ときめきを胸に。@新人公演『サン=テグジュペリ』
2012年8月14日 タカラヅカ 『星の王子さま』題材に、大野くんに作り直させろ。
というのが、花組新人公演『サン=テグジュペリ』を観たいちばんの感想です(笑)。
新公の演出が、大野タクジィでした。
大野せんせはどんな気持ちで、谷せんせの助手やってんのかなあ。
大野くんならきっと、『星の王子さま』の本質を汲んだ作品を作れるだろうになあ。
繊細で美しい原作をぐちゃぐちゃに踏みにじられて、繊細な感性を持つ作家としてはどう感じるんだろうか。
大野くん自身が『星の王子さま』に興味や愛着があるかどうかは知らんが、なにもないとしても、彼は作品の本質は理解できていると思うんだ。興味なくても、『サン=テグジュペリ』みたいなモノを作られたら、そしてそれの手伝いをしなければならないとしたら、どんだけ複雑な思いを抱くんだろうなあ。
なーんて、大野せんせに夢を持ち過ぎてるだけかもしれません。
でも少なくとも、『夢の浮橋』を作ったクリエイターは、谷せんせの『サン=テグジュペリ』を良しとはしないだろうなあ。
とりあえず新公ラスト、ビックとななくらちゃんがカゲソロじゃなくて花道で朗々と歌っているのを見てびっくり、本舞台にサン=テックス@キキくんとコンスエロ@春妃うららちゃんがいるだけでなく、飛行士仲間たち他、登場人物すべてが登場したときには、だーだー泣けました(笑)。
あとからプログラム確認したけど、記載されてる内容と違う……。カゲソロ、カゲになってないし(笑)。
今回わたしのハートをいちばんときめかせたのは、べーちゃんでした。
キャストのチェックをしていなかったので、彼女がなんの役でいつどこに出ているのかまったくわかってなかったんですが、出てくるたびにやってくれた。
新聞記者@べーちゃん、マジによかったんですが。
なんつーんだ、「新聞記者」という記号じゃなくて、キャラクタがあった。他の3人はわざと同一に描かれていたようなので、べーちゃんひとりの手柄ではない、演出である気は大いにするが、それにしたって彼女の存在感が大きくて「えっ、この新聞記者って主要キャラクタ?」と思うくらいに印象的だった。
脚本がひどいから「アンタ誰?!」になっているネリー役よりよっぽど「重要キャラ」っぽい登場だった。
あと、まったくもって油断して眺めていたところへ飛び込んできた、新聞配達@べーちゃん。
そこから急展開する世界情勢、ドラマの予感に胸がどわーっとざわめく感じ、それをよく盛り上げてくれたよ……びっくりした……。
今まで彼女のことは、「いちばん魅力的だったのはいまっち効果付きのスカフェ」、舞台に関しては「よくやってる」「悪くない」ぐらいの感触で眺めていただけに、こんなに魅力的な舞台姿を見せてくれてびっくりだ。
新聞記者のボブヘアかわいかったー。
いちばん興味を持って眺めたのが、ホルスト@柚カレーくん。
美形アイドル=へたっぴ、だと決めつけていてごめん、なんだようまいんじゃん!!と、開眼したのが前回の新公(笑)。
(http://koala.diarynote.jp/201204150020185158/ ←自分でもどこに新公感想書いてたかおぼえてなくて、過去記事探した・笑)。
前回ほどの感動はなかったが(前回は期待値低すぎ)、今回もちゃんとうまくて、まぐれ当たりではなかったんだと胸をなで下ろす。
あの美貌でこの学年で、これだけ男役の声と立ち居で、これくらい芝居できたら路線としてはOKじゃないかい?
ホルストは出番は少ないけど、感情を爆発させる役なので、この学年でこういう役を勉強できるのはいいなあ。
へびが耽美一直線で美しいのは言うまでもなく。
新公は水ファンさんと一緒だったんだけど、「水さんスキーであのへびにときめかないはずがないっ!」と盛り上がった(笑)。
うん、なんつってもあの顔が好きですから! それだけで底上げされちゃうのよねー。(マカゼさんの顔も大好物です)
柚カレーくんは期待の美形さんなので、大事に育てて欲しいっす。
てゆーか年功序列の花組だけど、そろそろ彼に主演させてもいいんじゃないかい……? や、彼がなかなか役つかないのは、声を出させることも憚られるような超大根(美形アイドルにありがち)だからかと思ってたんだよ、前回まで。
これくらい出来上がってるなら、真ん中試してOKだと思う。……障害があるとすれば、やっぱ「花組のシステム=なにがなんでも年功序列っ!」かなあ。
……あ、柚カレーの歌って聴いた記憶がない……。ひょっとして歌は相当アレなんだろうか?(美形アイドルにありがち)
キキくんの新公主演姿を見るのははじめて。
見たことナイのに、なんかいろいろ思いこんで、ハードル上げてたみたいだな。勝手に「うまい」「主演くらい任せろ!」な子だと思い込んでた。
思ってたほどうまくなくて、ちょっとびっくり。あれ? 『ランスロット』とか、けっこう良かったよな……?
谷芝居が合わないだけかもしれない、なにしろ歌舞伎系大芝居だし、星組はうらやましいほど谷作品を回避してきた組だし。
作品が酷すぎるので、それをまとめるというか、「作品の酷さを不問にして力業で説得力を持たす」には至らず、なんかいろいろ空中分解していた。
谷作品ならではの見得切り芝居というか、わざとらしいどーん!とした主役っぷりが、浮いていて、最初の方は痛々しい感じ。
きっとキキくんって、やさしいいい子なんだろうなあ。図に乗るタイプではなく、奥ゆかしいんだろうな、とか思った。
後半は本人もわたしも慣れたので、そう痛々しさは感じず。
技術はともかく、かっこよかった!
花組で彼の長身、スタイルは目立つなあ。
軍服とか、ラストの白衣装とか、めっちゃ眼福。
オープニングの王子さま衣装だって、キキくんだと若さとかわいさで「リアル王子さま」っぽいし。
うまくないといっても、思ったより、ってだけで、学年相応ではあるのかな?
学年相応だとしても、うまくないことにびっくりしたのは、なんといってもヒロインの春妃うららちゃん。
研2抜擢だから仕方ない、のかもしれないが……仕方ない、てな子が何故抜擢されるのかは謎。
なにができないというより、ずばり、素人さんに見えた。
立ち居振る舞いもだけど、なにより発声。一般人が喋ってる。役者の声じゃない。
表情も少ないっちゅーか固定されているっちゅーか、いつも同じ印象。
緊張していたのだろうけど、固い。とにかく、固い。
技術がナイので、美貌抜擢なのかなと思うけど、なにしろ洗練されていないし舞台人スキルが低すぎるので、きれいかどうかは微妙。
顔というか頭が大きいため、頭身が低いのが残念。子役は似合うバランスだけど、……うーん……。
輪郭ががっしりし過ぎているのは気になるけど、顔立ち自体は整っている。てゆーかわたしは好きな顔。横顔の凹凸がイイ。
このまま垢抜けてくれると、好みの娘さんになってくれるかも。
新公明けに休演してしまったこともあり、万全のコンディションでの新公ではなかったのかもしれない。
それは気の毒だし、そんな状態でよくやり遂げたと思うけど、いろいろ足りなさすぎたヒロイン姿だったのは確か。
今後に期待を託す。
というのが、花組新人公演『サン=テグジュペリ』を観たいちばんの感想です(笑)。
新公の演出が、大野タクジィでした。
大野せんせはどんな気持ちで、谷せんせの助手やってんのかなあ。
大野くんならきっと、『星の王子さま』の本質を汲んだ作品を作れるだろうになあ。
繊細で美しい原作をぐちゃぐちゃに踏みにじられて、繊細な感性を持つ作家としてはどう感じるんだろうか。
大野くん自身が『星の王子さま』に興味や愛着があるかどうかは知らんが、なにもないとしても、彼は作品の本質は理解できていると思うんだ。興味なくても、『サン=テグジュペリ』みたいなモノを作られたら、そしてそれの手伝いをしなければならないとしたら、どんだけ複雑な思いを抱くんだろうなあ。
なーんて、大野せんせに夢を持ち過ぎてるだけかもしれません。
でも少なくとも、『夢の浮橋』を作ったクリエイターは、谷せんせの『サン=テグジュペリ』を良しとはしないだろうなあ。
とりあえず新公ラスト、ビックとななくらちゃんがカゲソロじゃなくて花道で朗々と歌っているのを見てびっくり、本舞台にサン=テックス@キキくんとコンスエロ@春妃うららちゃんがいるだけでなく、飛行士仲間たち他、登場人物すべてが登場したときには、だーだー泣けました(笑)。
あとからプログラム確認したけど、記載されてる内容と違う……。カゲソロ、カゲになってないし(笑)。
今回わたしのハートをいちばんときめかせたのは、べーちゃんでした。
キャストのチェックをしていなかったので、彼女がなんの役でいつどこに出ているのかまったくわかってなかったんですが、出てくるたびにやってくれた。
新聞記者@べーちゃん、マジによかったんですが。
なんつーんだ、「新聞記者」という記号じゃなくて、キャラクタがあった。他の3人はわざと同一に描かれていたようなので、べーちゃんひとりの手柄ではない、演出である気は大いにするが、それにしたって彼女の存在感が大きくて「えっ、この新聞記者って主要キャラクタ?」と思うくらいに印象的だった。
脚本がひどいから「アンタ誰?!」になっているネリー役よりよっぽど「重要キャラ」っぽい登場だった。
あと、まったくもって油断して眺めていたところへ飛び込んできた、新聞配達@べーちゃん。
そこから急展開する世界情勢、ドラマの予感に胸がどわーっとざわめく感じ、それをよく盛り上げてくれたよ……びっくりした……。
今まで彼女のことは、「いちばん魅力的だったのはいまっち効果付きのスカフェ」、舞台に関しては「よくやってる」「悪くない」ぐらいの感触で眺めていただけに、こんなに魅力的な舞台姿を見せてくれてびっくりだ。
新聞記者のボブヘアかわいかったー。
いちばん興味を持って眺めたのが、ホルスト@柚カレーくん。
美形アイドル=へたっぴ、だと決めつけていてごめん、なんだようまいんじゃん!!と、開眼したのが前回の新公(笑)。
(http://koala.diarynote.jp/201204150020185158/ ←自分でもどこに新公感想書いてたかおぼえてなくて、過去記事探した・笑)。
前回ほどの感動はなかったが(前回は期待値低すぎ)、今回もちゃんとうまくて、まぐれ当たりではなかったんだと胸をなで下ろす。
あの美貌でこの学年で、これだけ男役の声と立ち居で、これくらい芝居できたら路線としてはOKじゃないかい?
ホルストは出番は少ないけど、感情を爆発させる役なので、この学年でこういう役を勉強できるのはいいなあ。
へびが耽美一直線で美しいのは言うまでもなく。
新公は水ファンさんと一緒だったんだけど、「水さんスキーであのへびにときめかないはずがないっ!」と盛り上がった(笑)。
うん、なんつってもあの顔が好きですから! それだけで底上げされちゃうのよねー。(マカゼさんの顔も大好物です)
柚カレーくんは期待の美形さんなので、大事に育てて欲しいっす。
てゆーか年功序列の花組だけど、そろそろ彼に主演させてもいいんじゃないかい……? や、彼がなかなか役つかないのは、声を出させることも憚られるような超大根(美形アイドルにありがち)だからかと思ってたんだよ、前回まで。
これくらい出来上がってるなら、真ん中試してOKだと思う。……障害があるとすれば、やっぱ「花組のシステム=なにがなんでも年功序列っ!」かなあ。
……あ、柚カレーの歌って聴いた記憶がない……。ひょっとして歌は相当アレなんだろうか?(美形アイドルにありがち)
キキくんの新公主演姿を見るのははじめて。
見たことナイのに、なんかいろいろ思いこんで、ハードル上げてたみたいだな。勝手に「うまい」「主演くらい任せろ!」な子だと思い込んでた。
思ってたほどうまくなくて、ちょっとびっくり。あれ? 『ランスロット』とか、けっこう良かったよな……?
谷芝居が合わないだけかもしれない、なにしろ歌舞伎系大芝居だし、星組はうらやましいほど谷作品を回避してきた組だし。
作品が酷すぎるので、それをまとめるというか、「作品の酷さを不問にして力業で説得力を持たす」には至らず、なんかいろいろ空中分解していた。
谷作品ならではの見得切り芝居というか、わざとらしいどーん!とした主役っぷりが、浮いていて、最初の方は痛々しい感じ。
きっとキキくんって、やさしいいい子なんだろうなあ。図に乗るタイプではなく、奥ゆかしいんだろうな、とか思った。
後半は本人もわたしも慣れたので、そう痛々しさは感じず。
技術はともかく、かっこよかった!
花組で彼の長身、スタイルは目立つなあ。
軍服とか、ラストの白衣装とか、めっちゃ眼福。
オープニングの王子さま衣装だって、キキくんだと若さとかわいさで「リアル王子さま」っぽいし。
うまくないといっても、思ったより、ってだけで、学年相応ではあるのかな?
学年相応だとしても、うまくないことにびっくりしたのは、なんといってもヒロインの春妃うららちゃん。
研2抜擢だから仕方ない、のかもしれないが……仕方ない、てな子が何故抜擢されるのかは謎。
なにができないというより、ずばり、素人さんに見えた。
立ち居振る舞いもだけど、なにより発声。一般人が喋ってる。役者の声じゃない。
表情も少ないっちゅーか固定されているっちゅーか、いつも同じ印象。
緊張していたのだろうけど、固い。とにかく、固い。
技術がナイので、美貌抜擢なのかなと思うけど、なにしろ洗練されていないし舞台人スキルが低すぎるので、きれいかどうかは微妙。
顔というか頭が大きいため、頭身が低いのが残念。子役は似合うバランスだけど、……うーん……。
輪郭ががっしりし過ぎているのは気になるけど、顔立ち自体は整っている。てゆーかわたしは好きな顔。横顔の凹凸がイイ。
このまま垢抜けてくれると、好みの娘さんになってくれるかも。
新公明けに休演してしまったこともあり、万全のコンディションでの新公ではなかったのかもしれない。
それは気の毒だし、そんな状態でよくやり遂げたと思うけど、いろいろ足りなさすぎたヒロイン姿だったのは確か。
今後に期待を託す。
コメント