千秋楽の朝。
 コム担のパクちゃんを花の道で捕獲、タニ担……のはずが2日も前からムラに生息しているジュンタンと、楽の日にはなにかと会っている気がするハイディさんと、一緒に朝食。この雪組公演ではお世話になりっぱなしのコム担maさんも合流。
 そしてわたしは、あたりまえのよーに言ったさ。

「欲しいのは、カラダのつながりぢゃなくて、心のつながりなのよっ! カラダだけなんて萌えないわっ!!」

 えー。
 『堕天使の涙』の、ルシファー@コムと、ジャンP@水のことです。

「ブルーローズの場面でルシファーに誘惑されて椅子で眠り込んじゃったジャンPは、あのあと絶対ヤラレちゃったと思うけど、カラダだけなんて……」

 と、わたしが語っているそばから「ナイナイ」ってみんなそろって言うのよ! 最後まで聞きもしないで!!

 ヤラレちゃったよね、ジャンP。
 心はないまま、それでもとりあえず関係しちゃったから、一種の仲間意識っつーか「共犯者」感覚があるのよね? ジャンP女関係いろいろありそーだけど、オトコははぢめてだったんぢゃないかなっと。や、ルシファー様が男性かどうかまでわかりませんが。人間の姿では男だから、男カウントするとして。

 次の場面、ヒロインのオーディション会場でルシファーとジャンPは目で会話しているのよ。昨日今日ちょっと喋っただけの相手ぢゃないってアレは。
 あったりまえにアイコンタクトで話を進めていくふたりを見て、わたしはものすごーく素で、ああこいつら、ヤッちっゃたんだなー、と思ったよ?

 でもさでもさ、ソレだけだったし。
 ジャンPは物語の中枢からするっとはずされて、ソレっきり。

 カラダだけ? カラダだけなの、アンタたちのつながりって?!

 と、やきもきしましたが、なにか?

 とりあえずルシファーの館での夜、ジャンPくんの受攻を考えてみますと。
 ルシファー様が受をなさるはずがないという前提がまずあるので、おのずと答えは出ますな。
 ルシファー様は小柄で華奢で華麗な美青年で、そのうえファザコンで箱入りお嬢様で「人間なんて汚いっ、みんな大嫌いよ!!」とゆー思春期の女子みたいなヒステリー性質だったりするけれど、持ち味自体は骨太でオトコマエなんだよなー。
 華美な服装で美しい自分にうっとりしていそーだが、自分を女役だとはまったく考えないっていうか。
 君臨することが好き。
 えらそーにすることが好き。
 「馬鹿な人間たち」を見下ろして、嘲笑するのが好き。

 ……だからもちろん、ジャンPのこともさんざん翻弄したのでしょう。あら大変。

 ルシファー×ジャンP、は基本だと思うけれど。

 さらにここに、サリエル@かなめも絡んでくる、と勝手に思っている(笑)。

 サリエルくんは、襲い受ヨロシク。ルシファー様の手足となってください、ハイ。
 大変ですジャンP。

 てな薔薇館の夜、からはじまっておきながら。
 ソレだけ、てのはあんまりだよ。

 わたしが見たいのは『銀の狼』みたいな、「心はつながっているけれど、あえてカラダの関係はナシ」な話なのよ!!
 『堕天使の涙』はその反対ぢゃん。やーだー。

 
 薔薇館の夜にナニがあったかとか、カラダがどうのと腐女子的見解の話にすり替えてしまったけれど。

 ほんとのとこは、別の話。

 「カラダのつながり」というのは、男同士でこれみよがしなサービス的パ・ドゥ・ドゥ踊ってみたり、ラストシーンでいきなり「忘れないよ、おまえのダンス」と寒い台詞を言ってみたりすることを表しているのよ。
 表面的な、フィジカルな面での関係のこと。

 一緒に踊らなくても、わざとらしい台詞がなくても、心でつながっている関係ならば、どんなに萌えただろう。

 コム姫と水くんは、とても映りのいい男ふたりだったのに。
 『霧のミラノ』といい『ベルばら』といい、この『堕天使の涙』といい、コムと水をうまくつかうことができなかったのが、とてもくやしい。
 腐女子度が劣る、という点では、景子タンは、植爺や中村Aと同列だという事実。あうー。

 わたしもう若くないから、フィジカルだけではエロスを感じられないの。メンタルが萌えないと、エロぢゃない。

 
 とまあ、そんなこんなで。
 じつはジャンPくんには、別な相手で勝手に萌えてます。

 メンタル第一ですよ、もちろん。
 ただのこじつけ、妄想に過ぎなくても、まずは「心」ですハイ。

 ジャンPがアデーラ@いづるんとつきあっているのは、ママへのあてつけでしょう? ママがいやがる「混血の女」だからわざとつきあっている。
 アデーラは美人なうえ包容力もあるから、マザコンのジャンPには似合いの相手だと思うし、実際彼女の存在は彼にとって大きいと思うけれど、ジャンP自身がソレに気づいているかどうかはあやしいもんだ。なにしろジャンP、人間できてないから。
 アデーラからの愛は、「あってあたりまえ」「いくらでもいつでも、与えられるモノ」と胡座をかいていそうだ。
 そーゆー男はちょっと痛い目に遭えばいいと思う(笑)。
 最終的にアデーラに帰るかもしれないにしろ、現在「ママなんか嫌いだ! だって僕のこと嫌いなんだもの!」とうじうじ飲んだくれているジャンPに、ママ絡みの恋愛沙汰をどーんと突っ込みたい。

 ジャンPとジュスティーヌは似ていると思う。
 リリスとジャンP、リリスとジュスティーヌ、よりは、よっぽど。
 外見もそうだし、なにより性格が。
 弱くて自分本位。責任転嫁と自己憐憫、ひとつのことでいつまでもぐじぐじしていられるところ。……悪いところばかりそっくりだ(笑)。それは本人たちもわかっているんだろう。
 同類嫌悪、てのもあるんだろう、息子と母。

 だから、ハイ、ここでジュスティーヌにあこがれていた男の登場です。

 オーギュスト@ヲヅキ。
 キタキタキタ、キましたよ、ヲヅキですよっ。

 「あなたのオデットは今でも目に焼きついています」とか言ってジュスティーヌを口説いてしまえる男、オーギュスト。
 あったりまえに言ってるけどちょっと待て、ジュスティーヌのエトワール時代を知っているってことはヲヅキあんたいくつの役よ? ジャンPが生まれる数年前に、もう大人の女にあこがれられる年齢だったってこと?!

 そんなおっさん役が、なんの違和感もない新公学年のヲヅキ(笑)。

 やはりここは、ヲヅキでしょう。

 ジュスティーヌはあこがれのひと。彼女には権力者でもある旦那がいつもぴったりくっついているから、手は出せない。あきらめつつも遠く見守って生きていたらば。
 目の前にいるじゃん、ジュスティーヌの息子が。
 どこかしらあこがれのひとを思い出させる傲慢さとあぶなっかしさで。そして、無防備さで。

 ここは背徳の都、パリ。
 なんでもアリでしょ、ハイ。しかもオーギュスト、アーティストの端くれだし。なんでもアリでしょ、ハイ。

 自暴自棄に酔いつぶれて、介抱しようとしたら絡んでくる、そんなジャンP相手に実力行使、つーのは、ぜんぜんアリだよねええ?

 あとオーギュストは、かわいいオカマのシャルル@せしるとも、なんかあってほしいもんです。
 ジャンP、オーギュスト、シャルルの三角関係(笑)。

 ああ、そんな、本編とはなんの関係もないところに妄想の翼ははばたいています。

 ルシファー様とジャンPの間に、フレッドとアンソニーの間の愛情の半分でもあれば、よかっただけのことなのになああ。


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