『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』初日観劇感想。
 とってもホラーな続き。
 

・そこには、すっかりブイエ将軍の愛人となったマリーズが!

・子どものころの約束を盾にとって迫るマリーズ。待ってくれ、このときアンドレ35歳! いくらなんでも時効だろう、四半世紀前の約束は!!
・マリーズいくつだ? 30過ぎまで、ずーーっと子どものころの約束を信じつづけ、心だけは少女のままでいたってか? ……こわい。
・きっぱり振るアンドレ! 当然だ、35の男が27年前の約束を胸に貞操を守り続けてたら、そっちの方がこわい。
・恨みの言葉を投げつけるマリーズ! こわい。
・アンドレが去ったあと、「アンドレを戦場へ行かせないために、オスカルの配置換えをしようか?」と言い出すブイエ将軍の提案をすっぱり切るマリーズ。「ふふふ……死ねばいいのよ、あんな男」……こわい。

・ブイエ将軍も謎の人。最初に登場したときに、わざとオスカルをアンチ貴族の平民男たちの生贄にしようとしたくせに、後半登場時にはオスカルを理解し、見守るよーな言動を取る。
・好々爺ぶりながらおつむの足りないマリーズを妾にしようと持ちかけたり、裏表ぶりが、こわい。
・なんて狡猾なの。いや、狡猾であってくれ。無邪気にやっているとしたら、心が病み過ぎている。

・今宵一夜は何故か場所を変えて、バラの花咲くお庭のベンチで。台詞もなにもかも一緒、やることも一緒。不自然なエビぞりポーズがないだけで。
・青○?! いきなり野外プレイ?! いくら庭だからって、私有地だからって、羞恥心のない……。オロオロ。
・ここの安っぽいバラ薔薇な装飾がもお、終わった感を醸し出すんだこれが。

・んで、革命場面へ。
・ひさしぶり、ベルナール@まっつ登場。自己紹介「オレ、ベルナール! パリの新聞記者とは仮の姿、ほんとーは革命戦士・黒い騎士なのさ!(歯がキラリ)」もないので、彼がどこの誰なのか、観客にわかるのだろーか? ま、わかんなくても問題ないしな、こんな話。
・見慣れた場面の聴き慣れた歌。
・てゆーかまっつ、またこの役、このポジション?(笑)
・雪組の革命専科ひろみちゃんとタメを張れますな。
・まっつの横に、たかしょーさんが! アナタさっきまで貴婦人だったのに、パリの男ですか(笑)。

・人数多っ。
・何人いるんだいったい。舞台を覆い尽くす勢いの市民たち、そして衛兵隊士。

・「オスカルの意志で、衛兵隊は市民側に付く!」とアンドレが宣言。……オスカルは?
・ド迫力の大群舞。
・な、なんかすごいもの観ているよーな気がする……。

・「オスカル……!」と言って、撃たれるアンドレ。……だから、オスカルは?

・オスカルって、「私を抱け!」が最後の場面だったの? えええ。
・やっぱ変だよ、革命戦闘場面にオスカルがいないの……。

・トホホはトホホだが、群舞のものすごさに、なんかすげー感動巨編を観た錯覚に陥る。
・だ、騙されちゃダメよこあら、これは植爺の電波『ベルばら』よ~~!

・騙されるはずがない。その直後、マロングラッセとマリーズという、二大電波女の応酬がある。

・なんかつまんねー蛇足をだらだら説明するふたり。
・「アンドレはオスカル様を守る道具だから、それだけの価値しかないモノだから、使命のために死ねて幸せ」と断言するマロングラッセ。……こわい。
・この女は「アタシの孫なんだから、アタシの所有物、アタシがどうしたってかまわない道具」と思い込んでいる。自分の子ども(孫)の人格を認められない、自己と同一化する女なんだな。
・アンドレはマリーズを忘れていなかったというが、約束のリボン、あのあと必死に探したんだろうな。やっべ、忘れてた! ガキのころの荷物、どこやったっけ、オレ貧乏性だから物持ちいいから捨ててないはず。あったあった、おばーちゃんこれあの女に渡しておいて。あの女、ストーカーだから、逆ギレしてオスカル襲ったりしかねないから、あきらめるよーにてきとーに言いくるめておいて。
・とゆー成り行きが目に浮かぶ。自己中狂気っぷりでは負けていないマロングラッセが、魔女退治に乗り込んできたんだな。
・そして、もともと危なかったマリーズに、トドメを刺す。……こわい。

・マリーズは心は少女のまま、だけどカラダはすでに助平爺の愛人として汚れてしまった現実も受け入れられないまま、常人とはチガウ地平へその心をトバしてしまったらしい。
・病んだ笑顔がこわい。うふふ・あはは。

・彼女の病んだ精神世界を表すよーに、いきなり天使たちが舞い踊り出す。
・ほんとに羽つけてるし。
・天使たちの中心には、大階段に立つ心の恋人アンドレが……!!
・そこにはオスカルはいない。だってマリーズの狂気の世界の幻影だから。うふふ・あはは。
・王子様なカレが、わたしを待ってくれているの。うふふ・あはは。

 ---幕---

 震撼。

 すげーホラーだ。

 でも、覚悟して観ていたからか、思ったほど最悪ぢゃなかった。なんだ、この程度か。
 ……スキル上がったよなー。

コメント

ジュンタ
2009年9月6日2:28

大変楽しくw読みましたwww
そうですね、こあらったさんのお話から推察する限りでは「宙中日の方が、はるかにひどかった」ような気がいたします(素)
寒風吹き荒ぶ2月の中日でそれをリピートせざるをえなかった宙担がどれだけ凍えていたか、ええそれはもお!あああ外伝アンドレ編を語り合いたい語り合いたいうふふふふふ(←オマエがホラー)

緑野こあら
2009年9月6日23:46

多分ほんとーに中日ほどではないんだと思います。
が、そこまで突き抜けることも出来ない半端なコワレっぷりに思わず、朝6時までかけて1万字弱書きなぐってしまいました。
で、その数時間後にまた、そのコワレた作品を観るために阪急電車に乗っている現実は、まさにホラーです……うふふふふ。

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