タイトルに偽りナシ。@タカラヅカスペシャル2010
2010年12月24日 タカラヅカ 『タカラヅカスペシャル2010』だらだら感想続き。
花組パロディコーナーが終わり、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
椅子と手錠と。
リオン@キムの、手錠プレイ。
はじまるのはリオン@『ロジェ』のひとり芝居。ロジェに置いて行かれるところを、ひとりでやる。
うん、ロジェ@水しぇんはいってしまったの。もうここにはいないのよ。それを思い知らされる演出。いたはずの人の不在を、ひとり芝居で見せつけられるとはねー。花組の「ニセ虞美人」よりもずどんとクる気がする。
それはともあれ、キムの声、芝居を好きだなと思う。ひとり芝居ゆえに、しみじみと。
すなおにすとんと響くというか。
心地よい声と、芝居だ。
ロジェは行ってしまった。
残されたリオンが歌うのは、例の銀橋ソング。『ロジェ』にてTPO無視っちゅーか作中で浮きまくっていた明るい前向きソング。『ソルフェリーノの夜明け』におけるゆみこの銀橋ソングばりに空気無視の取って付けた歌。
そのどーしよーもない歌が、椅子を引きずりながら歌う、だけでこんなに笑えるよーになるのか。
キムくんうまいなあ。同じ歌なのに、途方に暮れたように歌う、揺るがない歌唱力。
そこに現れるあゆみみ。このふたりが母娘設定って……(笑)。
ママの方@あゆっちが言う、「ふたり写ってる、片方は主人」という写真。ひとりしか写ってないよーに見えたんだが、見間違いだろうか。
ふつーにバストアップの人物がひとり……劇団販売のロジェのスチール写真じゃないのかなアレ。や、顔まではわかんなかったけど。
手錠プレイ中のリオンに臆しもせず、淡々と情報を伝えるあゆみみがクールでシュール。
そして至極真面目に、ロジェの行き先としてあがるのが、「ソルフェリーノ」。
その地名が出た途端、流れるのはあの音楽だ。
一度聴いたら最後耳にこびりついて離れない、恐怖の洗脳ソング。世界のワイルドホーンより浸透力強し、植爺おそるべし!とゆー、あの『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌!
ぞろぞろ現れるのはソルフェリーノの看護婦たち。ロングスカートにエプロン、血糊付き。横一列にずらりと並び、コーラス。
えー、どの看護婦がこわかったかキモかったかは個人の感覚なので異論はいろいろあるでしょうが、ヲヅキさんがインパクト大なのは間違いないんじゃないでしょうか?
そのヲヅキさんが隣にいてくれたおかげでかなり緩和されていたとはいえ、看護婦まっつのキモさも大概だと思いました。(笑顔)
横一列コーラスする血まみれナースたち。おもむろに一歩前へ出て、まっつソロ。無駄にイイ声。続けてひろみ、ヲヅキ、コマ、ちぎと順番に一歩前へ出て歌う。どーゆー順番かとおもったがすぐに理解した。学年順か。
2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つせしるさんはきれーな看護婦さんでした……そして、同じく2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つコマさんは……ものすげーどすこい男声で、ソロをキメてました。コ、コマさん??
ソルフェリーノまで椅子をつれてやって来たらしいリオンは、看護婦たちに手錠をはずして欲しいと訴える。
楚々としたナースたちは「まあ大変」「どうしましょう」と慎ましく困惑する。
年長のナース、まっつに促され、ヲヅキが代表して手錠をはずしに行く。
初日初回は手こずってました。
「ああんっ」とか「あんっ」とか、気持ち悪い女の子らしいカワイイ声をあげてがんばるヲヅキ嬢。
最後に「ふんっ」と男役全開に力尽くではずしてましたが。
初日夜公演では「ああんっ」プレイはナシ。はずしに行った→「ふんっ」はずれた。
その一瞬ぶりに、どんだけ力自慢設定……と思ったのと同時に、あの喘ぎ声はキモチワルイからNGになったのか?と思いました……ヲヅキかわいいよヲヅキ。
そして、目的のロジェはここにいないと女装ナース軍団から聞き……マイクを持って現れた本物の女子(笑)から、リオンが狂ったよーに激しくマイクを奪い取り(何故?!)、突然『ロック・オン!』主題歌を歌い踊ることに(何故?!)。
大股開きで『ロック・オン!』を歌い踊る血まみれナースたち。
シュールだ……。
ここのお稽古場映像を見たかったんだ。
通常初日より前に放送されるスカステニュースが公演終了後になったのは、パロディのネタバレを考慮したためかと期待したよママン……。
先に女装お稽古場を見てしまったらインパクト薄れるもんな。だから公演後のお楽しみかと思ったのに……。稽古場映像ではパロ部分全カットだった……スカステ、使えねえええ。
素顔で娘役のスカート借りて踊り狂うまっつ他を見たかったよ……。
まっつ中心の視界しか持たないモノで、このシュールな場面もまつださんしかろくに語れないんだが、基本過度なアピールをしないまつださんが、すげー勢いでアピっていたのが印象的です……ちゃんとウインクしてたよ……ナース姿なのに。
そしてさんざん歌い踊ったあと。
看護婦たちのクチから「マントヴァ」という地名が出たから大変。
「マントヴァというとロミオ……」ってことで、音楽は『ロミオとジュリエット』に。
まずキムがその気になり、ちぎ、まっつとスカートたくし上げてスタンバイ。
みんな揃ってさあっ!と歌い出したときに音楽ストップ。
「この続きは『ロミオとジュリエット』で!!」
予告に落ち着いたところで終了。
このコント(笑)のタイトルは『ロジェの夜明け』。
ナニ気にこの雪組パロディ、演出クオリティが高いと思うの。
男役の女装で笑いを取っただけに見えるけど、違うのよ、そうじゃないの。
このパロディ作品の真のパロディ部分は、植爺芝居をきちんとパロっていることにあると思うの。
主人公だけが個別に動き、それ以外は大勢一度に登場。横一列に並び、ひとりずつ順番にひとことずつ歌い、ひとことずつ喋る……!
すげえよこの演出!! これこそ『ソルフェリーノの夜明け』、これこそ植爺芝居……っ!
看護婦たちを無機質にフィンガーアクション付きで歌い踊らせることによって、さらに植爺芝居を揶揄してましたねっ(笑)。
なんだよ中村A、愉快な演出もできるんじゃん。
ついでに言うと、この作品名は『ロジェの夜明け』。リオンがロジェを捜して彷徨う話だから「ロジェ」と付いて当然だし、んじゃ「夜明け」はナニか、単に『ソルフェリーノの夜明け』だからってだけじゃなくて。
最後の『ロミジュリ』の曲「世界の王」。歌おうとしてストップが掛かる、その歌い出しが「♪朝」。
ほんとーに、「ロジェ」を捜して「朝」で終わった。『ロジェの夜明け』、タイトルに偽りナシ!!
花組パロディコーナーが終わり、暗転した舞台にごそごそ動く影。
センターに誰かスタンバッた様子。
ライトが点くとそこに、キムがいた。
椅子と手錠と。
リオン@キムの、手錠プレイ。
はじまるのはリオン@『ロジェ』のひとり芝居。ロジェに置いて行かれるところを、ひとりでやる。
うん、ロジェ@水しぇんはいってしまったの。もうここにはいないのよ。それを思い知らされる演出。いたはずの人の不在を、ひとり芝居で見せつけられるとはねー。花組の「ニセ虞美人」よりもずどんとクる気がする。
それはともあれ、キムの声、芝居を好きだなと思う。ひとり芝居ゆえに、しみじみと。
すなおにすとんと響くというか。
心地よい声と、芝居だ。
ロジェは行ってしまった。
残されたリオンが歌うのは、例の銀橋ソング。『ロジェ』にてTPO無視っちゅーか作中で浮きまくっていた明るい前向きソング。『ソルフェリーノの夜明け』におけるゆみこの銀橋ソングばりに空気無視の取って付けた歌。
そのどーしよーもない歌が、椅子を引きずりながら歌う、だけでこんなに笑えるよーになるのか。
キムくんうまいなあ。同じ歌なのに、途方に暮れたように歌う、揺るがない歌唱力。
そこに現れるあゆみみ。このふたりが母娘設定って……(笑)。
ママの方@あゆっちが言う、「ふたり写ってる、片方は主人」という写真。ひとりしか写ってないよーに見えたんだが、見間違いだろうか。
ふつーにバストアップの人物がひとり……劇団販売のロジェのスチール写真じゃないのかなアレ。や、顔まではわかんなかったけど。
手錠プレイ中のリオンに臆しもせず、淡々と情報を伝えるあゆみみがクールでシュール。
そして至極真面目に、ロジェの行き先としてあがるのが、「ソルフェリーノ」。
その地名が出た途端、流れるのはあの音楽だ。
一度聴いたら最後耳にこびりついて離れない、恐怖の洗脳ソング。世界のワイルドホーンより浸透力強し、植爺おそるべし!とゆー、あの『ソルフェリーノの夜明け』の主題歌!
ぞろぞろ現れるのはソルフェリーノの看護婦たち。ロングスカートにエプロン、血糊付き。横一列にずらりと並び、コーラス。
えー、どの看護婦がこわかったかキモかったかは個人の感覚なので異論はいろいろあるでしょうが、ヲヅキさんがインパクト大なのは間違いないんじゃないでしょうか?
そのヲヅキさんが隣にいてくれたおかげでかなり緩和されていたとはいえ、看護婦まっつのキモさも大概だと思いました。(笑顔)
横一列コーラスする血まみれナースたち。おもむろに一歩前へ出て、まっつソロ。無駄にイイ声。続けてひろみ、ヲヅキ、コマ、ちぎと順番に一歩前へ出て歌う。どーゆー順番かとおもったがすぐに理解した。学年順か。
2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つせしるさんはきれーな看護婦さんでした……そして、同じく2週間後の大劇場で、女役として舞台に立つコマさんは……ものすげーどすこい男声で、ソロをキメてました。コ、コマさん??
ソルフェリーノまで椅子をつれてやって来たらしいリオンは、看護婦たちに手錠をはずして欲しいと訴える。
楚々としたナースたちは「まあ大変」「どうしましょう」と慎ましく困惑する。
年長のナース、まっつに促され、ヲヅキが代表して手錠をはずしに行く。
初日初回は手こずってました。
「ああんっ」とか「あんっ」とか、
最後に「ふんっ」と男役全開に力尽くではずしてましたが。
初日夜公演では「ああんっ」プレイはナシ。はずしに行った→「ふんっ」はずれた。
その一瞬ぶりに、どんだけ力自慢設定……と思ったのと同時に、あの喘ぎ声はキモチワルイからNGになったのか?と思いました……ヲヅキかわいいよヲヅキ。
そして、目的のロジェはここにいないと女装ナース軍団から聞き……マイクを持って現れた本物の女子(笑)から、リオンが狂ったよーに激しくマイクを奪い取り(何故?!)、突然『ロック・オン!』主題歌を歌い踊ることに(何故?!)。
大股開きで『ロック・オン!』を歌い踊る血まみれナースたち。
シュールだ……。
ここのお稽古場映像を見たかったんだ。
通常初日より前に放送されるスカステニュースが公演終了後になったのは、パロディのネタバレを考慮したためかと期待したよママン……。
先に女装お稽古場を見てしまったらインパクト薄れるもんな。だから公演後のお楽しみかと思ったのに……。稽古場映像ではパロ部分全カットだった……スカステ、使えねえええ。
素顔で娘役のスカート借りて踊り狂うまっつ他を見たかったよ……。
まっつ中心の視界しか持たないモノで、このシュールな場面もまつださんしかろくに語れないんだが、基本過度なアピールをしないまつださんが、すげー勢いでアピっていたのが印象的です……ちゃんとウインクしてたよ……ナース姿なのに。
そしてさんざん歌い踊ったあと。
看護婦たちのクチから「マントヴァ」という地名が出たから大変。
「マントヴァというとロミオ……」ってことで、音楽は『ロミオとジュリエット』に。
まずキムがその気になり、ちぎ、まっつとスカートたくし上げてスタンバイ。
みんな揃ってさあっ!と歌い出したときに音楽ストップ。
「この続きは『ロミオとジュリエット』で!!」
予告に落ち着いたところで終了。
このコント(笑)のタイトルは『ロジェの夜明け』。
ナニ気にこの雪組パロディ、演出クオリティが高いと思うの。
男役の女装で笑いを取っただけに見えるけど、違うのよ、そうじゃないの。
このパロディ作品の真のパロディ部分は、植爺芝居をきちんとパロっていることにあると思うの。
主人公だけが個別に動き、それ以外は大勢一度に登場。横一列に並び、ひとりずつ順番にひとことずつ歌い、ひとことずつ喋る……!
すげえよこの演出!! これこそ『ソルフェリーノの夜明け』、これこそ植爺芝居……っ!
看護婦たちを無機質にフィンガーアクション付きで歌い踊らせることによって、さらに植爺芝居を揶揄してましたねっ(笑)。
なんだよ中村A、愉快な演出もできるんじゃん。
ついでに言うと、この作品名は『ロジェの夜明け』。リオンがロジェを捜して彷徨う話だから「ロジェ」と付いて当然だし、んじゃ「夜明け」はナニか、単に『ソルフェリーノの夜明け』だからってだけじゃなくて。
最後の『ロミジュリ』の曲「世界の王」。歌おうとしてストップが掛かる、その歌い出しが「♪朝」。
ほんとーに、「ロジェ」を捜して「朝」で終わった。『ロジェの夜明け』、タイトルに偽りナシ!!
コメント