笑)が、2番まであったことには、ウケた。
京の五条大橋で出会ったあと存在も忘れられていたっぽい弁慶が、よーやく出てきたと思ったら、義経への忠誠心をえんえん歌って説明する。
これが、2番まであったんだよ〜。なになに、彼はそこまで、流れをぶった切ってまで歌わせなきゃならない人なわけね? てゆーか、ほんとに彼単体の見せ場がこの長い歌しかなかったよーな?
不自然で、でも番手制度がある劇団なら、ソレもアリか、と思ってみたり。
第一部が終わったあとに、青木氏に「トップスターが義経役の大貴誠、2番手が弁慶役の桜花昇」であるということはお聞きしましたが。
それ以外の番手はわかりません。
わたし的に「目立った」のは、ヒロインの常磐ママと弁慶、左頬にホクロのある男役(笑)と、平清盛役の人です。
ホクロのある人はねえ、濃いですね〜〜。脇役しかしてなかったと思うんだけど。
芝居の最中に目線もらえた気がして、びびったんですけど(笑)。おかげで、やたらと目で追ってしまった。
清盛は、ふつーに演技と声が好きだった。頭巾かぶってるために、その他のことはなにもわからず。ええ、このときは。
といっても、弁慶だって清盛だって、あと静にしろ頼朝にしろ忠信にしろ、出番はやはり少なくて。
義経との絡みが、みーんな少ない。
「名場面集」でしかない作りとはいえ、テーマが散漫なのがつらい。
いちばん時間を掛けて描いてあるのが、母・常磐との関係なんだもん。
母子ものがやりたかったのか……?
だとしても、弱いよな。
物語の盛り上がりと、精神的な盛り上がりがシンクロしてないために、カタルシスが不発に終わっている。常磐をヒロインにするには、仕掛けが足りていない。
もったいないなー。
有名キャラたちが「顔見せ」程度にしか主役に絡まないので、「名場面」を眺めることは出来ても、そこにある「心」まではわかりにくい。
これが「芝居」なのか「ショー」なのか、混乱した根っこ部分。
やっていることは「芝居」なんだけど、場面場面が時間以上に「心」がつながっていなくて、「物語」としてはつらかった。
そんなこんなで第一部。「芝居」か「ショー」か、わかっていないまま幕を閉じ。
続く第二部が、本格的に洋物のショーだということも、幕間まではイマイチ理解もしておらず。
さて。
いつもはまず買わないパンフレットを今回ばかりは購入、一部の出演者のカオと名前をぼーっと眺める。なにしろ「予備知識」がキライなので、パンフ買っても公演を観終わるまではろくに読まないからさー。
先に読んでおけば、少なくとも二部が日本物ではないことぐらい、わかったろうにねえ(笑)。
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