毎年『ロミジュリ』。…年中行事化するのか?@2013年公演ラインアップ発表
2012年11月23日 タカラヅカ 『EXCITER!!』再演が決まったとき、「うれしい」と言っている人がいる、ことに驚いた。喜ぶのか? そこは、嘆くか、憤るところだろう。
同じ作品を同じ組同じメンバーで再演なんて、得をするのは経費を削減できる劇団の懐だけ、あとは生徒もファンも誰も得しないじゃん。
よそのカンパニーなら、再演でも何ヶ月だの何年だのに亘るロングラン公演でも、好きにやればいい。
だがタカラヅカは、「有限の楽園」だ。フェアリーたちが立てる舞台、出演できる公演には限りがあるんだ。
入団後7年前後で辞める人が多く、まったくのモブからちょっとした見せ場や役をもらえるようになるのに5年くらいかかるとして、「ちょっとした見せ場がある」本公演は、ジェンヌ人生のうち、ほんの数公演、てな人たちも多いわけですよ。
俳優人生・舞台人生活は退団後何十年続けられるかもしれないけれど、タカラヅカでの舞台は、限りがある。いわゆる「番手」のあるスターさんたちだって、主要キャラとして立てる本公演は、ジェンヌ人生で何作ある? 5年10作あれば御の字?
その限られた、数作しかない貴重な機会を、「同じ作品」で潰されるなんて……。
どんな名作でも、とんでもないことだわ。
それに『EXCITER!!』って別に、名作じゃないし。ふつーの良作程度の出来だし。
わたしは好きだったけど、好きとかキライとか、そんな次元の話じゃない。
再演が決まったとき、へこんだわ……落ちたわ……。
自分の大嫌いな、生理的に無理なあれとかこれとか、過去のいろんな作品を思い浮かべ「アレをうちの組で再演するって言われるより、たった7ヶ月前にやった、好きなショーを再演される方がマシ」と、自分を慰めた。
それくらいへこむもんだ、「同じ演目を同じメンバーで再演」は。
そして、恐怖した。
劇団、潰れそうなのかな?
新作ショーを作るお金がない、ってことなのかな。
今まですごーく華やかに着飾っていた知人が、あるときから同じ服ばかり着るようになって、散財もしなくなって外食もしなくなって、本人は相変わらず陽気で楽しそうにテンション高く話してるけど、つきあい悪くなったなー、と思ってたら、破産して夜逃げしたみたいよ、てなオチにたどり着く、てな。
劇団は今、そういう状態なのかな。
期限のあるタカラジェンヌの公演機会損失についても、劇団の未来についても、暗いキモチにしかならない。
そーゆー大きな視点においても嘆きと憤りしかないし、さらにもうひとつ。
すでに20回観た作品を、またさらに20回観ろっていうのか?!という、まったくもって個人的な都合でも、不満でしたわ。
わたし程度のヲタでもそうなのよ、もっと回数観ている人たちは、さらにきついでしょう。同じモノを何回観ろっていうのよ。リピーターに支えられている劇団のくせに。
……という一連の記憶を思い出しました。
星組『ロミジュリ』再演キターー!
これで来年、劇団創立99年目、プレ100周年として意味のある年の、前半分の演目が発表になった。
月組・再演・ショーなし
花組・再演・ショーなし
宙組・オリジナル・ショーあり2本立て
雪組・再演・ショーなし
星組・再演・ショーなし
……宝塚歌劇団って、潰れちゃうの?
今まですごーく華やかに着飾っていた知人が、あるときから同じ服ばかり着るようになって……以下略。
劇団は「豪華!」なつもりで出してきた企画なのかもしれないが、反対の意味に感じられて、ガクブルしちゃったよ……(笑)。
2010年の『EXCITER!!』再演をはじめとして、ショーなし一本モノ、経費の掛からない再演モノばかりだったとき、劇団存続について怯えたけれど、まあそれでもあれから2年、存続しているわけだから、あと2年、100周年までは大丈夫なのかな。
潰れて欲しくないので、がんばって欲しいナリ。
で。
最初の話に戻るが、『EXCITER!!』再演を無邪気に喜ぶ人々がいたのは、事実。
「『EXCITER!!』好きだったから、また観られるのうれしい」とか、「観てないけど、評判良かったから観てみたかった。再演はありがたい」とか。
ガチな組ファンほど落胆に声も出ない状況、外野やライトファンのみが気楽に喜んでいた印象。
なるほど。
我が身に起こって、実感したわ。
「ちえねねの『ロミジュリ』がもっぺん観られる~~、楽しみ~~」
と、思った……。
好きだったから。大好きだったから。純粋に、「好きなモノをもう一度観られる」ことがうれしい。
ガチな星担さんの落胆と憤りも、良い公演だったからこそ、美しい記憶のままにしておきたいキモチも、ショーなし一本モノで、役の少ない海外ミュージカルゆえのモブ決定の組子の扱いに憤慨することも、理解できるけれど。
そこのところはヅカヲタとして、『EXCITER!!』再演に憤慨したひとりとしても、とても同感するところなのだけれど。
それらを置いておいて。
わたしは、『ロミオとジュリエット』という作品が好き。
4年連続上演することの是非や、ましてや同じ組で同じ主演で、という疑問点はあるにしろ、それとは別に。
いろんなキャストで観られることが、うれしい。
楽しみだと思う。
星組さんの人気半端ナイから、チケット取れるのか心配だけど、複数回観に行って、堪能したいと思う。
初演、大泣きしたもんなあ。ちえロミオ、ねねジュリエット……ほんと、大好きだった。
『ロミジュリ』が好きだから、結果として「楽しみ」なのであって、こんなカタチでの再演は、ヅカヲタとして、「うれしく」はない。
ダブスタかもしれんが、劇団の未来を危惧し、やり方を嘆くキモチと、『ロミジュリ』が好き、というキモチは、わたしの中に同時に存在している。
同じ作品を同じ組同じメンバーで再演なんて、得をするのは経費を削減できる劇団の懐だけ、あとは生徒もファンも誰も得しないじゃん。
よそのカンパニーなら、再演でも何ヶ月だの何年だのに亘るロングラン公演でも、好きにやればいい。
だがタカラヅカは、「有限の楽園」だ。フェアリーたちが立てる舞台、出演できる公演には限りがあるんだ。
入団後7年前後で辞める人が多く、まったくのモブからちょっとした見せ場や役をもらえるようになるのに5年くらいかかるとして、「ちょっとした見せ場がある」本公演は、ジェンヌ人生のうち、ほんの数公演、てな人たちも多いわけですよ。
俳優人生・舞台人生活は退団後何十年続けられるかもしれないけれど、タカラヅカでの舞台は、限りがある。いわゆる「番手」のあるスターさんたちだって、主要キャラとして立てる本公演は、ジェンヌ人生で何作ある? 5年10作あれば御の字?
その限られた、数作しかない貴重な機会を、「同じ作品」で潰されるなんて……。
どんな名作でも、とんでもないことだわ。
それに『EXCITER!!』って別に、名作じゃないし。ふつーの良作程度の出来だし。
わたしは好きだったけど、好きとかキライとか、そんな次元の話じゃない。
再演が決まったとき、へこんだわ……落ちたわ……。
自分の大嫌いな、生理的に無理なあれとかこれとか、過去のいろんな作品を思い浮かべ「アレをうちの組で再演するって言われるより、たった7ヶ月前にやった、好きなショーを再演される方がマシ」と、自分を慰めた。
それくらいへこむもんだ、「同じ演目を同じメンバーで再演」は。
そして、恐怖した。
劇団、潰れそうなのかな?
新作ショーを作るお金がない、ってことなのかな。
今まですごーく華やかに着飾っていた知人が、あるときから同じ服ばかり着るようになって、散財もしなくなって外食もしなくなって、本人は相変わらず陽気で楽しそうにテンション高く話してるけど、つきあい悪くなったなー、と思ってたら、破産して夜逃げしたみたいよ、てなオチにたどり着く、てな。
劇団は今、そういう状態なのかな。
期限のあるタカラジェンヌの公演機会損失についても、劇団の未来についても、暗いキモチにしかならない。
そーゆー大きな視点においても嘆きと憤りしかないし、さらにもうひとつ。
すでに20回観た作品を、またさらに20回観ろっていうのか?!という、まったくもって個人的な都合でも、不満でしたわ。
わたし程度のヲタでもそうなのよ、もっと回数観ている人たちは、さらにきついでしょう。同じモノを何回観ろっていうのよ。リピーターに支えられている劇団のくせに。
……という一連の記憶を思い出しました。
2012/11/22
2013年 公演ラインアップ【宝塚大劇場、東京宝塚劇場】<5月~8月・星組『ロミオとジュリエット』>
星組
■主演・・・柚希礼音、夢咲ねね
ミュージカル
『ロミオとジュリエット』
Roméo & Juliette
Le spectacle musical de GÉRARD PRESGURVIC
D’après l’œuvre de WILLIAM SHAKESPEARE
原作/ウィリアム・シェイクスピア
作/ジェラール・プレスギュルヴィック
潤色・演出/小池 修一郎
世界で最も知られている永遠の純愛物語、ウィリアム・シェイクスピアの「ロミオとジュリエット」が、作詞家、作曲家、そして演出家であるジェラール・プレスギュルヴィック氏によって新たにミュージカル化された本作品は、潤色・小池 修一郎により、2010年7月に星組により梅田芸術劇場、博多座で日本初上演。素晴らしい楽曲と史上最高のラブストーリーで連日劇場を感動に包み絶賛を博しました。2011年には雪組で、そして2012年には月組により再演され、いずれも高い評価を得ました。今回、初演を務めた星組が、大劇場の舞台で、よりグレードアップしたステージをご覧入れます。
星組『ロミジュリ』再演キターー!
これで来年、劇団創立99年目、プレ100周年として意味のある年の、前半分の演目が発表になった。
月組・再演・ショーなし
花組・再演・ショーなし
宙組・オリジナル・ショーあり2本立て
雪組・再演・ショーなし
星組・再演・ショーなし
……宝塚歌劇団って、潰れちゃうの?
今まですごーく華やかに着飾っていた知人が、あるときから同じ服ばかり着るようになって……以下略。
劇団は「豪華!」なつもりで出してきた企画なのかもしれないが、反対の意味に感じられて、ガクブルしちゃったよ……(笑)。
2010年の『EXCITER!!』再演をはじめとして、ショーなし一本モノ、経費の掛からない再演モノばかりだったとき、劇団存続について怯えたけれど、まあそれでもあれから2年、存続しているわけだから、あと2年、100周年までは大丈夫なのかな。
潰れて欲しくないので、がんばって欲しいナリ。
で。
最初の話に戻るが、『EXCITER!!』再演を無邪気に喜ぶ人々がいたのは、事実。
「『EXCITER!!』好きだったから、また観られるのうれしい」とか、「観てないけど、評判良かったから観てみたかった。再演はありがたい」とか。
ガチな組ファンほど落胆に声も出ない状況、外野やライトファンのみが気楽に喜んでいた印象。
なるほど。
我が身に起こって、実感したわ。
「ちえねねの『ロミジュリ』がもっぺん観られる~~、楽しみ~~」
と、思った……。
好きだったから。大好きだったから。純粋に、「好きなモノをもう一度観られる」ことがうれしい。
ガチな星担さんの落胆と憤りも、良い公演だったからこそ、美しい記憶のままにしておきたいキモチも、ショーなし一本モノで、役の少ない海外ミュージカルゆえのモブ決定の組子の扱いに憤慨することも、理解できるけれど。
そこのところはヅカヲタとして、『EXCITER!!』再演に憤慨したひとりとしても、とても同感するところなのだけれど。
それらを置いておいて。
わたしは、『ロミオとジュリエット』という作品が好き。
4年連続上演することの是非や、ましてや同じ組で同じ主演で、という疑問点はあるにしろ、それとは別に。
いろんなキャストで観られることが、うれしい。
楽しみだと思う。
星組さんの人気半端ナイから、チケット取れるのか心配だけど、複数回観に行って、堪能したいと思う。
初演、大泣きしたもんなあ。ちえロミオ、ねねジュリエット……ほんと、大好きだった。
『ロミジュリ』が好きだから、結果として「楽しみ」なのであって、こんなカタチでの再演は、ヅカヲタとして、「うれしく」はない。
ダブスタかもしれんが、劇団の未来を危惧し、やり方を嘆くキモチと、『ロミジュリ』が好き、というキモチは、わたしの中に同時に存在している。
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