彼は天使。@新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』
2009年9月24日 タカラヅカ 花組新人公演『外伝 ベルサイユのばら-アンドレ編-』の感想。
「だいもんに、オサ様の新公やらせたかったっ」
帰り道、友人たちと熱弁。
「歌」という武器。「歌」という説得力。
だいもんが持つ、もっとも顕著な能力。
だいもんくんは実力者で、演技にしろ派手な顔芸にしろ(笑)、全部ひっくるめたパッショネイトな芸風にしろ、高水準を保っている。
そして、歌唱力はさらに高いんだよね。
ただ「正しい音階で歌える」だけではなく、「歌で芝居をする」ことができるの。
その純粋な心を、そのままに音楽にすることが出来る。
だからこそ、彼の特質をもっとも表現できるのは稀代の歌手であった、オサ様の役だったと思う。
「だいもんで『アデュー・マルセイユ』が見たかった」
「『黒蜥蜴』でもいいよ」
「トカゲぇェ~~♪を熱唱するだいもん、見てみてぇ!」
だいもんの芝居は、いつも熱い。高温多湿。冷めていたり引いていたり諦観したりは決して、しない。彼はいつも「舞台が好き、芝居が好き、歌が好き」と感じる芝居をする。舞台にいることが、たのしくてならないように。
本公演でろくな役もつかないまま、すみっこにその他大勢として立っているときだって、それがビンビン伝わってくる。
その舞台への愛情、アグレッシヴさが、新公は演じること、表現することのできる「役」があるため、より一層強く発散される。
プラスの感情っていうのは、伝わるんだ。
だいもんが舞台を好きで、タカラヅカを好きで、それゆえに今舞台に立ち、作品を愛し役を愛し、真摯に誠実にすべてのものと向き合っているのがわかる。
その素直な感情が、素直に芝居になる。素直に、歌になる。
アンドレ@だいもんは、なんかもーやたらめったら、ピュアでした。
見ていて泣けてくるような純粋さ。
ほんとーに心がキレイで、疑うこともなく生き、オスカルを愛しているんだなと。
心の動きが繊細で、ひとつひとつの反応が新鮮で純粋で、見ていてはっとさせられる。ああそうか、そうなのか、と。
生まれたばかりの子馬が、おぼつかなくも走り出すような。彼の目に映る世界は、何十年もすでに生きてきたわたしとは別のモノに映っているんだろうな、と思えるような。
アンドレは、ピュアでありすぎたために、この不浄な現実には長く留まれなかった天使なんだ……。
だから最後、天使たちが迎えに来るんだ……パトラッシュ、ボクはもう疲れたよ……。ラララ……。
だいもんは植爺の型芝居なんかより、もっとナチュラルな「表現力・芝居力」を必要とする真っ当なミュージカルの方が任に合っていると思う。
それでも、実に丁寧に「植田歌舞伎」をやる姿に実力派ゆえの底力を見た。向いてない芝居も作品も、ちゃんとカラーを変えてこなすんだねええ。
てゆーかほんと、一見派手なだけでつまんない曲だよな、『ベルばら』の楽曲って。や、派手でわかりやすくておぼえやすくて素人が真似して歌ったり遊んだりしやすくて、大衆演劇に必要なテイストだとわかっているけど。こーゆーハリボテ世界を作ることが出来るのが、植爺の能力だとは思っているけど。(たとえば正塚とかは、やろうとしてもできないだろーし)
本公演でだってもちろん納得も満足もカケラもしていないが、それにしても新公ではさらに曲への不満が募った。
つまらない。こんなストーリーと関係ない、場をぶった切って「主役だから・トップスターだから」というだけで銀橋を歩きながら1曲どーでもいい曲を歌う、のではなく、「物語」のある曲を聴きたかった。
ストーリーが盛り上がり、人間の感情を表現する手段として、テーマをよりドラマティックに彩る手段として、台詞がそのまま歌になるよーな「ミュージカル」をだいもんで見たかった。
てゆーか、歌少ない……。もっと歌を聴きたい、次の歌はいつだっけ、と思う新公は久しぶり。
ああ、みっちゃん主演だった『飛鳥夕映え』以来だな。
だからこそ、「オサ様の役を見たかった」になる。
脚本がどうあれ演出がどうあれ、歌の力で全部ねじ伏せていった、かの偉大なヒト(笑)の役を、歌を、だいもんで見て・聴いてみたかった。
「オサ様の役で、作品で新公やらせてあげてほしかったよ……」
「『マルセイユ』でも『トカゲぇェ~~』でもいいから、スーツ物でさ」
「コスチューム物は、可哀想だよ」
うん。
だいもん、ほんと実力派だし歌ウマだし美人だし。期待の新人なんだけど。
なんでもできる優等生でありながら、以前行ったトークショーでは終始オタオタしたドジっこだったり、こっそり参加した某フェアウェル・パーティでダダ泣きしていて、泣きすぎで挨拶できず同期に介抱されていたり(笑)、堂々たる舞台とのギャップの大きさが魅力の愛すべき若者なんだけど。
もちろんわたしはダイスキなんだけど。
コスチューム物は……あああ、今回ほんっと似合わない衣装ばっかで大変ナリ。アンドレの衣装ってなんであんな、「首の長さ」が必要な衣装ばっかしなの?!
シャツの襟、高すぎだよ。軍服の襟、高すぎだよ。くぅぅ……。
いや、それは新公だから、本人に合わせた衣装ぢゃないから、仕方ないということで……たとえコスチューム物でも本公演で本役ならもう少し考慮したお衣装にしてもらえるはずだしっ。
だいもんでマジにミュージカル見たいっす。
彼にちゃんとした役を、出番を。
……今度のバウに期待しまっつ。
「だいもんに、オサ様の新公やらせたかったっ」
帰り道、友人たちと熱弁。
「歌」という武器。「歌」という説得力。
だいもんが持つ、もっとも顕著な能力。
だいもんくんは実力者で、演技にしろ派手な顔芸にしろ(笑)、全部ひっくるめたパッショネイトな芸風にしろ、高水準を保っている。
そして、歌唱力はさらに高いんだよね。
ただ「正しい音階で歌える」だけではなく、「歌で芝居をする」ことができるの。
その純粋な心を、そのままに音楽にすることが出来る。
だからこそ、彼の特質をもっとも表現できるのは稀代の歌手であった、オサ様の役だったと思う。
「だいもんで『アデュー・マルセイユ』が見たかった」
「『黒蜥蜴』でもいいよ」
「トカゲぇェ~~♪を熱唱するだいもん、見てみてぇ!」
だいもんの芝居は、いつも熱い。高温多湿。冷めていたり引いていたり諦観したりは決して、しない。彼はいつも「舞台が好き、芝居が好き、歌が好き」と感じる芝居をする。舞台にいることが、たのしくてならないように。
本公演でろくな役もつかないまま、すみっこにその他大勢として立っているときだって、それがビンビン伝わってくる。
その舞台への愛情、アグレッシヴさが、新公は演じること、表現することのできる「役」があるため、より一層強く発散される。
プラスの感情っていうのは、伝わるんだ。
だいもんが舞台を好きで、タカラヅカを好きで、それゆえに今舞台に立ち、作品を愛し役を愛し、真摯に誠実にすべてのものと向き合っているのがわかる。
その素直な感情が、素直に芝居になる。素直に、歌になる。
アンドレ@だいもんは、なんかもーやたらめったら、ピュアでした。
見ていて泣けてくるような純粋さ。
ほんとーに心がキレイで、疑うこともなく生き、オスカルを愛しているんだなと。
心の動きが繊細で、ひとつひとつの反応が新鮮で純粋で、見ていてはっとさせられる。ああそうか、そうなのか、と。
生まれたばかりの子馬が、おぼつかなくも走り出すような。彼の目に映る世界は、何十年もすでに生きてきたわたしとは別のモノに映っているんだろうな、と思えるような。
アンドレは、ピュアでありすぎたために、この不浄な現実には長く留まれなかった天使なんだ……。
だから最後、天使たちが迎えに来るんだ……パトラッシュ、ボクはもう疲れたよ……。ラララ……。
だいもんは植爺の型芝居なんかより、もっとナチュラルな「表現力・芝居力」を必要とする真っ当なミュージカルの方が任に合っていると思う。
それでも、実に丁寧に「植田歌舞伎」をやる姿に実力派ゆえの底力を見た。向いてない芝居も作品も、ちゃんとカラーを変えてこなすんだねええ。
てゆーかほんと、一見派手なだけでつまんない曲だよな、『ベルばら』の楽曲って。や、派手でわかりやすくておぼえやすくて素人が真似して歌ったり遊んだりしやすくて、大衆演劇に必要なテイストだとわかっているけど。こーゆーハリボテ世界を作ることが出来るのが、植爺の能力だとは思っているけど。(たとえば正塚とかは、やろうとしてもできないだろーし)
本公演でだってもちろん納得も満足もカケラもしていないが、それにしても新公ではさらに曲への不満が募った。
つまらない。こんなストーリーと関係ない、場をぶった切って「主役だから・トップスターだから」というだけで銀橋を歩きながら1曲どーでもいい曲を歌う、のではなく、「物語」のある曲を聴きたかった。
ストーリーが盛り上がり、人間の感情を表現する手段として、テーマをよりドラマティックに彩る手段として、台詞がそのまま歌になるよーな「ミュージカル」をだいもんで見たかった。
てゆーか、歌少ない……。もっと歌を聴きたい、次の歌はいつだっけ、と思う新公は久しぶり。
ああ、みっちゃん主演だった『飛鳥夕映え』以来だな。
だからこそ、「オサ様の役を見たかった」になる。
脚本がどうあれ演出がどうあれ、歌の力で全部ねじ伏せていった、かの偉大なヒト(笑)の役を、歌を、だいもんで見て・聴いてみたかった。
「オサ様の役で、作品で新公やらせてあげてほしかったよ……」
「『マルセイユ』でも『トカゲぇェ~~』でもいいから、スーツ物でさ」
「コスチューム物は、可哀想だよ」
うん。
だいもん、ほんと実力派だし歌ウマだし美人だし。期待の新人なんだけど。
なんでもできる優等生でありながら、以前行ったトークショーでは終始オタオタしたドジっこだったり、こっそり参加した某フェアウェル・パーティでダダ泣きしていて、泣きすぎで挨拶できず同期に介抱されていたり(笑)、堂々たる舞台とのギャップの大きさが魅力の愛すべき若者なんだけど。
もちろんわたしはダイスキなんだけど。
コスチューム物は……あああ、今回ほんっと似合わない衣装ばっかで大変ナリ。アンドレの衣装ってなんであんな、「首の長さ」が必要な衣装ばっかしなの?!
シャツの襟、高すぎだよ。軍服の襟、高すぎだよ。くぅぅ……。
いや、それは新公だから、本人に合わせた衣装ぢゃないから、仕方ないということで……たとえコスチューム物でも本公演で本役ならもう少し考慮したお衣装にしてもらえるはずだしっ。
だいもんでマジにミュージカル見たいっす。
彼にちゃんとした役を、出番を。
……今度のバウに期待しまっつ。
コメント