愛、を体現する男たち。@ファントム
2006年7月28日 タカラヅカ フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵@まとぶが、ツボです。
まとぶはどんどんいい男になるねええ。しみじみ。
『パレルモ』『アパシネ』ときてこの『ファントム』で、さらにオトコマエ度を上げているよー。
シャンドン伯爵の登場シーンだけは、ついに一度も見たことがなかったんだけど(ごめんよ、あそこは三兄弟しか見てないからさー)、それはともかく、いい男なんだフィリップ。
あの暑苦しさは、ナニ?(笑)
ビストロで入団試験大成功!のクリスティーヌに向かって、すごい勢いで恋を歌うシャンドン伯爵。
その空回りっぷりがラヴ!!
てゆーかキミ、声でかすぎ(笑)。もう少し落として歌ってくれよ。
ひとりものすごい高温で空回っていて、おもしろいのなんの。
クリスティーヌがぜんぜん聞いてないだけに、彼の浮き足立ちぶりが際立つ。
いいなあ、フィリップ。
若くて華やかで、プレイボーイでもいやらしくない。シャンパンで財を成した……のはきっとパパで、フィリップはお気楽な二世なんだろうな。
宙のトウコフィリップが成り上がりっぽかったのと対照的に、まとぶフィリップはおぼっちゃまだー。
若さとまっすぐさ、白さがまぶしい。
恋に一直線で、クリスティーヌのために大騒ぎして、でかい声で歌って「命懸け!」で、ついでにクリスの楽屋のドアの鍵ぶっ壊して(笑)、たぶんキャリエールが現れなかったら鏡もぶち破っていただろー、恋のクラッシャーマン。
暴れる暴れる。
そこまでひとりで大騒ぎしておいて。
「あの人を殺さないで、あの人と話をさせて」と泣くクリスを見つめるときの、愕然とした顔がたまらない。
クリスティーヌが愛しているのが自分ではなくあの怪人であることを知ったときの、彼の受けた衝撃。
それが、見ていて伝わる。
痛い。
なにもかも知り、その痛みに喘ぎながらもなお、クリスを思いやり、彼女の受ける痛みを最小限にしてやろうと思案しているのがわかる。
伝わる。
痛い。
片想い好きのわたしのツボに、ジャストミートしますよ、シャンドン伯爵!!
彼の熱さが、そして彼の受ける痛みが、たいへん好みです。
あああ、いい男だ、フィリップ。
美形でお金持ちで、そして振られちゃうのよ!! もー、好み好み〜〜!!
彼にはぜひ、今後のクリスティーヌを支えていってほしいですな。
恋人ぢゃなくてもね。
それくらいの度量としつこさがあるよな、フィリップ。
宙版では、キャリエールとフィリップは対等な友人同士に思えたけど、花版では「父と息子」的。
キャリエール@ゆみこは、息子のよーな感じでフィリップをかわいがってないか? キャリ氏が老けすぎてるせいもあるんですがね(笑)。
エリックと同年代のフィリップを見つめながら、キャリは「ウチの子もふつーに育っていればこれくらい美男子で、女の子にもモテたはずだ」と好々爺の顔で想像していたりな(笑)。
前の欄で「花キャリエールは主役のひとりではない」と書いたけれど。
他意はないよ。
役者がどうこうではなく、演出意図としてそーゆーことになっているんだろうなと思う。
タカラヅカだから、父と息子のラヴシーンぢゃダメだもん。主役の相手役は、パパぢゃダメなんだよ、だから相手役じゃなくなった、というだけのこと。
ゆみこちゃんは堅実にいい仕事をしてくれている。
愛があふれているのが彼の芸風のすばらしいところで、ベラドーヴァを愛し、エリックを愛しているのがよくわかる。……てゆーかアンタ、息子甘やかしすぎ。エリックへの愛情がダダ洩れで、見ていておかしいやらかわいいやら。
それまでの抑えてきたものがあふれ爆発するような、クライマックスの父子の銀橋の歌はすばらしい。
今回チケ運がそこそこよくて、最前列で2度も観劇できたんだけど、内容的にいちばんよかったのは、よりによって劇場最後列、当日BB席で観たときだったよ。
あの巨大な劇場のいちばん隅っこ、てっぺんにいたっていうのに、「届く」の。「響く」の。
オサエリックのかなしさ、ゆみこキャリエールの深さ、人々の愛が空気を動かし満ちる、舞台の「気」が客席を包み翻弄する。
遠いはずの舞台が、銀橋が、息づかいがわかるところにあるよーな、錯覚。
オサ様は気まぐれで公演ごとにテンションもキャラも出来もチガウ人だし、周囲の役者たちもそれに全霊をあげてついていき、共有するわけだから。
相乗効果がぴたりと決まったときは、すごいクオリティの舞台を見せてくれるよね。
それをいちばん感じさせてくれるのが、オサとゆみこの銀橋。
ふたりの「役者」としての相性の良さが、「歌手」としての相性の良さが、奇跡のような瞬間を生む。
キャリエールが、ゆみこでよかった。
いいものを見せてもらったよー。
ただ、片想いスキーなわたしは、この愛に満ちあふれたキャリはそれゆえにツボらないんだけどな(笑)。
まとぶはどんどんいい男になるねええ。しみじみ。
『パレルモ』『アパシネ』ときてこの『ファントム』で、さらにオトコマエ度を上げているよー。
シャンドン伯爵の登場シーンだけは、ついに一度も見たことがなかったんだけど(ごめんよ、あそこは三兄弟しか見てないからさー)、それはともかく、いい男なんだフィリップ。
あの暑苦しさは、ナニ?(笑)
ビストロで入団試験大成功!のクリスティーヌに向かって、すごい勢いで恋を歌うシャンドン伯爵。
その空回りっぷりがラヴ!!
てゆーかキミ、声でかすぎ(笑)。もう少し落として歌ってくれよ。
ひとりものすごい高温で空回っていて、おもしろいのなんの。
クリスティーヌがぜんぜん聞いてないだけに、彼の浮き足立ちぶりが際立つ。
いいなあ、フィリップ。
若くて華やかで、プレイボーイでもいやらしくない。シャンパンで財を成した……のはきっとパパで、フィリップはお気楽な二世なんだろうな。
宙のトウコフィリップが成り上がりっぽかったのと対照的に、まとぶフィリップはおぼっちゃまだー。
若さとまっすぐさ、白さがまぶしい。
恋に一直線で、クリスティーヌのために大騒ぎして、でかい声で歌って「命懸け!」で、ついでにクリスの楽屋のドアの鍵ぶっ壊して(笑)、たぶんキャリエールが現れなかったら鏡もぶち破っていただろー、恋のクラッシャーマン。
暴れる暴れる。
そこまでひとりで大騒ぎしておいて。
「あの人を殺さないで、あの人と話をさせて」と泣くクリスを見つめるときの、愕然とした顔がたまらない。
クリスティーヌが愛しているのが自分ではなくあの怪人であることを知ったときの、彼の受けた衝撃。
それが、見ていて伝わる。
痛い。
なにもかも知り、その痛みに喘ぎながらもなお、クリスを思いやり、彼女の受ける痛みを最小限にしてやろうと思案しているのがわかる。
伝わる。
痛い。
片想い好きのわたしのツボに、ジャストミートしますよ、シャンドン伯爵!!
彼の熱さが、そして彼の受ける痛みが、たいへん好みです。
あああ、いい男だ、フィリップ。
美形でお金持ちで、そして振られちゃうのよ!! もー、好み好み〜〜!!
彼にはぜひ、今後のクリスティーヌを支えていってほしいですな。
恋人ぢゃなくてもね。
それくらいの度量としつこさがあるよな、フィリップ。
宙版では、キャリエールとフィリップは対等な友人同士に思えたけど、花版では「父と息子」的。
キャリエール@ゆみこは、息子のよーな感じでフィリップをかわいがってないか? キャリ氏が老けすぎてるせいもあるんですがね(笑)。
エリックと同年代のフィリップを見つめながら、キャリは「ウチの子もふつーに育っていればこれくらい美男子で、女の子にもモテたはずだ」と好々爺の顔で想像していたりな(笑)。
前の欄で「花キャリエールは主役のひとりではない」と書いたけれど。
他意はないよ。
役者がどうこうではなく、演出意図としてそーゆーことになっているんだろうなと思う。
タカラヅカだから、父と息子のラヴシーンぢゃダメだもん。主役の相手役は、パパぢゃダメなんだよ、だから相手役じゃなくなった、というだけのこと。
ゆみこちゃんは堅実にいい仕事をしてくれている。
愛があふれているのが彼の芸風のすばらしいところで、ベラドーヴァを愛し、エリックを愛しているのがよくわかる。……てゆーかアンタ、息子甘やかしすぎ。エリックへの愛情がダダ洩れで、見ていておかしいやらかわいいやら。
それまでの抑えてきたものがあふれ爆発するような、クライマックスの父子の銀橋の歌はすばらしい。
今回チケ運がそこそこよくて、最前列で2度も観劇できたんだけど、内容的にいちばんよかったのは、よりによって劇場最後列、当日BB席で観たときだったよ。
あの巨大な劇場のいちばん隅っこ、てっぺんにいたっていうのに、「届く」の。「響く」の。
オサエリックのかなしさ、ゆみこキャリエールの深さ、人々の愛が空気を動かし満ちる、舞台の「気」が客席を包み翻弄する。
遠いはずの舞台が、銀橋が、息づかいがわかるところにあるよーな、錯覚。
オサ様は気まぐれで公演ごとにテンションもキャラも出来もチガウ人だし、周囲の役者たちもそれに全霊をあげてついていき、共有するわけだから。
相乗効果がぴたりと決まったときは、すごいクオリティの舞台を見せてくれるよね。
それをいちばん感じさせてくれるのが、オサとゆみこの銀橋。
ふたりの「役者」としての相性の良さが、「歌手」としての相性の良さが、奇跡のような瞬間を生む。
キャリエールが、ゆみこでよかった。
いいものを見せてもらったよー。
ただ、片想いスキーなわたしは、この愛に満ちあふれたキャリはそれゆえにツボらないんだけどな(笑)。
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