乗るそうですよ、海馬。
 海馬の帝王リチャード@まっつがそう歌っています。

 今日もまた抱腹絶倒作品『MIND TRAVELLER』の話です。

 海馬に乗る。ヒポキャンパスに乗る。……タツノオトシゴに乗る。

 タツノオトシゴに乗るまっつ!!

 想像して、ツボりました。
「乗りにくいでしょ、どう考えても。タツノオトシゴよ? 背中のカーブに乗るの?」
「おなかのカーブとか」
「アタマの上に立つんじゃない? まっつ小さいから乗れるって」
「下のくるんとなったところじゃない? まっつ小さいから」

 どれほど小さいというんだ、まっつ!!

 わたし的には、「乗る」と宣言しながら、抱き枕のようにタツノオトシゴの首(?)にしがみついているまっつ@白衣着用を想像して萌えます(笑)。

 
 さてその愉快な海馬の帝王様。
 2幕の冒頭、マックス@まとぶの悪夢で金髪ロン毛のおにーさんとして登場します。
 何故?
 何故金髪ロン毛? アンタ誰?

 ここでポイントなのは、マックスが見ている夢だということ。
 マックスのイメージでは「海馬の帝王」は金髪ロン毛で、でも顔はリチャードなの。
 何故マックスがそんなイメージを持たなければならない? リチャードが「海馬で世界征服」とほざいていることを、マックスは知らないはずなのに。
 そしてこのときすでに、マックスはリチャードの使用済み。あ、つまりリチャードによってアタマをいじられたあと。

 つまり。

 マックスの海馬に、わざわざ「海馬の帝王」のイメージを挿入したのね、リチャード。

 金髪ロン毛美青年、白尽くめのトート様のよーな姿。

 ソレこそが、リチャードの妄想する、真の自分自身!!

 金髪好きなんや、リチャード先生。
 ロン毛をなびかして、ついでに長ハチマキも一緒になびかせて踊るのが夢なんや、リチャード先生。

 「海馬の帝王」のビジュアルがリチャード先生自身の「憧れのワタシ」だと思うと、あの無表情にキメまくっている白衣の天才教授がおもしろくて愛しくてなりません。

 
 ところで昨日わたしが観た回の公演は、聞くところによると「組総見」というやつで、いつもよりはるかに客席が埋まっておりました。拍手もちゃんとありました。
 後ろから拍手が聞こえてくるってすごい。てゆーか、まとまった拍手があるって、舞台が盛り上がるんですね! や、パラパラのさみしい拍手しか入らない公演だったからさ……ゲホゴホ。

 なんか、キャストの熱気がチガウ!!

 みんなどうしたの?
 マックス@まとぶいつもよりアツいしトバしているし、ルーク@まぁくんの巻き舌が派手になっているし。熱のあるまぁくんって、すごいもん見た気がする。

 やっぱ16列より後ろにもまとまった数の客がいると、出演者もうれしいんだよね。ほろり。

 リチャード先生、テンション高いし。

 あれえ? 地味が先生の信条だったはずなのでは?
 地道に信念のある男を演じていたはずでは?

 なんか自己中ぶり、狂気っぷりが上がっていてびっくり。

 かっこいい。

 カオゆがんでますよ先生。すごい醜い表情するよね。「リチャード」という男のゆがみ。一瞬一瞬だけど、ちらちらと見える。

 リチャード先生が「醜い」表情(ヅカ的にはかっこいい表情、の範疇かもしれない)をするのは、センターから上手の位置、しかも上手に向かってのことが圧倒的に多い。下手寄りだと見にくいor見えない。
 パメラ@きほに拒絶される顔、マックスに「狂ってる」と罵られる顔、それらを横顔ではなく正面に見えるところは、上手前方しかない。

 わたしはなんかたまたま上手前方席が続いていて。や、その、上手がいいとわかった途端ソコしか狙わなくなったし、また狙って取れるチケ状況だし。
 前方でも下手で見たときは「いちばん見たいまっつの顔」が見られなくてストレスたまったし。

 前方上手席(上手端は不可)にて間近でリチャード先生観察できて、ものすげーたのしい。あの人おもしろいよほんと。
 基本無表情なんだけど、細かく演技している。
 嫉妬や不安、緊張、傲慢、驕り、いろんなものが見える。
 マックスの手術が成功したときのほっとした演技なんか、ライト当たってないし(マックス以外ほぼ暗闇)、客席に背中向けてるしで「誰が見てるの?」状態なんだが、それでもやってるし。

 まっつがかっこいいっす。
 きれいでコワレていて、なんかすごいステキっす。

 いいなあこの人。ダイスキだ。

 
 「海馬に乗った征服者」こと、「タツノオトシゴに乗ったまっつ」欲しいなあ。携帯につけて歩きたいよ。(携帯ストラップかよ)


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