気合いのミラーボール!@Victorian Jazz
2012年11月15日 タカラヅカ えーと、とりあえず。
ミラーボールが、4回、回ります。
『Victorian Jazz』初日観劇……したはいいが、なにから語ればいいやら(笑)。
たった2時間の芝居で、ミラーボールが4回、回ります。や、わたしが数え損なっていなければ。……もっと回っているのかもしれない。
最初に回り出したとき、内心吹き出したもん。ミラーボール回るか!!と。
なのに、何度も回り出すし。
この作品の第一印象をいちばん物語っているのが、この「ちょ……っ、ミラーボール!!」だったりする。
だいもん、初バウ主演おめでとー!!
えーっと、「手錠でつなぎたい男No.1」とか、「鎖と呪縛が似合う男・2012」とかのキャッチフレーズが相応しい、我らがだいもんくん。
……あの抱腹絶倒『CODE HERO』で、だいもんの手錠プレイが見どころだったのは、記憶に新しい……というか、刻まれていることと存じます。
そんな彼の初主演作が、ポスターからして手錠だもん。も、狙っているとしか……(笑)。
あのだいもんが、よーやく初主演。年功序列の花組でなければ、もっと早く主演できた人だと思うけど、劇団推しの大スター様でないおかげで、谷せんせを押しつけられなかったことを、心から祝います。(劇団推しスターはみな、バウで谷作品をやらされる)
この公演は、演出家の田渕大輔せんせのデビュー作でもあります。
いやあ……若いっていいね!!
デビュー作って、いいなあ。
演劇の道を志してから、劇団に入ってから、何年も何年も夢見てきたわけでしょ? あたため続けてきたわけでしょ?
それを、念願のデビュー作に、全部ぶつけてくるわけでしょ?
生田くんもそうだったけど、田渕くんもまあ、鼻息荒っ(笑)。
「やりたいこと」が渦を巻いていて、もー大変。
あれもやりたい、これも表現したい。創作欲ががるがるうなりを上げていて、リビドー垂れ流し状態。
その「若さ」が、見ていてこそばゆい。
ただ、生田せんせとは、まったく違う方向の創作欲だけど。
生田くんはなー、厨二病まっしぐらに、キャラクタの「カルマ」を描くことに夢中になっていた。
田渕せんせは、「ミュージカルを創る」ことに必死。
全編、無駄にミュージカル(笑)。や、無駄言うな、(笑)付けるなって。
ここがタカラヅカである以上、無駄ではないんだが、その、過剰にミュージカル表現ぶっ放し続けてるもんでなあ。
いろんな技巧を凝らすことに必死になって、その分ドラマ性、キャラクタ性は薄い。
田渕せんせはデビュー作。
だいもんは、初主演。
これはもお、ステキに最強カード。
だってさ。
苦節何年で、念願のデビュー作でさ、望海風斗主演、って言われたら、クリエイターなら誰だって、夢を見るさ!
タカラヅカ的美しさをがっつり持った男役、しかも歌唱力抜群、芝居もダンスも安心任せろ!な人ですよ?
実力軽視の現タカラヅカ界において、ガチの実力派ですよ?
ナニを要求しても、絶対応えてくれる、実力がある。
描けるものの幅が、すげー広がるってもん。
この歌を歌わせたいけど、このスターさんにはちょっとな……、てな縛りがないのよ? 芝居にしろダンスにしろ、表現したいと思うモノを、だいもんならほんとに表現してくれるのよ?
わたしが演出家なら、泣いて喜ぶわー。
ファン目線ってだけでなく、創作者目線でも、すげーありがたい人だもんよー。
てことなんだろう、と思った。
だってさ、だいもんドリーム爆発してますよ、舞台(笑)。
無駄に難しい曲の数々、無駄にミュージカルの数々、だいもんにがんがんやらせてるの!
いやソレ、すごい濃度っちゅーか密度。演出家、だいもんにどんだけドリーム持ってんの……?!
彼の仕事量の多さ、比重の高さ、半端ナイ……! 初主演の人に、ナニやらせてんだ、くらいの勢い。
わたしは、だいもんさんが千手観音ばりに、背中から何本も手をはやして、ひとりでいろんなもん背負って高速回転しているよーに見えました……。
がんばれ、だいもん。
んでもって。
この、演出家が「デビュー作、うれしくてたまらないっ。やりたいこと多すぎてたまらないっ」という鼻息を隠しもせずに創った作品を、花組っこたちが、真正面から受けて立っているのが、もう……(笑)。
やたらこそばゆい。
だいもんも高速高熱回転中だし、演出家は鼻息荒いし、他出演者は下級生から組長まで(笑)みんな前のめりだし。
このテンションの高さ、キモチのやり過ぎ感が、ミラーボールに現れているなー、と。
2時間の芝居で、どんだけ回るんだミラーボール。ふつーナイぞ、ミラーボール(笑)。
ナイジェル@だいもんのキャラクタがいまいちよくわかんないのは、話の真ん中が女傑とマザコン息子の和解話であり、主人公の話じゃないせいだろうなあ。
主人公が主役の話を書こうよ、田渕くん……。
話の主軸のズレっぷりが気になる。もう少し、ほんの少し角度をいじるだけで変わるのに。主人公の一人称視点が少なすぎる。……出番も仕事量もやたら多いのにね。
ヒロインのサラ@べーちゃん、かわいい。眼鏡っ娘っすよ。
しかし、恋愛色薄い、デュエット唐突……でも『Je Chante』に比べればマシかあ、と他の新人演出家のバウデビュー作を思い出した。あっちは一度ふたりで歌ったら、それ以外ナニもないのに次の場面から「運命の恋人」扱いになってたからなー。
1幕で思わず「原田くんみたいだったらどうしよう(笑)」と思ったけど、大丈夫だった。薄いだけで、間違ってるわけじゃない。
もうひとりのヒロイン(えっ?)、ドイル@鳳くんもかわいい。
ヒロインよりも、ヒロイン的役どころ。いいのか。なんせ、傷ついて仲違い、とかしちゃうからな。で、主人公が気に病むのは、こっちのヒロインのことだしな。
「あたし、騙されてたんだ!」と泣きながら退場したドイル、うろたえるナイジェル……それに対し「放っておけばいいんじゃない? それより今は事件を追う方が大切よ」と言い切るサラの温度が、さら~~っとしているだけに、ちょっとこわかった。ツボだった(笑)。
女ってこわい。本能的に、敵を排除するよね(笑)。
皇太子@柚カレー、すげー「美形スター」っぷり。
彼が出てくると、「スター、来た~~~~っ!!」というキモチになる。
マジすげえや、彼のタカラヅカっぷり。
新公では十分うまい人だと思うけど、ここでだいもん相手に3番手役だと、未熟さは目に付くなー。
しかし、マジ美形、マジかっけー。
なにしろ年功序列の花組、今までは経験積みたくても積む機会がなかった。この作品と役で、どーんと経験値上げして欲しい。
いちか貫禄。ほんとに素晴らしい女優さんだ。
仙名さん、未来のいちかポジに向けて修行中か(笑)。こちらもうまいなー。
和海くん、最初「こんなに喋って芝居してる和海くんはじめてかも?!」と喜んだのに、……最初だけかよ。いいキャラなのに、出番あれだけってもったいない。議長はいい声で、説得力あった。
あと、ネコちゃんもいい声、いい押し出しだー。あのスポットライトと突然のソロにツボる(笑)。
色悪のさおたさん。……大人の美形キャラですが、えっと、……金庫の中身の件で、びっくりしたさ。彼女とそんなことになっているとは思ってなくて……というか、思えなくて。
さおたさんって、ある意味ナガさん系かもなー、と思った。
チケット持ってないけど、もう一度行きたい。
初日はいろんな意味での情報量が多すぎた(笑)。
ミラーボールが、4回、回ります。
『Victorian Jazz』初日観劇……したはいいが、なにから語ればいいやら(笑)。
たった2時間の芝居で、ミラーボールが4回、回ります。や、わたしが数え損なっていなければ。……もっと回っているのかもしれない。
最初に回り出したとき、内心吹き出したもん。ミラーボール回るか!!と。
なのに、何度も回り出すし。
この作品の第一印象をいちばん物語っているのが、この「ちょ……っ、ミラーボール!!」だったりする。
だいもん、初バウ主演おめでとー!!
えーっと、「手錠でつなぎたい男No.1」とか、「鎖と呪縛が似合う男・2012」とかのキャッチフレーズが相応しい、我らがだいもんくん。
……あの抱腹絶倒『CODE HERO』で、だいもんの手錠プレイが見どころだったのは、記憶に新しい……というか、刻まれていることと存じます。
そんな彼の初主演作が、ポスターからして手錠だもん。も、狙っているとしか……(笑)。
あのだいもんが、よーやく初主演。年功序列の花組でなければ、もっと早く主演できた人だと思うけど、劇団推しの大スター様でないおかげで、谷せんせを押しつけられなかったことを、心から祝います。(劇団推しスターはみな、バウで谷作品をやらされる)
この公演は、演出家の田渕大輔せんせのデビュー作でもあります。
いやあ……若いっていいね!!
デビュー作って、いいなあ。
演劇の道を志してから、劇団に入ってから、何年も何年も夢見てきたわけでしょ? あたため続けてきたわけでしょ?
それを、念願のデビュー作に、全部ぶつけてくるわけでしょ?
生田くんもそうだったけど、田渕くんもまあ、鼻息荒っ(笑)。
「やりたいこと」が渦を巻いていて、もー大変。
あれもやりたい、これも表現したい。創作欲ががるがるうなりを上げていて、リビドー垂れ流し状態。
その「若さ」が、見ていてこそばゆい。
ただ、生田せんせとは、まったく違う方向の創作欲だけど。
生田くんはなー、厨二病まっしぐらに、キャラクタの「カルマ」を描くことに夢中になっていた。
田渕せんせは、「ミュージカルを創る」ことに必死。
全編、無駄にミュージカル(笑)。や、無駄言うな、(笑)付けるなって。
ここがタカラヅカである以上、無駄ではないんだが、その、過剰にミュージカル表現ぶっ放し続けてるもんでなあ。
いろんな技巧を凝らすことに必死になって、その分ドラマ性、キャラクタ性は薄い。
田渕せんせはデビュー作。
だいもんは、初主演。
これはもお、ステキに最強カード。
だってさ。
苦節何年で、念願のデビュー作でさ、望海風斗主演、って言われたら、クリエイターなら誰だって、夢を見るさ!
タカラヅカ的美しさをがっつり持った男役、しかも歌唱力抜群、芝居もダンスも安心任せろ!な人ですよ?
実力軽視の現タカラヅカ界において、ガチの実力派ですよ?
ナニを要求しても、絶対応えてくれる、実力がある。
描けるものの幅が、すげー広がるってもん。
この歌を歌わせたいけど、このスターさんにはちょっとな……、てな縛りがないのよ? 芝居にしろダンスにしろ、表現したいと思うモノを、だいもんならほんとに表現してくれるのよ?
わたしが演出家なら、泣いて喜ぶわー。
ファン目線ってだけでなく、創作者目線でも、すげーありがたい人だもんよー。
てことなんだろう、と思った。
だってさ、だいもんドリーム爆発してますよ、舞台(笑)。
無駄に難しい曲の数々、無駄にミュージカルの数々、だいもんにがんがんやらせてるの!
いやソレ、すごい濃度っちゅーか密度。演出家、だいもんにどんだけドリーム持ってんの……?!
彼の仕事量の多さ、比重の高さ、半端ナイ……! 初主演の人に、ナニやらせてんだ、くらいの勢い。
わたしは、だいもんさんが千手観音ばりに、背中から何本も手をはやして、ひとりでいろんなもん背負って高速回転しているよーに見えました……。
がんばれ、だいもん。
んでもって。
この、演出家が「デビュー作、うれしくてたまらないっ。やりたいこと多すぎてたまらないっ」という鼻息を隠しもせずに創った作品を、花組っこたちが、真正面から受けて立っているのが、もう……(笑)。
やたらこそばゆい。
だいもんも高速高熱回転中だし、演出家は鼻息荒いし、他出演者は下級生から組長まで(笑)みんな前のめりだし。
このテンションの高さ、キモチのやり過ぎ感が、ミラーボールに現れているなー、と。
2時間の芝居で、どんだけ回るんだミラーボール。ふつーナイぞ、ミラーボール(笑)。
ナイジェル@だいもんのキャラクタがいまいちよくわかんないのは、話の真ん中が女傑とマザコン息子の和解話であり、主人公の話じゃないせいだろうなあ。
主人公が主役の話を書こうよ、田渕くん……。
話の主軸のズレっぷりが気になる。もう少し、ほんの少し角度をいじるだけで変わるのに。主人公の一人称視点が少なすぎる。……出番も仕事量もやたら多いのにね。
ヒロインのサラ@べーちゃん、かわいい。眼鏡っ娘っすよ。
しかし、恋愛色薄い、デュエット唐突……でも『Je Chante』に比べればマシかあ、と他の新人演出家のバウデビュー作を思い出した。あっちは一度ふたりで歌ったら、それ以外ナニもないのに次の場面から「運命の恋人」扱いになってたからなー。
1幕で思わず「原田くんみたいだったらどうしよう(笑)」と思ったけど、大丈夫だった。薄いだけで、間違ってるわけじゃない。
もうひとりのヒロイン(えっ?)、ドイル@鳳くんもかわいい。
ヒロインよりも、ヒロイン的役どころ。いいのか。なんせ、傷ついて仲違い、とかしちゃうからな。で、主人公が気に病むのは、こっちのヒロインのことだしな。
「あたし、騙されてたんだ!」と泣きながら退場したドイル、うろたえるナイジェル……それに対し「放っておけばいいんじゃない? それより今は事件を追う方が大切よ」と言い切るサラの温度が、さら~~っとしているだけに、ちょっとこわかった。ツボだった(笑)。
女ってこわい。本能的に、敵を排除するよね(笑)。
皇太子@柚カレー、すげー「美形スター」っぷり。
彼が出てくると、「スター、来た~~~~っ!!」というキモチになる。
マジすげえや、彼のタカラヅカっぷり。
新公では十分うまい人だと思うけど、ここでだいもん相手に3番手役だと、未熟さは目に付くなー。
しかし、マジ美形、マジかっけー。
なにしろ年功序列の花組、今までは経験積みたくても積む機会がなかった。この作品と役で、どーんと経験値上げして欲しい。
いちか貫禄。ほんとに素晴らしい女優さんだ。
仙名さん、未来のいちかポジに向けて修行中か(笑)。こちらもうまいなー。
和海くん、最初「こんなに喋って芝居してる和海くんはじめてかも?!」と喜んだのに、……最初だけかよ。いいキャラなのに、出番あれだけってもったいない。議長はいい声で、説得力あった。
あと、ネコちゃんもいい声、いい押し出しだー。あのスポットライトと突然のソロにツボる(笑)。
色悪のさおたさん。……大人の美形キャラですが、えっと、……金庫の中身の件で、びっくりしたさ。彼女とそんなことになっているとは思ってなくて……というか、思えなくて。
さおたさんって、ある意味ナガさん系かもなー、と思った。
チケット持ってないけど、もう一度行きたい。
初日はいろんな意味での情報量が多すぎた(笑)。
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