新旧交代、その狭間。@ダンサ セレナータ/Celebrity
2012年5月18日 タカラヅカ 『ダンサ セレナータ』『Celebrity』初日観劇。
芝居、ショー共に痛切に感じたのは、世代交代でした。
れおんくんを中心とした、新しい星組、れおん時代Ver.2に移行している。
これまでの星組の中心にいたメンバーが去り、これからの星組を盛り立てる人々が前へ出てきた。
その、いちばん大きな要因が、すずみん。
勝手に、今回彼が2番手として舞台に立ち、サヨナラショー付きで卒業していくんだと思っていた。
で、次の公演からベニーが2番手なんだろうなと。
が、開演前に開いたプログラムにて、きゃー、ちえちゃん後ろ姿かっこいー!と思った1ページまるまる写真欄。一拍おいて気がついた。そこが、2番手の写真位置だと。
れおんくんの後ろ姿を載せて、2番手写真を載せずにいる。
……ちょっと、びびった。劇団は、確固たる意志を持って、「この公演に2番手はいない」とプログラムに表記している。
わざわざ後ろ姿だもんよ……そうまでして、すずみんを載せないのか。
すずみんは、ベニーと同格にショー写真のみ掲載。W3番手ってことですか。
それでも、芝居ではすずみんが2番手なんだろうと、勝手に思っていた。
……えーと、すずみさんの役って、あれって……あったかいしかっこいいし、いい役だけど、……2番手役は、ベニーだよね……。
すずみんの役がいなくてもストーリーは進むけど、ベニーの役がいないと困るんだな。そういうことだ。
で、ショーではあちこち花を持たせてもらっていたけれど、オープニングでの銀橋渡りからして、ベニー2番手。
こんなにはっきりと打ち出してくるのか、と鼻白んだ。
なにより、フィナーレのすずみんの「卒業餞」場面。大階段にひとり板付きっつー、すばらしい退団仕様の演出で、すずみんがひとりきらきら歌い、れみちゃんたち娘役がクラシカルに踊る。
うわああ、卒業なんだ……と、こみあげるものを噛みしめていると。
その次の場面、すずみんが旅立ったあと、大階段にライトが当たる。
トップスター・れおん、2番手・ベニー、3番手・マカゼ、と、わかりやすくばばーんっと登場。
この面子が、新しい星組なんだ。それが、否が応でも思い知らされる。
そして、スーツの男役たちの大階段ダンスに。
クラシカルなすずみんのあとに、れおんたちの現代的なカッコイイ系ダンス、ってのもまた、古いモノのあとに新しいモノ、新旧交代の意図を強く感じさせた。
タカラヅカは代替わりして続いていくところだけど、それは大抵トップスターがひとつの時代の幕を引く。
トップが同じうちに2~3番手が先に辞めていくのは、例があまりないだけに、衝撃があるな。
すずみんだけでなく、ともみんやみやるりも、この「次代」の並びを確立させるために、組替えになったんだろうしなあ。
ほんとに、劇団の意図がわかりすぎて、ちょっとびびった。
星組に関しては、それがいい悪いは、わたしにはわからないのでなにも言う気はない。
ただ、びびった。
ここまでわかりやすくベニーが2番手扱いなので、最後の階段降りはどうするのかと思った。
つーのも、本編で立ち位置をいじりすぎた場合、階段降りでのみ年功序列にしてお茶を濁す場合が多分にあるためだ。
そこでだけすずみんさんを2番手として扱うのかと思ったけど、そうでもなかった。そっかあ、羽根なしなのか……なんか、しょぼん。大きな羽根を背負うすずみんが見たかったよ。プログラムの扱い見たら、んなことがないのは予想が付いたけど、それでも。
ところで星組のセンター降りの人々がすげー少なくなっていたんだが。
エトワールれみちゃんの次がいきなりマカゼで、ベニー、すずみん、ねね、れおん……今まであった、ふたり降り、3人降りはナシですかい。
まさこはいちおー3人降りの範疇かな。真ん中を歩いていたけれど、サイド降りの女の子たち(顔チェックする暇なかった)と同じように歩いていたので、変形タイプだが3人降りかな。センター降りの人は、サイドの人たちと一緒の速度では降りないもの。
しかし稲葉くん、ゆみこ退団の『Carnevale睡夢』に続いて、またこんな人配置の難しいショーを担当しているのか。
れおんすずみんは、水ゆみほど依存し合ったコンビでもないためか、「片翼を失うトップスター」的な演出はされていないし。あくまでも、すずみんが卒業する、ということのみポイントにしている感じ。
ショーが稲葉くんで水ゆみラストを思い出させてくれる上に、芝居の正塚が、もお。
『マリポーサの花』の、アナザーバージョンですか、この話(笑)。
あちこち似すぎていて、いろいろクラクラした。
『ダンサ セレナータ』と『マリポーサの花』のいちばん違っている部分が、主人公に、親友がいるかいないか、なんだもん。
親友のいたネロ@『マリポーサの花』、いないイサアク@『ダンサ セレナータ』。
ネロ@水くんには、エスコバル@ゆみこがいた。
イサアク@れおんには、親友はいない。ジョゼ@すずみんは友人かもしれないが、職場の同僚の延長線にいるだけで、特別な親友ではない。
そして『Carnevale睡夢』のような水ゆみ惜別っぽい演出とは一線を引き、ショー『Celebrity』では、すずみん単独で卒業する。
なんかいろんなところで、胸が痛い。
芝居もショーも、良かったと思う。
『マリポーサの花』が好きな人は『ダンサ セレナータ』もOKだろう。親友がいない代わりに、ヒロインへの気持ちが強くなっている。
ショーはいろいろ工夫を凝らしてある。
開幕前のお遊びなんか、お隣の人(知らない人・笑)と「5から4に変わった!!」って騒いだもの。「数字が少なくなるごとに、れおんくんが大きくなる、振り返る!」ときゃーきゃー。つか、3分前から日本語になるのは何故(笑)。
ラストのおまけも、うれしかった。れおんくん好きなら、絶対楽しい。
個人的に、ベニーがいろいろツボり過ぎている。芝居もショーも(笑)。
最後に、詮無きつぶやき。
前回プログラムでれおんくんの次のページにひとり写りしていたすずみんが、今回卒業だってのに、それでも同じ位置に載せてもらえなくなっている現実に、「プログラムの扱いが下げられることって、あり得るんだ……」と、ガクブルしています。
いやその、人ごとじゃないしね。次の自分とこの公演がこわいっす。
ラストぐらい、前回と同じ掲載方法でもよかったじゃん、劇団のいけず、と思いますわ。
芝居、ショー共に痛切に感じたのは、世代交代でした。
れおんくんを中心とした、新しい星組、れおん時代Ver.2に移行している。
これまでの星組の中心にいたメンバーが去り、これからの星組を盛り立てる人々が前へ出てきた。
その、いちばん大きな要因が、すずみん。
勝手に、今回彼が2番手として舞台に立ち、サヨナラショー付きで卒業していくんだと思っていた。
で、次の公演からベニーが2番手なんだろうなと。
が、開演前に開いたプログラムにて、きゃー、ちえちゃん後ろ姿かっこいー!と思った1ページまるまる写真欄。一拍おいて気がついた。そこが、2番手の写真位置だと。
れおんくんの後ろ姿を載せて、2番手写真を載せずにいる。
……ちょっと、びびった。劇団は、確固たる意志を持って、「この公演に2番手はいない」とプログラムに表記している。
わざわざ後ろ姿だもんよ……そうまでして、すずみんを載せないのか。
すずみんは、ベニーと同格にショー写真のみ掲載。W3番手ってことですか。
それでも、芝居ではすずみんが2番手なんだろうと、勝手に思っていた。
……えーと、すずみさんの役って、あれって……あったかいしかっこいいし、いい役だけど、……2番手役は、ベニーだよね……。
すずみんの役がいなくてもストーリーは進むけど、ベニーの役がいないと困るんだな。そういうことだ。
で、ショーではあちこち花を持たせてもらっていたけれど、オープニングでの銀橋渡りからして、ベニー2番手。
こんなにはっきりと打ち出してくるのか、と鼻白んだ。
なにより、フィナーレのすずみんの「卒業餞」場面。大階段にひとり板付きっつー、すばらしい退団仕様の演出で、すずみんがひとりきらきら歌い、れみちゃんたち娘役がクラシカルに踊る。
うわああ、卒業なんだ……と、こみあげるものを噛みしめていると。
その次の場面、すずみんが旅立ったあと、大階段にライトが当たる。
トップスター・れおん、2番手・ベニー、3番手・マカゼ、と、わかりやすくばばーんっと登場。
この面子が、新しい星組なんだ。それが、否が応でも思い知らされる。
そして、スーツの男役たちの大階段ダンスに。
クラシカルなすずみんのあとに、れおんたちの現代的なカッコイイ系ダンス、ってのもまた、古いモノのあとに新しいモノ、新旧交代の意図を強く感じさせた。
タカラヅカは代替わりして続いていくところだけど、それは大抵トップスターがひとつの時代の幕を引く。
トップが同じうちに2~3番手が先に辞めていくのは、例があまりないだけに、衝撃があるな。
すずみんだけでなく、ともみんやみやるりも、この「次代」の並びを確立させるために、組替えになったんだろうしなあ。
ほんとに、劇団の意図がわかりすぎて、ちょっとびびった。
星組に関しては、それがいい悪いは、わたしにはわからないのでなにも言う気はない。
ただ、びびった。
ここまでわかりやすくベニーが2番手扱いなので、最後の階段降りはどうするのかと思った。
つーのも、本編で立ち位置をいじりすぎた場合、階段降りでのみ年功序列にしてお茶を濁す場合が多分にあるためだ。
そこでだけすずみんさんを2番手として扱うのかと思ったけど、そうでもなかった。そっかあ、羽根なしなのか……なんか、しょぼん。大きな羽根を背負うすずみんが見たかったよ。プログラムの扱い見たら、んなことがないのは予想が付いたけど、それでも。
ところで星組のセンター降りの人々がすげー少なくなっていたんだが。
エトワールれみちゃんの次がいきなりマカゼで、ベニー、すずみん、ねね、れおん……今まであった、ふたり降り、3人降りはナシですかい。
まさこはいちおー3人降りの範疇かな。真ん中を歩いていたけれど、サイド降りの女の子たち(顔チェックする暇なかった)と同じように歩いていたので、変形タイプだが3人降りかな。センター降りの人は、サイドの人たちと一緒の速度では降りないもの。
しかし稲葉くん、ゆみこ退団の『Carnevale睡夢』に続いて、またこんな人配置の難しいショーを担当しているのか。
れおんすずみんは、水ゆみほど依存し合ったコンビでもないためか、「片翼を失うトップスター」的な演出はされていないし。あくまでも、すずみんが卒業する、ということのみポイントにしている感じ。
ショーが稲葉くんで水ゆみラストを思い出させてくれる上に、芝居の正塚が、もお。
『マリポーサの花』の、アナザーバージョンですか、この話(笑)。
あちこち似すぎていて、いろいろクラクラした。
『ダンサ セレナータ』と『マリポーサの花』のいちばん違っている部分が、主人公に、親友がいるかいないか、なんだもん。
親友のいたネロ@『マリポーサの花』、いないイサアク@『ダンサ セレナータ』。
ネロ@水くんには、エスコバル@ゆみこがいた。
イサアク@れおんには、親友はいない。ジョゼ@すずみんは友人かもしれないが、職場の同僚の延長線にいるだけで、特別な親友ではない。
そして『Carnevale睡夢』のような水ゆみ惜別っぽい演出とは一線を引き、ショー『Celebrity』では、すずみん単独で卒業する。
なんかいろんなところで、胸が痛い。
芝居もショーも、良かったと思う。
『マリポーサの花』が好きな人は『ダンサ セレナータ』もOKだろう。親友がいない代わりに、ヒロインへの気持ちが強くなっている。
ショーはいろいろ工夫を凝らしてある。
開幕前のお遊びなんか、お隣の人(知らない人・笑)と「5から4に変わった!!」って騒いだもの。「数字が少なくなるごとに、れおんくんが大きくなる、振り返る!」ときゃーきゃー。つか、3分前から日本語になるのは何故(笑)。
ラストのおまけも、うれしかった。れおんくん好きなら、絶対楽しい。
個人的に、ベニーがいろいろツボり過ぎている。芝居もショーも(笑)。
最後に、詮無きつぶやき。
前回プログラムでれおんくんの次のページにひとり写りしていたすずみんが、今回卒業だってのに、それでも同じ位置に載せてもらえなくなっている現実に、「プログラムの扱いが下げられることって、あり得るんだ……」と、ガクブルしています。
いやその、人ごとじゃないしね。次の自分とこの公演がこわいっす。
ラストぐらい、前回と同じ掲載方法でもよかったじゃん、劇団のいけず、と思いますわ。
コメント