君の名は。@懐かしの宝塚イブニングコンサート
君の名は。@懐かしの宝塚イブニングコンサート
 ケロちゃんは、現役時代より歌がうまくなったと思う。

 宝塚ホテルのティーラウンジ「ルネサンス」で開催された、『懐かしの宝塚イブニングコンサート』汐美真帆の回に行ってきました。

 宝ホHPや、現地に掲示されている写真はコレ(右端の画像参照)ですよ。所詮携帯写真(わたしはカメラを持ってないっす)なんで、わたしの取った写真ではなんともボケボケですが、雰囲気は伝わると思う。

 つまり、いかにも元タカラヅカなカッコイイ系いい女です。

 掲示されている写真がコレだから、そーゆー姿で現れると思ったのね。
 そしたら。

 ショートカット+パンツ姿で登場です、汐美さん。

 変わってねえ。

 現役時代と、印象変わってないっす。
 なんか、時間が止まっているような、戻ってるような、不思議な感じ。

 かの人が、ヅカを卒業して5年。
 学年的には、77期はもう誰もいないけれど、年齢的にはケロちゃんってゆみこちゃんと同い年だから(ケロの方が誕生日は遅いので、現在はまだひとつ下)、まだヅカにいてもおかしくないんだよな。(ジェンヌはフェアリーです、年齢はありません)

 ピアニスト兼カラーセラピストの張さんと組んでのコンサート。
 構成と進行はけっこーアレで、ツッコミどころ満載だが、それまあ置くとして(笑)、ケロちゃんはなんか今でもふつーに「タカラヅカ・スタァ」だった。

 「洋行帰り」バリバリの発音で歌うミュージカル曲だとか(笑)、タカラヅカな曲だとか。
 コンサートのテーマが「懐かしの宝塚」だから、ヅカの曲やヅカっぽい曲を歌うのは当然としても。
 前を開けた白いロングシャツをコートのよーに燕尾のよーに着こなし、全身白尽くめという「ジェンヌ」らしい姿。
 スーツでもドレスでもない、ひとつずつはカジュアルなアイテムなのに、白一色にすることで際立つフェアリー感。てゆーかコンサート衣装ぢゃないよアレは、お茶会衣装だわ、イメージ的に(笑)。

 体型も変わらずスリムで、顔の凹凸もくっきりで。うおー、鼻高いー、でかいー。
 舞台にいるときはケロの顔が小さいとか思ったことなかったけれど、やっぱりこうしてナマで見ると一般人よりよっぽど小顔で。均整が取れたプロポーションで。
 ……服のせいか補正しているのか知らないが、女性らしい曲線はまったく感じさせず、ほんとにふつーに「タカラジェンヌ」だった。

 声もあのハスキーヴォイスのままだし。ちょっとまろやかになっているけど、いわゆる女声のクリアなソプラノとかで歌っているわけでは、まったくないし。
 話している「昔のまんまのケロ」が、そのまんま歌っているし。

 変わらない……ことに、ちょっとびっくり。

 たしかに5年分年を取っていて、オペラグラスでのぞくと目の下のクマとシワは昔以上に深く濃く刻まれている。
 その「年輪」を、感慨深く見つめた。

 ケロがどんなおじいさんになるのか、想像つくなあ。

 そう思った。
 5年分老けた顔を見て、さらに数十年あとの顔を思い描いた。
 きっとしわしわのおじーちゃんになった顔も、愛しいんだろうなと。

 ……おばーちゃんぢゃないですよ、おじーちゃんです。
 すごくナチュラルに、おじいさんなケロを思ったよ。

 それはとても、しあわせなことだと思う。

 夢がまだ、続いているのだから。

 ありがとう。
 変わらないでいてくれて、夢を見せてくれて、ありがとう。

 タカラヅカという夢の楽園を出て、現実という荒れ野の中にいてなお、美しく在ってくれて、ありがとう。

 現役時代、これくらい歌えていたらまた別の未来もあったんではないかとか、ヨガってすげえな、こんなに歌えるようになるんだとか、まあいろいろ思いつつ。

 やっぱり声が好きで、顔が好き。
 あのでかい鼻が好き。目の下のシワが好き。

 好き、と思えることがうれしい。
 好き、と思わせてくれることがうれしい。

 ふつーにコンサートやって来たのに、最後にやっぱ「同期の安蘭けいちゃん」の話をうれしそーにはじめるあたりがもお、ほんっと変わってないなと、笑いを噛み殺しましたのことよ。

 トウコの話は絶対出るよな、まったく(笑)。そのトホホぶりも健在で、ほんとに裏切らない人だ。

 
 ちなみにこの日は、友人たちとランチをして、お茶をして、5時から花組公演を観て(ショーのみ・笑)、ケロ・コンサート行って、さらにディナーまでして終了しました。帰宅は必然的に午前様。いやはや、濃い1日。

 『EXCITER!!』観劇時、今日はまっつだけ見る、と決めていた。
 全体は置いておいて、ただひたすらオペラグラスでまっつだけを見る。

 現在のダーリンだけを見る。

 そのあと、昔のダーリンに会う(見る)んだもの。

 まっつを見て、そのあとケロを見る。
 その感覚を、自身へ刻みつけようと。

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