夢のステッキが、振り下ろされて。@宝塚巴里祭2009
2009年7月8日 タカラヅカ
チケットが、もぎられなかった!!
『宝塚巴里祭2009』初日、グランドパレスにて。
チケットが、もぎられなかった。提示するのみで良かった。
素晴らしい。
とゆーのもだ、グラパレの巴里祭チケットってば、ものごっつーステキなのだ。
フルカラーのしっかりした紙質で、左側にシルクハットに指をかけてかっこつけてるまっつのバストアップがあり、さらにさらに、右端のもぎり部分には、三色旗カラーをバックに、ステッキを肩にかけておすましポーズをキメているまっつの全身写真が載っているのだ。あの、ポスターと同じ写真ね。
なんつー愉快……素敵な、チケット。
デザインした人はわかってるわー。どーやったらファンが爆笑……よろこぶか、わかってるわー。
で、この素敵チケットの、切り取り線の向こう側にある、おすましまっつ全身像。切り取り線があるってことは、切り取られてしまうわけで。
……そんなの嫌だ。このトリコロールを背景にポーズきめきめなまっつが笑え……ステキなのに、それを切り取っちゃったら、せっかくのチケットの破壊力……すばらしいデザインが、損なわれるわ。
とゆーことで、もぎり取られないよう、入口で係の人に頼み込むつもりでいたの。
ついでに、もぎった半券を入れた箱の中を、のぞかせてもらおうと思っていた。だって、おすましまっつだけが切り取られて何百枚箱の中に入れられてるのよ? 何百枚の全身まっつよ? そんな愉快なもん、見なければ駄目でしょ。許可がもらえたら、記念に写真を撮りたいわ。
そこまで思っていたのに。
チケットは、もぎられることなく。
素敵デザインのまま。
きゃー、うれしー、このまんま持っていられるんだわ、記念にできるんだわ。
と、浮かれて会場へ入ると。
テーブルにはそれぞれ、プログラムが置いてあるわけなんだが。
この、プログラム写真がもお。
魔法のステッキを振る、白燕尾の妖精さん。
こ、これはもお、見なければわからないよ、この破壊力は。
グラパレでは客1組ずつホテルマンの案内付きで(タカホもHHIもそんなことありえない)、いちいち彼が「こちらでございます」、椅子を引いて坐らせたあと「こちらが本日のプログラムでございます」、「お飲物のメニューがこちらに」とか全部至れり尽くせり世話を焼いてくれるんだがっ、それが苦しかったよ、あたしゃテーブルにずらりとセッティングされた「魔女っ子まっつ@ステッキが光ってます」写真を見て吹き出さずにいるため、最大の自制心をかき集めていたんだもの。
タカホぐらい放置プレイだったら、その場で吹き出していたわ。
あーもー、たのしー。
おもしろー。
ステージの中央には、エッフェル塔のセット。ああ、巴里祭だなあと思う。飾りは白と水色とピンクで、とてもかわいらしい。
ポップでキュートで白く明るいイメージ。
なのに。
まっつ主演の「宝塚巴里祭」は、背景セットのイメージとは、けっこー離れていたよーな気が、した(笑)。
プログラムは、6部構成。
第一章 オープニング、第二章 タンゴ、第三章 スパニッシュ~ラテン、第四章 宝塚巴里祭、第五章 ボレロ、第六章 フィナーレ。
なんか、えらく情熱的な構成になってますけど……?
クライマックスは、第五章のボレロ。なんせ、ここだけ1曲のみ。他の章は複数曲でもって構成されているのに、第五章のみ、1曲だけ。
その1曲っつーのが、「黒い鷲」だった。
まっつ。
うおおおまっつ。
よりによって、この曲ですか。
「黒い鷲」といえばあーた、オサ様ですよ。
『エンカレッジ・コンサート』でわざわざオサ様のDS曲を歌ったまっつ。わざわざDSと同じ振り付けで、自分がオサ様になったかのよーに、オサ様のパートを歌っていた。
そんな彼が、はじめての主演作で、オサ様の歌を歌うって。クライマックス、もっとも力の入った演出部分で、わざわざこの曲って。
オサ様へ届けまっつのバーニング・ラヴ。
……いや、別に、オサ様というか花組にとって大切な思い出の曲だから、クライマックスに使われていてもおかしくはないんだが、なにしろまっつなので、「ここで『黒い鷲』かよ、よりによって!」と、ウケました。
すばらしかったです。
研ぎ澄まされた歌声と、端正かつ情熱を込めたダンス。
表現しよう、と、全身で訴えている。
この人は今、歌で、ダンスで、身体能力すべてを使って、表現しているんだ。伝えようとしているんだ。や、オサ様への愛、ではなくて(笑)、歌のテーマを。
たった1曲に、すべてをこめて。
で。
みんなでにこにこ「ラビアン・ローズ」を歌って終了、舞台から出演者たちは消えていく。
が、客電はつかないし、バンドマンたちも帰らない。拍手が続き、ステージはまた明るくなる。お約束の「アンコール」曲だ。
プログラムには載っていないので、最後までナニが来るかわからない「最後のお楽しみ」だ。
まっつが豪華衣装に着替えて、ひとりで出てきた。
歌は、「愛の讃歌」。
これが……すごかった。
アクションも芝居がかった振り付けもない。客いじりもしない。ただマイクを手に、歌う。
朗々と。
響きわたる、声。
歌声だけの勝負。
……すげえ。
すげえ、イイ声。
歌うことだけに集中した、「歌手」の歌だった。
この曲を最後に、ほんとーに全プログラム終了。
全員ステージに登場してまっつが挨拶して全員でアタマ下げて、今度こそ終了。
みんながハケたあと、鳴りやまない拍手に引っ張られてまっつだけ顔を出し、礼の言葉を並べ、「気を付けてお帰りください」という、「これでカテコも終了だからね」の合図となる言葉を言って、客電もついてみなさん解散。
客席降りもたくさんあって、まっつがわたしの横を通ることもあった。目線ももらった。
まっつはたくさん歌っていた。キザったりなんだり、いろいろいろいろ、やっていた。
が。
どーしたこったい、なんもおぼえてねえぇぇ。
「黒い鷲」と「愛の讃歌」以外、なにもおぼえてないのよ、わたしの海馬ときたら。なんて値打ちのない。
まっつが目線くれたの、どの曲だっけ? なに歌って、どんなことしてたっけ? どんな衣装着てたっけ? この曲歌ったの、誰だっけ?? あとからプログラム見ても、なんも思い出さない……。
どんだけアホなん、わたし。
なんか最初の方で盛大に一本釣りされて、そっからアタマがスパークして、ナニもわかんない……。
ただ、まっつを見ていた。
それだけだった。
『宝塚巴里祭2009』初日、グランドパレスにて。
チケットが、もぎられなかった。提示するのみで良かった。
素晴らしい。
とゆーのもだ、グラパレの巴里祭チケットってば、ものごっつーステキなのだ。
フルカラーのしっかりした紙質で、左側にシルクハットに指をかけてかっこつけてるまっつのバストアップがあり、さらにさらに、右端のもぎり部分には、三色旗カラーをバックに、ステッキを肩にかけておすましポーズをキメているまっつの全身写真が載っているのだ。あの、ポスターと同じ写真ね。
なんつー愉快……素敵な、チケット。
デザインした人はわかってるわー。どーやったらファンが爆笑……よろこぶか、わかってるわー。
で、この素敵チケットの、切り取り線の向こう側にある、おすましまっつ全身像。切り取り線があるってことは、切り取られてしまうわけで。
……そんなの嫌だ。このトリコロールを背景にポーズきめきめなまっつが笑え……ステキなのに、それを切り取っちゃったら、せっかくのチケットの破壊力……すばらしいデザインが、損なわれるわ。
とゆーことで、もぎり取られないよう、入口で係の人に頼み込むつもりでいたの。
ついでに、もぎった半券を入れた箱の中を、のぞかせてもらおうと思っていた。だって、おすましまっつだけが切り取られて何百枚箱の中に入れられてるのよ? 何百枚の全身まっつよ? そんな愉快なもん、見なければ駄目でしょ。許可がもらえたら、記念に写真を撮りたいわ。
そこまで思っていたのに。
チケットは、もぎられることなく。
素敵デザインのまま。
きゃー、うれしー、このまんま持っていられるんだわ、記念にできるんだわ。
と、浮かれて会場へ入ると。
テーブルにはそれぞれ、プログラムが置いてあるわけなんだが。
この、プログラム写真がもお。
魔法のステッキを振る、白燕尾の妖精さん。
こ、これはもお、見なければわからないよ、この破壊力は。
グラパレでは客1組ずつホテルマンの案内付きで(タカホもHHIもそんなことありえない)、いちいち彼が「こちらでございます」、椅子を引いて坐らせたあと「こちらが本日のプログラムでございます」、「お飲物のメニューがこちらに」とか全部至れり尽くせり世話を焼いてくれるんだがっ、それが苦しかったよ、あたしゃテーブルにずらりとセッティングされた「魔女っ子まっつ@ステッキが光ってます」写真を見て吹き出さずにいるため、最大の自制心をかき集めていたんだもの。
タカホぐらい放置プレイだったら、その場で吹き出していたわ。
あーもー、たのしー。
おもしろー。
ステージの中央には、エッフェル塔のセット。ああ、巴里祭だなあと思う。飾りは白と水色とピンクで、とてもかわいらしい。
ポップでキュートで白く明るいイメージ。
なのに。
まっつ主演の「宝塚巴里祭」は、背景セットのイメージとは、けっこー離れていたよーな気が、した(笑)。
プログラムは、6部構成。
第一章 オープニング、第二章 タンゴ、第三章 スパニッシュ~ラテン、第四章 宝塚巴里祭、第五章 ボレロ、第六章 フィナーレ。
なんか、えらく情熱的な構成になってますけど……?
クライマックスは、第五章のボレロ。なんせ、ここだけ1曲のみ。他の章は複数曲でもって構成されているのに、第五章のみ、1曲だけ。
その1曲っつーのが、「黒い鷲」だった。
まっつ。
うおおおまっつ。
よりによって、この曲ですか。
「黒い鷲」といえばあーた、オサ様ですよ。
『エンカレッジ・コンサート』でわざわざオサ様のDS曲を歌ったまっつ。わざわざDSと同じ振り付けで、自分がオサ様になったかのよーに、オサ様のパートを歌っていた。
そんな彼が、はじめての主演作で、オサ様の歌を歌うって。クライマックス、もっとも力の入った演出部分で、わざわざこの曲って。
オサ様へ届けまっつのバーニング・ラヴ。
……いや、別に、オサ様というか花組にとって大切な思い出の曲だから、クライマックスに使われていてもおかしくはないんだが、なにしろまっつなので、「ここで『黒い鷲』かよ、よりによって!」と、ウケました。
すばらしかったです。
研ぎ澄まされた歌声と、端正かつ情熱を込めたダンス。
表現しよう、と、全身で訴えている。
この人は今、歌で、ダンスで、身体能力すべてを使って、表現しているんだ。伝えようとしているんだ。や、オサ様への愛、ではなくて(笑)、歌のテーマを。
たった1曲に、すべてをこめて。
で。
みんなでにこにこ「ラビアン・ローズ」を歌って終了、舞台から出演者たちは消えていく。
が、客電はつかないし、バンドマンたちも帰らない。拍手が続き、ステージはまた明るくなる。お約束の「アンコール」曲だ。
プログラムには載っていないので、最後までナニが来るかわからない「最後のお楽しみ」だ。
まっつが豪華衣装に着替えて、ひとりで出てきた。
歌は、「愛の讃歌」。
これが……すごかった。
アクションも芝居がかった振り付けもない。客いじりもしない。ただマイクを手に、歌う。
朗々と。
響きわたる、声。
歌声だけの勝負。
……すげえ。
すげえ、イイ声。
歌うことだけに集中した、「歌手」の歌だった。
この曲を最後に、ほんとーに全プログラム終了。
全員ステージに登場してまっつが挨拶して全員でアタマ下げて、今度こそ終了。
みんながハケたあと、鳴りやまない拍手に引っ張られてまっつだけ顔を出し、礼の言葉を並べ、「気を付けてお帰りください」という、「これでカテコも終了だからね」の合図となる言葉を言って、客電もついてみなさん解散。
客席降りもたくさんあって、まっつがわたしの横を通ることもあった。目線ももらった。
まっつはたくさん歌っていた。キザったりなんだり、いろいろいろいろ、やっていた。
が。
どーしたこったい、なんもおぼえてねえぇぇ。
「黒い鷲」と「愛の讃歌」以外、なにもおぼえてないのよ、わたしの海馬ときたら。なんて値打ちのない。
まっつが目線くれたの、どの曲だっけ? なに歌って、どんなことしてたっけ? どんな衣装着てたっけ? この曲歌ったの、誰だっけ?? あとからプログラム見ても、なんも思い出さない……。
どんだけアホなん、わたし。
なんか最初の方で盛大に一本釣りされて、そっからアタマがスパークして、ナニもわかんない……。
ただ、まっつを見ていた。
それだけだった。
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