7月です。今年も後半突入です。
 『ハウ・トゥー・サクシード』初日行ってきました。

 今まで何度となく書いてきたように、わたしは、この作品を好きではありません。初演は1回観て辟易、以来映像ですら観たことがありません。
 アメリカさんとは気が合わないのよ……価値観やらセンスやら。特に「笑い」の考え方はわたしとはかけ離れている。

 ソレはあくまでもわたし個人の趣味。
 こーゆー話を面白いと思う人だっているのだろうし、そーゆー人にはすごく楽しいミュージカルなんじゃないかな?
 
 15年ぶりに観た『H2$』は、やっぱりわたしの趣味には合いませんでした。いや、もお、困ったもんだ(笑)。
 だからソレはもう、あきらめる。
 ストーリーはまるっと無視。
 キャラクタも無視。真面目に考えると、アタマを抱えたくなるから。わたしとは合わない、到底理解できないししたくもない人々ばかりが闊歩しているので。

 そーゆーハード面、「だって原作通りなんだから仕方ないじゃん」というところは無視して。
 ソフト面、その(わたしにとって)どーしよーもないモノを、どれほど「タカラヅカらしく、楽しく美しく」彩っているか。
 そこにのみ着目します。

 だってタカラヅカだもん。
 ストーリーがアレでもテーマやキャラがアレでも、楽しめてしまえるのがタカラヅカ!
 そしてわたしは、ヅカの楽しみ方を知っている、ヲタですから!

  
 まず、画面が、かわいい。

 悪趣味なモノがない。
 セットはすっきりお洒落だし、なにより女の子衣装が可愛い。
 オフィスだけが舞台なのに、小物とかにポップな差し色が使われ、衣装の色と相まってすごくかわいい。
 めがねっこ多数なのもイイ。
 女の子が女の子であるということ、「女子」って感じを全開にしているのがツボ。あの曲線を強調したワンピやスーツ、女優めいた仕草。
 百花繚乱って感じがイイ。
 

 スーツ祭キターーっ!

 スーツ男たちのイケメンぶり。ヒゲなしメガネ多し。
 スーツに地髪スキーにはたまりませんな。

 とくに、重役用化粧室。よーするに、男子トイレ。入ってくる人にタオルを手渡すボーイがいるような、セレブなおトイレですよ。
 そこの鏡の前で身だしなみを整える男たち。

 かっけー! めちゃくちゃかっけー!!

 鏡の中でストップモーションするわけだが、これがもう男役人生懸けてキザってますっ。って感じなのよ、全員。みんなすげー。

 ブラット@まっつのかっこよさにくらくらしているわけだが、つい他も見たくなる……みんなかっこいい……にわさんだって二枚目だよここ……どーしたこったい(失礼な)。

 んで無意味な脱衣プレイ。
 わざわざ上着脱いでサスペンダー姿で踊って、また上着着るの。
 ナニ、脱いだ瞬間にドキッとさせるのが目的?! うひょーー。

 男子トイレおそるべし。

 他のコミカルなダンスナンバーも、ご贔屓の美しいスーツのライン見ているだけで楽しい。
 なんだよもお、二枚目じゃん、美しいじゃん。もっと三枚目にくずしてくるのかと思ったよ。

 美しい、かわいい、ってのは、武器だよなあ。
 とりあえず目に楽しい。

 
 フィンチ@キムがのびのび演じているのは言うまでもなく。
 わたしはフィンチというキャラクタは好きになれないんだけど、脚本にある部分以外の、キムくん自身の表情にどきっとする。
 それはふと真剣になったときの重みのあるリアルさだったり、ローズマリー@みみちゃんを見つめるやさしい瞳だったり。
 でもいちばんときめくのは、そのやさしい瞳でローズマリーを見つめていながら、ときどきふっと「男」の顔になる。かわいいとかやさしいとかではなく、「強い」顔。
 それが胸に来る。

 ローズマリー@みみちゃんは、とにかくかわいい。着替えてくる衣装のひとつひとつがかわいいし、ナニ気に靴もかわいいんだよー。履き口に色の切り替えがあるパンプス、いいなあ。
 歌はまだこれから良くなるのかなという感じ。
 「かわいい」という力を持つ女の子って、イイ。
 でもってやっぱキムみみはイイわー、かわいいわー。

 バド@ちぎは運動量すごいなと(笑)。動きもだけど、表情筋? 元気だなあ。
 スタートからこれだけエンジン掛かっているので、今後どう変化するのかなと。
 超美形のちぎくんだからこそできる、徹底した三枚目。動いて笑いを取る、オイシイ役なんだろうけど、初見の印象はうるさい方向に強く出ている気がしたから、これからかわいい方向に行ってくれるといいなと思う。お笑いキャラを極めつつ、愛らしさを増す……というか。
 ちぎくんってほんと真面目な人なんだなと思った(笑)。

 
 続く~~。

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